過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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デミゴッドの勇者様は俺が好き

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俺の下腹を埋めた触手、その体表には無数の口があり、舌がある。ネメスィに愛を囁かれ、キスされ、その触手で体内を舐め回される。

「んっ、んゔぅぅっ! ん、んんっ……!」

ネメスィと舌を絡ませながら、ネメスィから生えた触手に拘束されながら、体内を無数の舌に舐め回される。

「んっ、ん、ふ、ゔぅっ、んぅうっ……」

インキュバスらしく柔らかい俺の腸壁は舌の力で簡単に拡がり、歪む。無数の舌が好き勝手に俺の腸をぐにぐにと弄ぶ。

「……気持ちよさそうだな、サク」

ネメスィとのキスが終わる頃には俺はもうとろけ切っていた。

「ぁ、あぁっ……ねめ、しぃっ……おなか、ひろげられてるっ……ぐにぐにって、べろべろって……しゃれ、てっ……ぁああっ、イくっ、イくぅぅっ……!」

決して激しくはない刺激での絶頂は静かで、俺が絶頂しても舌の動きも拘束も緩まなくて、ずっとふわふわと気持ちいい快楽の中に閉じ込められる。

「あぁっ、ぁああぁっ……!」

「サク、どんな具合だ? 言えるか? ちゃんと気持ちよくなれているか聞かせてくれ」

「んっ、じゅ、んん、ずっと、ふわふわっ、してぇっ……ぁ、ひっ……意識っ、飛びそうれぇっ、ぎりぎり飛ばなくへぇっ……」

前立腺を狙われたりはしない。たまにぐりっと刺激される程度だ、だからこそ意識が飛ばない。

「ぁ、あぁーっ……! きもちぃっ、じゅっときもひぃっ……ふわふわすりゅのぉっ……」

鏡に映る俺の顔は情けない。だらしなく口を半開きにして涎を垂らし、嬉しそうに眉を下げて焦点を失っている。

「……なんだ、カタラ。まだ俺の番だぞ」

「分かってるって。もうちょい間近で見たいんだよ、サクの顔……」

深い青色の瞳に俺のだらしない笑顔が映る。

「ぇ、へっ……へへっ、かたりゃあ……」

「……っ、可愛いなぁおいっ、とろっとろじゃねぇかよ!」

浅い絶頂を大好きな男達だけの空間で繰り返す、胡乱な意識が相まってとても幸せだ。

「ぁ……ありゅまぁ、ありゅまもきたぁ……?」

「…………本当に可愛いな」

「……後でお前らもこの顔をさせればいいだろう、近寄るな。離れて見ろ」

独占欲を発揮したネメスィが俺を強く抱き締める。腹に回ったネメスィの腕に力が入れば、舐め回されている腸壁に更なる刺激があり、当然絶頂する。

「ぁんっ……! イ、くぅっ……ぁ、あっ……はぁーっ……おなか幸せぇ……」

「……おじさん、僕も兄さん見たいです」

「はいはい、立つ気はないんだね」

査定士にお姫様抱っこされたままシャルが俺の顔を覗き込む。自分の顔を鏡で見つめ続けた後だからこそ思う、シャルと俺の顔は似ていると。

「しゃーるぅー……ぇへへっ、おにーちゃん、いま、イって……んっ、んんっ! ん……また、イっひゃったぁ……」

「幸せそうですね、兄さん。兄さん……これでよかったんですよね、僕一人に閉じ込められるより、たくさんの男の人に愛される方が兄さんは幸せなんですよね」

「幸せぇ……しゃるぅー、おにーちゃんに、ちゅーは?」

「兄さん……ふふ、大丈夫、不安になったりしていませんよ、兄さんが僕を愛してくれているのは分かっています……兄さん」

シャルの手が顎に添えられ、小さな唇が近付いてくる。紫の瞳に見つめながら目を閉じたが、口に触れたのは唇ではなく手のひらだった。

「順番にヤると決めただろ、順番は守れ!」

「俺は近くで見たかっただけだぞ」

「……俺は夫だぞ」

「兄さんがキスしたいって言ってきたんですよ?」

苛立ったネメスィの金髪が微かに膨らむのが鏡越しに見えた。全員が慌てて一歩下がり、ネメスィが叫ぶ。

「今だけはサクは俺のものだ!」

次の瞬間俺は感電した。

「ひぐぅっ!?」

「……サク? サクっ! しまった……!」

全身を一瞬駆け巡った電流は先程ネメスィが意識して流したものと違い、快楽神経以外も刺激した。つまり痛みはあったが、咥え込んだ触手を締め付けたおかげか快楽の方が大きい。

「ん、ねめし、俺平気っ、んぉぉぉおっ!? ぉっ、ほ……ほひっ……」

ネメスィは俺に挿入していた触手を舌を突き出したまま引き抜いた。
いわばアナルパールの強化版だ、一瞬腸壁を拡げられ、ひだを弾かれ、過ぎたかと思えばまた次のものが来て新鮮な快感を与えられる。
一気に引き抜いた触手を体内に戻し、ネメスィはビクビクと痙攣する俺をベッドに仰向けに寝かせ、胸に耳を当てる。

「心臓は動いてるな……ごめんな、サク」

「感電させるとかサイテー、紳士な天才精霊使いに代わった方がいいんじゃないっすかー?」

「茶化すなカタラ!」

「ぅわっ、また電気漏れてるって! 怖ぇんだよそのバチバチ音!」

カタラが二歩下がるとネメスィは俺に視線を戻し、心配そうに頬を撫でた。

「サク……本当に悪かった。カタラの言う通りだ、体調を見るためにも一旦交代する」

「ねめしー……俺、平気……」

「バカを言うな、こんなに痙攣して……!」

「ねめし、が……おしりの、一気に抜くからぁ……めちゃくちゃ、イったのぉ……説明させないでよ、恥ずかしい……」

心配そうな顔から一転、ぽかんとした顔になる。深いため息をついてネメスィから目を逸らし、自分の下腹に手を置く。まだビクビクと痙攣しているようだ。

「本当ですよ、ネメスィさん。見ていなかったかもしれませんが、感電した直後は兄さんは平気そうにしていました。でもだからって許されるとは思わないでくださいね」

査定士から降りたシャルの尻尾がネメスィの首に巻き付く。

「シャル、感電も割と気持ちよかったからいーよ」

「……以後、気を付けてください。今回は弱かったから何ともなかっただけですから」

するんと尾が離れ、シャルは査定士の前で手を広げる。

「……はいはい」

抱き上げられると機嫌良さそうに尻尾を揺らした。

「ネメスィ、ネメスィが電気出すのは俺長所だと思ってるよ。強いし、気持ちいいし、カッコイイよ」

「……カッコイイ?」

「うん、なんかこう……」

主人公っぽい、その褒め方は前世ならともかくこの世界では通じなさそうだ。

「…………強そうで、かっこいいよ」

褒め言葉が出てこないとか、俺バカなのかな?

「そうか……?」

ネメスィ困惑してるよ、語彙って大切なんだよ。

「俺はネメスィのこと出会った頃から強くてカッコイイ勇者様だって尊敬してるよ」

「…………本当に?」

「出会った頃は……叩いてくるから、怖くてちょっと嫌だったかなー……」

意識して目を泳がせるとネメスィは失笑し、俺を抱き起こしてそのまま抱き締めた。

「……今から抱く。それでいいな?」

「うん……いっぱい中出しして」

そうだ、ネメスィが勇者だったのを思い出したことだし、それっぽい台詞で煽ってみよう。

「勇者様の精液たくさん注いで、このインキュバスを孕ませて、改心させてみて?」

「……いいだろう。腹が膨らむまで注いでやる」

「嬉しい……」

再び仰向けにされ、ベッドに膝立ちになったネメスィに足を開かされ、不意に横を向いてアルマと目を合わせる。

「…………アルマぁ、お嫁さん今から種付けされちゃう」

アルマの股間には大きな膨らみがある。俺の痴態を見たからというだけなのか、NTR趣味でもあるのか……後者はないか、アルマはそんなに倒錯していない。

「……見ててね、旦那様」

倒錯しているとしたら俺の方だな。後でアルマが激しくしてくれるのを期待して、煽ってしまった。
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