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抱卵はやめられない
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タオルに包んだ無精卵を抱き、カタラに呼ばれて戻ってきた三人と赤ちゃんを笑顔で出迎える。
「お疲れ様です兄さん。わぁ……いっぱい出しましたね」
「こんなに……! 苦しかったろう、サク」
「いえおじさん、兄さんの気持ちよさそうな声が聞こえてきていました。それほどの苦痛はありませんでしたよね? 兄さん。卵を産んで感じちゃってましたよね」
「ぅ……だ、だったら何だよ。それより俺の赤ちゃん……」
タオルに包んだ十四個の卵を胡座をかいた足の上に置き、さっき産んだドラゴンを受け取ろうと手を伸ばす。
「俺達の赤ちゃんならここだよ、サク」
俺の前に屈んだアルマが大きな手で掴んだ洗面器を突き出す。その中には洗面器の底を引っ掻く赤褐色のドラゴンが居る。
「俺の赤ちゃんっ!」
俺はすぐに洗面器からドラゴンをすくい上げた。急に持ち上げられたドラゴンは俺の手の中で暴れ、俺の柔い皮膚を裂いた。
「おかえり……! お母さんだよ、分かる?」
「……ちぅ? ちぃい……ちゃ」
頬擦りをしてやると少し大人しくなった。母親だと分かってくれたかな?
「…………サク」
視界の端で大きな物が動いた。俺は反射的にドラゴンと卵を庇いつつそれを睨み、後悔した。
「あ、ち、違うのアルマ……急に動いたからびっくりして! それだけ、だから……」
「俺にも抱かせてくれないか? 俺の赤ちゃんだろう」
「あ、うん。さっき抱いてなかったの?」
アルマの優しい目だけを見ていれば大丈夫、大柄だからって怖がらなくていい。俺は手のひらでもぞもぞと動いているドラゴンを渡そうとした。
「小さすぎて握り潰さないか怖くてな、捕まえる勇気が出なくて……でも手の上に乗せてもらえるなら怖くな…………サク?」
「だめ……渡さない……」
「今のはお義兄さんが悪いです」
「い、いやいや……そんな失敗する訳ないだろう? サク、ほら、少しだけでいいから」
激しく首を横に振ると、シャルはアイドルの握手会の剥がし役よろしくアルマを俺から離してくれた。
「……ごめんねアルマ、アルマのこと怖いわけじゃないんだけど……傍に人が来ると身体が勝手にビクッてするんだよ」
「そうなのか」
ネメスィが俺の隣にドサッと粗暴に腰を下ろす。俺は反射的に卵とドラゴンを抱えてうずくまってしまった。
「……っ、今のわざとだろふざけんなぁっ!」
「ネメスィ、あんまふざけてると嫌われるぜ」
「それは困る」
ネメスィは慌てて俺から距離を取る。いや、彼だけでなくシャルや査定士までもが俺から離れた、手を伸ばしてもギリギリ届かない距離だ。そんな微妙な位置から見つめられるのは複雑な気分だ。
「……つーかさ、無精卵か有精卵かって見た目で分かるんだな」
「ドラゴンの場合は精にあたるものは必ず入っているから無魂卵有魂卵と呼ぶべきで……」
「うるせぇ、普段適当なくせに」
「見た目で分かるってどういうことですか?」
複雑な気分だが、無意識にしていた警戒を緩められて楽ではある。俺は卵の殻をシャルに見せているカタラから視線を外し、手の中のドラゴンと足の上の卵達を眺めた。
「見てみ。この卵は赤っぽいし表面がゴツゴツしてる、ドラゴンの鱗の質と似てるんだよな。でもサクが今抱えてる卵は全部鶏の卵みたいに真っ白で愛想がねぇ」
「……なるほど」
卵を一つ一つ撫でてみる。つるんとした触り心地が楽しい、全て同じ形同じ触り心地同じ大きさ──これからは何も孵らないのだろう。
「殻の使い道は思い付いたのか?」
「んー……かなり硬そうだし、防具とかに使いたいなーとは思うんだけど……どう加工するかとか、そういうのがまだ思い付かねぇんだよなぁ」
あまり俺が後孔から出したものをじっくりと見ないで欲しい、せめて殻のぬめりを拭って欲しい。
「あ、そうそうサク。無精卵寄越せよ、そっちも何かに使いたい」
「俺は目玉焼きがいい」
「俺はゆで卵かな」
「…………食べるの?」
調理方法を話すネメスィとカタラが恐ろしい化け物に見えてきたのは何故だろう、今抱えているこの卵達が無精卵なのは分かっているし、食べられても問題ないはずなのに。
「おぅ、みんな食べたいだろ?」
「そうだね、ドラゴンの卵なんてお目にかかる機会もないし、それもサクの産みたて、食べたくないわけがないよ」
「……食べたい」
「僕は食べたくないです」
「お前は物食えねぇだけだろ」
査定士もアルマも、シャル以外みんな俺の卵を狙っている。いや、問題はない、これは無精卵なのだから。新鮮なうちに食べさせてやろうじゃないか……
「シャ、シャル……ちょっといいか?」
「兄さんっ、はい、何でしょう」
カタラとの会話を中断し、俺の傍に屈む。シャルはまるで忠犬だ。
「…………全員、追い出してくれ」
「はい。みなさん、兄さんがそろそろ子供達の様子を見てきて欲しいそうです。僕が兄さんを見ていますから、みなさん行ってきてもらえますか?」
「それなら夫の俺が残る」
「ではお義兄さんは明日の兄さん当番です、今日は僕です、構いませんね?」
「……分かった。サク、行ってくるよ」
不機嫌そうだったアルマは俺には優しい笑みを浮かべた。普段なら癒される笑顔なのに、今は「卵を狙って無害を装っているのだ」と考えてしまう。
「い、行ってらっしゃい……アルマ」
「…………いいものだな、妻の「行ってらっしゃい」は」
「見下ろしやがって鬱陶しい」
「……カタラ、俺に言ってみろ」
「俺はてめぇの妻じゃねぇし一緒に行くんだよ!」
騒がしい四人が部屋を去り、静かな部屋にはドラゴンのネズミのような可愛い鳴き声だけが響くようになる。
「……兄さん、どうかされましたか? 突然みなさんを追い出せだなんて。顔色が悪かったですよ、今はよくなりつつありますけど」
双子だからだろうか、卵を食べないと一人だけ言ったからだろうか、シャルに頬を撫でられても怖くない。
「卵……アイツら、俺の卵食べるって」
「えぇ、僕には分かりませんが珍味というのは人を惹きつける物のようです」
「嫌だ……ダメ、だ。俺の卵なのに、俺の卵食べるなんて、ダメ……」
ドラゴンを卵達の上に下ろし、タオルで包んでいる卵達を強く抱き締める。
「分かってるんだよ、孵る卵じゃないって。食べたいなら食べさせたやりたいって思ってる。でも、でも俺……分かんないけど、渡したくないし、温めたい」
「……大丈夫ですよ、兄さん。きっと赤ちゃんさんを抱卵して孵してやらなかったので、今暴発しちゃってるだけです。一日くらいで兄さんの母性本能さんも勘違いに気付きますよ」
「そ……かな? 俺、鳥みたいじゃん……孵らない卵温めるとか、脳みそ俺の拳よりちっちゃい鳥みたい……俺の脳みそ約立たずなんだ」
きっと俺は「そんなことありませんよ」と今のようにシャルが抱き締めてくれるのを願って、弱音を吐いた。こんな時でも打算的な自分が嫌になる。
「そんなことありませんよ……さ、兄さん。気が済むまで卵を温めましょう。もっと毛布に包んで……二人で、ね?」
ベッドに横たわり、タオルの上から毛布で卵を包み、抱き締める。ドラゴンは俺の二の腕の上で俺に甘噛みを繰り返している、結構痛い。
「何だか楽しいですね、兄さん」
シャルは俺の向かいに寝転がり、俺と同じように卵を抱き締めてくれている。無精卵だと分かっていながら温めるほど俺はバカなのに、そのバカの弟はとても賢くて、優しくて、いい子だ。
「お疲れ様です兄さん。わぁ……いっぱい出しましたね」
「こんなに……! 苦しかったろう、サク」
「いえおじさん、兄さんの気持ちよさそうな声が聞こえてきていました。それほどの苦痛はありませんでしたよね? 兄さん。卵を産んで感じちゃってましたよね」
「ぅ……だ、だったら何だよ。それより俺の赤ちゃん……」
タオルに包んだ十四個の卵を胡座をかいた足の上に置き、さっき産んだドラゴンを受け取ろうと手を伸ばす。
「俺達の赤ちゃんならここだよ、サク」
俺の前に屈んだアルマが大きな手で掴んだ洗面器を突き出す。その中には洗面器の底を引っ掻く赤褐色のドラゴンが居る。
「俺の赤ちゃんっ!」
俺はすぐに洗面器からドラゴンをすくい上げた。急に持ち上げられたドラゴンは俺の手の中で暴れ、俺の柔い皮膚を裂いた。
「おかえり……! お母さんだよ、分かる?」
「……ちぅ? ちぃい……ちゃ」
頬擦りをしてやると少し大人しくなった。母親だと分かってくれたかな?
「…………サク」
視界の端で大きな物が動いた。俺は反射的にドラゴンと卵を庇いつつそれを睨み、後悔した。
「あ、ち、違うのアルマ……急に動いたからびっくりして! それだけ、だから……」
「俺にも抱かせてくれないか? 俺の赤ちゃんだろう」
「あ、うん。さっき抱いてなかったの?」
アルマの優しい目だけを見ていれば大丈夫、大柄だからって怖がらなくていい。俺は手のひらでもぞもぞと動いているドラゴンを渡そうとした。
「小さすぎて握り潰さないか怖くてな、捕まえる勇気が出なくて……でも手の上に乗せてもらえるなら怖くな…………サク?」
「だめ……渡さない……」
「今のはお義兄さんが悪いです」
「い、いやいや……そんな失敗する訳ないだろう? サク、ほら、少しだけでいいから」
激しく首を横に振ると、シャルはアイドルの握手会の剥がし役よろしくアルマを俺から離してくれた。
「……ごめんねアルマ、アルマのこと怖いわけじゃないんだけど……傍に人が来ると身体が勝手にビクッてするんだよ」
「そうなのか」
ネメスィが俺の隣にドサッと粗暴に腰を下ろす。俺は反射的に卵とドラゴンを抱えてうずくまってしまった。
「……っ、今のわざとだろふざけんなぁっ!」
「ネメスィ、あんまふざけてると嫌われるぜ」
「それは困る」
ネメスィは慌てて俺から距離を取る。いや、彼だけでなくシャルや査定士までもが俺から離れた、手を伸ばしてもギリギリ届かない距離だ。そんな微妙な位置から見つめられるのは複雑な気分だ。
「……つーかさ、無精卵か有精卵かって見た目で分かるんだな」
「ドラゴンの場合は精にあたるものは必ず入っているから無魂卵有魂卵と呼ぶべきで……」
「うるせぇ、普段適当なくせに」
「見た目で分かるってどういうことですか?」
複雑な気分だが、無意識にしていた警戒を緩められて楽ではある。俺は卵の殻をシャルに見せているカタラから視線を外し、手の中のドラゴンと足の上の卵達を眺めた。
「見てみ。この卵は赤っぽいし表面がゴツゴツしてる、ドラゴンの鱗の質と似てるんだよな。でもサクが今抱えてる卵は全部鶏の卵みたいに真っ白で愛想がねぇ」
「……なるほど」
卵を一つ一つ撫でてみる。つるんとした触り心地が楽しい、全て同じ形同じ触り心地同じ大きさ──これからは何も孵らないのだろう。
「殻の使い道は思い付いたのか?」
「んー……かなり硬そうだし、防具とかに使いたいなーとは思うんだけど……どう加工するかとか、そういうのがまだ思い付かねぇんだよなぁ」
あまり俺が後孔から出したものをじっくりと見ないで欲しい、せめて殻のぬめりを拭って欲しい。
「あ、そうそうサク。無精卵寄越せよ、そっちも何かに使いたい」
「俺は目玉焼きがいい」
「俺はゆで卵かな」
「…………食べるの?」
調理方法を話すネメスィとカタラが恐ろしい化け物に見えてきたのは何故だろう、今抱えているこの卵達が無精卵なのは分かっているし、食べられても問題ないはずなのに。
「おぅ、みんな食べたいだろ?」
「そうだね、ドラゴンの卵なんてお目にかかる機会もないし、それもサクの産みたて、食べたくないわけがないよ」
「……食べたい」
「僕は食べたくないです」
「お前は物食えねぇだけだろ」
査定士もアルマも、シャル以外みんな俺の卵を狙っている。いや、問題はない、これは無精卵なのだから。新鮮なうちに食べさせてやろうじゃないか……
「シャ、シャル……ちょっといいか?」
「兄さんっ、はい、何でしょう」
カタラとの会話を中断し、俺の傍に屈む。シャルはまるで忠犬だ。
「…………全員、追い出してくれ」
「はい。みなさん、兄さんがそろそろ子供達の様子を見てきて欲しいそうです。僕が兄さんを見ていますから、みなさん行ってきてもらえますか?」
「それなら夫の俺が残る」
「ではお義兄さんは明日の兄さん当番です、今日は僕です、構いませんね?」
「……分かった。サク、行ってくるよ」
不機嫌そうだったアルマは俺には優しい笑みを浮かべた。普段なら癒される笑顔なのに、今は「卵を狙って無害を装っているのだ」と考えてしまう。
「い、行ってらっしゃい……アルマ」
「…………いいものだな、妻の「行ってらっしゃい」は」
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「……カタラ、俺に言ってみろ」
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「卵……アイツら、俺の卵食べるって」
「えぇ、僕には分かりませんが珍味というのは人を惹きつける物のようです」
「嫌だ……ダメ、だ。俺の卵なのに、俺の卵食べるなんて、ダメ……」
ドラゴンを卵達の上に下ろし、タオルで包んでいる卵達を強く抱き締める。
「分かってるんだよ、孵る卵じゃないって。食べたいなら食べさせたやりたいって思ってる。でも、でも俺……分かんないけど、渡したくないし、温めたい」
「……大丈夫ですよ、兄さん。きっと赤ちゃんさんを抱卵して孵してやらなかったので、今暴発しちゃってるだけです。一日くらいで兄さんの母性本能さんも勘違いに気付きますよ」
「そ……かな? 俺、鳥みたいじゃん……孵らない卵温めるとか、脳みそ俺の拳よりちっちゃい鳥みたい……俺の脳みそ約立たずなんだ」
きっと俺は「そんなことありませんよ」と今のようにシャルが抱き締めてくれるのを願って、弱音を吐いた。こんな時でも打算的な自分が嫌になる。
「そんなことありませんよ……さ、兄さん。気が済むまで卵を温めましょう。もっと毛布に包んで……二人で、ね?」
ベッドに横たわり、タオルの上から毛布で卵を包み、抱き締める。ドラゴンは俺の二の腕の上で俺に甘噛みを繰り返している、結構痛い。
「何だか楽しいですね、兄さん」
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