冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

文字の大きさ
77 / 2,351

忠犬後輩公 (水月+レイ・リュウ)

しおりを挟む
金曜日、今日は土日に誰かと遊ぶ約束を取り付けたい。出来ることならお家デートでエロいことがしたい。

「いってきまーす」

家を出て鍵をかけ、家の前の道に出る。塀を背に黒いパーカーを着た少年がしゃがんでいた。

「……あ、おはよーございます。せーんぱいっ」

「えっ……レイ? お前、なんで」

「せんぱいにお供したくて……ふぁ、何時に出るか分からなかったんで、ちょっと早めに来て……眠いっす」

目を擦りながら立ち上がったレイの服装をよく確認すると、似た服なだけで昨日とは別物だと分かった。一度自宅に戻りはしたようだ、一日中家の前にいたなんてホラーな展開にならなくてよかった。

「無理するなよ。ってかお前学校は?」

「通信っす」

「そっか、ならいいけど……寝不足はよくないぞ、早く帰って寝ろよ」

「せんぱい学校まで送ったら帰るっす」

学校まで? それはまずいな。ハーレムはオープンにやるとは決めているが、ヤンデレ疑惑のあるレイには特別対応が必要かもしれない。ハーレムについて教えるとしても、他の彼氏と会わせるのはよくない気がする。

「目的地でもないのに電車乗って、金もったいなくないか?」

「大丈夫っすよ」

「……無理するなよ?」

「してないっす」

改札で帰すのは無理だった、強く言えば従うのかもしれないが急に刺されそうな気がして怖かった。

「あ、水月ぃー! おはようさん」

ホームで俺を待っていたリュウが手を振って走ってくる。

「おはよう、リュウ……」

ドM用の対応をしている余裕はない。リュウは一瞬不満そうな顔をしたが、レイを見つけて不満を口にはしなかった。

「この子誰?」

「俺のバイト先の後輩だ、レイっていうんだよ」

木芽このめ れいっす! せんぱいこちらの方は?」

「…………彼氏だよ」

リュウの顔が赤くなり、レイの顔から表情が消える。たった今まで満面の笑みを浮かべていたのに──あぁもう今全部説明するしかない、この場でリュウに襲いかかられでもしたら困る。

「俺には彼氏が四人いるんだ。こいつはリュウ、ドMでワガママだけど面倒見のいい善人だ。俺の大事な人なんだよ」

「そ、う……です、か。彼氏……いたんすね。そりゃいっぱいいますよね、せんぱいかっこいいですもん…………どうしよう、もっとちゃんと調べればよかった……この先闇討ちしたら僕怪しまれる……どうしよう」

独り言は小さくて聞き取りにくいが、闇討ちとか不穏なワードが聞こえた気がするなぁ。

「ちなみにまだまだ彼氏募集中だ。可愛い男子でハーレムを作るのが俺の夢なんだよ」

「いつ聞いてもアホい夢やのぉ」

「既にいる彼氏達と仲良くしてくれて、可愛い男子なら来る者拒まずなんだけど……レイ、お前は立候補してくれたりするか? 俺好みの可愛い顔してるぞ」

わざと少しバカっぽく振る舞い、泣きそうになっていたレイの頬を包むようにして顔を上げさせる。

「……っ!? 可愛い? 本当っすか? 俺せんぱいの彼氏になれますか?」

「俺の彼氏達と仲良くしてくれるなら、彼氏にしてもいいぞ」

「……! 仲良くするっす!」

レイは俺の背後で蚊帳の外の雰囲気に悶えていたリュウの手を掴み、無理矢理握手をした。

「五番目になりました木芽 麗っす、よろしくお願いします!」

「お、おぉ、俺ぁ……二番目? やんな、水月。二番目の天正てんしょう 竜潜りゅうせんや……よろしゅう」

「仰々しいお名前っすねー! リュウせんぱいとお呼びさせていただくっす!」

先輩呼びは俺だけのものじゃないのか、ちょっとショックだな。

「……なんや素直でかぁいらしい子やん、ええ子見つけたなぁ水月ぃ」

「あぁ、本当可愛い子だよ。物騒なタイプじゃなくてよかった……」

すぐに暴力的な手段を取るヤンデレはフィクションとしては好きだが、リアルで相手にするならレイくらいの軽度なヤンデレがいいな。いや、レイはヤンデレと言えるのか? 俺の待ち伏せやお供をしてしまうだけで病んでいると認識するのは過剰反応だ、まだワンコ系でどうにかなる範囲……かなぁ?

「自分ピアスめっちゃ空けとんな、耳ちぎれそぉで怖いわ。なぁ水月、水月? 何悩んどるん?」

「属性についてちょっと……ピアスか? あぁ、今日はつけてるんだな、似合ってるよレイ」

「ありがとうございますっす!」

「この子満員電車乗って大丈夫? 耳取れへん? ぶっちぃいかへん? 俺と水月の間入る?」

見た目と態度に反してリュウは面倒見がよく、優しい。彼の言葉に甘えてレイは俺達の間に入った。

「優しいせんぱい方で嬉しいっす!」

ニコニコと笑って楽しげなレイごとリュウを抱き締め、背中の皮や尻を服の上からつねったりしてやる。

「……っ、ふぅ」

弾力のある肌をつまむのは楽しいし、局所的な痛みに蕩けた顔をしているリュウの顔も楽しめる。満員電車が一気に楽しくなった。

「な、ぁ……水月ぃ、もうちょい下触ってみ?」

リュウはそう言いながら尻をつねっている俺の手を動かす。何を触って欲しいのかと不思議に思いながら尻をまさぐると、不意に手が硬いものに触れた。真ん中の方にある、足に傘でも挟んでいるのかとふざけたくなる位置だ。

「んぁっ……! へへ……分かった? バイブ入れてきてん……リモコン渡しとくわ」

やれとは言っていたが、本当に入れてくるとは思わなかった。驚く俺の胸ポケットに小さなリモコンが入れられる。

「リモコンってバイブのっすか?」

「そうやで? ぁあ……後輩に早速ケツにバイブ入れて電車乗る変態やバレてもうた、えらいこっちゃやでこれは」

勝手に羞恥プレイを楽しむリュウに気を取られていると、レイが俺の胸ポケットに勝手に触れた。布の上からスイッチを押してしまった。

「ふゔっ……!? んっ、んんっ、んゔぅっ!?」

一体どんな動きをどの強さで受けているのか、リュウは顔を真っ赤にして俯く。

「おー、マジで入れてるんすね。せんぱい、リュウせんぱいのガッチガチっすよ、腰当たってるっす」

照れも怒りもせず、自身の腰に触れている陰茎を紹介するレイには訳の分からないものへの恐怖を感じた。
しおりを挟む
感想 549

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに... 「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」 「はっ...ぁ??」 好きな奴って俺じゃないの___!? ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子 ーーーーーー 主人公 いじめられっ子 小鳥遊洸人 タカナシ ヒロト 小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。 姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。 高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、 脳破壊。 千透星への恋心を自覚する。 幼馴染 いじめっ子 神宮寺 千透星 ジングウジ チトセ 小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。 美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている) 転校生の須藤千尋が初恋である

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

脱落モブ男が人気アイドルに愛されるわけがない

綿毛ぽぽ
BL
 アイドルを夢見るも、デビューできずオーディション番組に出演しても脱落ばかりの地味男、亀谷日翔はついに夢を諦めた。そしてひょんなことから事務所にあるカフェで働き始めると、かつて出演していた番組のデビューメンバーと再会する。テレビでも引っ張りだこで相変わらずビジュアルが強い二人は何故か俺に対して距離が近い。 ━━━━━━━━━━━ 現役人気アイドル×脱落モブ男 表紙はくま様からお借りしました https://www.pixiv.net/artworks/84182395

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。 続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』 かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、 転生した高校時代を経て、無事に大学生になった―― 恋人である藤崎颯斗と共に。 だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。 「付き合ってるけど、誰にも言っていない」 その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。 モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、 そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。 甘えたくても甘えられない―― そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。 過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。 今度こそ、言葉にする。 「好きだよ」って、ちゃんと。

美人王配候補が、すれ違いざまにめっちゃ睨んでくるんだが?

あだち
BL
戦場帰りの両刀軍人(攻)が、女王の夫になる予定の貴公子(受)に心当たりのない執着を示される話。ゆるめの設定で互いに殴り合い罵り合い、ご都合主義でハッピーエンドです。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

処理中です...