過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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君だけを見てる

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狼の姿に変身したネメシスと獣らしい交尾に耽り、人間とは形の違う陰茎によがらされた。胃の底と前立腺を同時に殴られて射精しまくった俺は一時的な飢餓状態に陥ったが、直後にネメシスの大量射精が始まり、満腹を超えて精液が腹に溜まった。

「もぉ入んないっ、入んないからぁっ、あっ、ぁ、あぁーっ……! お腹っ、熱い……重いぃ……」

バックの体位でしていたはずなのに、ネメシスはいつの間にか身体を反転させていた。尻同士を合わせて反対方向を向くなんだか間抜けなこの体位は、そういえば犬の交尾はこんな形だったなと前世の記憶を思い起こした。

「ぁ、あぅ……ぅあぁっ……抜け、な、ぃ……」

陰茎の根元がぼこんと膨れているからだろう、俺が多少腰を引いたりくねらせたりした程度では抜けてくれない。

「お腹っ、破裂しちゃうぅ……やだぁっ、も、終わり……もぉせーえきいらない……」

「ぐるるぅ……」

「ふっ、ふっ……ぅう……終わり?」

射精が終わると陰茎の根元の膨らみも縮み、それどころか陰茎も元の毛だらけの小さな部分に収納される。完全収納式の爬虫類も意味が分からないが、犬もなかなかだな。大きさが変わるだけでぶら下がっているもののままな人間の方が珍しいタイプなのか?

「んぁっ……! は、ぁ……はぁっ、はぁ……お腹、重い……」

小さく縮んだ陰茎が抜け、ネメシスは俺の頭の方へ寄ってくる。労ってくれているらしく、頬を舐めてくる。平べったい長い舌からの愛撫は犬の愛らしさを教えてくれる。

「ぐるる……ゔゔぅ……わぅ、わぅ……?」

「ふふっ、何言ってんのか全然分かんない」

「くぅーん……」

「気持ちよかったよ、犬ってあんな形してるんだな……舐めてたよ、見直した」

金色の毛並みに沿って手を動かし、そのふわふわの手触りに癒される。

「わゔっ!」

「ん? 狼だってか? どっちでもいいだろ。ちょっと仰向けになる……仰向け……ぅわ、腹重っ……」

ゆっくりと仰向けになり、腰をベッドに落とすと同時に後孔からごぽっと恥ずかしい空気混じりの水音が鳴る。

「うぅ……ふぅ…………はぁ、はぁ……キツ……」

ベッドの上であまり多量の精液を垂らしてはいけない、シーツならまだしもマットまで染み込んだら後始末が大変だ。

「ん……? あっ……このホテルセックス禁止じゃん……やば、どうしよ……」

「わぅ? わん」

「……ネメシスお前セックス禁止って知ってただろ、お前がホテル取ってきてくれたんだからさぁ。あー……今まで我慢してたのに、ギリギリセーフしてたのに……はぁ」

「くぅん……」

落ち込んでいるのだろうか、それとも慰めている? 犬の鳴き声は他の動物よりは感情が読みやすいが、当然完璧には分からない。人間と言葉を交わせば完璧に理解出来るのかと聞かれれば、それも首を横に振らなければならないけれど。

「…………まぁ、バレないよな?」

「わんっ」

「でもみんなが不公平だって言い出すかもなぁー、ホテルの決まりだからダメって言ってるのに強引に……なんてことがあるかも、やばい楽しみ……」

「わぅ……」

「呆れるなよ! いいだろインキュバスなんだから多少は変態でも!」

そうは言ってもアイツらのことだから、ダメだと言えば引きそうな気もするんだよな。そういうプレイだと分かれば乗ってくれるだろうけど、説明したら興奮度が下がるし。

「……そろそろ人間に戻ったらどうだ? 可愛いけど会話出来ないのキツいぞ……お前がその姿のままがいいって言うなら別だけどさ」

「わん!」

元気に返事をした金色の毛の狼は黒いスライムへと変貌し、グネグネと気色悪くうねって人型へ再び変貌。金髪金眼の美しい青年となった。

「ふー……楽しかったね。狼のどうだった? 人間のとは形が違っただろ? 気持ちよかった?」

「前立腺ずーっと潰されて……イきまくってたよ、知ってるだろ」

「うん、可愛かったね」

きゅっと抱き締められ、思わず目を閉じる。犬臭さは消えたが根本の匂いは変わらない。

「セックス禁止のホテルなのに抱きやがって」

「本気で忘れてたよ……ところでサク、そのお腹」

「あぁ……妊婦みたいだな。まぁ卵孕んでた時はこんな膨れ方はしてなかったんだけどさ。重いんだよなこれ、風呂場とかで流したいんだけど歩いたら垂れそうだし……どうしようかな」

「風呂場で流したら排水溝詰まっちゃうよ。僕が吸い取る、僕のだし魔力もったいないから食べれないなら返して」

ネメシスは右手を先端に口がある触手へと変形させた。精液は魔力が詰まったものだし、もったいないと思うのも返して欲しがるのも分かるのだが、感情を無視した判断は少し気味が悪い。

「……別にいいけどさ」

変なところ人間臭いのに、変なところ人間味が薄いんだよな。そういうところが人外っぽくて萌えてしまう。

「よし、じゃあサク、寝転がって、足開いて……ちょっと腰上げようか」

仰向けになって膝を立てて開脚し、腰の後ろに枕を差し込む。詳しくは知らないが、出産はこんな体勢でするのではなかったか。

「触るよ」

「……ひゃうっ!」

先端が口になった触手が俺の後孔に吸い付く。歯のない魚のような口だ、ワラスボとかそんな感じの……後孔をちゅうーっと吸われる感覚にはあまり慣れていない、早く終わって欲しい。

「押すよ」

「押す……? どこをっ……!?」

ネメシスは左手で俺の腹を押した。妊婦のように、いや水風船のように膨れた腹は抵抗なくへこみ、後孔から飲み切れなかったネメシスの精液を吹き出した。

「……っ、きたきた。面白いねこれ、お尻から射精してるみたい」

「変なことっ、言うなぁっ! あっ、はぁっ……! ぁぐっ……んっ、んんっ……!」

ぐっ、ぐっと腹を押され、ぶしゅぶしゅと精液を尻から吐き出す。たまに空気混じりの音がして恥ずかしくて顔が熱くなる。

「んっ、ゔぅっ……!? ぅ、おぇっ……」

「上から出たっ!? わ、わっ……大丈夫? サク、大丈夫?」

「けほっ……ぇほっ、ぁ、あぁ……まぁ、平気……」

腹を押したことで口の方へ逆流したらしい、あまり多量ではないが、口からもネメシスの精液を吐いてしまった。口元を拭うと白濁液が手に移り、ネメシスにそれを舐められた。

「ん……とりあえず、綺麗にするね、サク」

ネメシスは人間の範疇に収まる赤い舌を必死に突き出し、俺の顎や頬をぺろぺろと舐めた。人間のような消化液などがない、ネメシスが出したものをそのまま吐いただけだと分かっていても、自分の口から出たものを舐められるのは恥ずかしい。

「も、もういい……」

「まだ残ってるよ、もったいない」

「んぅっ……! んっ、んん……」

唇どころか口の中まで舐め回すネメシスに今、キスをしている自覚はなさそうだ。人型の方が余程犬らしい。

「ん、ちゅ……んん、ん……はぁっ、ごちそうさま。これで綺麗になったよ、サク」

「……どうも」

「後ろも離すね」

「ひゃんっ……!」

後孔に吸い付いていた触手がちゅぽんっと音を立てて離れた。後孔の縁はネメシスの無意識に弾かれ、じんと痺れるような快感が残る。

「…………ネメシス」

「ん?」

「……次、いつ会える?」

「さぁ……また忙しくなりそうだし」

ネメシスの仕事が増える理由は俺がドラゴンを孕めるからだ。俺は悪くないはずなのに罪悪感が湧く。

「…………他にもドラゴンの卵を産める淫魔とかいるはずだろ?」

「そうだね、ドラゴンを軍門に下らせようとする魔王に捕まって無理矢理産まされたり、産まれたドラゴンが言うこと聞かないからって親子共々殺されたりしてるよ。最近じゃドラゴンを手懐けるのは無理だから、見つけたら即殺だね」

「え……」

俺は思っているよりも危険な体質になってしまっているらしい。

「ドラゴン……俺の子達は、みんな大人しいし、優しいし……」

「だからだよ。魔王は陣取り合戦の兵器としてドラゴンが欲しいんだ。母親想いで殺しが嫌いなドラゴンは使えないし、歯向かわれると魔王側が危険だ」

「そんな勝手な!」

「勝手なんだよ。だから魔神王様はドラゴンが害されることなく平和に暮らせるよう、竜の里の制作に手を貸した。君の子達もそうした方がいいかもしれないね、君のためにも」

子供も離れて暮らせと言うのか……いや、デカ過ぎて正直邪魔だし、子供部屋として竜の里を使うのはアリか。出入りはドラゴンならかなり自由のようだし。

「……サク、辛いかもしれないけど」

「それいいな、今度子供達に話してみるよ」

「え、ぁ……そ、そう? 分かってくれてよかったよ」

魔王の仕事をする時以外は竜の里に入れてもらって子供達と交流して……よしっ、問題解決。かもな。
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