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素手で虐めて (水月+リュウ・ミタマ・ノヴェム)
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部屋へ向かう途中、ノヴェムが足に抱きついてきた。抱き上げてやり、頬を弄ぶ。
「ただいまノヴェムくん」
「可愛いのぅ、人間の幼体は最高じゃ」
「ほんとちっちゃい子好きだね」
「純朴さがたまらん。高校はすごかったぞ、子供と大人の隙間の歳で……それでいて純粋無垢な魂達、箱入り息子はいいのぅ」
「あー、確かに十二薔薇は悪意ない子多いよね」
相変わらずミタマは子供好きだ。そんなミタマにノヴェムを託し、着替え、再びノヴェムを受け取る。抱っこする際、俺に向かって両手を伸ばす様がたまらなく愛らしい。
「よしよし。ご飯食べような」
リュウはアキの部屋に居たようで、俺がノヴェムを席に着かせた頃に窓を開けてやってきた。
「おかえり水月ぃ、お邪魔しとるで~」
「あぁ、コンちゃんから聞いたよ。すぐ気付いたんだってな」
「ぉん、なんやゾッとしてなぁ。あーみつきちゃうわぁ思て」
「コンちゃん見るとゾッとするのか?」
「誰かに化けとるとこ見るとゾッとするんよ。なんでか知らんけど、騙されそうやでーて警報鳴る感じやね」
普段の姿も変化したものではあるが、これは俺の好みのタイプに化けたものであって特定の人物ではないのでセーフ……ということだろうか?
「ふぅん……やっぱ勘いいよなお前。ちゃんと主人の偽物を見破れた優秀な奴隷には、後でご褒美やるよ」
「ほんまですかっ? いやぁ嬉しいわぁ、楽しみに待っとりますぅ」
関西弁の敬語ってなんか胡散臭くない? そう思うの俺だけかな。まぁリュウの緩んだ顔を見れば本音であることが分かるのだが。
「いただきまーす」
各々手を合わせ、挨拶をし、食事を開始。
「リュウ、ネザメさんの誕生日プレゼント用意してるか?」
「前日やで? しとるて」
「大金持ちへの誕生日プレゼントって悩むよな」
「ゃ。俺いつも通り根付やから」
「あぁそう……セイカは? した?」
「した。紅葉の喜び度一位を取れる自信もあるぞ」
「え、マジ? 俺ここ一週間ずっと不安だぞ」
どいつもこいつも気軽にプレゼントを決めたり自信満々だったり……彼氏である俺ほどのプレッシャーがないからなのか? 俺はもう胃が痛いのに。
「水月て顔の割に心配性言うか、自信あらへんよな」
「悪かったな」
「悪い言うてへんよ、親しみやすぅてええわぁ。顔通りの人間やったら多分、仲良う出来てへん思うねん」
「……俺も同意見だよ。お前が見た目より大人しくて面白いヤツでよかった」
金色の染髪を除いてもリュウは不良らしい見た目をしている。細く薄くし過ぎている眉だとか、笑っていないと不機嫌そうに見える顔つきだとか。
「俺見た目と中身そないちゃうん? 気に入ってくれとんのやったら何でもええけど」
何よりのギャップはドMであることだな。ノヴェムや義母が食卓に居る今、そんな話は出来ないけれど。
食後しばらくするとネイがノヴェムを迎えに来た。
「おにーちゃ、ばいばい。おやすみなさい」
「おやすみノヴェムくん。日本語上達したねぇ、発音どんどんよくなってる……子供はすごいなぁ」
俺が日本語を教えるより、ノヴェムに英語を教わる方がいいのかもしれない。
「アキ、セイカ、悪いけど今日は俺の部屋で寝てくれるか?」
セイカから二人分の了承を聞く。
「ありがとう。リュウ、風呂入ったらアキの部屋に来いよ」
「はぁい……ぅへへ」
緩んだ笑顔のリュウと別れ、俺はプール脇のシャワーで汗を流した。全身の水気を落とした後はバスローブを着て、軽く香水を振り、髪型を整え、ローションを温めたりしてリュウを待った。
「……おまたせ~」
扉が半分開き、リュウが遠慮がちに顔を覗かせる。手招きをしてやると彼はいそいそと室内に入り、ベッドに座っている俺の前に座った。床に正座だ、俺を見上げる目は期待で満たされている。
「おいで」
「……上がってええのん?」
足を揃えて太腿をぽんぽんと叩く。俺の両足に跨って座ったリュウの腕を掴み、肩に乗せてみると、リュウはもう片方の腕を自分で俺の肩に乗せ、俺の首の後ろで手を組んだ。
「水月……」
背に腕を回し、抱き寄せる。頬を擦り合わせ、金髪から漂う我が家のシャンプーの香りに独占欲が満たされていく。
「前から思とったけど、水月ほんまええ匂いするわぁ。せーかやないけど汗の匂いも好っきゃで俺。せやけどこれは……んー、石鹸の匂いとちゃうよな。何か使うてはるん?」
「今日は冴えてるな、香水だよ」
「香水? シャワー浴びはったんやろ?」
「お前のための雰囲気作りだ、言わせるなよ」
「ぁ……へへ、俺のため? そうなん……ふふ、嬉しいわぁ」
「だいぶ焦らしたからな、今日はお前の好きなプレイしてやるよ。虐められたいか、甘やかして欲しいか、他にも色々注文受け付けてやるぞ?」
頭を撫でながら伝えるとリュウは照れた様子で目線を外しながら答えた。
「虐めて欲しいわ、えらい焦らされたし、激しゅうぐっちゃぐちゃに……ぁ、道具とか玩具は今日はナシがええなぁ。水月の手ぇに押さえ付けられたいし、水月の手ぇで痛いことされたいねん」
「……せっかく甘々プレイでもいいぞって言ってんのに、筋金入りの変態だな」
「だってぇ、ずーっと焦らされててんで? 甘やかされんのも好きやけどぉ……今日は一気にして欲しいわ」
本屋でミタマにマーキング云々の話を聞かされて嫉妬が溜まっていたところだ、リュウが激しく虐められたがったのは俺の気分にも合っている。
「ただいまノヴェムくん」
「可愛いのぅ、人間の幼体は最高じゃ」
「ほんとちっちゃい子好きだね」
「純朴さがたまらん。高校はすごかったぞ、子供と大人の隙間の歳で……それでいて純粋無垢な魂達、箱入り息子はいいのぅ」
「あー、確かに十二薔薇は悪意ない子多いよね」
相変わらずミタマは子供好きだ。そんなミタマにノヴェムを託し、着替え、再びノヴェムを受け取る。抱っこする際、俺に向かって両手を伸ばす様がたまらなく愛らしい。
「よしよし。ご飯食べような」
リュウはアキの部屋に居たようで、俺がノヴェムを席に着かせた頃に窓を開けてやってきた。
「おかえり水月ぃ、お邪魔しとるで~」
「あぁ、コンちゃんから聞いたよ。すぐ気付いたんだってな」
「ぉん、なんやゾッとしてなぁ。あーみつきちゃうわぁ思て」
「コンちゃん見るとゾッとするのか?」
「誰かに化けとるとこ見るとゾッとするんよ。なんでか知らんけど、騙されそうやでーて警報鳴る感じやね」
普段の姿も変化したものではあるが、これは俺の好みのタイプに化けたものであって特定の人物ではないのでセーフ……ということだろうか?
「ふぅん……やっぱ勘いいよなお前。ちゃんと主人の偽物を見破れた優秀な奴隷には、後でご褒美やるよ」
「ほんまですかっ? いやぁ嬉しいわぁ、楽しみに待っとりますぅ」
関西弁の敬語ってなんか胡散臭くない? そう思うの俺だけかな。まぁリュウの緩んだ顔を見れば本音であることが分かるのだが。
「いただきまーす」
各々手を合わせ、挨拶をし、食事を開始。
「リュウ、ネザメさんの誕生日プレゼント用意してるか?」
「前日やで? しとるて」
「大金持ちへの誕生日プレゼントって悩むよな」
「ゃ。俺いつも通り根付やから」
「あぁそう……セイカは? した?」
「した。紅葉の喜び度一位を取れる自信もあるぞ」
「え、マジ? 俺ここ一週間ずっと不安だぞ」
どいつもこいつも気軽にプレゼントを決めたり自信満々だったり……彼氏である俺ほどのプレッシャーがないからなのか? 俺はもう胃が痛いのに。
「水月て顔の割に心配性言うか、自信あらへんよな」
「悪かったな」
「悪い言うてへんよ、親しみやすぅてええわぁ。顔通りの人間やったら多分、仲良う出来てへん思うねん」
「……俺も同意見だよ。お前が見た目より大人しくて面白いヤツでよかった」
金色の染髪を除いてもリュウは不良らしい見た目をしている。細く薄くし過ぎている眉だとか、笑っていないと不機嫌そうに見える顔つきだとか。
「俺見た目と中身そないちゃうん? 気に入ってくれとんのやったら何でもええけど」
何よりのギャップはドMであることだな。ノヴェムや義母が食卓に居る今、そんな話は出来ないけれど。
食後しばらくするとネイがノヴェムを迎えに来た。
「おにーちゃ、ばいばい。おやすみなさい」
「おやすみノヴェムくん。日本語上達したねぇ、発音どんどんよくなってる……子供はすごいなぁ」
俺が日本語を教えるより、ノヴェムに英語を教わる方がいいのかもしれない。
「アキ、セイカ、悪いけど今日は俺の部屋で寝てくれるか?」
セイカから二人分の了承を聞く。
「ありがとう。リュウ、風呂入ったらアキの部屋に来いよ」
「はぁい……ぅへへ」
緩んだ笑顔のリュウと別れ、俺はプール脇のシャワーで汗を流した。全身の水気を落とした後はバスローブを着て、軽く香水を振り、髪型を整え、ローションを温めたりしてリュウを待った。
「……おまたせ~」
扉が半分開き、リュウが遠慮がちに顔を覗かせる。手招きをしてやると彼はいそいそと室内に入り、ベッドに座っている俺の前に座った。床に正座だ、俺を見上げる目は期待で満たされている。
「おいで」
「……上がってええのん?」
足を揃えて太腿をぽんぽんと叩く。俺の両足に跨って座ったリュウの腕を掴み、肩に乗せてみると、リュウはもう片方の腕を自分で俺の肩に乗せ、俺の首の後ろで手を組んだ。
「水月……」
背に腕を回し、抱き寄せる。頬を擦り合わせ、金髪から漂う我が家のシャンプーの香りに独占欲が満たされていく。
「前から思とったけど、水月ほんまええ匂いするわぁ。せーかやないけど汗の匂いも好っきゃで俺。せやけどこれは……んー、石鹸の匂いとちゃうよな。何か使うてはるん?」
「今日は冴えてるな、香水だよ」
「香水? シャワー浴びはったんやろ?」
「お前のための雰囲気作りだ、言わせるなよ」
「ぁ……へへ、俺のため? そうなん……ふふ、嬉しいわぁ」
「だいぶ焦らしたからな、今日はお前の好きなプレイしてやるよ。虐められたいか、甘やかして欲しいか、他にも色々注文受け付けてやるぞ?」
頭を撫でながら伝えるとリュウは照れた様子で目線を外しながら答えた。
「虐めて欲しいわ、えらい焦らされたし、激しゅうぐっちゃぐちゃに……ぁ、道具とか玩具は今日はナシがええなぁ。水月の手ぇに押さえ付けられたいし、水月の手ぇで痛いことされたいねん」
「……せっかく甘々プレイでもいいぞって言ってんのに、筋金入りの変態だな」
「だってぇ、ずーっと焦らされててんで? 甘やかされんのも好きやけどぉ……今日は一気にして欲しいわ」
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