ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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夏休み

ぶらぶら、いち

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後ろ手に拘束され、開脚した状態で固定された、海老反り吊り。黒革の拘束具と鎖で天井から吊るされ、俺の興奮は最高潮に達していた。

「ユキ様っ、ユキ様ぁ……」

部屋の端でレバーを回していた雪兎は、俺と床が一メートルほど離れたところでレバーを回すのをやめて固定した。

「よしっ、これで勝手に落ちたりしない……さ、遊ぼっか、ポチ」

「はい……!」

ぶらんと天井からぶら下がった俺は、勃てられるところを全て勃てて雪兎を見つめ返した。

「まずは……そうだねぇ」

悩むような素振りをしつつも雪兎は迷わず道具を用意した。最初に選んだのはお湯が染み込んだ柔らかいタオルだ。

「ポチが乱暴にしたところが無事かどうか見ようね」

「んっ……!」

人肌に温められた濡れタオルで陰茎を包まれ、タオル越しにむにむにと揉みしだかれる。硬く弾力もある完全な勃起状態の陰茎を強く揉まれると、それなりに痛みも生じる。

「い、たっ……ぁ、んっ! あ、んんっ……!」

「痛い? 染みる? やっぱり怪我してるんだね」

「ち、違っ……雪兎様の力が強くて。染みたとかじゃありませんっ」

「僕にそんな力ないよぉ、見てよこの腕、すごく細い。ポチの半分以下だよ」

流石にそこまでの差はない。

「僕は判断を間違えたりしないよ、ポチはさっき引っ掻いたりもしてたから、小さい怪我をした。だから今回はここは安静にしておくこと」

今回? しばらくではなく? 吊っている間は陰茎を責めないということだろうか。

「ポチ、何して欲しい? 別にお仕置きじゃないから何言ってもいいよ」

「あ……それじゃあ、ユキ様のものをいただけないでしょうか……その、恥ずかしながら……少し前からお尻が疼いてしまっていて」

「僕とセックスしたいってこと?」

「はい……!」

今、雪兎は機嫌がいい。今ならしてくれる、そう確信してねだったが、俺は読み間違えていたようだ。

「僕もしたいけどさ、足の……棒が邪魔でね。入れられても先っぽだけだと思うよ」

「そんな……」

俺の膝に固定された棒は俺達の関係の邪魔になるものだった。いや、そもそも海老反り状態の時に抱いてもらおうと言うのが間違いだったのだ、足の角度が悪すぎる。

「その変わり、お尻遊んであげるから我慢してね」

「はいっ!」

雪兎は持ってきた道具から小型の電動マッサージ器具のような物を選んだ。棒の先端に丸いものがついたそれは二つセットらしく、丸がついていない方の先端同士がコードで繋がっていた。

「それは一体……」

「電気責め装置!」

雪兎は棒にあるらしいスイッチを入れ、玉同士を近付かせた。すると玉の間に小さな雷が怒った。

「おおっ!」

「人間の体程度の抵抗値なら、これを使えは身体の色んな部位を電流で貫けるね」

「そんな……ユキ様、楽しみです……! はやくっ、はやく俺の卑しい身体をユキ様の電源で浄化してください!」

「……ふふ、はぁい、OK」

後孔に双子道具の片方を押してられ、俺は期待で身を震わせた。
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