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お盆
おかえりなさい、ご
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雪兎はベンチに座った俺におぶさるようにして胸に手を回し、どうせ風呂に入るのだからと耳元で囁いた。
「はい……ユキ様、俺のどこでも好きなように、ぐちゃぐちゃにしてやってください」
「言われなくてもそのつもりだよ、君は僕の犬なんだからね」
胸筋の下側をくすぐるように愛撫される。服越しの小さな手の感触に昂ってゾワゾワとした快感が胸全体に広がり、乳首が勃ち始める。
「ぁ……ユキ、様っ……」
「……ふふ。何声高くしてるの? 僕、そんな大したことしてないのにさ」
雪兎は俺の肩に顎を乗せて俺の身体を俺とほぼ同じ視点から眺める。ぴっちりとしたシャツをテントのように持ち上げる二つの突起に雪兎もきっと気付いている。
「ポチ、これ何?」
細長い指が乳首を指差す。後数センチで触れるだろうというもどかしさで息が荒くなる。
「ち、乳首……です」
「さっきまでこんなになってなかったと思うんだけど」
「ユキ様に触っていただけるかと思って、ユキ様が見つけやすいように目立っております……」
「ふぅん? 別にそんなことしてもらわなくても見つけられるけど……ま、無礼に思わず受け取ってあげるよ、犬の気遣い」
もっと焦らされると思っていたのに、雪兎はあっさり乳首に触れた。先端をツンっとつついてくれた。
「ひんっ!」
「わっ……んー、ポチ急に仰け反るから後ろ危ないや。やっぱり前からするよ、こっち向いて」
「え……ぁ、ごめんなさい……」
後ろから抱き締められるような体勢で嬉しかったのに、俺の不注意のせいで幸せな時間は終わってしまった。
背もたれのないベンチの上で身体を反転させると雪兎は俺の胸を押し、反るように言った。俺は後ろの机に肘をついて背もたれとして使い、背と腕に食い込む机の角を不快に思いつつ、胸を突き出した。
「ふふっ、もう直接やっちゃうね。雨足強くなるみたいだからさ、早めにやらないと」
向き合っているから先程までと違って雪兎の顔がよく見える。雪兎の体温を背に感じる時間も幸せだったが、これはこれでいいかもしれない。
「あっ……」
シャツが鎖骨までめくり上げられ、胸が丸出しになる。
「直接見るとすごいねぇ……ふふ、そんなに僕に触って欲しい?」
「はいっ、俺の身体はユキ様の所有物ですからっ……ユキ様に触れていただけることは、何よりの幸せです!」
「あははっ! 雪風が嫉妬しそう……ふふっ、可愛いなぁ」
機嫌を良くした雪兎は人差し指を折り曲げ、俺の乳首の下側を触れるか触れないかも曖昧に撫でた。両乳首同時に与えられた快感に仰け反ろうとしても、俺は既に机にもたれていてこれ以上後ろに下がれない。快感から逃れる道はないのだ。
「ひっ、ぁ、あぁあっ……ユキ様っ、ユキ様ぁ……! もっと強くっ……!」
「強く? こう?」
「ひぁあぁああっ……! ぁ、あっ、もっと、もっとぉっ、痛いくらいのがいいんですっ!」
雪兎は指を細かく左右に揺らして俺の乳首を擦り、ピンと勃った乳首をぷるぷると揺らして弄んだ。それでもそれより強い快感を求めると、雪兎は爪を立てて俺の両乳首をつねった。
「ぁひぃいんっ!? 痛いっ! 痛っ、あぁあっ! ぐりぐりしないでっ、刺さるっ、爪刺さっちゃ、ぁあっ、痛っ、ひぃっ、痛いぃっ……!」
「嬉しそうに叫んじゃって。嘘はダメだよポチ。痛いくらいのがいいんじゃなくて、痛いのがいいんだろ?」
「はひぃっ! そぉれすっ、さすがユキ様ぁっ! ぁあぁあっ! イっちゃうっ、乳首に爪刺されてイくぅうっ!」
もう仰け反りようはないはずなのに身体は勝手に快感に反応して弓なりに仰け反り、机に後頭部をぶつけさせた。しかし俺は頭の痛みよりも股間周りに広がる不愉快な生温かさの方を気にしている。
「ポチ、イった?」
「は、ぃ……イきましたっ、気持ちよかったぁ……乳首まだジンジンしてます」
「射精は?」
「しまし、た……服の中、ドロドロですぅ……」
「……一回だけじゃドロドロってほど出てないだろ? 嘘はダメだよポチ。でも僕は優しいから、嘘じゃなくしてあげるね。どう、嬉しい?」
まだまだ乳首を弄ってもらえるのだと察した俺は緩んだ顔で笑い、嬉しいですと上擦った声で応えた。
「はい……ユキ様、俺のどこでも好きなように、ぐちゃぐちゃにしてやってください」
「言われなくてもそのつもりだよ、君は僕の犬なんだからね」
胸筋の下側をくすぐるように愛撫される。服越しの小さな手の感触に昂ってゾワゾワとした快感が胸全体に広がり、乳首が勃ち始める。
「ぁ……ユキ、様っ……」
「……ふふ。何声高くしてるの? 僕、そんな大したことしてないのにさ」
雪兎は俺の肩に顎を乗せて俺の身体を俺とほぼ同じ視点から眺める。ぴっちりとしたシャツをテントのように持ち上げる二つの突起に雪兎もきっと気付いている。
「ポチ、これ何?」
細長い指が乳首を指差す。後数センチで触れるだろうというもどかしさで息が荒くなる。
「ち、乳首……です」
「さっきまでこんなになってなかったと思うんだけど」
「ユキ様に触っていただけるかと思って、ユキ様が見つけやすいように目立っております……」
「ふぅん? 別にそんなことしてもらわなくても見つけられるけど……ま、無礼に思わず受け取ってあげるよ、犬の気遣い」
もっと焦らされると思っていたのに、雪兎はあっさり乳首に触れた。先端をツンっとつついてくれた。
「ひんっ!」
「わっ……んー、ポチ急に仰け反るから後ろ危ないや。やっぱり前からするよ、こっち向いて」
「え……ぁ、ごめんなさい……」
後ろから抱き締められるような体勢で嬉しかったのに、俺の不注意のせいで幸せな時間は終わってしまった。
背もたれのないベンチの上で身体を反転させると雪兎は俺の胸を押し、反るように言った。俺は後ろの机に肘をついて背もたれとして使い、背と腕に食い込む机の角を不快に思いつつ、胸を突き出した。
「ふふっ、もう直接やっちゃうね。雨足強くなるみたいだからさ、早めにやらないと」
向き合っているから先程までと違って雪兎の顔がよく見える。雪兎の体温を背に感じる時間も幸せだったが、これはこれでいいかもしれない。
「あっ……」
シャツが鎖骨までめくり上げられ、胸が丸出しになる。
「直接見るとすごいねぇ……ふふ、そんなに僕に触って欲しい?」
「はいっ、俺の身体はユキ様の所有物ですからっ……ユキ様に触れていただけることは、何よりの幸せです!」
「あははっ! 雪風が嫉妬しそう……ふふっ、可愛いなぁ」
機嫌を良くした雪兎は人差し指を折り曲げ、俺の乳首の下側を触れるか触れないかも曖昧に撫でた。両乳首同時に与えられた快感に仰け反ろうとしても、俺は既に机にもたれていてこれ以上後ろに下がれない。快感から逃れる道はないのだ。
「ひっ、ぁ、あぁあっ……ユキ様っ、ユキ様ぁ……! もっと強くっ……!」
「強く? こう?」
「ひぁあぁああっ……! ぁ、あっ、もっと、もっとぉっ、痛いくらいのがいいんですっ!」
雪兎は指を細かく左右に揺らして俺の乳首を擦り、ピンと勃った乳首をぷるぷると揺らして弄んだ。それでもそれより強い快感を求めると、雪兎は爪を立てて俺の両乳首をつねった。
「ぁひぃいんっ!? 痛いっ! 痛っ、あぁあっ! ぐりぐりしないでっ、刺さるっ、爪刺さっちゃ、ぁあっ、痛っ、ひぃっ、痛いぃっ……!」
「嬉しそうに叫んじゃって。嘘はダメだよポチ。痛いくらいのがいいんじゃなくて、痛いのがいいんだろ?」
「はひぃっ! そぉれすっ、さすがユキ様ぁっ! ぁあぁあっ! イっちゃうっ、乳首に爪刺されてイくぅうっ!」
もう仰け反りようはないはずなのに身体は勝手に快感に反応して弓なりに仰け反り、机に後頭部をぶつけさせた。しかし俺は頭の痛みよりも股間周りに広がる不愉快な生温かさの方を気にしている。
「ポチ、イった?」
「は、ぃ……イきましたっ、気持ちよかったぁ……乳首まだジンジンしてます」
「射精は?」
「しまし、た……服の中、ドロドロですぅ……」
「……一回だけじゃドロドロってほど出てないだろ? 嘘はダメだよポチ。でも僕は優しいから、嘘じゃなくしてあげるね。どう、嬉しい?」
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