197 / 604
イタズラはバレないように
しおりを挟む
突然のキスに混乱し、思わずシャルの胸を押す。しかし顎を掴む手と肩を抱く腕は離れず、それどころかより強くなり、インキュバス特有の長い舌で俺の口腔はたっぷりと犯された。
「んっ、んんっ! んぅっ……はぁっ」
初めこそ離れようとしてしまったが、粘膜を撫で回される快感に絆され、いつの間にかシャルの服をきゅっと掴んでいた。
「ふふ……兄さん、夫がすぐ近くに居るのにキスされても抵抗しないなんてダメじゃないですか。それどころか舌を絡ませたりキスを終えるのを嫌がったり……ふふ、ふふふっ、いけないお嫁さんですね」
「……シャルぅ、こういうイタズラやめてくれよ、バレたらどうするんだ」
やめる気も反省も感じられない微笑みを浮かべ、頬に短いキスをしてきた。
「やめろってば……」
「兄さんは僕のこと嫌いなんですか?」
「そんなわけないだろ? それとこれとは関係ない。シャルのことは大好きだよ」
しゅんと落ち込むのは反則だ。笑って欲しくて抱き締めてしまう。
「……ふふふ」
すぐに笑顔になるのは演技ではないのだろう、シャルは純粋ないい子だ。
「シャル、君には樹液を用意してあるよ。ここから汲んで好きに飲みなさい」
俺達の会話の切れ目を狙い、査定士が樽を指差す。樽には蛇口が取り付けられている、前世でもこういう形で酒を売っている店を見たことがある。
「ありがとうございます」
シャルは俺から離れると査定士に抱きつき、数秒で離れてコップを持って樽の方へ向かった。
「…………サ、サク、今、シャル」
査定士は珍しく動揺している。俺だってそうだ、シャルが俺以外に懐くなんて……なんだろう、胸がジリジリする。
「慣れてくれたようだね、このまま人間へのトラウマが薄れるといいのだけど……サク? どうしたんだ、弟のいい傾向だぞ、喜んだらどうだい」
査定士の顔を見ているとなんだか腹が立ち、大人気ないと分かりつつもそっぽを向いた。
「サク? 今度は君が私を避けるのか」
「ただいま戻りました……兄さん? どうしたんですか」
「べぇーつぅーにぃー?」
「そうですか……?」
どうしてだろう、子供っぽい言動をしてしまう。まさかまた何かに操られているのか?
「……そういえばなんで俺にはコップないんだ?」
「サクは十二分にセックスで食べているだろう、その上樹液まで飲んだら太ってしまうよ」
インキュバスの体型が変わることはない、食い過ぎたら吐くだけだ。理由が分かってもスッキリしない。今日の俺はどうしてこんなに機嫌が悪いんだろう。
「二人とも! そろそろ言い争うのをやめたらどうだ! 先に食べてしまうよ!」
査定士が言い争っていたアルマとカタラに声をかける。二人が席につくと食事が始まった。
「……いただきますしないのか?」
向かいに座ったカタラに尋ねる。
「何それ」
「しないのか……」
まぁ異世界だもんな。日本特有の挨拶なんて……いや、今ネメスィ手を合わせていなかったか? 俺は食べていないのだし立ち歩いてもいいだろう、聞きに行こう。
「ねーめし、ちょっといいか」
「ネメスィだ。何か用か?」
「今なんか手合わせてなかった?」
「あぁ……祈りだ、それがなんだ?」
前世でも宗教によっては食事の前に祈りを捧げることはあった、そうしている人は見たことがないけれど。
「何に祈ったんだよ」
「魔神王だが……それ以外に居ないだろう」
「……叔父さんなんだよな」
「あぁ、何が言いたいんだ?」
叔父への尊敬と神への信仰は両立出来るものなのか、よく分からないな。
ネメスィは器用にナイフとフォークを使ってステーキを切り、口に運んでいる。テーブルマナーは完璧だ、カタラと違って。同じように育ったくせに随分違うんだな。
「……ネメスィって意外と作法できてるよな」
「ある程度の知識は備えた状態で生まれたからな」
なるほど、人造の生命体だからこそなんだな。
「……夫の元へ行かなくていいのか?」
アルマは査定士に食器の使い方を教えられながらもネメスィを睨んでいた。俺は慌ててアルマの元へ戻り、膝の上に登った。
「アルマ、俺が使い方教えてやるよ」
「……頼む」
「まずフォークはこう持つ……ぁ、アルマ、そっか、大っきいから……なぁ、食器もう大きいのないの?」
「それ以上のものはないなぁ」
ナイフも扱いにくそうだ。苦戦していたのは食器の使い方を知らないからではなく、食器が人間サイズだったからだ。
「君の手に合わせると特注になってしまうし、そうなると君がここに居ると悟られかねない」
「面倒をかける。小さい物を扱うのに慣れよう、そう気を遣わないでくれ」
「アルマ、俺が食わせてやろうか?」
「ありがとうサク、でも扱えるようになりたいんだ」
膝に乗っているし俺は食べないしでちょうどいいのだが……まぁ、アルマがそう言うなら大人しくしていよう。別に人間サイズの食器を扱えるようになったからといって利点はなさそうなのに、頑張るんだな。
「そういうとこも好きだぞ、アルマ」
「ありがとう……? 俺もサクが好きだよ」
大きな唇が頬に触れる。
「えへへ……邪魔だろうし降りてるよ」
いくら体格差があってもずっと膝に居るのは邪魔だろう。けど、何をしようか。
アルマの隣に何をするでもなく立っていると査定士に尻を撫でられた。
「ちょっ……」
「サク? どうした」
アルマがこちらを向くと査定士の手は机に戻る。
「あ、いや、なんでも……」
アルマが視線を食事に戻すと再び尻を撫でられる。ジーンズの上からとはいえくすぐったい。やめさせようと尻尾を当てると尻尾を掴まれ、親指ですりすりと撫でられた。
「……っ、ん……!」
違う、尻尾を触ってとねだったわけじゃない。けれど今のはそう取られても仕方ない。早く尻尾を逃がさなければ……あぁ、でも、この優しい愛撫、好きだな。
「は、ぁ……ぁっ……!」
「……サク」
査定士の手が離れたかと思えばアルマがこっちを向いた。勘のいい人だ。
「サク……まだし足りないのか? だからといって椅子に擦り付けるのはやめないか」
「えっ……あっ、いや、その……ごめん」
尻尾を撫でられる快感のあまり股間を肘置きに押し付けていた、なんてはしたない真似をしてしまったのだろう。
「……お、俺、本読んでくる。適当に読み終わったら部屋戻るから、じゃあ」
複数人の呼び止める声も聞かずに部屋を飛び出し、廊下を歩いて平静を取り戻す。なんとなく戻りにくくてそのまま書庫を目指した。
「はぁ……もう、みんなイタズラばっか……」
俺はそんなに魅力的だろうか、いや、女神に付与されたスキルのせいだ。俺自身に魅力なんてない。
「…………なんか、憂鬱」
全員に愛されている実感はあるのに、それがスキルのせいでしかないと思うと虚しい。もしも女神が飽きてスキルを取り上げたらみんなはどうするのだろう。シャルが俺に笑いかけてくれなくなる? アルマが「可愛い」と言ってくれなくなる? そんなの嫌だ。
「なぁ、女神、居るのか?」
耳鳴りがするほどの無音。
「恥ずかしいじゃん、返事しろよ……」
ぶつぶつ文句を呟いていると前回女神に会った時のことを思い出し、ネメシスのことを思い出し、彼にネメスィへの贈り物を預かっていたことを思い出した。
「そうだ、プレゼント渡さなきゃ」
俺は寝室に向かい、常温で放置されていたケーキと中身不明のプレゼントを持ってみんなが待つ部屋に戻った。どうやら俺は独りが苦手らしいから。
「んっ、んんっ! んぅっ……はぁっ」
初めこそ離れようとしてしまったが、粘膜を撫で回される快感に絆され、いつの間にかシャルの服をきゅっと掴んでいた。
「ふふ……兄さん、夫がすぐ近くに居るのにキスされても抵抗しないなんてダメじゃないですか。それどころか舌を絡ませたりキスを終えるのを嫌がったり……ふふ、ふふふっ、いけないお嫁さんですね」
「……シャルぅ、こういうイタズラやめてくれよ、バレたらどうするんだ」
やめる気も反省も感じられない微笑みを浮かべ、頬に短いキスをしてきた。
「やめろってば……」
「兄さんは僕のこと嫌いなんですか?」
「そんなわけないだろ? それとこれとは関係ない。シャルのことは大好きだよ」
しゅんと落ち込むのは反則だ。笑って欲しくて抱き締めてしまう。
「……ふふふ」
すぐに笑顔になるのは演技ではないのだろう、シャルは純粋ないい子だ。
「シャル、君には樹液を用意してあるよ。ここから汲んで好きに飲みなさい」
俺達の会話の切れ目を狙い、査定士が樽を指差す。樽には蛇口が取り付けられている、前世でもこういう形で酒を売っている店を見たことがある。
「ありがとうございます」
シャルは俺から離れると査定士に抱きつき、数秒で離れてコップを持って樽の方へ向かった。
「…………サ、サク、今、シャル」
査定士は珍しく動揺している。俺だってそうだ、シャルが俺以外に懐くなんて……なんだろう、胸がジリジリする。
「慣れてくれたようだね、このまま人間へのトラウマが薄れるといいのだけど……サク? どうしたんだ、弟のいい傾向だぞ、喜んだらどうだい」
査定士の顔を見ているとなんだか腹が立ち、大人気ないと分かりつつもそっぽを向いた。
「サク? 今度は君が私を避けるのか」
「ただいま戻りました……兄さん? どうしたんですか」
「べぇーつぅーにぃー?」
「そうですか……?」
どうしてだろう、子供っぽい言動をしてしまう。まさかまた何かに操られているのか?
「……そういえばなんで俺にはコップないんだ?」
「サクは十二分にセックスで食べているだろう、その上樹液まで飲んだら太ってしまうよ」
インキュバスの体型が変わることはない、食い過ぎたら吐くだけだ。理由が分かってもスッキリしない。今日の俺はどうしてこんなに機嫌が悪いんだろう。
「二人とも! そろそろ言い争うのをやめたらどうだ! 先に食べてしまうよ!」
査定士が言い争っていたアルマとカタラに声をかける。二人が席につくと食事が始まった。
「……いただきますしないのか?」
向かいに座ったカタラに尋ねる。
「何それ」
「しないのか……」
まぁ異世界だもんな。日本特有の挨拶なんて……いや、今ネメスィ手を合わせていなかったか? 俺は食べていないのだし立ち歩いてもいいだろう、聞きに行こう。
「ねーめし、ちょっといいか」
「ネメスィだ。何か用か?」
「今なんか手合わせてなかった?」
「あぁ……祈りだ、それがなんだ?」
前世でも宗教によっては食事の前に祈りを捧げることはあった、そうしている人は見たことがないけれど。
「何に祈ったんだよ」
「魔神王だが……それ以外に居ないだろう」
「……叔父さんなんだよな」
「あぁ、何が言いたいんだ?」
叔父への尊敬と神への信仰は両立出来るものなのか、よく分からないな。
ネメスィは器用にナイフとフォークを使ってステーキを切り、口に運んでいる。テーブルマナーは完璧だ、カタラと違って。同じように育ったくせに随分違うんだな。
「……ネメスィって意外と作法できてるよな」
「ある程度の知識は備えた状態で生まれたからな」
なるほど、人造の生命体だからこそなんだな。
「……夫の元へ行かなくていいのか?」
アルマは査定士に食器の使い方を教えられながらもネメスィを睨んでいた。俺は慌ててアルマの元へ戻り、膝の上に登った。
「アルマ、俺が使い方教えてやるよ」
「……頼む」
「まずフォークはこう持つ……ぁ、アルマ、そっか、大っきいから……なぁ、食器もう大きいのないの?」
「それ以上のものはないなぁ」
ナイフも扱いにくそうだ。苦戦していたのは食器の使い方を知らないからではなく、食器が人間サイズだったからだ。
「君の手に合わせると特注になってしまうし、そうなると君がここに居ると悟られかねない」
「面倒をかける。小さい物を扱うのに慣れよう、そう気を遣わないでくれ」
「アルマ、俺が食わせてやろうか?」
「ありがとうサク、でも扱えるようになりたいんだ」
膝に乗っているし俺は食べないしでちょうどいいのだが……まぁ、アルマがそう言うなら大人しくしていよう。別に人間サイズの食器を扱えるようになったからといって利点はなさそうなのに、頑張るんだな。
「そういうとこも好きだぞ、アルマ」
「ありがとう……? 俺もサクが好きだよ」
大きな唇が頬に触れる。
「えへへ……邪魔だろうし降りてるよ」
いくら体格差があってもずっと膝に居るのは邪魔だろう。けど、何をしようか。
アルマの隣に何をするでもなく立っていると査定士に尻を撫でられた。
「ちょっ……」
「サク? どうした」
アルマがこちらを向くと査定士の手は机に戻る。
「あ、いや、なんでも……」
アルマが視線を食事に戻すと再び尻を撫でられる。ジーンズの上からとはいえくすぐったい。やめさせようと尻尾を当てると尻尾を掴まれ、親指ですりすりと撫でられた。
「……っ、ん……!」
違う、尻尾を触ってとねだったわけじゃない。けれど今のはそう取られても仕方ない。早く尻尾を逃がさなければ……あぁ、でも、この優しい愛撫、好きだな。
「は、ぁ……ぁっ……!」
「……サク」
査定士の手が離れたかと思えばアルマがこっちを向いた。勘のいい人だ。
「サク……まだし足りないのか? だからといって椅子に擦り付けるのはやめないか」
「えっ……あっ、いや、その……ごめん」
尻尾を撫でられる快感のあまり股間を肘置きに押し付けていた、なんてはしたない真似をしてしまったのだろう。
「……お、俺、本読んでくる。適当に読み終わったら部屋戻るから、じゃあ」
複数人の呼び止める声も聞かずに部屋を飛び出し、廊下を歩いて平静を取り戻す。なんとなく戻りにくくてそのまま書庫を目指した。
「はぁ……もう、みんなイタズラばっか……」
俺はそんなに魅力的だろうか、いや、女神に付与されたスキルのせいだ。俺自身に魅力なんてない。
「…………なんか、憂鬱」
全員に愛されている実感はあるのに、それがスキルのせいでしかないと思うと虚しい。もしも女神が飽きてスキルを取り上げたらみんなはどうするのだろう。シャルが俺に笑いかけてくれなくなる? アルマが「可愛い」と言ってくれなくなる? そんなの嫌だ。
「なぁ、女神、居るのか?」
耳鳴りがするほどの無音。
「恥ずかしいじゃん、返事しろよ……」
ぶつぶつ文句を呟いていると前回女神に会った時のことを思い出し、ネメシスのことを思い出し、彼にネメスィへの贈り物を預かっていたことを思い出した。
「そうだ、プレゼント渡さなきゃ」
俺は寝室に向かい、常温で放置されていたケーキと中身不明のプレゼントを持ってみんなが待つ部屋に戻った。どうやら俺は独りが苦手らしいから。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる