冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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まだシ足りないけれど

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他の者に取られないようにと焦って身体を重ねてもいいことなんて何もない。セックスは愛の最終形態のようなものなのだから、互い以外の人のことなんて気にして欲しくない。初めてのセックスは特別なものにしてあげたい。

(まぁわたくしの初おせっせはひでぇもんでしたが、いい思い出ではありますからな)

リュウが散歩プレイからの青姦をねだったように、どんな風に処女を俺に捧げたいのかの希望があるなら出来る限り叶えてあげたいと思う。

(アキきゅんも焦らずゆっくり考えるのですぞ)

祈りを込めてアキの額にちゅっと唇を触れさせる。右手で後孔をほぐしながら、左手で太腿を撫で回す。

《早くヤりてぇ……ちんたらやりやがってクソ、ヘタレ兄貴め》

「ん? アキ、ごめんな、日本語で頼むよ」

「……強くする、早くする、です、にーに」

「もう少し激しいのがいいのか? うーん……辛かったらすぐ言うんだぞ?」

処女のくせに積極的過ぎる。躊躇いつつも俺は指を三本に増やした。二本だった頃はようやくほぐれてきたと思っていたが、三本にするとキツく締め付けられて動きにくく感じる。

「んっ……!」

まだまだ硬い腸壁を撫で、押し、少しずつ少しずつ拡げていく。指を開くのはまだ難しいが、それなりに指を曲げられるようになってきたので前立腺に触れてみた。

「んんっ! んっ、にーにぃ……?」

「気持ちいいか?」

「ん、ぅっ……にーに、触るする……熱いです」

「それを気持ちいいって言うんだよ」

「きもちぃ……言うです? きもち、いーです」

もう夜も更けてきた、前立腺で一回絶頂させたら終わりにしよう。

「んっ! んっ、んん……!」

三本の指でこりこりと転がすように愛撫してやると、指の動きに合わせて可愛らしい声が漏れた。前立腺を押す度に後孔がきゅっと締まるのも愛らしい、熱く濡れた腸壁に指を揉まれる快感だけで射精出来そうだ。

「にーにっ、にーにぃ……それっ」

「ん? ぐりぐりか?」

「ぐりぐりっ、言うです? ぐりぐり……にーにっ、ぐりぐりするですっ……ぼく、おちんちん……何か、ぅ……日本語分かるしないですぅ……」

前立腺を刺激されると陰茎に響くような快感があると言いたいのだろうか。

「イけそうか?」

「行く……? どこ、行くです?」

「あ、いや……白い、水、出す……だろ?」

《射精のことか? なんっつー言い方するんだよ可愛いな兄貴……! ときめきで心臓破裂するって》

「それを……まぁ、俗に……イく、って言うんだ」

《日本語って同音異義語多いんだな、ややこしい》

本当に淫語を教え放題なんだな、もっと派手なエロ漫画語録を片っ端からインプットさせてやろうとも思うのだが、いざとなるとどうにもセリフを思い付かなくなるし教える勇気も出ない。

「イくっ……しない、ですぅ……にーにぃ」

「前立腺だけでイくのまだ無理そうか、まぁまだ初日だからな、前もしてやるよ」

「ひぁっ……! んっ、んん……んっ、ん」

左手で陰茎を握り、軽く扱く。途端に喘ぎ声の大きさと頻度が上がった。

「んんんっ……! にーにっ、にーにぃっ、出るするですっ、イく……? ですっ」

コンドーム越しのアキの陰茎がビクビクと脈打つ。俺の手の中で心臓のように動いたそれは次第に縮み、柔らかくなった。代わりにゴムの先端がぷくっと膨らみ、温かい液体を溜めた。

「お疲れ様、アキ」

「ひぁうっ……!」

アキの後孔から三本の指を引き抜く。ぬぽんっと淫らな音が鳴った。

「擦る、やり過ぎ……痛い、だからな、今日は終わりだ。もう寝よう。分かったか?」

「寝るです? 寝る…………分かるする、したです」

納得がいっていないようだったが、もうそろそろ彼自身も眠かったのか頷いてくれた。俺はアキの陰茎に被さったコンドームを外し、溜まった精液を口に移し、服や毛布を整えて眠る準備を終えた。

《サラッと飲みやがったコイツ……》

「んっ……うま。おやすみ、アキ」

「……おやすみです、にーにぃ」

アキと二人でベッドに寝転がり、灯りを消す。腕枕をしつつ抱き締めてやると嬉しそうに笑う声が聞こえ、きゅっと服を握られた。可愛らしい仕草に陰茎が膨れて痛む。

(ふほほっ、かわゆいゆいですなぁアキきゅん。頭皮の匂いも……うーんグッドスメル! まぁほぼほぼシャンプーとリンスですが)

勃ってしまって眠れない俺を置いてアキは十分程度で寝息を立て始めた。呼吸音さえ可愛らしい彼を強く抱き締めて頬擦りをする。

「ん……」

アキは不愉快そうな声を上げた。慌てて腕の力を緩めた瞬間、アキに蹴り飛ばされてベッドから落ちた。

「痛っ!? えっ……えっ!? そこまで!?」

打った尻をさすりながら膝立ちになり、アキの様子を伺う。すぅすぅと心地よさそうに眠っている。

「……寝相悪いんですかな? 萌え~」

力強く抱き締めたせいだろうと納得し、今度は程々の力加減でアキを抱いて寝ていたが、数十分後にまた蹴り落とされた。

「寝れそうだったのに……」

アキは不愉快そうに毛布を脱いで服をめくっている。暑かったのだろうか……アキは人と寝るのに向いていないんだな。
風邪を引いてはいけないので毛布をかけ直してやり、俺はいつも通りに布団を敷いて眠った。



翌朝、スマホのアラームで目を覚ますと隣にアキが寝転がっていた。同じくアラームで目が覚めたらしいアキは早速キスをねだってきた。

「ん…………おはよう、アキ」

軽く唇を触れ合わせてから上体を起こす。アキも俺にならって起き上がった。彼は不思議そうな顔で俺を見つめ、手をきゅっと握る。

「おはようです、にーに。にーに、寝るです一緒するです昨日言ったです、どうするです?」

一緒に寝ると言ったのに何故布団で寝ているんだ……かな?

「あー……アキが暑そうにしてたからさ」

「ぼく、にーに、一緒するです、欲しいです」

咎めるような声色と眉の角度……ちょっと怒っているのかな? 蹴り落としたのはお前だろと言いたいけれど、寝ている間のことだからなぁ。

「……今日、一緒に寝よう」

「約束するです。一人寝るですダメです、ぼく一緒するです」

「うん、約束約束……」

壁側で眠れば落とされることはないだろう。毛布もそろそろ片付けて薄手のタオルケットに変えようかな、後は抱き締め過ぎないように気を付けていればきっと蹴られたりしない。

「にーに、だいすき!」

「オフゥ」

こんなに可愛い子が俺を蹴るなんてありえない!
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