冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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餌付けしたクマに芸を仕込む (〃)

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ウサギを抱えて部屋に戻ったカンナの後を追った。既にウサギは上機嫌に戻ったようで、ケージの中で大人しくしている。

「ぁ……み、くん」

にっこりと自然な笑顔の口元が愛らしい。勃った陰茎のことはいつ切り出そうか、あまり頻繁に性的なことをさせては「性欲処理のために付き合ってるんだろ!」みたいなことになりかねない。好きだからこそ性欲が湧き出てくるというのに、人間はどうして清さこそ真実だと思ってしまうのだろう、人間の本質なんて醜悪だろうに。

(まぁわたくしの彼氏たちは身も心もびゅーてぃふぉーぼーい! 君だけを見つめていますぞ!)

とりあえずウサギのことでも話すかな、もう一度ウサギの様子を見て話のネタを──

「み、くんっ……ごはん、とちゅ、だった……ごめん、ね? 食べよっ」

──得ようとしたが、カンナに手を引かれて部屋から連れ出された。カンナがこんなに積極的にぐいぐい手を引っ張るなんて初めてだ、素顔を見せたことで気が楽になったのだろうか。

「そういえば、クマさんにエサやりするんだったな」

昼食を温め直しているレンジの前で呟くとカンナは部屋着のフードを被り、クマ耳を目立たせた。

「…………が、ぉー」

顔を赤くしながら両手を顔の横に上げる、クマの爪を表現しているらしい手はただただ愛らしい。

「おっと、これはこれは……人里に降りてきた悪いクマさんだな? うーん……退治してやろうか!」

「が、がぉぉ……」

「いやいや、山にご飯がなくて大変なんだろうなぁ……ご飯を食べさせてあげようか」

「……! がぉ」

餌付けの宣言だけでクマが懐いた。なんちゃって。

(安易にクマに餌付けすると人間慣れして平気で人間に近寄ってくるようになり、最悪の場合殺人を犯して殺処分のコンボが決まりますので、人間のためにもクマのためにも野生のクマに餌付けしちゃいけませんぞ。クマが見たい方は動物園にでも行きましょうな)

と、誰に言ってるんだか分からない注意事項も述べてみたり。

「温まったな。さ、クマさん。あーん」

カンナの小さな口に入るだけの量をすくい、そっと入れる。艶やかな唇が伸び縮みする様は見ているだけで射精しそうな光景だったが、何とか耐えて自分の分も美味しく食べた。

「……みぃ、くん……ぼくも、あーん、したい」

「俺にか? もちろんいいぞ」

カンナは自分基準の量をすくって俺の口にそっと入れてくれる。

「ん、美味しい……前から美味かったけど、カンナに食べさせてもらった方が美味く感じるな」

「もぉっ……みぃくん」

それから俺達は一口足りとも自分では食べず、互いに食べさせ合って非常に長い時間をかけて昼食を終えた。

「ごちそうさま、美味かったよカンナ」

「おそ、つ……さま、した」

食後の挨拶を終えたら一緒に皿洗い、それも終わったら部屋でイチャイチャ。ずっと勃起している陰茎をそろそろ慰めてもらわないとまずい。

「さて、クマさん。餌付けされて人間慣れしたクマさんを山に帰すわけにはいかないぞ、他のクマさん連れてご飯ねだりに来られても困るしな」

「えっ……? ぁ、が、がぉー……」

カンナは両手を上げてクマのポーズを取る。どちらかと言うとアライグマの威嚇ポーズだが。

「人間慣れしたクマさんは人間が養わなきゃな。けど……ただのクマを飼うのも難しい、ちょっとした芸でも覚えてもらわないとな」

「がぉ……?」

カンナの私室に戻った俺達はウサギの見守る中予定通りイチャつく、ウサギは視力が低いそうなので無問題だ。ちょっと恥ずかしいけど。

「そうだな、素股でも覚えてくれたら喜んで飼うんだけどな」

「す、ま……た?」

「入れないセックスみたいなもんだ、してくれるか? カンナ」

カンナを抱き寄せて彼の腹に股間を押し付け、昼食の前から硬いままだったそれを主張する。

「……! す、る…………おしえ、て? カンナクマの、飼い主……さん」

「可愛っ……!?」

危ない危ない、つい「可愛いですぞカンナたそ~」とか言いそうになった。声のトーンは普段と違ってしまったが、まだ誤魔化せるはずだ。

「カンナ、あのな……今のは」

「うれ、し……」

「えっ?」

「なんか、つい……言っちゃ、た……みたい、だった」

「あぁ……うん、そうなんだ。つい心の声が。普段はもうちょいトーンとか整えてるんだけどな。ごめん、気持ち悪かっただろ」

カンナは首を横に振り、前髪を少しだけめくって右目を見せた。カミアとそっくりな美しい瞳だが、目の周りは焼けただれ、まつ毛も眉毛も一本も生えていない。

「こ、な……化け物、つい……言っちゃ、くらい……ほんとに、可愛く……思っ、て……くれて」

キラキラと潤む大きな瞳が輝きを増す、涙を浮かべているのだ。

「みぃ、く……だい、すき。みぃくん……が、言……なら、なんでも……」

「……ありがとうな、カンナ。大好きだよ、一生大切にする……愛してる」

華奢な身体を抱き締める俺の頭では「なんでもって今言いましたぞ!」「なんでも! なんでも!」と大騒ぎだ。

「それ、で……素股、なに?」

「ぁ、あぁ、すぐ教えるよ」

俺はカンナを抱き締める手を尻と内腿に向かわせ、すりすりと撫でながら素股の説明を開始した。
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