冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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昨日の約束通り (水月×シュカ・リュウ・カサネ・クンネ)

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チキンライスを手のひらサイズに丸め、それを薄焼きの卵で巻いたもの、オムライスおにぎり。案外と中に入っている鶏肉は大きく、満足感は高そうだ。

「グリーンピース入ってるなぁ……」

「嫌いなん? 俺もあんま好きやないけど」

「食べれないって程じゃないけど、好きじゃないかな」

クンネは好き嫌いなく肉も野菜も穀物も食べていて偉い。見たこともない食べ物ばかりだろうに、よくもまぁここまで臆せずにかぶりつけるものだ。

(わたくしを信頼しているということでしょうか)

胡椒や玉ねぎで痛い目に遭っても? ただ警戒心が薄いだけでは?

(えぇい黙るのでそ冷静なわたくし! クンネたんはわたくしのことが大好きで信頼しているのでそ!)

妹を人質に取られての強制労働から兄妹共々救ったのだ、俺に惚れるのは不自然な話ではない。

(そうですよな? クンネたん……)

そっとクンネの頬をつつく。クンネは笑いながら俺の指を押しのけ、きゅっと握った。

《だから食ってる最中のイタズラやめろっての》

「え、愛してるって? 俺もだよ、クンネ」

「ほんまに話通じとるんやろか……」

リュウには疑われているが、俺は気持ちが通じていると信じている。少なくとも、俺がクンネを愛しているのはクンネに伝わっているはずだ。

「水月、食べ終わりました?」

「見ての通りまだだよ」

「昨日はすみませんでした、そんな気分にはなれなくて……約束通り今日はシましょうね、あなたの好きなプレイに付き合いますよ」

「好きな!? 嬉しいな……あ、悪いんだけどさ、移動してもいいかな? クンネにまだちゃんと説明出来てないし」

「……涼しい部屋がいいんですけど。まぁ、分かりましたよ、どこでもいいです。そこも含めてあなたの好きなように」

じっとシュカに見つめられながら、ミフユの愛情たっぷりの弁当を味わって食べた。決して急いでかき込むような真似はしたくなかった。

「おまたせ。しかしシュカ、俺の三倍は食べてるくせになんでそんな早いんだ?」

「ベラベラ喋ってないからですよ」

一言の感想と感謝を告げてミフユに空っぽの弁当箱を返し、立ち上がる。

《ミツキまたどっか行くのか?》

「くんちゃんなんか言うたで」

「……鳴雷くんがどっか行くの気になってんじゃねぇか、昨日もそうだったし」

「あー、そうかもしれんね。くんちゃーん、水月はお楽しみタイムや。俺らとお留守番しよな~」

極小の瞳が俺を見つめている。その視線から名残惜しさや恋しさを感じるのは俺の自惚れだろうか。

「行きますよ、水月」

腕を組まれて引っ張られ、部屋から連れ出される。けれど行き先は俺が決めることになっているので、部屋から出るとシュカは足を止めて俺を見上げた。

「ベタだけど、屋上の扉の前にしようか。人来ないし、窓遠いから陽射し届かなかったよな確か」

「ええ」

「一番上でもう階段続いてなくても踊り場って言うのかな……」

「知りませんよ」

「階段の途中にあるのが条件だから違うかな、やっぱり」

「知りませんったら」

階段を上る間、そんな話をして無言の時間を遠ざけた。

「俺の好きなプレイ頼んでいいんだよな? じゃあ、んー……シュカ上に乗ってくれないか?」

「いいんですか? それ私の好きなやり方ですよ。あなたはもっと、あなたの好き勝手に抱きたいのでは?」

「好き勝手って……まぁ確かに主導権握るの好きだけどさ、乗られるのも好きだよ。今日はその気分なんだ」

昨日調子に乗ってリュウとヤり過ぎて疲れているから、と正直には言えないな。

「そうですか……変態プレイも覚悟の上だったのですが、拍子抜けですね。ま、得意分野でラッキーです。さっさと脱いでください」

「シュカは俺が脱がせたいな。ダメ?」

「構いませんが……」

ベルトを外そうとしていたシュカは手を止め、軽く腕を広げて「どうぞ」とでも言っているようなポーズを取った。

「じゃ、遠慮なく」

学校で制服を脱がす背徳感は凄まじい。人が来ないと分かっていても緊張は薄れないし、慣れもさほどない。

「上はいいでしょう」

「えー、見たい」

「……かわいこぶらないでください気持ち悪い。好きにすればいいですよ」

「ふふ、ありがとう」

「水月も脱いでくださいね」

「見たい?」

「……別に」

ふい、と視線を逸らすこの仕草は嘘をついている証拠のようなものだ。

「待って待って、それも俺に抜かせて」

靴下以外全て脱がせるとシュカは背後に手を回した。アナルプラグを抜く気だと察した俺は素早くそれを止め、抜く権利を呆れ顔のシュカから譲渡された。

「ちょっと……そんな暇っ、ぁんっ……!」

太腿の裏から尻に向かって撫で上げながら、半勃ちの陰茎に頬擦りしつつ内腿に唇を吸いつかせる。シュカの太腿と尻の柔らかさと肌の滑らかさを楽しんだら、後孔に挿さったそれを一気に引き抜く。

「こんなの入れたまま過ごしてたとか……あーもうすっごい興奮する。早く入れさせてよシュカ」

「……座位ですか?」

俺は畳んだ自分のズボンの上に胡座をかいている。

「うん、嫌?」

「どうでもいいですけど……ん、相変わらず無駄に太っ、ん、んんゔっ……!」

「無駄はないだろ無駄は。大きいおかげでシュカの気持ちいいとこぜーんぶ押し潰してあげられてるんじゃん」

「うる、さっ……ぁあっ! はっ、ん……クソ、久々だからなかなかっ、んん……!」

「手伝おっか?」

「今触ったら殺す……!」

シュカの腰を掴もうとした手を頭の横へ上げる。

「ん……いいこ」

俺の素早いハンズアップに気をよくしたのか珍しくシュカの方からキスをしてくれた、頬にではあるが本当に珍しい。

「……抱き締めていい?」

「あんまり強くしちゃ動けませんよ」

「少しだけだから……」

そっとシュカの背に腕を回す。体温が上がっているのが腕全体に伝わってくる。

「水月……」

「……ん?」

密着で気分が盛り上がったようで、今度は口にキスをしてくれた。レアなデレに内心はしゃぎつつクールぶった対応をしていると、続けて唇が重なる。今度は舌を絡めてきた。キスハメをご所望のようだ。
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