冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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ぶり返す分離不安 (水月×セイカ・荒凪・サン×レイ)

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湯船に湯は張られていないし、それを待ってられる状況でもないので、シャワーだけで済ませることにした。

「んっ、しょ……」

お姫様抱っこの姿勢のまま浴室の床に膝をつく。ゆっくりと胡座の姿勢に移り、セイカを足の上に乗せる。左腕はセイカの枕として使い、浴槽の縁に肘を乗せて楽をする。右手はシャワーヘッドを掴み、セイカを足から少しずつ濡らしていく。

「んっ……ぁ…………鳴雷? ごめん、寝てた……」

「いいよ寝てて」

「……あったかい」

水圧を弱めたシャワーの湯の心地良さにセイカは再び目を閉じた。二度寝という訳ではないようで、時折俺に話しかけてきた。

「鳴雷……」

「んー?」

「……鳴雷?」

「何だ?」

「なるかみぃー……」

「……ふふ」

いや、話しかけてきたと言えるほどハッキリしたものじゃないな。ほぼ寝言だ。

「んっ……ぅ? あっ、ぁあっ……」

後孔に注いだ精液を掻き出すために湯と指を入れた時には、甘えた喘ぎ声を漏らして俺にしがみついてくるから、もう、もう……もう一回ぶち込んでやろうかと……



身体を清めたセイカをリビングへ運ぶ。荒凪とサキヒコはダイニングに移動していたので、遠慮なくソファに寝転がせた。

「鳴雷……」

薄手のブランケットをかけて、頬にキスをして、耳元でおやすみと囁く。セイカは小さく頷いて目を閉じたが、俺が寝室へ向かおうと立ち上がると慌てて起き上がって俺の服の裾を掴んだ。

「どこ行くの……?」

「え? サンとレイとヤるから寝室に……」

「連れてって」

「え、でも」

「邪魔しないからっ! お願い……鳴雷と離れるのやだ、置いてかないで、行かないで、連れてって」

涙を潤ませて縋りつかれては、断る訳にはいかない。再会したばかりの頃、まだセイカが入院していた頃、面会時間が終わって俺が帰ろうとすると泣き喚いたあの時のセイカを思い出す。

(超可愛い~……けどやっぱ面倒臭いですなこのセイカ様。しかしまさか、分離不安がぶり返すとは)

抱き上げて宥めながら、やはりアキの大怪我と入院はセイカの精神に多大な影響を与えたんだなと改めて考える。俺もアキが心配だが、命に別状はないと聞いているし、心霊治療の素晴らしさは身を持って体験しているから不安はあまりない。

(首の骨のヒビとかは実感ありませんが、手の傷の塞がりの速さは正直ちょっと怖いレベルでしたからな。早送り見てんのかってレベルでしたぞ)

セイカの背中をぽんぽんと叩きながら、俺も少し目を閉じていた。しゃくり上げるのが落ち着いたようなのでそろそろ寝室に移るかと目を開けると、ギョロっとした魚のような目と目が合った。

「……!? 荒凪くんっ? な、何」

「みつき、喋るダメ!」

「あっ」

やべぇ。また説教される。

「きゅっ? せーか、泣いてる? せーか、大丈夫? せーか、どこ痛い?」

もはや説教の枕詞である「喋るダメ!」に思わず身構えたが、荒凪は俺を咎めるよりもセイカの心配を優先した。二本の右手で頭を撫でている。

「荒凪くん」

「きゅ、みつきまた喋る。みつき喋る、喉治らない」

「もう治ったんだよ。ほら、咳き込んでないだろ?」

「きゅ……?」

「明日辺りコルセット外してもらいに行くつもり」

「治った? みつき喋れる? きゅうん! よかった!」

「うん、よかったよかった。あのさ、荒凪くん、セイカのこと任せても……」

ぎゅうぅっ……! と、俺に抱きつくセイカの力が強くなった。

「……何でもない。あっちで何してたの?」

「きゅ、さきぃこに、文字、教える」

「サキヒコくんに文字教わってたのかな? その言い方じゃ逆っぽいけど……そう、お勉強してたんだね」

「学校行ける?」

「それは……どうだろう、また、えー……真尋さんに聞いてみようか」

「きゅう! まひろ、お願いする」

多分、無理だ。でも俺にはそれを上手く説明出来る気がしない。またあの人に頼ろう。

「お勉強頑張ってね」

「きゅるるっ、がんばる!」

学校に行けると思って頑張っているのだろうか。だとしたら酷い発言だったかもしれない。

「……行こうか、セイカ」

けど、言ってしまったものは仕方ない。自分の考えなしを悔やむのは後にして、今は他の彼氏達との交流を優先しよう。



寝室の扉を開け、俺は息を呑んだ。くぱぁっと拡げられた後孔が俺の視線を奪った。

「せんぱっ、やだ、見ないで欲しいっすぅっ! サンちゃんもぉ拡げるのやめて欲しいっす、離してぇ! 怪力ぃ!」

ピースでもするようなサンの指に拡げられているレイの後孔からどうにか視線をズラし、全体を見る。サンもレイも全裸で、サンは足を伸ばして座って太腿の上にレイを乗せ、レイに体育座りをさせていたのだろう。だが、レイの膝裏に通した左腕でレイの足を持ち上げ、尻を無防備にし、俺に穴を晒したのだ。サンなら足音で俺が帰ってくることは分かっただろうから、俺にほぐれた穴を見せつけたかったんだな。誤用の方の確信犯こと、故意犯ってヤツだ。

「可愛いとこ見てもらえたでしょ?」

「穴なんて見た目はだいたいみんな一緒っすよぉ!」

「聞き捨てならないな。レイ、お前の穴は極上の縦割れだ。ここまでメス化したケツは彼氏達の中でもお前だけだ、みんなお前の域には達してない」

「俺結構緩んでると思うんだけど」

セイカのは開発じゃなくてただの拡張だからなぁ……無理矢理売春をさせられて、変態親父共に面白半分で遊ばれて、ガバガバになった訳だから言及したくないけど。ちゃんと性器として整えられたレイの後孔とは比べるまでもないんだよなぁ。

「俺はケツを見るだけで彼氏を当てられる。だいたいみんな一緒という発言は撤回してもらおうか!」

「な、なんなんすかその情熱は……撤回するっすよ、俺そんな情熱持ってみんな一緒って思ってる訳じゃないんで……」

「一番見分け難易度低いのボクじゃない? ガラ付きだよ」

「桜吹雪散ってるフタさんのがパッと分かると思う。模様だけだとヒトさんとサン、一瞬迷うかも」

「えぇ~? 龍と明王って似てるの?」

「お尻には居ないから、背景の色だよ。二人とも黒の濃淡で模様付いてるだけだから、ピンク入ってるフタさんのが遠目にも分かりやすいだろうなってだけ。みんなすぐ分かるからそんなに気にしないでよ」

「ヒト兄貴と似てるってのが嫌なんだよね~」

サンは歳不相応な、末っ子らしい拗ねた表情を見せる。まさか俺の何気ない利きケツ発言でこんなことになるとは。

「あの人のは桜模様なのは知ってるけど、尻にもあるのか?」

「俺らはお尻は見たことないっすもんね」

「ボクも見たことな~い」

「お尻にも三枚くらい花びら散ってたはずだけど……正確な枚数までは自信ないな」

「いいっすねぇ桜柄、フタさんに背中見せてもらえばいつでもお花見出来るんすね」

刺青に対してよくそんなこと言えるなぁ。

「虎も居るけど」

「動物園要らずっすね」

「ボク龍だよ龍~、龍のがよくない? 動物園行っても居ないよ龍は」

何事でも一番になりたがる末っ子気質がこんなところにも出ている。194センチ筋骨隆々全身刺青超長髪成人男性末っ子アイドル……うん、超可愛い。俺の彼氏最高。
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