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眠る弟に喘ぎ声を聞かせて

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大きな手は片方だけで俺の腹を掴める。アルマは俺の腹を掴むのを両手に変えて丁寧に腹を揉んだ。

「ぁ、うっ、んぁあっ……!」

「こんなものじゃなかった。もっと必死な声を俺以外の男の前で出していたな」

「ぉぐっ……! ぅ、あっ、ぁああっ、あるまっ、あるまぁっ……おなか、変になるぅっ、内臓の位置変わっちゃうぅうっ……」

体外から内臓の形を歪められ、自身の生物としての弱さとアルマの生物としての強さを思い知らされる。これから嫉妬に任せて抱かれると思うと身震いした。

「誰に抱かれた。金髪の男か? 灰髪の男か? それともここの家主か?」

激しい性行為への期待でどんどんと腸液が溢れ、後孔に擦り付けられているアルマの陰茎の先走りの汁と混ざり、くちゅくちゅと音を立てる。

「……あの男達のことが好きなのか? 俺とどっちが……いや、いや、大丈夫だ、聞く必要はない」

なんの前触れもなく突然根元まで挿入され、同時に腹を包む手の力も強められていて、声も出ない絶頂へと一気に押し上げられた。

「…………俺はオーガなんだ。直立二足歩行の生物の雄の中で最も優れているはずだ」

「あ、ありゅまっ、ありゅまぁっ……いま、イったの、まだイったのおわってないのぉっ……らからっ、まら、動かないれぇっ……」

「……可愛いよ、サク。愛してる」

物のように、オナホのように上下させられる。腹を掴む手の力が強く、もがいたところで抜け出せず、押し潰され擦り上げらる性感帯からの電撃のような快楽を休まず与えられた。

「あぁああっ!? イって、ゃあぁあんっ! あぁあーっ!? おっき、むりぃっ、しぬっ、おなかやぶれりゅうっ!」

「あぁ……そうだ、もっと叫べ。昨晩の男の記憶なんて飛んでしまえばいい」

「ああぁっ! イぐっ、イぐぅうっっ! イっでりゅぅううっ! あぁあっ、きもぢぃっ、ありゅまっ、あるまぁっ、しゅごいっ、ひぬっ、もぉむりぃぃ……」

「なぁ、サク…………俺はオーガなんだ、乱暴で短気で嫉妬深い、オーガなんだ……頼むから俺にその本能を目覚めさせないでくれ」

ようやく腰振りを止めてくれた。けれど陰茎を奥深くまで挿入され、強く腹を握られている今、呼吸を整えるのは不可能だ。

「は、ぁっ、あぁ……アルマぁ、ごめんね」

「…………俺だけを愛するのは無理そうか?」

アルマから目を逸らし、頷く。

「そうか、分かった。まぁ……いいさ、サクはインキュバスだからな、種族として快楽には抗えないものだ。一日中誰よりも強い快楽を与えてやれなければサクを独占するのなんて不可能だよな」

アルマは優しく微笑んで俺の額に唇を触れさせた。

「分かったよ……サク、サクのような可愛らしい妻を持っただけで俺には十分過ぎる幸福なんだ。独占するのなんておこがましいんだよな? そう納得しなければどうしようもない……だが、サク、俺と居る間は俺以外の誰のことも考えさせない」

「ぁ……ある、ま…………し、して、めちゃくちゃに……俺のこと、めちゃくちゃにっ……」

「……本能に任せるだけではダメだ。しっかりと理性で考えて抱かなければな、最近は乱暴だっただろう? すまなかった……ちゃんとやるからな、サク」

大きな手に腰を掴まれ、回転させられる。アルマの陰茎に吸い付いていた腸がねじれ、ぐねぐねと蠢きながら背面座位に応えていく。俺の体内の対応の遅れにさえ快楽を覚える。

「ふぅっ、ぅうぅ……また、イっちゃった…………ぁ、シャルぅ……」

目の前ではシャルが眠っている、本当に眠っているのかは分からない。

「シャルはサクを待つと言っていてな、きっと一晩中起きていたんだ。起こしてやるなよ」

アルマの右手が胸に、左手が腹に触れる。ゆっくりと手のひらで俺を押さえ、アルマの胸と腹に背を押し付けさせられる。

「ぁ、あっ……は、ぁ、アルマっ、アルマぁ……奥まで、きてるぅ……アルマの、おっきぃ」

「昨晩の男よりも?」

「…………ぅん」

優しく力強く腹を撫でられ、腹をアルマの陰茎の形に潰されていく。

「あぁああぁああっ……! イっ、ぐ、ぅぅうぅっ……!」

逃げ場なんてないのに、本当に逃げてしまえたら慌てて戻るくせに、勝手に体が逃れようとしてしまう。その体を大きな手に押さえつけられ、髪に優しいキスを落とされる。

「はぁーっ、はぁーっ……ぁ、あっ、あぁああっ……」

「サク、俺は動いていないぞ? 腹を撫でているだけだ」

「きも、ちぃっ……イきそぉっ、入れてるだけで、イっちゃう……」

「そうか、なら動かなくてもいいな。その方が長時間サクを独り占めできる」

俺はまたそんな抱かれ方をするのか。ネメスィもほとんど動かずに俺を絶頂させ続けた。流行っているのか? ダメだ、本当に足腰が立たなくなる。

「ゃ、らっ……やらぁっ、動いてよぉ……」

「焦るな、ちゃんと気持ちよくしてやるからな、サク」

太い指の隙間に乳首が挟まれる。硬く尖っていたそこの感度は高く、俺はアルマの胸に後頭部で頭突きをしてしまう。

「サク、小さく脆いサクを愛撫するのは俺には難しく不安なことだ。気持ちいいか、痛いか、しっかり伝えてくれないか?」

「ぁ、あっ……き、きもちぃっ、きもちぃよ、アルマぁ……」

「どこが気持ちいい?」

「ちくびっ……きもちぃ、アルマのおっきぃ指で優しくくにくにしゃれるの好きぃ……」

きゅっと摘んでいただけのアルマの指が慎重に動き始める。くにくにと弄られて仰け反るスペースがないのに体が勝手に反り返る。

「これが好きなのか? 気持ちいいか、サク」

「きもちぃっ! きもちっ、ぁああっ……! よしゅぎてっ、動いちゃうのっ……おなかもっ、ぐりぐりしちゃうぅっ……!」

「自分から動くなんてサクは本当に淫らな子だね、可愛いよ……愛している。他の男に抱かれていたって、今は俺だけだ……婚姻しているのも俺だけだ、サク、お前の伴侶は俺だけだ」

カクカクと揺らしていた腰を押さえるようにアルマの左手が腹を優しく掴む。

「んゔぅっ!? ぁああっ! ぁ、あひっ、ありゅまっ、なか、なかぁっ……なかやばぃい……おなかのなかっ、あるまのでいっぱい……」

「可愛いサク……お前の髪の先から爪先まで、体内さえも、俺が愛撫してやろう」

胸を弄っていた手が顎を掴んで上を向かせる。大きな舌に唇を舐められ、本能の赴くままに口を開け、人間の性器に匹敵する大きさの舌をねじ込まれていく。

「ん、ゔっ、ぅゔっ……!」

口内を埋め尽くす舌の舌先で喉の入り口を愛撫され、快楽に変換される嗚咽を覚える。

「ん、ゔぅううっ……ふぁっ、ぁあ……ありゅま」

「ふぅ……口も俺でいっぱいにしてやったぞ?」

「ぅん、きもひよかったぁ……」

「締めつけを強めていたな。サクとのキスはいつも窒息させてしまわないかと不安だ、気持ちよかったならよかったよ」

優しく腹を撫でられて何度も絶頂しているはずの腸壁がまた疼く。

「もっと気持ちよくしてやるからな」

再び乳首を摘まれ、腹を撫でていた手は性器に移る。

「ぁっ……だ、だめっ、アルマ……射精できないからっ、そっち触らないで」

人差し指の背でそっと裏筋を撫でられる。

「ひぅぅうっ……! だめ、だってばぁ……射精できないのぉ……」

人差し指の腹が鈴口を塞いでくちゅくちゅと音を立てる。

「ぁあああっ……! でるっ、でちゃう……でないのにぃっ、でちゃいそぉっ……!」

薬指と小指で陰嚢を揉まれ、中指で根元を撫でられる。人差し指はカリ首を責め、親指は俺の陰茎が逃げないように押さえる。

「ひぁああっ! ぁあっ、らめって、言ってるのにぃっ、きもちぃっ、きもひぃっ、ありゅまっ、しゃせーさせてよぉっ、だしたぃいっ!」

「ダメだよ、サク。それはサクの生命そのものだ」

「じゃあだしたくなるとこさわんないでよぉおっ! いじわるっ、あるまのいじわるぅっ!」

丁寧に愛撫していた手が筒を作り、普通に扱き始める。

「……すまないね、でも射精しなくても気持ちよくはなれるだろう? 意地悪のお詫びとしてたくさんイかせるから許してくれ、俺だけの可愛いサク」

「ひぁあんっ! ぁあっ、ぁーっ……! だしたいっ、だしたいっ、ひぃんっ!? らめっ、こしふると、なかもぉ……」

射精を禁じられた陰茎を扱かれ、既に痙攣している体内を満たされ続け、俺はアルマの腕の中で完璧に蕩けさせられていった。
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