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夏休み
ゆうかい? いち
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雪風の裏稼業に着いていった次の日、彼は身体の重だるさと筋肉痛に襲われながらも製薬会社の方の仕事へ行った。
さて、明日から七月。確か、祖父の誕生日は七夕だった。そろそろ誕生日プレゼントを作り始めよう、雪風に贈ったぬいぐるみを羨ましがってくれたから、今度もアレで──
「うぃーす、飯っすよ」
──使用人が食事を運んできてくれた。ちょうどよかった、ぬいぐるみの材料を頼んでおこう。
「前のと同じっすね、り!」
使用人に礼を言い、今日もいつも通りの夕食を楽しむ。四つん這いで手を使わず器に口を直接つける、酷く下品な犬のあるべき仕草だ。
「……美味しい」
相変わらず美味い料理に舌鼓を打ち、完食。食器を部屋の外に出しておく。
「ん……? 何……なんか、眠……」
ぐら、と視界が歪む。
「歯磨きと、風呂……ぁ、クソ、ダメだ、ちょっと仮眠……」
突然の眠気に対応するためベッドに向かおうとするも、床に倒れてしまう。目を閉じかけたその時、部屋の扉が開いて使用人が何人も入ってきた。
「おい、まだ起きてるぞ」
「ほんとだ。まぁすぐ寝るだろ」
「ぱぱっとやっちまおう」
使用人の手には黒革の拘束具がある。身の危険を感じて起き上がろうとするも、全く力が入らない。
「ゃ、め……」
服を脱がす使用人の手を掴もうと思っているのに指先が震えるだけだ。それでも俺は諦めず、抵抗する意思だけは持った。しかし、意識は落ちてしまった。
数十分か、それとも何時間かぶりに意識が戻ったが、何も見えない。目隠しをされているようだ。
「ん、ぁう……ぅ……?」
着せられているのはボンデージスーツだろうか、革の締め付けを感じる。胸を強調するようなデザインなのだろう、胸の周りはキツいが胸自体は露出しているようだ。
「ゔ……ぁゔ……」
金属の棒を咥えさせられているようだ。棒口枷を留めるベルトが巻かれている、口の端が痛い。
「ぐ……」
もう片方の腕の肘を握る形で革製の拘束具に覆われた手は全く動かせない。足は大きく開脚した状態で拘束されている。太腿とふくらはぎの裏は触れ合い、太腿は腹に縛り付けられている。
「ゔぅ……ぅっ?」
陰茎も後孔も露出している。酷い格好だ、使用人にされたのだろうか? こんな拘束を雪兎以外にされるなんて最低最悪の気分だ。
「どうして」は後。どうやって抜け出すかが先だ、関節を外して抜けられるような甘い拘束じゃない──などと色々と考えていると、ガラガラとキャスターらしき音が近付いてきた。
「ゔぅううっ! ゔゔーっ!」
どうやら俺は拘束された状態で箱に詰められていたようだ。その箱が持ち上げられる感覚と、下ろされる感覚、そしてこの振動と移動感──間違いない、箱詰めされて台車に乗せられて運ばれている。
「……おい、なんか聞こえないか?」
「もう起きたのか……すごいな」
「起きても動けないだろ、ぱぱっと運ぼうぜ」
台車が止まり、箱が持ち上げられ、扉の開く音がした。室内で箱が開けられたようだが、目隠しのせいで相変わらず何も見えない。
「ゔゔぅうっ!」
男の手が触れた。他人に触れられるだけでも不愉快なのに、こんな拘束された状態で触れられるなんて最悪だ。この身体は雪兎のものだと唸ってやると男達は少し怯えたようだった。
「な、なぁ、これ外せないよな……?」
「さ、流石に無理だろ。ビビってんなよ」
「大丈夫大丈夫。ぱぱっとやろうぜ」
三人がかりで柔らかい物の上に乗せられた。ベッドだろうか。
「ゔぅうぅ……」
犬が威嚇するように唸っていると足音が離れていき、扉の開閉音が聞こえた。三人の男達は部屋を出たようだ、俺は一人で放置されているのだろうか?
「ぅー……」
何故、は後。今は拘束を外す手段を考えて──何か聞こえた。まだ人が居る。近付いてきている。
「ゔゔゔぅっ!」
俺は雪兎のものだ! 誰も触るな! そんな思いを込めて唸る俺の後孔に早速何かが挿入された。
さて、明日から七月。確か、祖父の誕生日は七夕だった。そろそろ誕生日プレゼントを作り始めよう、雪風に贈ったぬいぐるみを羨ましがってくれたから、今度もアレで──
「うぃーす、飯っすよ」
──使用人が食事を運んできてくれた。ちょうどよかった、ぬいぐるみの材料を頼んでおこう。
「前のと同じっすね、り!」
使用人に礼を言い、今日もいつも通りの夕食を楽しむ。四つん這いで手を使わず器に口を直接つける、酷く下品な犬のあるべき仕草だ。
「……美味しい」
相変わらず美味い料理に舌鼓を打ち、完食。食器を部屋の外に出しておく。
「ん……? 何……なんか、眠……」
ぐら、と視界が歪む。
「歯磨きと、風呂……ぁ、クソ、ダメだ、ちょっと仮眠……」
突然の眠気に対応するためベッドに向かおうとするも、床に倒れてしまう。目を閉じかけたその時、部屋の扉が開いて使用人が何人も入ってきた。
「おい、まだ起きてるぞ」
「ほんとだ。まぁすぐ寝るだろ」
「ぱぱっとやっちまおう」
使用人の手には黒革の拘束具がある。身の危険を感じて起き上がろうとするも、全く力が入らない。
「ゃ、め……」
服を脱がす使用人の手を掴もうと思っているのに指先が震えるだけだ。それでも俺は諦めず、抵抗する意思だけは持った。しかし、意識は落ちてしまった。
数十分か、それとも何時間かぶりに意識が戻ったが、何も見えない。目隠しをされているようだ。
「ん、ぁう……ぅ……?」
着せられているのはボンデージスーツだろうか、革の締め付けを感じる。胸を強調するようなデザインなのだろう、胸の周りはキツいが胸自体は露出しているようだ。
「ゔ……ぁゔ……」
金属の棒を咥えさせられているようだ。棒口枷を留めるベルトが巻かれている、口の端が痛い。
「ぐ……」
もう片方の腕の肘を握る形で革製の拘束具に覆われた手は全く動かせない。足は大きく開脚した状態で拘束されている。太腿とふくらはぎの裏は触れ合い、太腿は腹に縛り付けられている。
「ゔぅ……ぅっ?」
陰茎も後孔も露出している。酷い格好だ、使用人にされたのだろうか? こんな拘束を雪兎以外にされるなんて最低最悪の気分だ。
「どうして」は後。どうやって抜け出すかが先だ、関節を外して抜けられるような甘い拘束じゃない──などと色々と考えていると、ガラガラとキャスターらしき音が近付いてきた。
「ゔぅううっ! ゔゔーっ!」
どうやら俺は拘束された状態で箱に詰められていたようだ。その箱が持ち上げられる感覚と、下ろされる感覚、そしてこの振動と移動感──間違いない、箱詰めされて台車に乗せられて運ばれている。
「……おい、なんか聞こえないか?」
「もう起きたのか……すごいな」
「起きても動けないだろ、ぱぱっと運ぼうぜ」
台車が止まり、箱が持ち上げられ、扉の開く音がした。室内で箱が開けられたようだが、目隠しのせいで相変わらず何も見えない。
「ゔゔぅうっ!」
男の手が触れた。他人に触れられるだけでも不愉快なのに、こんな拘束された状態で触れられるなんて最悪だ。この身体は雪兎のものだと唸ってやると男達は少し怯えたようだった。
「な、なぁ、これ外せないよな……?」
「さ、流石に無理だろ。ビビってんなよ」
「大丈夫大丈夫。ぱぱっとやろうぜ」
三人がかりで柔らかい物の上に乗せられた。ベッドだろうか。
「ゔぅうぅ……」
犬が威嚇するように唸っていると足音が離れていき、扉の開閉音が聞こえた。三人の男達は部屋を出たようだ、俺は一人で放置されているのだろうか?
「ぅー……」
何故、は後。今は拘束を外す手段を考えて──何か聞こえた。まだ人が居る。近付いてきている。
「ゔゔゔぅっ!」
俺は雪兎のものだ! 誰も触るな! そんな思いを込めて唸る俺の後孔に早速何かが挿入された。
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