過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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どんな服がいいでしょうか

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シャルの舌は勃起した陰茎を無視して腹に進み、精液を舐め取っていく。縦長の臍に舌先を沈まされてくちゅくちゅと音を鳴らされるのには性器を弄られている時のような羞恥を覚え、顔が熱くなるのを感じた。

「お腹も終わりました、兄さん。兄さんの肌は全身すべすべで、お腹はふにふにしていて、とても可愛らしいですよ」

「……シャルも、そうじゃん」

「ふふ……ここ無視したから拗ねちゃったんですか? そんな顔しないで兄さん、僕、兄さんのそんな可愛い顔見たらこの可愛らしいお腹を僕の形に歪ませてやりたくなっちゃいます……!」

内側から突き上げて歪ませてやる。そう宣言されながら腹を撫でられると触れられた箇所からきゅんきゅんとした疼きが広がる。

「兄さん今どんな顔してるか自分で分かりますか? 種付けされたくて仕方ない、発情期のケダモノみたいな顔ですよ。とっても可愛らしいです」

半開きになってしまっていた口を閉じさせられ、また顔が赤くなる。そのまま顎を持ち上げられて頬を舐められ、俺の身体に付着していた俺の精液は全てシャルの舌に拭われた。

「ごちそうさまでした、兄さん」

シャルの手と舌が離れると異様な寂しさに襲われる。

「シャルぅ……次こっち食べてぇ? ね、種付けしてよぉ……」

大きく開脚して手で尻肉を引っ張って穴を見せつけ、下品に誘う。シャルは欲情した雄の笑顔を浮かべてはくれたがその淫靡な表情のまま俺の足を閉じさせ、立つように言った。

「兄さん、いつまでも裸じゃ寒いでしょう。服を作ってあげますね」

シャルはいつの間にか服を着直していて、俺に突っ込んで欲しかった肉棒はもう見えない。

「いいアイディアだね、どんな服にするんだい?」

「兄さんはどんな服が着たいですか?」

そういえばさっきシャルに服が欲しいと喚いた記憶がある。どんな服が欲しいと聞かれたらそりゃ楽なスウェットだとか……なんて言っても異世界じゃ通じない。

「兄さんの可愛さを引き立てる服がいいですよね」

「うん……ぁ、アルマに可愛いって言ってもらえる服がいい」

パタパタと揺れていたシャルの頭羽がパタンと閉じる。なんて分かりやすい。

「…………ええ、夫からの感想は重要ですよね。まずは下から、僕と同じデニムパンツにしましょう」

シャルが腰を掴むと半透明のゆらゆらと揺れる布型に実体化した魔力が俺の下半身を覆った。

「くるぶしが出る程度でいいですね。尻尾を出す穴はちゃんと作るので臍の下までしっかり覆いましょう」

実体化した魔力に触れるとジーンズ生地のようなゴワゴワ感があった。

「ベルトのバックルは僕とお揃い、ハート型。僕のは左足のふくらはぎにハートの刺繍があるので……兄さんは右足にしましょう。兄さんのすべすべな太腿が見えるようにダメージ加工を軽く施して」

まだ布として完成していない魔力の塊はシャルの指先が触れる度に自在に形を変化させる。シャルにとって服のデザイン変更はイラストの手直しよりも軽い苦労だ。

「ベルトの下に尻尾を出す穴。それと……ここを開くようにしたら完成です」

俺の下半身を覆っていた魔力が完全に実体化し、俺はデニムパンツだけを履いた姿となった。下着? 履いてないよ。

「ありがとう、いいデザインだな。カッコよ可愛いじゃん」

「ありがとうございます。僕のお気に入りはここです」

尻尾を出す穴の下に留め具があったようで、それがプツッと小さな音を立てて外れ、尻を覆っていた布の真ん中辺りがぺろんと捲れ、割れ目が露出する。

「……は!? な、何っ!? 何してんの!?」

「いちいち脱ぐのめんどくさいじゃないですか。それに、可愛い服着ていた方が気分上がりますよね」

便利かもしれないが、そんな便利さを求めるほどに淫乱だと思われるようなデザインは嫌だ。

「ほら、ちゃんと出来そうでしょう?」

ズボンを履いているにも関わらず露出させられた尻肉をシャルの手が掴み、割り開き、ひくひくと震えている穴を観察される。

「上を作ったら試しましょうね」

再び布で隠され、留め具がプツッと音を立てて留められた。シャルの手が上半身を撫で回して魔力でシャツを作っていく。こちらの完成は早く、シャルが着ているものとデザインはほぼ変わらない。

「うん……ぶかっとしててイイ、けど、なんで肩出すの。臍も出てるし……丈短いよ。しかも萌え袖……」

「丈が短ければ後ろに切れ込みを入れなくても腰の羽が出せるんですよ?」

シャルが着ているものより大きいのに丈は短い。

「ほら、上からも下からも手を入れられますよ」

「ひゃんっ!?」

裾口と襟口からシャルの両手が服の下に入り、ほとんどない胸筋を揉みしだいた。

「少しぶかっとしてないと捲れませんし」

「やっ……! あ、あのなぁ! 真面目に作ってくれよ!」

手が抜けたかと思えば服を捲られ、膨らんだ乳首を晒される。シャルの手を払って服を戻し、耐えきれずに怒鳴った。

「……ご、ごめんなさい。可愛いと思って……ごめんなさい、兄さん、ごめんなさい……」

「い、いや、いいよ、大丈夫……うん、気に入ってるよ。この服可愛い、この服好きだ、ありがとうシャル」

捨てられた仔犬のような上目遣いに勝てず、褒め直す。すると撫で回される仔犬のように目を輝かせて俺に抱き着いてきた。

「嬉しいです兄さん、それじゃ最後は靴ですね」

「……ここ土足禁止なんだけどなぁ」

「行きますよ、兄さん。足を上げて」

査定士の呟きを無視してシャルは自分が履いているものと色違いのヒールブーツを作った。シャルのものは彩度の低い濃い紫で俺のは黒だ。

「わ……! と、ちょっ、肩、肩貸して……! なんでヒールなんだよ、しかもピンヒールって……」

「……インキュバスはヒールが基本ですけど」

「俺最初こんなの履いてなかった! ただの厚底ブーツだった! お前のだってピンではないじゃん!」

最初に着ていた服は今思えば上下共にタイトだった。まぁスタイルが良いから別にいいけど……やっぱりぶかっとした服の方が安心する。

「ピンヒール足首ぐねってなりますもん」

「お兄ちゃんの足首ぐねってなっていいのかよ!」

「……兄さんが足怪我したら兄さんどこにも行きませんもん。兄さんが痛い思いするのは嫌ですけど」

「怖がっていいのかキュンとしていいのかお兄ちゃん分かんない! とりあえずブーツに戻してくれ、別にどっか行ったりしないから」

シャルの視線が俺の靴に向くと目線が少し下がった。ただのブーツになったようだ。蒸れないかが心配だな、まぁファンタジー世界に水虫なんて美しくないものが存在するとは思えないけれど。

「……兄さん、さっき起きたら居なくなってました」

「あ……い、いや、同じ家に居ただろ?」

「兄さんっ、居なくなってた。ぎゅってしてたのに、居なかった。怖かったんです、僕……また兄さん失っちゃうんじゃないかって、怖くて怖くて、必死に探したんです」

紫の瞳に薄いハートを浮かべて震わせるシャルの様子は痛々しく、人間に負わされた心の傷の深さが伺い知れた。少しでもその傷が癒えますようにと祈って抱き締める。

「兄さん……兄さん、僕を捨てないでください」

「……一度も捨ててなんかないだろ? 大丈夫、愛してる。この先もずっと離れたりしないから、な?」

「兄さん、兄さんは僕に安心をくれますか?」

シャルの腕が俺の腰に回り、そっとベルトを撫でる。

「あぁ、もちろん」

ベルトを撫でた指は俺の尻尾に触れず、尻尾を出す穴の下にある留め具を外し、尻を覆っていた布をぺろんと捲れさせた。

「僕……兄さんが僕のことを好きなんだって分かったら安心できます。ねぇ、兄さん……僕に安心をくれるなら、僕を愛していると言うのなら、証拠をください」

服を着ているのに露出した尻の割れ目に中指を滑り込まされ、身体が勝手に跳ねる。布を捲られた瞬間から俺の身体は熱を持っていて、シャルにぎゅっと抱き着いていた。
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