ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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雪の降らない日々

おとーさんと、じゅうさん

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上等な一人がけのソファの肘掛けに腰を下ろして、雪風とキスをしながら彼の愛撫を陰茎に受ける。

「んっ、ん……」

スウェットの中に手を入れる。雪風の年齢を感じさせない肌に触れ、指に伝わる体温の高さに雪風の興奮を察する。俺に触れて興奮しているのだという喜びが陰茎に響き、先走りの汁を溢れさせる。

「ん、はっ……びっちょびちょだな、真尋ぉ。そんなに俺に入れたいのかよ」

「……当たり前だろ」

「正直なの好きだぜ。すぐにヤってもいいけど……前戯欲しいな」

キスの途中から脇腹や尻を撫で回しているが、その程度では前戯にならない。後孔を掻き回してやろうかと割れ目に指を忍ばせると、雪風に手首を掴まれた。

「指じゃなくてさ……舐めてくれよ、真尋。さっきお前が洗ったんだからいいだろ? 綺麗にしてくれたんだもんな」

「あぁ、雪風のなら多少汚れててもいいけど」

「キスしねぇぞ」

「そのくらいの気持ちってことだよ、ただのたとえ」

雪風が自分から舌での愛撫をねだるなんて珍しい。いつも指ばかりで舌は慣れていないから少し不安だけれど、ソファに膝立ちになって背もたれを掴み、腰を突き出して気恥ずかしそうに振り向いた雪風を見た瞬間不安な気持ちがどこかへ消えてしまった。

「スウェットって色気ないよな」

「悪かったな」

「逆にめっちゃ興奮する」

「……お前どうやれば萎えるんだよ」

俺よりも遥かに性的なことに詳しいくせに、俺が少し変態的な発言をしただけでジトっとした目で俺を睨むところも可愛い。

「今ここに居るのが雪風じゃなかったら萎える」

「俺が俺である限りマジで萎えねぇんだろうな……」

今目が合っていたから、ジト目の可愛さを心の中で語ったのも知られているはずだ。だからなのか頬が赤らんでいる、経験豊富なくせに照れやすいところが愛おしくて仕方ない。

「……っ、ん」

ソファの手前側に回り、雪風のスウェットを下着ごとずり下ろしてぷりんとした尻を撫でる。上半身はちゃんとスウェットを着たままなのがまたイイ。ぶかっとしているのに腰や手首の裾にはゴムが入っていてキュッと閉まっているシルエットが可愛らしい。

「スウェットいいな……可愛い、目覚めた」

「可愛い可愛いって言うけどなぁ、俺一応歳上だぞ」

「歳上の前に恋人だろ」

「恋人である前に歳上なんだよ! まぁ、嬉しいから……別にいいけど」

次第に声が小さくなっていった。もう一度可愛いと言って照れさせようかとも思ったが、いい加減に愛撫を始めようと思い直してソファの手前に屈んだ。

「もう少し腰下げて……ん、この位置。ありがと」

雪風の太腿を撫で、尻肉をかき分けて割れ目を開き、会陰に唇を触れさせる。

「ひぁっ……!」

ちゅうっと吸い付き、口を離し、舌を這わせる。会陰への愛撫で雪風の興奮を高めてから後孔へと舌を移し、まず縁を舐め回す。

「はっ……ぁ、あっ……? ん、んん……」

皺の一本一本に唾液を塗り込んでいく。抱いてから一時間も経っていないので後孔はまだ緩く、舌は大して力を入れなくても雪風の中に入っていった。

「んっ、あ……真尋っ、真尋ぉ……ぁ、はぁ、んっ……!」

ソファに張られた革を引っ掻く音が聞こえてきた。

「ん……雪風、ソファ引っ掻くな。爪割れるぞ」

シーツならまだしもソファに張られた革を引っ掻くのは危ない。雪風の手首を引っ張ってソファに掴まるのをやめさせ、舌を後孔に戻す。

「真尋っ、手……分かったから離せっ、引っ掻かねぇから。バランス取れねぇんだよ」

「…………引っ掻くなよ?」

太腿の辺りにまで引っ張っていた雪風の手を離し、足の付け根を優しく掴む。後孔の中に舌を進ませ、腸壁の味を深く感じるため目を閉じて味覚以外の感覚を遮断した。
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