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満足とまではいかないけれど
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萎えた陰茎を抜き、耳の上辺りを優しく叩く。するとミフユの黒目が定位置に戻り、ぼんやりと俺を見つめ返した。
「……ミフユはよくこうなっちゃうんだよ。可愛いだろう? でもちょっと揺すればすぐに戻ってくるから心配しないで」
「びっくりしましたよ……」
「す、すまない……自分ではよく分からないんだが、どんな顔になっていたんだ?」
ネザメに教えられていないのか? 本人が知りたがっていても真実をそのまま伝えるのははばかられ、俺はネザメに視線を送った。
「……そうそうミフユのことなんだけどね」
話を逸らされた。
「ミフユはね、当然ここも気持ちよくなれるんだ」
胸を撫でられたミフユは大きく身体を跳ねさせ、乳首をつままれると甘い声を漏らした。
「それと……ここも使える」
ネザメの手は次にミフユの陰茎を握った。左手で握り、右手で亀頭を撫で、人差し指と中指で鈴口をくぱぁっと拡げた。
「指は無理だけど、専用の玩具なら入るようになっているし、ちゃんと感じてくれる。暴れちゃって危ないからここを使う時は縛ってあげてね」
「尿道開発済み……!? マジですか……」
「それじゃあみんなのところに戻ろうか。おっと、シャワーを忘れずにね」
尿道プレイは未体験だ、危険度の高い上級者向けプレイのため今すぐやりたいとは流石に思わないが、つい想像してしまってムラムラはする。
「僕はこの部屋のお風呂を使うから、ミフユ、二人をシャワールームに案内してあげて」
ネザメの裸もじっくり見たかったなと思いつつ、覚束無い足取りのミフユの後をアキと共に着いていく。
《消化不良だぜ、一回二回しかイってねぇ》
「アキ、ネザメさん……あー、紅葉さんと仲良くなれたか?」
「もみじー、仲良くする、少しです」
ちょっとずつ仲良くなれてるよお兄ちゃん♡ って感じかな。
「でもー……」
「でも?」
「もみじ、話すする、楽しいするないです」
「ネ、ネザメさんと話すの楽しくない……!? そんなこと言うなよ、多分まだ緊張してるんだよ、そのうち普通に話せるって。ちょっとボケてて可愛い人だから、なっ?」
ネザメ本人が聞いたら卒倒してしまう。考えを改めさせないと、せめて判断を保留させないと。
「ボケているとは何だ! この無礼者っ……!?」
前を歩いていたミフユが振り返り、足がもつれて転びかける。俺はすぐに彼を支え、腕の中に収まった小さな身体を見下ろして安堵し、ため息をついた。
「……か、感謝する。情けないところを見せた」
「俺と手を繋いで歩きましょう、腕組でもいいですよ?」
「そこまで弱ってはいない! 見くびるな!」
「すいません、口実にしちゃおうとして……正直に言います。もっとミフユさんと触れ合いたいので、どっちかしていただけませんか?」
ミフユはポッと頬を赤らめ、何も言わずに俺の手を握った。
《あー暇。俺あんま汗かいてないしシャワー別にいいんだよなー。あーぁ、やっぱヤんならしゅーかが一番だわ。もちろん兄貴以降の順番の話だぜ?》
ロシア語でボヤくアキにもう片方の手を差し出すと、彼は不思議そうな顔をしながらも俺の手を握ってくれた。
(両手に花ですな、どぅふふっ)
ミフユの手は想像よりも小さく柔らかく、アキの手は可愛い顔に反して硬く男らしい。順当な萌えとギャップ萌えを同時に楽しめるなんて、俺はやはり前世では世界を何度も救った英雄に違いない。
豪華で広々としたシャワールームに戦々恐々としつつ、手早くシャワーを済ませて三人でダイニングに戻った。ネザメは既に戻っており、俺達を片手を上げて出迎えた。
「おかえり」
ネザメが微笑むと、他の彼氏達も口々に「おかえり」と言ってくれた。セイカ以外は。
「…………セ、イ、カ~? おかえりはないのかおかえりはぁ」
テディベアを抱き締めて俯いているセイカの横で身を屈め、彼と肩を組んで頬をうりうりとつついてみた。
「……セイカ?」
反応が薄い。何かあったのだろうか。隣に居るハルを見つめると、彼は首を横に振った。
「なるかみ……」
「あっ、セイカ? なんだ?」
「…………おかえり」
伝えたいことは本当にそれだけなのか?
「寂しかったか?」
茶化すように尋ねてみると、セイカは小さく頷いた。彼が普通に話せるのはまだ俺とアキだけだ、そんな俺達が同時に居なくなったから心細かっただけのようだ。
(ハラハラさせてくれますな)
安堵してセイカの元から離れ、席へと戻る。まだ少しムラムラする。ネザメのせいだ、ネザメがミフユの尿道は開発済みだなんて教えるからだ、なんて子供じみた責任転嫁を脳内で行って意識を逸らそうとしたところで性欲は引かない。しかし、これ以上勉強時間を削る訳にはいかないし、まだプレイルームを使いたいなんてワガママは言いたくない。我慢しよう、他の話をして気を紛らわそう。
「先輩達って修学旅行行くんですよね」
「うむ、沖縄だ」
「いいなぁ……俺高校の時の修学旅行長崎だったぞ。木芽は?」
「……俺は今高校生っすよ? 通信っすけど」
口を滑らせた歌見はレイに謝った後、自分の迂闊さに頭を抱えていた。可愛い人だ。
「十二薔薇ならグアムにでも行くと思ってた」
テディベアを右腕で、アキの腕を左手で抱いているセイカはやっかむように言った。
「僕はグアムよりハワイ派かなぁ」
「鳥取県だな」
「……? アメリカだよ?」
「歌見殿、羽合市は2004年に市町村合併で名前が変わっている」
「俺が生まれるより前じゃないか! 親父がよく言ってたジョークなんだが、聞いてた頃にすらなかったのか……」
また歌見が落ち込んでいる。大丈夫? 雄っぱい揉まれる? って言いたいな。怒られるかな。
「あぁそうそう、君達、お土産は何がいいんだい?」
「へっ? いえそんな、修学旅行のお土産なんてご家族の分だけってもんでしょう」
「滅多に顔を見ない父様母様より、直接会える君達に渡したいんだ。とびきりの笑顔が見たいから、どうか希望を教えておくれ」
そこまで言われては断れない。ハルとリュウとシュカは最初から断る気などないらしく、一番手を争うようにお土産の希望を叫んでいた。
「……ミフユはよくこうなっちゃうんだよ。可愛いだろう? でもちょっと揺すればすぐに戻ってくるから心配しないで」
「びっくりしましたよ……」
「す、すまない……自分ではよく分からないんだが、どんな顔になっていたんだ?」
ネザメに教えられていないのか? 本人が知りたがっていても真実をそのまま伝えるのははばかられ、俺はネザメに視線を送った。
「……そうそうミフユのことなんだけどね」
話を逸らされた。
「ミフユはね、当然ここも気持ちよくなれるんだ」
胸を撫でられたミフユは大きく身体を跳ねさせ、乳首をつままれると甘い声を漏らした。
「それと……ここも使える」
ネザメの手は次にミフユの陰茎を握った。左手で握り、右手で亀頭を撫で、人差し指と中指で鈴口をくぱぁっと拡げた。
「指は無理だけど、専用の玩具なら入るようになっているし、ちゃんと感じてくれる。暴れちゃって危ないからここを使う時は縛ってあげてね」
「尿道開発済み……!? マジですか……」
「それじゃあみんなのところに戻ろうか。おっと、シャワーを忘れずにね」
尿道プレイは未体験だ、危険度の高い上級者向けプレイのため今すぐやりたいとは流石に思わないが、つい想像してしまってムラムラはする。
「僕はこの部屋のお風呂を使うから、ミフユ、二人をシャワールームに案内してあげて」
ネザメの裸もじっくり見たかったなと思いつつ、覚束無い足取りのミフユの後をアキと共に着いていく。
《消化不良だぜ、一回二回しかイってねぇ》
「アキ、ネザメさん……あー、紅葉さんと仲良くなれたか?」
「もみじー、仲良くする、少しです」
ちょっとずつ仲良くなれてるよお兄ちゃん♡ って感じかな。
「でもー……」
「でも?」
「もみじ、話すする、楽しいするないです」
「ネ、ネザメさんと話すの楽しくない……!? そんなこと言うなよ、多分まだ緊張してるんだよ、そのうち普通に話せるって。ちょっとボケてて可愛い人だから、なっ?」
ネザメ本人が聞いたら卒倒してしまう。考えを改めさせないと、せめて判断を保留させないと。
「ボケているとは何だ! この無礼者っ……!?」
前を歩いていたミフユが振り返り、足がもつれて転びかける。俺はすぐに彼を支え、腕の中に収まった小さな身体を見下ろして安堵し、ため息をついた。
「……か、感謝する。情けないところを見せた」
「俺と手を繋いで歩きましょう、腕組でもいいですよ?」
「そこまで弱ってはいない! 見くびるな!」
「すいません、口実にしちゃおうとして……正直に言います。もっとミフユさんと触れ合いたいので、どっちかしていただけませんか?」
ミフユはポッと頬を赤らめ、何も言わずに俺の手を握った。
《あー暇。俺あんま汗かいてないしシャワー別にいいんだよなー。あーぁ、やっぱヤんならしゅーかが一番だわ。もちろん兄貴以降の順番の話だぜ?》
ロシア語でボヤくアキにもう片方の手を差し出すと、彼は不思議そうな顔をしながらも俺の手を握ってくれた。
(両手に花ですな、どぅふふっ)
ミフユの手は想像よりも小さく柔らかく、アキの手は可愛い顔に反して硬く男らしい。順当な萌えとギャップ萌えを同時に楽しめるなんて、俺はやはり前世では世界を何度も救った英雄に違いない。
豪華で広々としたシャワールームに戦々恐々としつつ、手早くシャワーを済ませて三人でダイニングに戻った。ネザメは既に戻っており、俺達を片手を上げて出迎えた。
「おかえり」
ネザメが微笑むと、他の彼氏達も口々に「おかえり」と言ってくれた。セイカ以外は。
「…………セ、イ、カ~? おかえりはないのかおかえりはぁ」
テディベアを抱き締めて俯いているセイカの横で身を屈め、彼と肩を組んで頬をうりうりとつついてみた。
「……セイカ?」
反応が薄い。何かあったのだろうか。隣に居るハルを見つめると、彼は首を横に振った。
「なるかみ……」
「あっ、セイカ? なんだ?」
「…………おかえり」
伝えたいことは本当にそれだけなのか?
「寂しかったか?」
茶化すように尋ねてみると、セイカは小さく頷いた。彼が普通に話せるのはまだ俺とアキだけだ、そんな俺達が同時に居なくなったから心細かっただけのようだ。
(ハラハラさせてくれますな)
安堵してセイカの元から離れ、席へと戻る。まだ少しムラムラする。ネザメのせいだ、ネザメがミフユの尿道は開発済みだなんて教えるからだ、なんて子供じみた責任転嫁を脳内で行って意識を逸らそうとしたところで性欲は引かない。しかし、これ以上勉強時間を削る訳にはいかないし、まだプレイルームを使いたいなんてワガママは言いたくない。我慢しよう、他の話をして気を紛らわそう。
「先輩達って修学旅行行くんですよね」
「うむ、沖縄だ」
「いいなぁ……俺高校の時の修学旅行長崎だったぞ。木芽は?」
「……俺は今高校生っすよ? 通信っすけど」
口を滑らせた歌見はレイに謝った後、自分の迂闊さに頭を抱えていた。可愛い人だ。
「十二薔薇ならグアムにでも行くと思ってた」
テディベアを右腕で、アキの腕を左手で抱いているセイカはやっかむように言った。
「僕はグアムよりハワイ派かなぁ」
「鳥取県だな」
「……? アメリカだよ?」
「歌見殿、羽合市は2004年に市町村合併で名前が変わっている」
「俺が生まれるより前じゃないか! 親父がよく言ってたジョークなんだが、聞いてた頃にすらなかったのか……」
また歌見が落ち込んでいる。大丈夫? 雄っぱい揉まれる? って言いたいな。怒られるかな。
「あぁそうそう、君達、お土産は何がいいんだい?」
「へっ? いえそんな、修学旅行のお土産なんてご家族の分だけってもんでしょう」
「滅多に顔を見ない父様母様より、直接会える君達に渡したいんだ。とびきりの笑顔が見たいから、どうか希望を教えておくれ」
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