冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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二人だけで晩ご飯 (水月+リュウ・サン・クンネ・ミタマ)

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リュウを連れて浴室に向かった。リュウの後孔の洗浄の間に荒凪に体を洗わせ、一足先に浴室を後にしてもらった。

「はぁ……濡れたら変身するのやっぱ困るな。下半身長過ぎてさ、風呂場じゃキツいよ。ここは結構広いのに、なぁ?」

「ぁ、おっ……ぁあっ? ぁ、あーっ……」

「……お前意識ある?」

「ぁ、う…………み……づ……ぃ」

「……水? 喉乾いたのか? ちょっと待ってろ」

リュウを湯船に入れ、浴室の扉を開けて外気に震える。先にリュウを温かい湯の中に移した俺の選択は正しかった。

「リュウ、水取ってきたぞ」

うがい用のコップに水を汲み、リュウの口に押し当てる。

「んっ、んん……」

「……飲めないか?」

仕方ない。口移しだ。俺は渋々という態度を取りながら、心を弾ませつつ水を口に含んだ。

「ん、んっ……?」

数時間に渡る行為の中、何度も何度も唇を重ねた。けれど飽きなんて来ない、何度目だって緊張するし、ときめく。

「まだ飲むか?」

「ぅあ……」

こちらを見てもくれない。無理をさせてしまったな。

「…………ごめんな、リュウ」

頭を撫で、もう一度湯船から出して洗浄を再開した。



じっくりとリュウを温めてから浴室を後にして、また時間をかけて丁寧にリュウの髪を乾かした。そうしているうちにリュウと視線が絡むようになった。

「リュウ、大丈夫か?」

「……ぅん」

「ちょっとヤり過ぎたよ、悪かった」

「…………」

首を横に振り、ふらついて俺に支えられたリュウは微かにはにかんだ。

「……大人しく乾かされてろ。犬もオモチャも汚れたら飼い主や持ち主が手入れするもんだ」

「ん、へへ……みつきぃ……」

「ん……?」

「すきぃ……」

「……そうか」

俺もだと叫んで抱き締めてしまいたい。



風呂上がりに済ますべき全てを済ませた。もちろん保湿液も塗り込んで──あ、そういえば荒凪に保湿液を塗るよう言うのを忘れていたな。

(……銃創すらすぐ治るんですから、保湿なんてしなくても大丈夫ですよな?)

しっとりとしたリュウの頬をもちもちと弄びながらダイニングへ。既にカサネやレイの姿はなく、サンは机に皿を並べていた。

「水月? ドライヤーの音聞こえてきたから温め直したんだけど……ボクの判断は正解ってことでいいのかな~?」

「うん……ありがとうサン。ごめんね、時間……その」

「いいよ、もう慣れた」

「……謝らせて。こんなつもりじゃなかったんだ。ちゃんとみんなで食べたかった、サンの作りたての料理。本当にごめん」

見えていないのは分かっている。けれど俺は頭を下げた。そうするべきだと思った。

「水月……ふふ、真面目っていうのか、素直っていうのか……」

「……欲の制御が出来ないただのバカだよ」

「本当に落ち込んでるみたいだね~。怒る気なくしちゃう、そもそも怒る気なんかないけどさ~? ところでりゅーくん全然喋らないね、居ないの? 足音二人分だった気がしたんだけど」

「居るよ。リュウ、ほら、サンに挨拶」

「おだましとります~……」

「……? うん、早く食べな」

まだまだリュウは色々と胡乱だ。ボーッとした表情が何とも色っぽい。

「あ、八宝菜……イカ入ってる」

「イカ嫌い?」

「ううんっ、好き。荒凪くんがイカ食べたいってさっき言ってたから、ちょうどよかったなぁって」

「あぁ、そういえばなんか喜んでたね」

一口サイズに切られたイカを見つけて喜ぶ荒凪はきっと可愛かっただろう。見てみたかったな。

《ミツキ! 久しぶり。どこ行ってたんだ?》

「クンネ。どうしたの? 何か欲しいの?」

イカやうずらの卵は八宝菜における希少種だ、それを分け与えるような寛容さは持ち合わせていない。俺は人参をそっとクンネの前に突き出した。

《オレンジの甘いヤツだ。ミツキの食うのはやっぱりデカいな》

「食べないの?」

ねだりに来た訳ではないようだ。弱ったな、他に何も思い付かないぞ。

「……ギブ。コンちゃんヘルプ」

通訳を頼らずコミュニケーションを取ってみたかったが、俺の閃きや察しは悪かった。

「久しぶりっちゅうとる。何時間もこもっとったからじゃな。どこ行っとったんじゃと聞いとった。ニンジン見せた後はニンジンの感想じゃ、自分の皿に入っとったもんより大きかったらしい」

「あ……素朴な挨拶。そっか、ごめんねずっと顔見せなくて」

箸を離し、そっと手を寄せるとクンネは笑顔で俺の手の中に飛び込んできた。緩く開いた手の内側に潜り込み、指を掴んで引っ張って、俺に自分を握らせた。

「……ふふ。見て見てリュウ、自分から握られに来るんだよ」

「かわええのぉ」

「お前も可愛いな……」

ぼんやりとしているリュウは何だか新鮮だ。いつも明るく彼氏達の雰囲気を和らげ、話を盛り上げてくれている彼は、大人しいと目を引く。

「……リュウは元気が一番だよ」

クンネを右手で緩く握って親指で頭を撫でながら、左手でリュウの頬に触れる。

「んっ」

まだ媚毒が残っているのか、行為の後遺症か、ただ触れただけでリュウは敏感に反応した。

「リュウ……」

リュウに今着せているのは俺の部屋着。彼には少し大きいから胸元が開けて、制服を着ていた時は見えなかったアザがよく見える。行為中も、入浴中も、ずっと心が痛かった。

「……? 水月なんか落ち込んでない? りゅーくん何かあった?」

流石サンだ。俺の様子ひとつでリュウの異常に気付くなんて。嘘や誤魔化しは通用しない雰囲気がある、俺は正直にリュウがやったことについて話した。

「ふ~ん……りゅーくんも変わったことするねぇ」

「ちょっと心配なんだよね。リュウ、目つけられてないかな」

「シメてくれば?」

「出来ればやりたいんだけど……俺じゃ無理だし、アキ入院中だし、シュカは……うーん、ちょっと人数多いかもだし、先輩見た目は強そうだけど喧嘩は苦手そうだし」

「兄貴連れてけば? デカくて刺青バチバチ、喧嘩にすらならないよ」

「……確かに! 今度頼んでみる!」

フタは歌見よりも見た目の威圧感が強い、威嚇としてはこの上ない。

「リュウ、しっかり案内しろよ」

「んー……? うん~……」

リュウの同意も得られた。アキの退院を迎えに行く時にでもフタを訪ねよう。
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