ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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夏休み

はだかえぷろん、じゅうよん

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お仕置きを宣言された後、俺は後孔から精液を垂れ流しにしたまま泡まみれの皿を洗い、キッチンペーパーで水気を拭って棚に並べた。

「……ちゃんと拭いても少しは水が残ってしまうので、自然乾燥に任せた方がカビのリスクは下がると聞きますが」

「いいよ、そんなきっちりしたこと言わなくて」

「……そうですか」

冷えた手を自身の首に触れさせて温める。雪兎に触れた時に冷たがらせてはいけないので、これは急務だ。

「ユキ様、この壁……パテだとかで埋めて壁紙貼り直すくらいでしたら、俺やりますよ。従弟の家の壁をよく修理してましたから」

何故か穴が空いてしまっている壁の前で立ち止まり、雪兎に提案する。

「……なんで従弟の家の壁を君が修理してたの? 従弟の家って、君が引き取られてた君の叔父さんちだよね。住まわせてやる代わりに雑用しろーとか言われてたの? そんなの思い出さなくていいよ、君は僕と会う前のこと全部忘れていいんだ、君は僕のポチなんだから」

「…………俺が暴れて壊した壁、自分で修理しただけなんですけど……まぁ、ユキ様のご命令でしたら、俺は全て忘れます」

「……ぁ、そう。君結構凶暴だったんだね。まぁ、壁はいいから、お部屋帰るよ。ついておいで」

俺は小さくなっていく雪兎の背を追わず、壁の穴の縁を指でなぞった。崩れた石膏ボードを見ていると思い出してしまう、実の叔父の頭を壁に叩きつけたり、叔父への威嚇として壁に穴を開けた過去を。

「國行……」

細身で小さな可愛い従弟の姿を思い出す。俺が暴れる原因は大抵彼だった、気弱な彼は粗暴な彼の父親に──俺の実の叔父に虐待まがいの扱いを受けていたから……別に従弟を守ったなんて偉ぶるつもりはない、ただあの男が気に入らなかっただけだ。

「…………大丈夫かな」

一年以上会っていない従弟の身を案じる俺の手を引くのは、その従弟よりも歳上だが同じく小柄な少年。

「何ぼーっとしてるの、早くおいで!」

気の強そうな赤紫の目で俺を見上げ、偉そうに可愛い声で命令する。

「……はい、ご主人様」

犬には従弟なんて居ない。俺はまた一時的に記憶を捨てて白髪の美少年だけに従順な犬になった。



雪兎の自室に戻ってきた俺は雪兎に言われるがままに棚に手をついて尻を突き出した。

「僕のでドロドロだね。やっぱりいいよぉ、ポチの肌。精液すっごく映えるよね」

俺の褐色の肌にかかった白濁液は目立つ、映えるかどうかは俺にはよく分からない。

「ムラなく褐色って最高。お尻の穴も緩んでてすっごくえっち、征服感すごいよぉ」

お仕置きをするという話を覚えているのかいないのか、雪兎は俺の尻肉を掴んで割れ目を開き、後孔をぐぱぁっと拡げている。

「……っ、ユキ様……そんなに見られては、恥ずかしいです」

「恥ずかしい? そっかぁ、可愛いね。写真撮ろうね」

精液を垂れ流す犯されたばかりの穴を間近でフラッシュをオンにしたスマホカメラで撮られてしまった。精液が絡んだ中肉の濡れた様子もしっかりと映されただろう。

「さて、と。お仕置きにはお尻使わないから、まぁ適当に拭いといて。僕お仕置きの準備するから」

「はい……」

覚えてたんですね、なんて言ってしまわないうちにタオルを持ち、洗面所へ向かった。
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