ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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留学後の性活

ひとりあそびのどうが、きゅう

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使用人達の休憩室から自室まで一人で帰らなければならない、しかし道を覚えていない。

「階段は……下りた、から……」

雪兎の見張りがない今、四つん這いで歩かなくてもいい。人間のように二本の足で立って、乳首を挟んだクリップから垂れ下がる鈴を鳴らして、後孔に挿入したままの尻尾飾りと自らの肉棒を揺らし、歩いていい。

「……っ、ぅ……」

高級ながら嫌味さは全くない、洗練された美しい邸宅。着崩しさえも許されない気品溢れる廊下を、階段を、裸同然の犬のコスプレ姿で歩く。

「ぁ……あのっ、すいません、俺の部屋どこでしたっけ」

窓拭き中の使用人を見つけ、クリップ付きの乳首と勃起した陰茎を手で隠し、話しかけた。

「あぁ、ペット様……ご機嫌よう」

窓を拭きながら対応してくれていいのに、使用人は律儀にこちらを向いた。視線を感じて恥辱を味わい、張形をぎゅうっと締め付ける。

「……っ、ぅ……んんっ……」

自分で腸内の弱点を刺激してしまい、身悶える。陰茎を隠していた手の役割はいつの間にか先走りの汁の受け皿に変わっていた。

「申し訳ないのですが、跡継ぎ様よりの命令がありまして」

「部屋の場所、教えるなって……?」

「…………申し訳ないことです」

気にするなと言うことも出来ず、俺は無言で彼の横を通り過ぎた。

「はぁっ……はぁっ……ん、んんっ……!」

ゆっくり歩かないと床を踏み締めた振動が下腹に伝わる。いや、歩行の振動すらも感じ取ってしまうほど俺が敏感になっていると言うべきか。

「ぁ、あっ……クソっ、歩いてるだけで、イきそぉっ……!」

だらだらと先走りの汁を垂らす先端を握り、もう片方の手で根元を強く握る。呼吸を荒らげて射精を耐えて、ふらふら歩き回って十数分、俺はようやく自室を見つけて中に入った。

「ただいま、戻りました……ユキ様」

既にビデオ通話は繋がっており、画面の中の雪兎は爪の手入れをしていた。

『おかえり、ポチ。遅かったね』

「すいません……道に迷って」

『ふぅん? ま、いいや。早く座って』

歩き回ったことで尻尾飾りの張り方は三分の一ほど抜けている。普通に座れば勢いよく張形が押し込まれ、俺は確実に絶頂する。しかしゆっくりと座ればどうだろう。

「はい、今座りますね」

肘置きをしっかりと握り、足にも腹にも腰にも力を込めて、ゆっくりとゆっくりと腰を下ろし、座面に触れた張形を少しずつ挿入していく。

『…………わっ!』

「……っ!? ひっあぁああっ!?」

突然の雪兎の大声に驚いて普段よりも勢いよく座ってしまった。ごりゅっ……と前立腺を突き上げられ、俺はガクガクと腰を揺らしながら精液を垂れ流す。

「ぁ……あっ、ぁ、あぁっ……」

張形をぎゅうっと締め付け、また机の周りを精液で汚してしまったことを後悔する。

『座っただけでイっちゃうなんて……すっごいえっち。ポチ、僕が居ない方がえっちになれるの?』

「そんなっ、こと、はぁ……」

『ま、いいよ。それよりポチ、届いた荷物開けたら?』

「ひゃい……」

数十分前に使用人が部屋に届けてくれた荷物を開封する。俺がバカなんて言わなければ無駄に邸宅を歩き回らなくて済んだのだと思うと、自分の口の悪さを改める必要を感じる。

「……あ、これって」

箱の中身は雪兎が作った動画で見たペンライト型のスキャナーだ。

『使い方分かるよね? 動画見てくれたでしょ? ね、ポチ、僕こっち来てからは自分でしてるんだけどね、もうマンネリ化しちゃったんだ』

低身長で童顔の彼が無邪気な笑顔で自慰のマンネリを憂う、なんとも倒錯的な映像だ。

『自分の手も、試しに買ってみたオナホも……すぐ飽きちゃった。君の穴には少しも飽きないのにね、不思議』

「んっ……」

『…………意識しちゃった?』

「はい……お腹、きゅんって……」

張形をきゅうきゅうと締め付ける淫らな穴は雪兎に犯されたがっている。

『そう、可愛いね。そんな君を再現したら飽きないんじゃないかなって思ってさ、してくれるよね?』

「はい、もちろんですユキ様。完成したら使ってるところ見せてくださいね」

『やだ』

笑顔のまま二文字で断った雪兎に俺は今から後孔をスキャンする様を見せつける。この主人と犬の格差に俺は悪寒に似た快感を覚えるのだ。
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