過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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夢の中で会えるのはお前じゃないはずだ

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真っ暗な空間に放り出され、夢の中だということを素早く理解する。魔力が溜まっていただろうし無意識に弟へ夢を送っていたのだろうか、弟はどこだろうか、真っ暗闇をキョロキョロと首を回しながら歩んでいく。

「……お前」

人影が見えて走り寄って見れば、それは弟ではなく赤いドレスに身を包んだ美女だった。

「やぁ、サッ君。こんにちは、ちょっと言っておきたいことがあって──」

「お前っ、お前俺に何した!」

胸ぐらを掴んで揺さぶるも、女神は腹の立つ笑顔を浮かべたまま俺を見つめる。アルマを生き返らせてくれた崇めるべき女神だが、今回ばかりは我慢ならない。

「やだぁサッ君、男ばっかりだからって女の体が恋しくなった?」

「な訳ないだろ! 何したって聞いてるんだよ、今まで腹減ったからってあそこまで男が欲しくなったことなんてなかったんだ、なんであんなっ……!」

女神が頭の中で囁いた直後、俺の身体は弟に精液を注がれた時よりも酷い発情状態へと持っていかれた。それからの記憶は曖昧だが、何度精液を注がれても満足できなかったのはよく覚えている。

「ふふふっ、そんなに揺さぶって……そんなにボクとしたいの? 仕方ないなぁ……ほらっ!」

しっかりと女神の服を掴んでいたのに転生させられた時のように突き飛ばされ、長い距離を吹っ飛ばされた。にゅるにゅると蠢く黒い何かにぶつかって止まり、俺はそれに絡め取られた。

「はっ……!? 何っ、何っ、なになに何なのこれぇえっ!」

「んふふー……しょ、く、しゅ」

森でスライムに捕まった時に触手で身体を撫で回されたが、アレとはグロさが段違いだ。よく観察すると王都で後追い自殺をしようとした時に影から出てきて俺の自殺を止めた触手に似ている、あれも女神が扱う触手だったのだ。

「ふざけんなっ! 離せっ! 離せ、気持ち悪いっ! SAN値減るやつじゃんコレ!」

「あははっ、百面ダイス一つ回してくださーい」

「神格かよ! この程度でそんなに減ってたらタコもイカも食えねぇだろ! クソっ、女神がTRPGネタ通じてんな!」

「んふふふっ……勘のいい子だよねぇキミ、ふふふっ、ふふふふ……」

触手の力は強く、手足首に巻き付かれて簡単に大の字に身体を開かされてしまった。女神は両の手のひらを上に向けて目を閉じ、見えない床を踏んでヒールのを音を鳴らす。

「全くジャパニーズはダメだよタコをエロい目で見るんだもん。ふざけんなはこっちのセリフだよ、なーにが鉄棒ぬらぬらだっての」

「クソ、離せっ……! タコそのものをエロいと思ってんのはまだ少数派だよ! タコに絡まれる女の子がエロいんだ! 何がジャパニーズだよ、触手エロは世界中で愛されてるっ……!」

まだ拘束されただけだ、早く目を覚ませ──そう願う俺を嘲笑うかのように目の前にもったいぶって触手が伸びた。触手は自身の先端がブラシのようになっていることを自慢げに見せ、俺の頬をそのブラシで撫でた。

「ひっ……や、やめて……やめてください女神様っ……言うこと聞きます。ちゃんとアルマに抱かれますから、やめて……」

「おや、手のひらモーター搭載タイプだねキミ。あのオーガだけじゃボクの顕現には足りないんだよね、だから、キミには夫だけなんて貞淑な真似せずどんな雄とでも寝る淫乱になって欲しいんだよ」

ブラシ状の触手はゆっくりと頬から首に降り、鎖骨を撫で、腋へと進んだ。

「やっ……嫌っ、ひっ……! あはっ、ははっ……やっ、やだぁっ、あははっ! いやぁあっ!」

腋を擽るように撫で回され、擽ったさに隠れて快楽が脳に送られていく。手足から力が抜けて逃げ出そうとすることもできなくなると身体を撫でる触手が増える。両方の腋と脇腹と足の付け根を擽られる。

「ひ、ぃいっ! やぁっ……! 女神がっ……触手なんか使ってんじゃねぇよっ! この腐れ女神っ、アホ女神ぃっ!」

ついさっきまで抱いていたはずの信仰も感謝も吹っ飛んで罵倒を投げつけた。

「えー? だってボク正確には女神って訳でもないしぃ、むしろ触手イメージの方が強いかもみたいなー?」

「…………は?」

「おっといけない口が滑った……ふふ、今はこんな姿だから、ちゃんと女神様として崇めてね、サッ君。大丈夫、安心して、サッ君は女の子に弄ばれてる訳じゃなくて、女の子のフリしたボクのオモチャになってるだけだから!」

何も安心できない。何なんだこいつ。女神じゃない? 触手イメージの方が強い? どういうことだ、魔王に支配された世界を取り返したいんじゃないのか? 女神じゃないってどういうことだよ、お前も男なのかよ。

「触手イメージって……お前っ、さては、神ですら……!」

神に触手イメージがある奴なんていてたまるか、どこぞの創作神話じゃあるまいし。

「あはははははっ! ひどぉーい! ボクはちゃーんと神様だよぉ、とっても優しい、か、み、さ、ま!」

腋と脇腹と足の付け根の触手が離れたかと思えば胴に触手が巻き付いて反り返ることを禁止され、触手の塊に背を押し付けさせられる。その塊からまた新たな触手が伸び、ブラシのような部分で胸を包まれる。

「世界が生まれたらまず神様達で取り合うんだよね、ボクもそれに混ざったけど負けちゃった。新入りの創作には分が悪過ぎたよ。あ、勝ち残ったのは魔神王だよ、彼もボクのオモチャだったんだけど……泳がせ過ぎたね、遊び過ぎるのはボクの悪い癖だ」

やめろと叫ぶ暇もなくブラシ状の触手は俺の胸を擦り、苛烈な快楽を胸に送った。細かな肉の毛に尖った乳首を弾かれ、毛の隙間に挟んで曲げられ、固定されて反り返ることすら許されずに胸ばかりを責められる。

「ぃやぁああああっ! やだっ、やだっ、やらぁあっ! んひぃいっ! 変になるっ、胸変になるぅっ! 乳首イくのやらぁああっ!」

「狂わせるギリギリで遊ばないで、狂わせてしまえばいい。苦痛や悲嘆で絶望させるのではなく、快楽だけで……ね。ふふふっ……」

乳首も乳輪も擦り切れてしまいそうな擦られ方なのに、俺は痛みを一切感じず熱と快楽だけを覚える。

「やぁあっ! ひぃいっ、イくっ、またイぐっ、やらぁっ、胸もぉやだぁっ!」

「キミが頑張ってくれたらボクはこの世界で実在の神になれるんだ、だからボクのために頑張ってよ。楽しく狂ってボクを愉しませて」

「はなしてっ、ゆるしてぇえっ! もぉイぐのやらぁっ、ゆるしてっ、助けてぇっ! 助けてあるまぁあっ!」

どれだけ泣き叫んでも女神は俺を解放しようとしない。

「……っと、趣味と実益を兼ねてるとはいえ、趣味に傾きすぎたかな? ボクの悪い癖だ、遊び過ぎて出し抜かれちゃう。うさぎとカメは教訓にしないとね。ほらサッ君、早く狂って」

また新たな触手が足の間から目の前まで持ち上がる。それはブラシ状の触手が何本も合わさって拗られたもののようで、弟のもの程ではないが異常な太さがあった。

「ゃ、嫌っ、やだぁああっ! 入れないでっ、入れないでっ、入れちゃやだっ、やだっ、嫌ぁああっ!?」

「甘美な悲鳴……あぁ、たまらないっ!」

極太の触手はゆっくりと足の間に潜り、俺の身体を真っ二つに裂くように俺を貫いた。
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