冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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バックも本命

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正常位で抜かずの三連発を達成、カンナは連続絶頂に陥っていたがシュカのような叫び声に近い喘ぎ声は上げてくれず、口を閉じて唸ったり声を出さずにガクガクと震えたりが多かった。

(喘ぎ方にも個人差はあるもんですなぁ)

ドロドロになった陰茎を軽く拭い、俺の精液を垂らしながらヒクヒクと震える開きっぱなしの後孔を眺める。

「カンナ、起きてるか?」

「ん……」

大きな丸い瞳は開いたが、ぼんやりとしていて視線は合わない。

「セックスには色んな体位があるんだ、知ってたか?」

新たに持ってきた水を飲んだ後、少量口に含んでカンナに口移しで飲ませた。カンナの頬の赤みが引き始めたので、質問をしてみた。

「み、く……床、すわ……たり、立った……する」

「あぁ、シュカとのはそんな感じだな。対面とバック、寝転がってか座ってか立ってか……基本はこの組み合わせの六つだ」

「四、十……八じゃ、な……の?」

「四十八手? ぁー……うん、細かく分けたり、ちょっとトリッキーな体勢だったり、道具使ったり、色々あるな。カンナが知ってるなんて意外だよ」

もはや曲芸だろ、みたいなものまであって面白いので四十八手はぜひ全人類に履修していただきたい。

「……しら、べた」

「そっかぁ、俺のためか? ふふ、可愛いなぁ。カンナは経験浅いからまずは基本、バックな」

「よつ、ば……なる、やつ?」

「そうそう、四つん這いじゃなくて寝ててもいいけど……ま、最初は四つん這いのが楽かな?」

寝バックもいいのだが、彼氏達いわく「布団orベッドと陰茎で前立腺が挟まれてぐっりゅぐりゅ潰されてイキ狂う」らしいので、初心者向けではないと思う。

「俺の腰の負担も少ないと思う」

「わか、た……」

カンナは足をガクガクと震えさせながらも布団の上で四つん這いになり、痙攣によってぷるぷると柔らかそうな揺れを見せる尻で俺を誘った。

「……っ、最高過ぎる」

挿入出来る位置に移動し、俺は計画通りだとほくそ笑んだ。カンナに下を向かせて背後から見下ろすと、彼の背中の火傷跡がしっかりと見えるのだ。大半の人間が目を背け、声に出すかは別としてグロいキモい汚いと罵るだろう爛れた肌は、俺にとっては興奮の種だ。

「カンナ……あぁ、カンナ……好きだよ、カンナっ……!」

ぶつぶつと呟きながらカンナの腰を掴み、まだまだ元気な陰茎をゆっくりと挿入した。よくほぐれた肉壁が陰茎を優しく締め付け、心地いい温度と濡れ具合で俺を悦ばせる。

「……動くよ」

まずは教科書通りの腰振りを数回、カンナが辛くなさそうなのを確認してからカンナの弱点を狙ったりしつつ、腰を掴むのをやめて上体を倒し、カンナに抱きついて身体の前面で爛れた肌の感触を味わう。

「んぁっ! うっ、んんっ! んっ、あぁああっ……! みぃくんっ、み……くんっ、きもちぃっ、おなかぁっ、ぁ、あっあぁっ!」

胸に擦れるカンナの背中の感触を楽しみながら、カンナの後頭部にキスをし、舌を這わせる。

「お腹?」

腹をぐっと押してやるとカンナは嬉しそうに「やらぁ」と喘いで俺の陰茎を締め付けた。

「可愛い……可愛いよカンナ、最高に可愛い、俺のカンナ、カンナ、カンナっ……! もうイく、また出すよっ」

「んぁあっ……! ん……あか、ちゃ……作る、の?」

「……っ! お前ってヤツは! あぁそうだよ、しっかり飲めっ!」

この家に来てから俺は一度もカンナの最奥以外で射精していない。普通、口でしてもらったり顔や腹にかけさせてもらったりするのに……カンナ恐るべし。

「はぁ……この肌の感触がたまらん、見た目も好きぃ、股間にクる。もっかいヤろカンナ、このままバックで」

「いー、よ」

「ありがとうなカンナぁ、あーでも顔も見たいなぁ、カンナは顔も可愛いからなぁ、でも背中もっと見てたいしなぁ……後でまた正常位でしような」

「うん……みーくん、すき」

その後、約束通りと言うべきか俺はカンナが手足に力が入らなくなるまでバックで犯し続け、ぐったりとした彼を布団に寝かせて彼が失神するまで正常位で抱き続けた。

「はぁっ、はぁっ……あっつ」

眠ってしまったカンナの頬を撫で、爛れた皮膚にも触れる。酷い目に遭った証がこんな形で残っていては、鏡も見たくなくなるだろう。しょっちゅう当時の記憶が蘇り、その後の親や事務所の対応、カミアと生き別れになっていた辛さも思い出してしまうだろう。

「水……」

だからこそ俺はカンナの火傷跡を愛で続け、過去の記憶を上塗りしてしまわなければならない。鏡を見る度、火傷跡を意識する度、俺に撫でられた箇所だと、俺が舐めていたところだと、俺が興奮していた部位だと、そんなくだらないことを思い出してときめいて欲しい。

「ただいま、カンナ」

水分補給を終えた俺は布団に寝かせたカンナの足を開かせ、意識のない彼に陰茎を挿入した。

「……っ、う」

挿入時の抵抗は弱くなっていたが、奥まで入れてしまうと起きていた時とあまり変わらない締め付けとうねりを俺に教えた。

「動くよ、カンナ」

「んっ……ん、ぅ……んぁっ、あっ……!」

腰を振り始めると眉があった場所が困惑したような形に歪んだ。しかし数秒後にはカンナの顔は完全に快楽に緩んだ。

「んぁあっ! あっ、ぁ、あぁあーっ……! ぁ、あぁっ! あぁあああっ!」

意識がない方が声が出ている。流石に「みぃくん」や「気持ちいい」など意味のある言葉は言ってくれないけれど、カンナの大声は新鮮だ。

「ぁ、ゔっ! ぅうんっ……ん、んん……!」

だが、俺はやはり強い恥じらいの表れのようなカンナの大人しい喘ぎ声が好きだ。ああやって静かに喘ぐからこそもっと声を出させたいと思い、興奮が高まるのだ。初めから大声で喘がれては風情がない……なんて言ったら他の彼氏に誤解されてしまいそうだが、俺は風情がない子も好きだし、風情が似合わない子も居る。カンナには恥じらいたっぷりな態度がピッタリ合っている、それだけだ。
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