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お盆
せんじょう、じゅういち
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ベッドの傍に椅子を運んで座っていた雪兎は挿入寸前になって待ったをかけた。
「待ってポチ、先にどれくらい血がついてるか見せて」
「え、ぁ……はい」
「ちょっとそれ返して。ほぐしもせずにどう入れる気なのさ、一人でどうするか忘れちゃった?」
「昨日ユキ様に拡げていただいたので必要ないかと……」
昨日の昼、霊廟の廊下を四つん這いで歩き回った末に二本の親指で後孔を掻き回された。夜は先祖の霊達に襲われた。俺の後孔はまだ緩んだままだ。
「拡げて見せて」
「……はい」
スマホのライト機能をオンにして待機している雪兎に後孔を晒す。M字開脚をして両手で尻肉を掴み、後孔をぐぱぁっと開くのだ。
「うーわ血まみれ。やだなぁここが血まみれって。なんか僕が無茶し過ぎたみたいじゃん」
「すいません……」
「本っ当、僕の犬になんてことしてくれたんだか……先祖だからってやっていいことと悪いことがあるよね。っていうか! 死んだんなら大人しく死んでて欲しい! 成仏してないならまだしもしてる連中がこんなっ……あぁもうムカつく!」
「…………あの、ディルドを」
「ん、あぁ、うん、早く綺麗にして。それだけ拡がるなら大丈夫そうだし」
雪兎からディルドを再度受けとり、雪兎の陰茎と同じ形をしたディルドに雪兎の精液が絡みついているという事態に再度興奮する。精液の匂いを嗅ぎ、思わず舌を伸ばす。
「舐めるんじゃなくて入れるの!」
「あっ……す、すいません、つい」
「何がついなの。もぉ……そんなに僕のこと好き? 可愛い……」
赤紫の瞳の蕩けた歪み方に嬉しくなりつつ、改めてディルドを後孔に押し当てる。昨晩緩められた穴は未だに柔く、ディルドは易々と俺の中に入っていく。
「……っ、あ、ぅ」
はくはくと口を動かして必死に酸素を取り込みながら、太い棒でも簡単に咥え込んでしまう自分の身体を誇らしく感じる。
「んっ、ぁ、あぁああっ……! はっ、ぁ……やば、すごっ……ユキ様のそっくりぃっ、ひっ……ぃ、きもちっ、きもちぃ……ぁあぁっ……!」
昨日は雪兎にも先祖の霊にも指以外は入れられていない。奥の方はまだ硬く、入れ甲斐がある。みちみちと身体を裂いていくような快感に溺れ、大半の人間は気色悪く感じるだろう甘えた声を漏らす。
「ぁ、あぁあっ! いっ……ひっ、んっ、んんんっ! んぁんっ! んっ……はぁっ、はぁっ……全部、入りましたぁ……ユキ様」
「おめでとう。後は二、三回擦れば落ちると思うけど……余さず擦れるか不安だから、回しながらしてね」
「ま、回しながら? はぁ……頑張ります」
持ち手をぐっと握り、雪兎の指示通り手首を回してディルドを体内で回転させる。自慰よりも掃除を意識して──そうだ、棒付きスポンジで水筒を洗ったようにするんだ。
「ひっ、あっ、あぁーっ!? ねじれるっ、ねじれちゃいますぅっ! しゅいついちゃってりゅからぁっ、腹っ、ねじれひゃっ、んんんぅっ!」
そんなの無理だ。水筒をスポンジで冷静に洗えるのは水筒に俺の触覚が働いていないからだ。敏感な部分を物のように自ら洗うなんて不可能だ。
「そんなにゆっくりしてちゃ血が落ちないよ? 丁寧にするのは大事だけどさ」
「ごっ、ごめんなひゃっ、ぁああっ! きもちぃっ、すき、ここすきぃっ、イくっ、イくっ、イくぅうっ!」
「気持ちいいとこばっかりしないで全体を……あぁもうまどろっこしい、貸して!」
今の俺の手は快感のあまり震えていてかよわい雪兎にも力負けする。ディルドの持ち手を奪われ、スポンジで水筒を洗うにしても乱暴な抜き挿しを受ける。
「ひぎゅゔっ!? ゔっ! あっ!? んゃああんっ! はげひぃっ、イくっ、またイっぢゃいましゅううぅっ! ぅあっ、あぁあっ!? あっ、ぁああんっ!」
「ふー……血落ちたかな? あー、白くて分かんないや。ポチ、お風呂行くよ。一回これ流さないと」
ディルドを乱暴に引き抜いた直後、雪兎は俺の首輪を強く引いて浴室に足を向ける。
「ま、待って……待ってくらひゃいっ、お尻ジンジンしてっ、痺れたみたいなってぇ……今、あるけにゃ……ぁああああっ!?」
歩けないなら歩けないで四つん這いでも何でもして着いて行こうという気概を見せなかった俺を叱るため、雪兎は俺の右乳首に爪を立てた。ちぎれそうな痛みによがり、少量の精液を漏らした俺は、思うように動かなくなった下半身を腕の力だけで引きずって雪兎の後を追った。
「待ってポチ、先にどれくらい血がついてるか見せて」
「え、ぁ……はい」
「ちょっとそれ返して。ほぐしもせずにどう入れる気なのさ、一人でどうするか忘れちゃった?」
「昨日ユキ様に拡げていただいたので必要ないかと……」
昨日の昼、霊廟の廊下を四つん這いで歩き回った末に二本の親指で後孔を掻き回された。夜は先祖の霊達に襲われた。俺の後孔はまだ緩んだままだ。
「拡げて見せて」
「……はい」
スマホのライト機能をオンにして待機している雪兎に後孔を晒す。M字開脚をして両手で尻肉を掴み、後孔をぐぱぁっと開くのだ。
「うーわ血まみれ。やだなぁここが血まみれって。なんか僕が無茶し過ぎたみたいじゃん」
「すいません……」
「本っ当、僕の犬になんてことしてくれたんだか……先祖だからってやっていいことと悪いことがあるよね。っていうか! 死んだんなら大人しく死んでて欲しい! 成仏してないならまだしもしてる連中がこんなっ……あぁもうムカつく!」
「…………あの、ディルドを」
「ん、あぁ、うん、早く綺麗にして。それだけ拡がるなら大丈夫そうだし」
雪兎からディルドを再度受けとり、雪兎の陰茎と同じ形をしたディルドに雪兎の精液が絡みついているという事態に再度興奮する。精液の匂いを嗅ぎ、思わず舌を伸ばす。
「舐めるんじゃなくて入れるの!」
「あっ……す、すいません、つい」
「何がついなの。もぉ……そんなに僕のこと好き? 可愛い……」
赤紫の瞳の蕩けた歪み方に嬉しくなりつつ、改めてディルドを後孔に押し当てる。昨晩緩められた穴は未だに柔く、ディルドは易々と俺の中に入っていく。
「……っ、あ、ぅ」
はくはくと口を動かして必死に酸素を取り込みながら、太い棒でも簡単に咥え込んでしまう自分の身体を誇らしく感じる。
「んっ、ぁ、あぁああっ……! はっ、ぁ……やば、すごっ……ユキ様のそっくりぃっ、ひっ……ぃ、きもちっ、きもちぃ……ぁあぁっ……!」
昨日は雪兎にも先祖の霊にも指以外は入れられていない。奥の方はまだ硬く、入れ甲斐がある。みちみちと身体を裂いていくような快感に溺れ、大半の人間は気色悪く感じるだろう甘えた声を漏らす。
「ぁ、あぁあっ! いっ……ひっ、んっ、んんんっ! んぁんっ! んっ……はぁっ、はぁっ……全部、入りましたぁ……ユキ様」
「おめでとう。後は二、三回擦れば落ちると思うけど……余さず擦れるか不安だから、回しながらしてね」
「ま、回しながら? はぁ……頑張ります」
持ち手をぐっと握り、雪兎の指示通り手首を回してディルドを体内で回転させる。自慰よりも掃除を意識して──そうだ、棒付きスポンジで水筒を洗ったようにするんだ。
「ひっ、あっ、あぁーっ!? ねじれるっ、ねじれちゃいますぅっ! しゅいついちゃってりゅからぁっ、腹っ、ねじれひゃっ、んんんぅっ!」
そんなの無理だ。水筒をスポンジで冷静に洗えるのは水筒に俺の触覚が働いていないからだ。敏感な部分を物のように自ら洗うなんて不可能だ。
「そんなにゆっくりしてちゃ血が落ちないよ? 丁寧にするのは大事だけどさ」
「ごっ、ごめんなひゃっ、ぁああっ! きもちぃっ、すき、ここすきぃっ、イくっ、イくっ、イくぅうっ!」
「気持ちいいとこばっかりしないで全体を……あぁもうまどろっこしい、貸して!」
今の俺の手は快感のあまり震えていてかよわい雪兎にも力負けする。ディルドの持ち手を奪われ、スポンジで水筒を洗うにしても乱暴な抜き挿しを受ける。
「ひぎゅゔっ!? ゔっ! あっ!? んゃああんっ! はげひぃっ、イくっ、またイっぢゃいましゅううぅっ! ぅあっ、あぁあっ!? あっ、ぁああんっ!」
「ふー……血落ちたかな? あー、白くて分かんないや。ポチ、お風呂行くよ。一回これ流さないと」
ディルドを乱暴に引き抜いた直後、雪兎は俺の首輪を強く引いて浴室に足を向ける。
「ま、待って……待ってくらひゃいっ、お尻ジンジンしてっ、痺れたみたいなってぇ……今、あるけにゃ……ぁああああっ!?」
歩けないなら歩けないで四つん這いでも何でもして着いて行こうという気概を見せなかった俺を叱るため、雪兎は俺の右乳首に爪を立てた。ちぎれそうな痛みによがり、少量の精液を漏らした俺は、思うように動かなくなった下半身を腕の力だけで引きずって雪兎の後を追った。
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