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郊外の一軒家
しょじょがえり、じゅうろく
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貞操帯を着けさせられた。陰茎の根元を締め付け、亀頭を覆って陰茎のカバーのようになって勃起そのものを禁じる金属製の貞操帯だ。ディルドも挿入されている、後孔を締めなくても前立腺にくい込むえげつない物だ。
「……っ、ふ……ん、んん……」
ディルドが抜けないように固定するのは黒革のベルト。革独特の着け心地が俺の被虐欲を煽る。
「そろそろお昼ご飯出来たかな。ポチ、これ着てて」
バスローブを渡され、それを羽織る。荒いながらも柔らかな繊維が敏感になっている肌を優しく責め、乳首をピンと勃たせる。
「行くよ」
小さな手に人差し指を握られ、引っ張られる。右足を前に出して床を踏むとディルドの突起がぐっと前立腺を押し、快感を与え、喘ぎ声を上げさせた。
「んっ、ふ、ぅっ……ぁ、んっ、んんっ……」
雪兎に手を引かれて廊下を歩く。足音の代わりに甘えた声を上げる。強面にも筋骨隆々の身体にも似合わないこの声を雪兎は気に入って愛でてくれている。全く、趣味が悪い。
「おや、跡継ぎ様、今お呼びしようと思っていたところです」
ダイニングではエプロンを着けた使用人が机に料理を並べていた。いつも通りの黒いスーツと黒いサングラスにエプロンはミスマッチに思える。
「ありがとうね、下がっていいよ」
「はっ!」
ビシッと見事な敬礼を見せ、使用人は足早に家を出ていった。サングラスは視線を知らせない、どこを見ているのか分からないヤツは神経を使わせられるから苦手だ。
「ポーチっ」
「は、いっ……」
呼ばれて下を向けば赤紫の瞳が真っ直ぐに俺を見つめていた。雪兎の目はいい、美しいだけでなく視線が分かりやすい。通常のアルビノのように瞳孔まで赤くはないのが視線の分かりやすさを助けている。大好きな目だ。
「……ポチってやっぱりどこ見てるかよく分かんないよね」
「…………申し訳ありません。ユキ様を、じっと……見つめている、つもりっ……なの、ですが」
呼吸をする度後孔が僅かに収縮し、ディルドに前立腺を虐めさせる。真面目に返事がしたいのに肉欲の熱が吐息に混じる。
「謝んなくていいよ。ポチの焦点合ってない目、僕好きだから」
「……どうして、です? 視線が、分からないっ……相手は、不気味……でしょう?」
「僕、君と違って格闘訓練なんか受けてないからね。ポチにも受けて欲しくないけど」
「格闘をっ、想定しなくても……んっ、生物としての、本能と言いますかっ……不気味さは、感じると思います、が」
「ポチのお目目はセクシーなんだよ?」
お目目という言い方の可愛らしさに気を取られ、返事が遅れる。
「人気の俳優さんにも軽度の内斜視って人はたまに居るもん。どこ見てるか分からないのは魅力の一つなんだ、みんなそう感じるんだよ」
「……よくっ、分かり……ません」
「ポチってホント自分の魅力分かってくれないよねー、周りの人無自覚に誘惑しちゃいそうで僕怖いなぁ」
俺に誘惑される人間なんて極々僅かなものだろう、一生に一度会うか会わないかの……そしてもう雪兎と雪風に出会っているから、今後新しく会うこともないだろう。
「ご心配、なくっ……俺は、ユキ様の……もの、です」
「……ふふ。座って、ご飯冷めちゃう」
「え……? 俺は、床じゃっ……」
「今日は座ってお箸使って食べていいよ」
ディルドが挿入されっぱなしの後孔は、当然椅子に座るよりも床に四つん這いになっていた方が楽だろう。快感に震える手で箸を持つよりも皿に顔を突っ込んで犬らしく貪る方が楽だろう。
「……っ、ん、ぁあっ!」
椅子に腰を下ろして喘ぎながら、俺は「流石雪兎だ」と心の中で賛辞した。
「……っ、ふ……ん、んん……」
ディルドが抜けないように固定するのは黒革のベルト。革独特の着け心地が俺の被虐欲を煽る。
「そろそろお昼ご飯出来たかな。ポチ、これ着てて」
バスローブを渡され、それを羽織る。荒いながらも柔らかな繊維が敏感になっている肌を優しく責め、乳首をピンと勃たせる。
「行くよ」
小さな手に人差し指を握られ、引っ張られる。右足を前に出して床を踏むとディルドの突起がぐっと前立腺を押し、快感を与え、喘ぎ声を上げさせた。
「んっ、ふ、ぅっ……ぁ、んっ、んんっ……」
雪兎に手を引かれて廊下を歩く。足音の代わりに甘えた声を上げる。強面にも筋骨隆々の身体にも似合わないこの声を雪兎は気に入って愛でてくれている。全く、趣味が悪い。
「おや、跡継ぎ様、今お呼びしようと思っていたところです」
ダイニングではエプロンを着けた使用人が机に料理を並べていた。いつも通りの黒いスーツと黒いサングラスにエプロンはミスマッチに思える。
「ありがとうね、下がっていいよ」
「はっ!」
ビシッと見事な敬礼を見せ、使用人は足早に家を出ていった。サングラスは視線を知らせない、どこを見ているのか分からないヤツは神経を使わせられるから苦手だ。
「ポーチっ」
「は、いっ……」
呼ばれて下を向けば赤紫の瞳が真っ直ぐに俺を見つめていた。雪兎の目はいい、美しいだけでなく視線が分かりやすい。通常のアルビノのように瞳孔まで赤くはないのが視線の分かりやすさを助けている。大好きな目だ。
「……ポチってやっぱりどこ見てるかよく分かんないよね」
「…………申し訳ありません。ユキ様を、じっと……見つめている、つもりっ……なの、ですが」
呼吸をする度後孔が僅かに収縮し、ディルドに前立腺を虐めさせる。真面目に返事がしたいのに肉欲の熱が吐息に混じる。
「謝んなくていいよ。ポチの焦点合ってない目、僕好きだから」
「……どうして、です? 視線が、分からないっ……相手は、不気味……でしょう?」
「僕、君と違って格闘訓練なんか受けてないからね。ポチにも受けて欲しくないけど」
「格闘をっ、想定しなくても……んっ、生物としての、本能と言いますかっ……不気味さは、感じると思います、が」
「ポチのお目目はセクシーなんだよ?」
お目目という言い方の可愛らしさに気を取られ、返事が遅れる。
「人気の俳優さんにも軽度の内斜視って人はたまに居るもん。どこ見てるか分からないのは魅力の一つなんだ、みんなそう感じるんだよ」
「……よくっ、分かり……ません」
「ポチってホント自分の魅力分かってくれないよねー、周りの人無自覚に誘惑しちゃいそうで僕怖いなぁ」
俺に誘惑される人間なんて極々僅かなものだろう、一生に一度会うか会わないかの……そしてもう雪兎と雪風に出会っているから、今後新しく会うこともないだろう。
「ご心配、なくっ……俺は、ユキ様の……もの、です」
「……ふふ。座って、ご飯冷めちゃう」
「え……? 俺は、床じゃっ……」
「今日は座ってお箸使って食べていいよ」
ディルドが挿入されっぱなしの後孔は、当然椅子に座るよりも床に四つん這いになっていた方が楽だろう。快感に震える手で箸を持つよりも皿に顔を突っ込んで犬らしく貪る方が楽だろう。
「……っ、ん、ぁあっ!」
椅子に腰を下ろして喘ぎながら、俺は「流石雪兎だ」と心の中で賛辞した。
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