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荒凪恐怖症 (水月+リュウ・カサネ・ミタマ・サキヒコ)
しおりを挟む問い詰め続けるとリュウは不意に深いため息をつき、脱力してソファに腰掛けた。
「……怒らんといてな」
「あぁ……? まぁ、怒りはしないと思うけど」
荒凪と物部の一件で俺が心配をかけたのが理由だろう、そう俺は考えている。だから、怒られるのは俺の方だ、俺が怒るなんてありえない。
「水月が、その……アレ、えらい可愛がって」
リュウの怯えた視線はリビングで勉強中の荒凪に向く。彼がいつまでも荒凪を恐れているのも、名前を呼ばないことが多いのも、腹が立つ。でも、神道に縁が深くそういったことに敏感なリュウにとって荒凪は恐怖の対象だということは理解してやりたい。
「ほんで、俺ら危ないから言うて集合させたり、アキくん……刺されてもうたり、水月がえらい怪我して帰ってきたり、色々あったなぁ?」
「……あぁ、迷惑と心配いっぱいかけちゃったよな。悪かったと思ってるよ」
ソファに座るリュウの前に屈み、バツの悪そうな表情を見上げる。金髪で、眉を薄くし過ぎた、小物の不良を絵に描いたような特徴を持つリュウが、こんな表情で居るのはなんだかおかしい。
「俺、嫌で……嫌で、しゃあなかってん」
「……うん」
「あんなんっ、絶対関わったアカンもんやのに、見んのも、意識すんのすら怖ぁてしゃあないのに、そんなもん可愛がってそんなもんのために水月やアキくんが……! 意味、分からへんくて……」
「……っ、そう……か」
「ハルは水月だけやのうてアレの心配もしとったし、しゅーもなんや気に入っとるし、訳分からへん! なんで普通に接せるん……サキヒコくん時はまだ分かってん、死んどるけど可愛い子ぉや、アカンことやし怖いけど、水月が気に入ったんも分かる、せやけどアレは……! バケモンやないか……」
「…………可愛い男の子だよ。可哀想な目に遭って、とんでもないモノになっちゃったかもしれないけど、顔も中身も可愛い盛りの男の子なんだ。リュウがどう感じてるのか分からないけど、そんなふうに言わないであげて欲しい」
「すまん……分かっとる、分かっとるんや、あの子自身は邪悪やないし、水月が心底可愛がっとるんも……せやから言わんように、態度にも出さんようにって……俺」
「ぁ……ご、ごめん。俺が話せって言ったんだもんな、なのに言うなって、めちゃくちゃだったな俺。ごめんな」
頭を撫でてやるとリュウは少し落ち着いて、滲んだ涙を拭って話を続けた。
「…………それにな、水月。水月が取り返してきてから、より怖なってん。強力んなっとる……それは分かっとる? 心当たりあるんやんな?」
「あぁ、レベルアップしたって言うか進化したって言うか……身体作り替えられるようになってさ、鋭いヒレを柔らかく、猛毒だった体液を媚毒に変えてもらってさ、危険度自体は下がったんだよ」
「……さよか。せやけど、俺にとっては……余計」
怖い、か。
「俺、コルセット付けてたろ? で、しばらく話せなくてさ、それ知ったら俺がちょっと話す度に喋るな治り遅くなるって説教してきてさ……本当に、優しい子なんだよ。怪我させられたことなんて一度もないし、怖がることなんてないんだけど……」
「……鳴雷くん。無理だって、怖いのは怖いんだ。落ちなくたって高所のガラス床は怖ぇべ?」
「剥き出しで崖覗くとかは怖いけど、ガラス床は別に怖くないです。落ちないですもん」
「そ、そう……」
「まぁ高いのが怖いってのは分かるので、腰抜かすほど怯えるような感覚は分からなくても、気持ちは分かるので……分かります? 俺の言ってること」
「なんとなく。いや俺が言いたいのはさ、怖ぇもんは安全性語られたって怖いって。理屈じゃねぇんだって、そういうこと」
説明されなくたって分かってる、リュウを説得して荒凪を怖がらせないようにすることなんて出来ないって。カサネは俺がリュウの恐怖に理解を示さず説得しようとしているように感じたのか? 心外だ。話し方に気を付けた方がいいのかな、俺……
「かさねん地震ん時なんや感じた言うとったやんな、俺と同じでこういうん敏感なはずやけどかさねんは怖ないん?」
「え、俺……? んー、畏れはあっても怖れじゃねぇって感じかな」
「口頭だと分かんないけど字違うんですね?」
「畏敬。人の力の及ばねぇもんは恐れ敬うー……ってのがこの国の基本だろ? つまりカミだべ。リュウくん神社の子なんだし、そういう解釈でイケねぇ?」
「アレから感じるんは祓うべき穢れだけや。荒魂やら自然の強大さやら、そういうんなら畏れられるけどアレは違う。人間の悪意の顕在、ヒトの醜悪さの具現化……そういうもんや」
「人間が作ろうと人間が出来ねぇこと出来るんだ、刃物と一緒だべや。大事に敬うべきだべ?」
「暮らしを助ける危険やけど便利な道具なんてもんやない、あの強力さと悪質さは兵器の域や。アレを畏れるんは原爆敬え言うんと同じやね」
「使いようじゃ工事が上手く進む爆弾は良くて、大量破壊の上に汚染物質バラ撒く原爆がダメってのは分かる。でもそれは爆弾自身に加減が出来ねぇからだろ? あの子は加減出来る、しかも人格を持ってる上に鳴雷くんっつーセーフティかかってる。単なる兵器扱いは同意出来ねぇな。戦争のために開発されたけど今は平和利用で便利なもん、インターネットくらいの扱いなら同意出来んぜ」
「たとえでも何でもなくあの子は正真正銘穢れの塊や。力を活用出来るやとか、制御出来るやとか、そんな話やない。初めに原爆言うたんは俺やけど、使わんかったらええだけのアレとはやっぱちゃうわな。関われば穢れるんや、せやから怖い言うてんねん。神さん憑けとるからって禊ぎ続けられる確証はないねん、底なしの雰囲気持っとるアレに比べてコンちゃんは底がすぐ見えよる。いつか水月が穢れきってまう、そんなん嫌や……!」
なんか……よく分かんない議論始まっちゃった。
「…………コンちゃん荒凪くんに負けそうって心配されてるみたいだよ?」
「無礼者! と言いたいところじゃが実際長期戦になれば負けるからのぅ」
「神様なのに?」
「言うて付喪神じゃ、長く生きて命を持っただけに過ぎぬ。稲荷を模したのもあって信仰を集めればそれなりに神通力を使えるが、あるだけしか使えん。信仰され、感謝され、得た力しかワシにはない。底がすぐ見えると言うとったがその通りじゃ。外部供給に頼らず無尽蔵の憎悪を放つあーちゃんとの長期戦は分が悪い」
「……そうなんだ」
「原子爆弾とは言い得て妙じゃの。あーちゃんの構造は確かに核融合に似とる。夢のえねるぎぃと言うヤツじゃ」
「ですがそれも恨みが続く限りでしょう、永久機関では決してない。憎悪を霊力に変換するから限りが無い……無限の霊力がある……つまり憎悪を抱けなくなれば霊力を産むことが出来なくなる」
「……?」
「分からないかミツキ、あなたが愛してやればいい、それだけの話だと。愛して、愛して、幸せにしてやれば、憎悪は失われていくだろう」
「あぁ……そういう話。ふふ、それなら分かってるよサキヒコくん」
やっぱり荒凪は危険なんかじゃない、恐怖の対象でもない、可愛い可愛い俺の彼氏だ。
「……怒らんといてな」
「あぁ……? まぁ、怒りはしないと思うけど」
荒凪と物部の一件で俺が心配をかけたのが理由だろう、そう俺は考えている。だから、怒られるのは俺の方だ、俺が怒るなんてありえない。
「水月が、その……アレ、えらい可愛がって」
リュウの怯えた視線はリビングで勉強中の荒凪に向く。彼がいつまでも荒凪を恐れているのも、名前を呼ばないことが多いのも、腹が立つ。でも、神道に縁が深くそういったことに敏感なリュウにとって荒凪は恐怖の対象だということは理解してやりたい。
「ほんで、俺ら危ないから言うて集合させたり、アキくん……刺されてもうたり、水月がえらい怪我して帰ってきたり、色々あったなぁ?」
「……あぁ、迷惑と心配いっぱいかけちゃったよな。悪かったと思ってるよ」
ソファに座るリュウの前に屈み、バツの悪そうな表情を見上げる。金髪で、眉を薄くし過ぎた、小物の不良を絵に描いたような特徴を持つリュウが、こんな表情で居るのはなんだかおかしい。
「俺、嫌で……嫌で、しゃあなかってん」
「……うん」
「あんなんっ、絶対関わったアカンもんやのに、見んのも、意識すんのすら怖ぁてしゃあないのに、そんなもん可愛がってそんなもんのために水月やアキくんが……! 意味、分からへんくて……」
「……っ、そう……か」
「ハルは水月だけやのうてアレの心配もしとったし、しゅーもなんや気に入っとるし、訳分からへん! なんで普通に接せるん……サキヒコくん時はまだ分かってん、死んどるけど可愛い子ぉや、アカンことやし怖いけど、水月が気に入ったんも分かる、せやけどアレは……! バケモンやないか……」
「…………可愛い男の子だよ。可哀想な目に遭って、とんでもないモノになっちゃったかもしれないけど、顔も中身も可愛い盛りの男の子なんだ。リュウがどう感じてるのか分からないけど、そんなふうに言わないであげて欲しい」
「すまん……分かっとる、分かっとるんや、あの子自身は邪悪やないし、水月が心底可愛がっとるんも……せやから言わんように、態度にも出さんようにって……俺」
「ぁ……ご、ごめん。俺が話せって言ったんだもんな、なのに言うなって、めちゃくちゃだったな俺。ごめんな」
頭を撫でてやるとリュウは少し落ち着いて、滲んだ涙を拭って話を続けた。
「…………それにな、水月。水月が取り返してきてから、より怖なってん。強力んなっとる……それは分かっとる? 心当たりあるんやんな?」
「あぁ、レベルアップしたって言うか進化したって言うか……身体作り替えられるようになってさ、鋭いヒレを柔らかく、猛毒だった体液を媚毒に変えてもらってさ、危険度自体は下がったんだよ」
「……さよか。せやけど、俺にとっては……余計」
怖い、か。
「俺、コルセット付けてたろ? で、しばらく話せなくてさ、それ知ったら俺がちょっと話す度に喋るな治り遅くなるって説教してきてさ……本当に、優しい子なんだよ。怪我させられたことなんて一度もないし、怖がることなんてないんだけど……」
「……鳴雷くん。無理だって、怖いのは怖いんだ。落ちなくたって高所のガラス床は怖ぇべ?」
「剥き出しで崖覗くとかは怖いけど、ガラス床は別に怖くないです。落ちないですもん」
「そ、そう……」
「まぁ高いのが怖いってのは分かるので、腰抜かすほど怯えるような感覚は分からなくても、気持ちは分かるので……分かります? 俺の言ってること」
「なんとなく。いや俺が言いたいのはさ、怖ぇもんは安全性語られたって怖いって。理屈じゃねぇんだって、そういうこと」
説明されなくたって分かってる、リュウを説得して荒凪を怖がらせないようにすることなんて出来ないって。カサネは俺がリュウの恐怖に理解を示さず説得しようとしているように感じたのか? 心外だ。話し方に気を付けた方がいいのかな、俺……
「かさねん地震ん時なんや感じた言うとったやんな、俺と同じでこういうん敏感なはずやけどかさねんは怖ないん?」
「え、俺……? んー、畏れはあっても怖れじゃねぇって感じかな」
「口頭だと分かんないけど字違うんですね?」
「畏敬。人の力の及ばねぇもんは恐れ敬うー……ってのがこの国の基本だろ? つまりカミだべ。リュウくん神社の子なんだし、そういう解釈でイケねぇ?」
「アレから感じるんは祓うべき穢れだけや。荒魂やら自然の強大さやら、そういうんなら畏れられるけどアレは違う。人間の悪意の顕在、ヒトの醜悪さの具現化……そういうもんや」
「人間が作ろうと人間が出来ねぇこと出来るんだ、刃物と一緒だべや。大事に敬うべきだべ?」
「暮らしを助ける危険やけど便利な道具なんてもんやない、あの強力さと悪質さは兵器の域や。アレを畏れるんは原爆敬え言うんと同じやね」
「使いようじゃ工事が上手く進む爆弾は良くて、大量破壊の上に汚染物質バラ撒く原爆がダメってのは分かる。でもそれは爆弾自身に加減が出来ねぇからだろ? あの子は加減出来る、しかも人格を持ってる上に鳴雷くんっつーセーフティかかってる。単なる兵器扱いは同意出来ねぇな。戦争のために開発されたけど今は平和利用で便利なもん、インターネットくらいの扱いなら同意出来んぜ」
「たとえでも何でもなくあの子は正真正銘穢れの塊や。力を活用出来るやとか、制御出来るやとか、そんな話やない。初めに原爆言うたんは俺やけど、使わんかったらええだけのアレとはやっぱちゃうわな。関われば穢れるんや、せやから怖い言うてんねん。神さん憑けとるからって禊ぎ続けられる確証はないねん、底なしの雰囲気持っとるアレに比べてコンちゃんは底がすぐ見えよる。いつか水月が穢れきってまう、そんなん嫌や……!」
なんか……よく分かんない議論始まっちゃった。
「…………コンちゃん荒凪くんに負けそうって心配されてるみたいだよ?」
「無礼者! と言いたいところじゃが実際長期戦になれば負けるからのぅ」
「神様なのに?」
「言うて付喪神じゃ、長く生きて命を持っただけに過ぎぬ。稲荷を模したのもあって信仰を集めればそれなりに神通力を使えるが、あるだけしか使えん。信仰され、感謝され、得た力しかワシにはない。底がすぐ見えると言うとったがその通りじゃ。外部供給に頼らず無尽蔵の憎悪を放つあーちゃんとの長期戦は分が悪い」
「……そうなんだ」
「原子爆弾とは言い得て妙じゃの。あーちゃんの構造は確かに核融合に似とる。夢のえねるぎぃと言うヤツじゃ」
「ですがそれも恨みが続く限りでしょう、永久機関では決してない。憎悪を霊力に変換するから限りが無い……無限の霊力がある……つまり憎悪を抱けなくなれば霊力を産むことが出来なくなる」
「……?」
「分からないかミツキ、あなたが愛してやればいい、それだけの話だと。愛して、愛して、幸せにしてやれば、憎悪は失われていくだろう」
「あぁ……そういう話。ふふ、それなら分かってるよサキヒコくん」
やっぱり荒凪は危険なんかじゃない、恐怖の対象でもない、可愛い可愛い俺の彼氏だ。
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