ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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使用人体験

うらのおしごと、じゅうに

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雪風は俺より背が高い、具体的に言うと八センチくらい。だが、俺の方が体重はある。俺が太ってるとかそういうのじゃなく、俺の方が筋肉があるんだ。俺は太ってない、体脂肪率なら雪風の方が高い、多分。俺は太ってない。

「よっ、と……」

「んにゃあぁっ! ぁ、あっ、はぅ、あぁ……真尋ぉっ、そんなっ、ぁんっ! んんっ! ん、んっ……ゆっくり歩けよぉおっ!」

なんで俺、こんなに太るの嫌がるのかな。いや、嫌がっているのは筋肉が落ちることか。どうして──いや、分かりきっている。雪兎をお姫様抱っこして走ったり、こうして雪風に駅弁してやったり、そういったことが出来なくなるからだ。

「はっ、ぁんっ、ひぁんんっ……! ん、んぅう……」

話が脱線した。俺の方が重いけれど、雪風の方が背が高くて、体重の差というのも大したものではないから、雪風を抱えるのは結構大変だと言いたかっただけなんだ。

「……階段。雪風、駆け上がるぞ。疲れが来る前に一気に上った方が楽なんだ」

「疲れが来るって何……あっ、ぁ、あっ、あぁああっ! ひぁあぁああっ!? んぁあっ! あぁああっ!」

階段を駆け上がると雪風は一際大きな声を上げた。階段を一気に上る振動はどんなものだったろう、肉棒がバイブのように震えたように感じたか? 一段ごとに自分のほぼ全体重で後孔の最奥を突くんだ、かなりの快感だったのだろう。

「当主様っ! どうなされましたか!」

「まぁ……あんだけ叫びゃ来るよな。お疲れ様でーす」

雪風の悲鳴紛いの絶叫で使用人が飛んできてしまった。雪風の視線をそれとなく誘導し、胡乱だろう意識に数人の使用人を認識させてやった。

「ゃ……やぁあっ、みりゅ、なぁっ、みるなぁ、お前ら……ぁっ、は、ぁああっ……見る、なっ。きおく、消せぇ……」

使用人はほとんどが呆然としていたが、その中の一人は雪風を見て生唾を呑み、俺に一瞬羨望の眼差しを向けた。

「……なぁ、あんた名前は?」

その使用人の名前を聞き、脳内にメモ。後で配属を変えるよう進言しておこう。

「雪風、部屋着いたぞ」

「んっ、んぁ、あぁ……?」

扉を抜けて雪風の部屋へ。更に扉を抜け、浴室へ。

「……じゃ、失神するまでイこうか、雪風」

「へ……? ひぁっ!? あぁあっ!? イくっ、イぐぅうっ、あぁああっ!? イった、今イったぁぁあっ! あぁあああっ!」

雪風を抱えて激しく腰を振り、柔らかい腸内を捏ね回す。目を剥いて絶頂に次ぐ絶頂を味わう雪風の顔に興奮し、射精直後からまた雪風の後孔を掘削する。

「イぐっ、ぅうぅんっ! んんんぅーっ! ふっ、ふぅっ、ぅあぁあっ! 今っ、今お前出してっ、んぁあっ! あぁっ、ぁあっ!」

「……っ、あぁ……出しても萎えないな。お前がそんな可愛い顔して喘ぐからだ……」

目も口も大きく開き、涙や唾液を垂らし、甲高さを失った声を張り上げる。そんな雪風を見る優越感は凄まじい、萎えなんてしている場合じゃない。

「雪風、お前が失神しても止めねぇよ、俺が萎えるまで止めない……腰やってもお前を抱き続けてやるからな」

それまでやめてと懇願していた雪風が突然、口角を微かに上げた。

「……っ、まひろぉっ、らいしゅきぃっ!」

今の俺のセリフは雪風的にはときめくものだったらしい。彼は幸せそうに叫んで潮を吹き、失神した。

「雪風……俺も大好きだよ。さ、有言実行だ……失神しても止めねぇっつったよな」

「…………っ、んっ、んんぅっ! んぁあっ!? はっ、ぁっ!? ひぁあっ!?」

快楽はもう要らないと懇願する顔も、快楽を受け入れた幸せそうな顔も、快楽に混乱する顔も、どれもこれも最高だな。
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