681 / 2,313
縄シコ
しおりを挟む
夕飯を食べ終えた俺はすぐにアキの部屋へ向かい、干していた縄を下ろした。床にビニール袋を敷いて軍手をはめ、ハーブオイルを手袋に染み込ませた。
「にーに、何するです?」
自慰をするように縄を扱いてオイルを染み込ませていると、部屋に戻ってきたアキが俺の肩に顎を乗せた。
「オイル染み込ませてるんだ。アキの綺麗な肌に傷なんか付けられないから、お兄ちゃん今頑張ってるんだよ」
まぁ、買った当初はリュウかミフユをプレイ相手と考えていたけれど。
「かんせー、楽しみするです」
「おぅ、明日には使えるようにするからな」
《縄の何がそんなに魅力的なんだ?》
《イくのに夢中になると暴れちまうからよ、そういうの気にせず兄貴に弄んでもらったらもっともーっと気持ちよくイけると思うんだよな》
「……鳴雷、その……気持ちよくなると暴れちゃうから、縛っちゃえばそういうの気にせず鳴雷にもっとしてもらえるって考えてるらしいんだけど……どう?」
ミフユが普段されているのは手足が自由な、ただ身体を締め付ける緊縛で、昨日ネザメに習ったのもそれだけだ。両手両足の自由を奪う縛り方なんて教わっていない。単にベッドや椅子に手足を縛り付けるだけなら出来るかもしれないが、それは拘束であって緊縛ではない気がする。
「えっ、とぉ……俺が習ったの、そんなに動き制限しないヤツなんだ。身体締め付けて苦しいだけの……」
俺の声に被せてセイカがロシア語を話す。
《はぁ? 身体ギチギチ締められるだけ? んだそりゃ、じゃあいいや。筆下ろしは他のヤツに頼みな、手足縛れるようになったら言ってくれ》
「……じゃあやだだってさ。手足縛れるようになったら言えって」
「はぅっ……ごめんよアキぃ、お兄ちゃんまた習ってくるから……」
アキは縄への興味を失くすと同時に俺に絡む気も失せたらしく、セイカの居るベッドの方へと向かってしまった。義足を外しリラックスしているセイカを軽々と抱き上げて膝に乗せ、ちゅっちゅっと頬にキスをし始めた。
「NTR……!」
「……鳴雷、他に誰か縛る約束とかしてるのか?」
「緊縛プレイやろうねって感じの話はしてるけど、日程とか決めてる感じじゃあないよ」
「せっかく作ったんだしすぐやってみたいよな。やりたいって言ってるヤツ相手に手間取ったりしてもカッコ悪いしさ……お、俺を、練習台に……する、か?」
「緊縛させてくれるのか!?」
「う、うん……鳴雷がよければ。手足込みのは俺じゃ難しいだろうけど、身体は一般的な形のままだから練習させてやれると思うぞ」
「練習なんかじゃないよ本番だよ本番!」
本番と言って思い出した、セイカは体調がまだ万全ではないからセックスを控えているということを。緊縛なんて身体に負担がかかりそうな行為は更に控えるべきでは……?
(でも昨日習ったこと忘れないうちにやっておきたいですし、作った縄すぐに使いたいですし……緩く、緩く縛りまそ。ミフユたんは縛られたまま普通に生活してるんですから、元々そこまで負担がかかるプレイではないはずでそ)
縛ったままセックスに移行したり、天井から吊るしたりするから負担がかかるのだ。縛るだけならキツめの服を着せるのとなんら変わりない。はず。
「よし……覚悟決めとく。首吊りするって遺書書いておくから安心して失敗しろよ」
「失敗しないよう気を張るよ!」
「よく考えろ鳴雷、他の彼氏の時に失敗して絞め殺すより、俺で失敗した方がマシだろ」
トントンと自分の頭をつつくセイカの顔はアキに頬を吸われて歪んでいる。可愛い。
「自分の命の価値を何だと思ってるんだよセイカは!」
「蝉のちょっと上くらい……?」
「俺的には俺より上ぇ!」
吸い疲れたのかアキはセイカの頬をはむはむと甘噛みし始めた。可愛い。
「冗談だよ、絞め殺す寸前で止めてくれ。せめてもう一回お前に抱かれるまでは死ねない」
「俺が抱かなければセイカは不死身……?」
「気持ちの話であって死ぬようなことがあったら死ぬからな…………秋風お前は何がしたいんだよ!」
右頬のほとんどを食われてようやくアキを引き剥がし、大声で怒鳴る。驚いたように目を見開いたアキは口周りの唾液を手で拭うと、同じようにセイカの頬も手で拭った。
「すぇかーちか、可愛いです。だいすきー、です」
「日本語で可愛こぶれば何でも許されると思うなよ、お前俺のケツにチンコごりっごり擦り付けてんだろ顔吸い始めた頃からよぉ! 何がしたいんだよホント……!」
《はは、何言ってるか全然分かんねぇ》
「鳴雷助けて犯される」
「今手油まみれだけどいい……?」
セイカが手を伸ばしてきたので俺も手を伸ばしたが、セイカはサッと手を引いた。手が油で汚れることの方が嫌だったらしい。
「え、何、アキ勃ってるの?」
縄を扱く手は止めず、尋ねる。
「ギンッギンだ。え、何? うん…………鳴雷、お前がその、縄作ってるの見てたらなんか、興奮してきたんだってさ」
「……理解る」
陰茎を扱くのも縄を扱くのも、手の動きはほとんど変わらない。
「セイカが嫌ならすぐやめさせるよ、二度とさせない。どうだ? 本当に嫌か?」
「嫌に決まって……る、けど、まぁ、居候させてもらってる訳だし、ちょっと擦り付けられるくらい我慢してやるよ。我慢だからな、我慢っ」
「セイカに我慢させるのは俺嫌だな。特にそういう我慢はダメだ、やめさせるよ」
「ぁ……ま、待って! その……秋風が俺に腰振ってるの、なんか……優越感、違うな、えっと、必要とされてる感? って言うか……単純に可愛いから、その……なんか嬉しいし、やめさせなくていい」
どうせそんなふうに考えていると思っていた、というのを表に出せばセイカは怒るかもしれないから、ただ「そっか」と言って作業に集中するフリをした。
「にーに、何するです?」
自慰をするように縄を扱いてオイルを染み込ませていると、部屋に戻ってきたアキが俺の肩に顎を乗せた。
「オイル染み込ませてるんだ。アキの綺麗な肌に傷なんか付けられないから、お兄ちゃん今頑張ってるんだよ」
まぁ、買った当初はリュウかミフユをプレイ相手と考えていたけれど。
「かんせー、楽しみするです」
「おぅ、明日には使えるようにするからな」
《縄の何がそんなに魅力的なんだ?》
《イくのに夢中になると暴れちまうからよ、そういうの気にせず兄貴に弄んでもらったらもっともーっと気持ちよくイけると思うんだよな》
「……鳴雷、その……気持ちよくなると暴れちゃうから、縛っちゃえばそういうの気にせず鳴雷にもっとしてもらえるって考えてるらしいんだけど……どう?」
ミフユが普段されているのは手足が自由な、ただ身体を締め付ける緊縛で、昨日ネザメに習ったのもそれだけだ。両手両足の自由を奪う縛り方なんて教わっていない。単にベッドや椅子に手足を縛り付けるだけなら出来るかもしれないが、それは拘束であって緊縛ではない気がする。
「えっ、とぉ……俺が習ったの、そんなに動き制限しないヤツなんだ。身体締め付けて苦しいだけの……」
俺の声に被せてセイカがロシア語を話す。
《はぁ? 身体ギチギチ締められるだけ? んだそりゃ、じゃあいいや。筆下ろしは他のヤツに頼みな、手足縛れるようになったら言ってくれ》
「……じゃあやだだってさ。手足縛れるようになったら言えって」
「はぅっ……ごめんよアキぃ、お兄ちゃんまた習ってくるから……」
アキは縄への興味を失くすと同時に俺に絡む気も失せたらしく、セイカの居るベッドの方へと向かってしまった。義足を外しリラックスしているセイカを軽々と抱き上げて膝に乗せ、ちゅっちゅっと頬にキスをし始めた。
「NTR……!」
「……鳴雷、他に誰か縛る約束とかしてるのか?」
「緊縛プレイやろうねって感じの話はしてるけど、日程とか決めてる感じじゃあないよ」
「せっかく作ったんだしすぐやってみたいよな。やりたいって言ってるヤツ相手に手間取ったりしてもカッコ悪いしさ……お、俺を、練習台に……する、か?」
「緊縛させてくれるのか!?」
「う、うん……鳴雷がよければ。手足込みのは俺じゃ難しいだろうけど、身体は一般的な形のままだから練習させてやれると思うぞ」
「練習なんかじゃないよ本番だよ本番!」
本番と言って思い出した、セイカは体調がまだ万全ではないからセックスを控えているということを。緊縛なんて身体に負担がかかりそうな行為は更に控えるべきでは……?
(でも昨日習ったこと忘れないうちにやっておきたいですし、作った縄すぐに使いたいですし……緩く、緩く縛りまそ。ミフユたんは縛られたまま普通に生活してるんですから、元々そこまで負担がかかるプレイではないはずでそ)
縛ったままセックスに移行したり、天井から吊るしたりするから負担がかかるのだ。縛るだけならキツめの服を着せるのとなんら変わりない。はず。
「よし……覚悟決めとく。首吊りするって遺書書いておくから安心して失敗しろよ」
「失敗しないよう気を張るよ!」
「よく考えろ鳴雷、他の彼氏の時に失敗して絞め殺すより、俺で失敗した方がマシだろ」
トントンと自分の頭をつつくセイカの顔はアキに頬を吸われて歪んでいる。可愛い。
「自分の命の価値を何だと思ってるんだよセイカは!」
「蝉のちょっと上くらい……?」
「俺的には俺より上ぇ!」
吸い疲れたのかアキはセイカの頬をはむはむと甘噛みし始めた。可愛い。
「冗談だよ、絞め殺す寸前で止めてくれ。せめてもう一回お前に抱かれるまでは死ねない」
「俺が抱かなければセイカは不死身……?」
「気持ちの話であって死ぬようなことがあったら死ぬからな…………秋風お前は何がしたいんだよ!」
右頬のほとんどを食われてようやくアキを引き剥がし、大声で怒鳴る。驚いたように目を見開いたアキは口周りの唾液を手で拭うと、同じようにセイカの頬も手で拭った。
「すぇかーちか、可愛いです。だいすきー、です」
「日本語で可愛こぶれば何でも許されると思うなよ、お前俺のケツにチンコごりっごり擦り付けてんだろ顔吸い始めた頃からよぉ! 何がしたいんだよホント……!」
《はは、何言ってるか全然分かんねぇ》
「鳴雷助けて犯される」
「今手油まみれだけどいい……?」
セイカが手を伸ばしてきたので俺も手を伸ばしたが、セイカはサッと手を引いた。手が油で汚れることの方が嫌だったらしい。
「え、何、アキ勃ってるの?」
縄を扱く手は止めず、尋ねる。
「ギンッギンだ。え、何? うん…………鳴雷、お前がその、縄作ってるの見てたらなんか、興奮してきたんだってさ」
「……理解る」
陰茎を扱くのも縄を扱くのも、手の動きはほとんど変わらない。
「セイカが嫌ならすぐやめさせるよ、二度とさせない。どうだ? 本当に嫌か?」
「嫌に決まって……る、けど、まぁ、居候させてもらってる訳だし、ちょっと擦り付けられるくらい我慢してやるよ。我慢だからな、我慢っ」
「セイカに我慢させるのは俺嫌だな。特にそういう我慢はダメだ、やめさせるよ」
「ぁ……ま、待って! その……秋風が俺に腰振ってるの、なんか……優越感、違うな、えっと、必要とされてる感? って言うか……単純に可愛いから、その……なんか嬉しいし、やめさせなくていい」
どうせそんなふうに考えていると思っていた、というのを表に出せばセイカは怒るかもしれないから、ただ「そっか」と言って作業に集中するフリをした。
20
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
どうしてもお金が必要で高額バイトに飛びついたらとんでもないことになった話
ぽいぽい
BL
配信者×お金のない大学生。授業料を支払うために飛びついた高額バイトは配信のアシスタント。なんでそんなに高いのか違和感を感じつつも、稼げる配信者なんだろうと足を運んだ先で待っていたのは。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる