過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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デキちゃうかもしれないから

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有精卵を産むかもしれないから今日は挿入はナシで。ギリギリで思い出した卵を孕むリスクに対処する言葉を話すと、アルマは俺がドラゴンに犯された話をした時とは違ってブチ切れた。いや、きっと蓄積されていたのだ、アルマが「セックス禁止されてキレた嫌な夫」みたいな言い方はやめよう。

「んっ、あぁああーっ! ぁ、うぅんっ、んんんっ! はやぃっ、ひんんっ!」

胴を掴まれて好き勝手に後孔を使われる。俺から出来ることはない、完全に受け身のセックス。これはドラゴンの時とほとんど同じなのに、俺が感じている幸福の量は全く違う。

「ィぐぅうっ……! ぁ、ふっ、りゃめぇっ、イったばっかのぐぢゅぐぢゅだめぇえっ! ぁ、あっ、ふぁああっ……! ごりゅごりゅっ、ひてるぅっ……らめっ、またイくぅううっ!」

絶頂しても構わずに腸壁を擦られる。ドラゴンのようなイボはアルマにはないが、カリの段差と浮き出た血管はそれ以上に俺にときめきと快感を与える。

「……っ、サク」

アルマの陰茎をぎゅうぎゅうと締め付けて何度も絶頂していると、不意に名前を呼ばれた。快楽のあまり固く閉じてしまっていた目を開け、アルマの顔を見る。

「あるまぁっ……ぁああっ、かっこいっ、ひっ、ぃ、ゔぅうっ! んっ、んぁああっ……!」

雄の快感を味わいながら俺だけを見つめているその金色の瞳を見てときめき、後孔の締まりをよくした俺は一際深い絶頂を迎えて仰け反り、爪先までピンと伸ばした。

「サクっ、サク……そろそろ出すぞ」

「ん、んぅう……ちょおだ、ぁ、だめっ、だめぇっ、赤ちゃんできちゃうっ、だめ、なかだめぇっ!」

足が地面についていないのに、いやついていたってアルマから逃れることなんて出来るわけもなく、腹の奥へ熱く粘っこい精液を放たれた。しかもアルマは寸前で胴から片手を離し、尻を鷲掴みにして自分に押し付け、一滴も漏らすことを許さなかった。

「……っ、サク、サク……ふ、ぅ…………サク? 大丈夫か?」

「…………だめって言ったのにぃ」

ダメだと言ったのに挿入されたことにも、ダメだと言ったのに中出しされたことにも、俺はときめいていた。怒りに任せて抱かれたいという下衆な欲望に、アルマは完璧に応えてくれた。

「サク……す、すまない、我を忘れて、俺は……」

「アルマかっこよかったよぉ、すっごくよかったぁ……こんな嬉しいことされて、アルマのこと好き好きって思わされたら……赤ちゃん欲しくなっちゃうじゃん」

「……怒っていないか?」

「俺がアルマ怒らせたんだから……ごめんな、できちゃうのはホントにダメだって思ってたんだけど、でもそれ以上に……して欲しかったから、嬉しい」

「…………サク」

怒りや嫉妬に任せて俺を抱いたことにアルマは罪悪感を覚えているようだ。下がった眉が可哀想で、俺も罪悪感を覚えてしまう──と同時に、可愛いアルマに萌えてしまった。

「サク、また産まれたら俺がしっかり育てる」

「うん、一緒に育てようね……その、赤ちゃん産まれるのはいいんだけど、その……場所と時期が、さぁ」

魔王として他の魔王が治める土地で産卵なんて、元々なかった魔王としての威厳が底に落ちるどころか地下になってしまう。

「こっそり産まなきゃなぁ……でも、おっきくなったらバレるか、ドラゴン大きいもんね……ちっちゃい子ならいいんだけど」

「サク……」

「えへへ、ごめんね、ダメだよね、俺は奥さんでお母さんなのに……ね、アルマぁ、多分これ卵できちゃうからぁ……赤ちゃん産んでも大丈夫なように、ご飯もっとちょうだい?」

挿入された状態では背の高いアルマに俺からのキスは不可能だ。だからアルマに屈んでもらい、舌を絡めた。興奮してくれますようにと祈りながら必死に溜めた唾液を太く長い舌に塗り込んだ。

「アルマ、一回後ろからしよ? 動物みたいで好きなの……その後また前からね、アルマの顔見たいから」

「あぁ、分かった……俺の顔?」

「うんっ、俺のお尻気持ちいいなーって思ってるアルマの顔……俺もイきまくっててもう訳分かんなくて、目もぼやけちゃってるんだけど、射精する瞬間のアルマの顔とか……すっごく可愛いから」

「…………あまり見ないで欲しいな」

アルマは赤い肌を更に赤くして照れた。そういうところが可愛いんだと口にはせず、熱い頬を撫でて態度で伝えた。

「……俺はサクより強いはずなんだが、サクには勝てないな。たまに……母親に諭されているような気さえする」

「へ……? 俺ゼロ歳のガキだぞ」

「ふ、そうだな。サクはまだ一歳にもなっていないのか」

俺の身体を支えていただけだったアルマの手がまた動き始めた。尻をむにむにと揉みしだき始めたのだ、そんなことをされてはときめいて、挿入されたままのアルマの陰茎を締め付けつつ扱いてしまう。

「んっ……! ぁ、ん……おしり、揉まれんのぉ……きもち、んっ、んんっ! この、ぺドぉ……」

「……っ、締め付けが強くなったな。後ろからして欲しいんだったな? 一旦抜くぞ、ほら離せ」

「ひ、ぁあっ、ぁあぁあっ!? 抜け、てっ、あぁああああっ!」

蕩けきって柔らかく濡れた肉はアルマの陰茎に絡みついており、アルマが腰を引くと俺の後孔はめくれてしまう。

「あ、ぁっ、あぁああーっ……! おひりっ、めくれ、ちゃ、あ、ぁあっ、ああっ……!」

しゃぶりつく口のように、吸盤のように、アルマの陰茎を未練がましく離さない後孔はもう俺の意思ではどうしようもない。

「サク、離してくれないとサク好みの体位で出来ないぞ」

「しょんなことっ、言われてもぉ……アルマ引っ張ってよぉ」

アルマが腕を伸ばして腰を引けば抜ける長さだ、アルマの陰茎は確かに巨大だが彼の身体から考えれば不思議な比率ではないのだから、腕の長さには当然負ける。ぢゅぽんっと淫らな音を立て、俺の後孔から離れる。

「ぁうぅんっ!」

「……っ、ふぅー……後ろからと言っていたが、足はつけるか? 寝転がるか? どちらもオススメしないな、ここの地面はサクの身体には優しくない」

「ん、うぅ……」

砂利の多い地面で俺の皮膚が剥けてしまわないかを気にしているらしい。優しいアルマに下腹をときめかせながら、めくれた後孔が元に戻るのを待った。

「……木に、掴まるから……アルマ持ち上げて」

「木、か……悪くはないが、よくもないな」

アルマは肘を曲げた左腕を木に押し付けた。右手で俺の腹をしっかりと掴んで持ち上げ、俺に左腕に掴まらせた。

「……これ、すごくいい。アルマの手なら俺怪我しちゃわないし、後ろにアルマぴったりくっついてくれる」

「あぁ、これで抱いていいな?」

「うん、はやく入れてぇ」

掴まれた腹もぷらぷらと揺れる足も、アルマとの差を示して俺を興奮させる。すっかり元の形に戻った尻に押し付けられた陰茎の熱ほどではないけれど。

「は、ぁん……んん……あっつ、硬い……はやく入れてっ、お尻きゅんきゅんしてるよぉ……孕みたぁい」

「……今はできない方がいいんじゃなかったのか?」

「立場的にはそうなんだけどぉ、アルマがすっごい雄感出すからぁ……もうだめ、孕まされたい」

「そうか……なら、しっかり感じろ」

アルマは俺の尻に押し付けた陰茎をぐりぐりと動かして俺の尻の割れ目にねじ込み、後孔に亀頭を押し当てた。早速ちゅうちゅうと吸い付く歓迎を始めてしまうが、お構いなしに一気に根元まで挿入した。

「……っ、ひぁあああぁんっ!?」

夜の自然公園で悲鳴のような嬌声を上げ、排尿のように精液を漏らすこと以外、俺には許されていなかった。
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