冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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一番は俺じゃなきゃやだ (水月+レイ・サン)

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小心者にも程がある俺はピアスにリボンを通してと頼まれただけで大騒ぎし、それを何故かレイにうっとりとした表情で見られたため、何だか恥ずかしくなって落ち着いた。

「はぁ……通すぞ」

レイは俺にベタ惚れだ。それは分かっている。だが、レイが俺の仕草だとかにときめいてくれる時、何にときめいたのかよく分からないことがままある。今もそれだ、俺の何にときめいたんだコイツ……

「よし、どうだ?」

「綺麗っす! 出来るじゃないすかせんぱぁい」

「いや結構緊張したぞ、これだいぶ浅いピアスじゃないか? 引っ張ったら取れそう、自分でどこかに引っ掛けたりしないのかこれ」

「人間の皮膚はそんな脆くないっすよ……」

レイの太腿にリボンが飾られている。何だか不思議な光景だ、肌しかないのにコルセットのようにリボンがあるなんて、ずっと見ていても違和感が引かない。痛そうにも思えてくる。

「じーっと見て、えへへ、せんぱい気に入ったっすか? コルセットピアス」

「……見慣れてないってのが大きいかな。物珍しさ? で目ぇ引いてるのかも」

「お気に召さないっすか? リボンじゃなくて紐とかのがクールっすかね」

「いや、分かんない。コルセットピアス初見だから……どう見ればいいのか、いやエロ可愛いとは思うんだけど」

「けど?」

「痛そうが勝つ……」

「え~……今更っすよぉ、俺ピアスだらけっすよ?」

「どこが一番痛かった?」

サンがするりとレイの身体に腕を巻きながら尋ねた。刺青で埋め尽くされた腕はいつ見てもドキッとする。

「そりゃプリンスアルバート……ぁいや、フレナムっすかね」

「それどこ?」

「ちんちんっす。両方。ちんこが一番痛い! 当然っす! サンちゃんは刺青どこが一番痛かったとかあるっすか?」

レイの陰茎に輝く銀色のリングに視線が向く。耳たぶでも嫌なのに、性器に穴を空けるなんて考えられない。ちょっと萎えてきた。あぁでもレイの見てると可愛くてエロくて勃ってくるなぁ。

「お尻かな。腕の内側もかなり痛かったけど。尻っぺた痛いよ~、しばらく座りたくなくなるしね。ボクは家的に彫らなきゃダメだったけど、レイちゃんは何で耳だけじゃ飽き足らずこんなとこまで空けちゃったの? オシャレ?」

「んっ、も、揉まないで欲しいっすぅ……だって、くーちゃん……元カレが、喜ぶからっ」

思い出させないように気を遣っていたつもりだったが、結局サンが思い出させてしまったな。いや、ピアスネタは元カレに繋がりやすい、話題を変えなかった俺の落ち度か。

「典型的な男に尽くし過ぎて破滅してくタイプだよねレイちゃんって」

「そ、そんなことないっす! くーちゃんは無口で、無表情でローテンションでっ、でもピアス空けると本当に喜んだんすよ。いつも仏頂面なのに、ピアス新しく空けたって見せたら笑ってくれて……俺に触るのなんか前戯くらいなのに、頭撫でたりもしてくれて……いつもはヤる前も最中もヤった後も喋んないくせに、新しいの空けたらありがとうって、嬉しいって、言ってて……だから、つい、増えちゃって」

「破滅するタイプじゃんねぇ」

今俺に話を振らないで欲しい、元カレのことを懐かしそうに寂しそうに話すレイの表情だけで瀕死だから。

「違うっすぅっ! サンちゃんは分かってないっすよ、何考えてるか分かんない仏頂面の大男がドストレートに目ぇ見てありがとうとか嬉しいとか言ってくる衝撃が! ヤバいんすよアレぇ……!」

「…………そんなら形州に見せてくりゃいいじゃんかよ新ピアスぅ! 悪かったな反応悪くていや本当ごめん俺ピアスにそこまで情熱持てないからごめん捨てないで行かないで絶対離さねぇからな!? 俺頑張るから! 無口ミステリアス系になるから!」

「えっちょ、せんぱい? ご、ごめんなさいっす、なんか不安にさせちゃったみたいで……ち、違うんすよくーちゃんよかったなとか言う話じゃなくてっすね……えーと、その……せんぱいはそのままでいいんすよ。好き好き可愛い可愛い言いまくってくれるからせんぱい大好きなんす。くーちゃんの真似とかやめてください、俺は真っ直ぐ全力で愛してくれるせんぱいが好きなんす」

レイは腹に抱きついた俺の頭を優しく撫でてくれている。なんというママみ、流石歳上。

「…………あのさ、レイちゃん。坊ちゃんお饅頭とかあげたら普通にお礼言うよ?」

「俺のピアスとまんじゅう一緒にしないでくださいっす! ってか今せんぱい慰めてるんすからちょっと空気読んで欲しいんすけど!」

「いやボクには無口系のストレートなお礼の良さが分からないとかレイちゃんが言うから、いや知ってるよ坊ちゃんが意外とハッキリお礼言うのは……と思って」

「違うんすよ何か違うんすよ! 俺のピアスとまんじゅうは同レベルじゃないっす……!」

「俺の方がピアスもまんじゅうも喜ぶもん!」

「あぁほらせんぱいが何か変な対抗の仕方し始めちゃったっすよ!?」

「喜びのリンボーダンスするからそこで見てろォ!」

「全裸フル勃起リンボーはダメっすせんぱい! ちんぽ引っかかってアウトとかいうオモロが起こりそうなんでダメっす!」

「じゃあボク棒役やるね。高さこのくらいでいい?」

「ノるなぁ! ノっちゃダメなんすよサンちゃん! せんぱいをなだめてくださいっす、もう3Pでいいから普通にセックスしましょうよぉ~!」

俺から離れたくないと可愛いワガママを言ってくれたセイカが、心底迷惑そうな顔で俺を見つめた後、頭からブランケットを被る姿を見て、俺の頭は急速に冷めていった。
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