冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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紐を通して欲しいっす (水月×レイ・セイカ・サン)

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クッションと枕を並べ、その上にセイカを乗せる。ブランケットを被せ、俺お手製のハムスターのぬいぐるみを握らせる。

「ゆっくり寝てていいからな」

「騒音問題はあると思うっすけど……えへへ」

「レイちゃん声おっきいもんね」

「大声出したのはサンちゃんが押さえつけてほじくるからっすぅ! せんぱい来る前に俺三回もイっちゃって……!」

「四回じゃなかった?」

通りでベッドが湿っている訳だ。と、服を脱いでベッドに腰かけ、シーツを撫でながら納得する。

「あ、いつの間にかせんぱいが脱いでる……くうぅっ、いつ見てもカッコイイっす。すごい肉体美っすぅ……見てるだけでお腹ジンジンしてくるっす」

「おいで」

「はぁあんっ腰が抜ける低甘ボイスぅ……! 激メロっすぅ」

なんて言いながらレイは素早く俺に四つん這いで這い寄り、抱きつく。俺はレイの腰に手を回して緩く抱き返しながらズリズリと少しずつ移動し、身体をベッドの真ん中辺りへ寄せた。

「レイ、サンとどんなことしたんだ?」

俺の左太腿を跨いで膝立ちになり、妖艶に腰をくねらせ、俺の首に緩く両腕を絡めているレイに行うのは、まずは俺不在時の様子の質問からだ。

「……だからぁ、押さえつけられてほじくられたんすよ。俺は一緒にほぐし合おって言ったんすよ? なのにサンちゃん一方的に俺をぐちゅぐちゅぬぽぬぽ……酷いっすよ!」

「え~、だってレイちゃん反応良くて楽しいんだもん」

レイにとって、背の高い筋肉質な男に押さえ付けられて一方的に弄ばれるというのは、どうなのだろう。元カレを思い出して嫌な気持ちになったりしないのか?

「なぁ、レイ……」

待て、もし思い出していなかったら俺の質問は逆効果になる。サンの前で聞いたら答えにくいかもしれないし、今ここで聞くのは愚策だ。

「何すか? せんぱい」

「……気持ちよかったか?」

「四回イかせたんだってば」

「三回っす! あれはちょっとびっくりしただけっすから! えっと、せんぱい……気持ちよかったっすよ? その、サンちゃんの指……ほどよく硬いんす。色んなとこ触ったりするからっすかね、表面は固めなんす。筆だこもあるっすし、そもそも雄々しい骨張り具合で……あっでもせんぱいの手が一番っすよ? えへへ……指が長くて、綺麗で、手までイケメンなんすからぁ、ふふ、すべすべっすぅ」

特に元カレを連想とかはしてないみたい。

(過敏ですかな、わたくし)

俺の手に顔を擦り寄せて心地良さそうに目を細めているレイに、嫌な思いを隠している様子はない。一安心だ。

「水月、やっぱりまずはレイちゃんと? ボクも早くシたいのになぁ~」

「順番っすよぉ。ね、せんぱい」

「そうだなぁ……」

話しながらレイの身体を撫で回す。腰に手を添えると薄い皮膚に通されたピアスの感触が目立つ。確か、サーフェイス・トゥ・サーフェイスとかいう……棒状のヤツだ。棒部分は皮膚の下にあるから、見た目には並んだ玉に見える。だが、撫でると皮膚の下の硬い棒の感触が指に伝わってきて、不安な気持ちになる。

「んっ……ぁ、そうだせんぱい、コルセットピアス空けたんすけど……今、リボン通してもらっていいっすか?」

レイは俺の足に跨るのをやめてベッドに腰を下ろし、俺の足の上に足を乗せた。細いながらに脂肪が乗った太腿に男らしさはあまりない。その白い太腿に点々と並んだ二列のリング、銀色のそれは電灯を反射して輝いていた。

「新しいピアス? さっき触った太腿のヤツ?」

「そうっす。コルセットみたいに紐通して完成なアクセっす。リボン用意してるんでこれでお願いするっす」

レイは脱ぎ散らかした自分の服のポケットを探り、薄紫色のサテン生地のリボンを俺に手渡した。模様もレースもない、シンプルで上品な雰囲気がある。

「紐通すタイプのコルセットはせんぱい使ったことないと思うっすけど、スニーカーとほぼ同じなんでそんな感じでよろしくっす」

レイは俺の首にはめられたコルセットをつつきながら笑う。

「えっと……上から通していくのか? ん? いや、スニーカーとかは結んだとこが上に来るから下から……? え……?」

「どっちからでもいいっすよ」

「っていうかこれ力加減……えぇ……えっ、えぇ……?」

「せんぱいが混乱しちゃってるっす! そんな考えなくていいんすよ、ササッとやっちゃえばいいんす!」

「……そ、そう、か? じゃあ」

一番上のリングにそっとリボンを通す。スニーカーとほぼ同じと言われたが、スニーカーに一から紐を通すことなんてないだろう。まぁ、どう通していけばいいかくらいは分かるけれど。

「はぁっ……なんかすっごい興奮するっす、せんぱいに飾られてってるぅ……!」

「ピアスかぁ~……そんなにいい?」

「お、興味あるっすか? サンちゃん。フタさんつけてなかったっすっけ、ピアス」

「つけてた。ヒト兄貴に殴られたり猫がじゃれたりでピアス穴裂けたりよくしててさぁ~……フタ兄貴のせいで痛いイメージついてるかも」

ヤバい手が震えてきた。ピアス穴が裂けるなんて話を聞いたからだ、力加減を間違えてリボンを引っ張りすぎてリング型のピアスを引きちぎってしまう光景を妄想してしまった。レイの太腿が鮮血に彩られる様を、瞼の裏に浮かべてしまった。

「怖~……せんぱい? せんぱい、どうしたんすか?」

「……には…………せ、ん……」

「せんぱい?」

「俺にはっ、出来ませんっ……! レイに痛い思い、させるなんてっ、俺には……!」

「せ、せんぱい? 痛くないっすよ? 俺なんにも痛くないっす」

「あ、穴、裂けっ」

「……サンちゃんが痛い話するからっすよぉ! せんぱいが怯えちゃったじゃないすか!」

「気が弱過ぎるね。水月、自分の手ナイフでぶっ刺したりしてなかったっけ? あの時のアンタはどこ行ったのさ」

「何すかそれ! そんなことしたんすかせんぱい、なんで!?」

「ボクもよく知らないけど」

「俺が痛いのはいいんだよ痛いのは俺なんだから! レイが痛いのはダメだ痛いのはレイなんだから!」

「せんぱい……」

単純なのに分かりにくい言い回しをしてしまった、カッコ悪かったなと後から悔やみ始めたのに、レイは何故かうっとりとした表情で俺を見つめた。
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