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4 試験(2)
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「あら、あなた初めての試験なのね。今回は残念だけど…リラックスしておやりなさい」
初めての試験が運悪くハイレベルになってしまい、気の毒に思った試験官の一人がセラフィーを元気づけてくれるものの
「あ、ありがとうございます…」
とセラフィーは思わず苦笑いになってしまった。
というのも魔法師でもベテランでなければ見つけるのが大変と言われている魔法石だが、セラフィーにとってみれば石っころの中から強い光を放つ宝石を見つけるようなものである。
『それにしても魔法石を使えるのはラッキーだった』
セラフィーは研究棟の裏に毎日通い、小さな魔法樹に分けてもらった魔力はやっと中級魔法を使えるくらいまでになっていた。
「ではまず、魔法石を探してもらいます。試験はじめ!」
レオや他の生徒達が見守る中、セラフィーの試験がスタートした。
『すぐ見つければ、それはそれで面倒な事になりそうだな』
そこら中で光り輝いている魔法石をあえて無視したセラフィーは、何とか頑張って魔法石を探しているフリを続け、頃合いを見て一番近くにあった魔法石を試験官に提出した。
「まぁ!合格です!」
試験官がルーペのような器具を覗きながら驚きの声を上げると、セラフィーを馬鹿にしていた生徒達がざわめきだす。
「では続いてこの魔法石の魔力を使って、今から現れる魔獣を排除してもらいます。私達が召喚した魔獣ですので、もし排除できなくても対処するので大丈夫ですよ」
試験官がセラフィーに魔法石を返すと、それを合図に離れた場所にいる別の試験官が下級魔獣、ゴブリンを召喚した。
「棄権する場合は即座に申し出てください。それでははじめ!」
セラフィーは両手で魔法石を握ると光の矢を作り出し、次々と召喚されるゴブリンを射抜き消滅させていく。
「見事な魔力操作だ」
教師達が関心の声を漏らす中、腕を組みじっと戦いを見ていたレオは、突然出現した強い魔力に気付いた。
その場にいる試験官や他の教師達もその魔力に気付いたその時、セラフィーの目の前に中級魔獣ゴブリンチャンピオン、そして上級魔獣であるゴブリンロードが召喚されたのであった。
一瞬の出来事に反応が遅れた教師達や、パニックになった生徒達をあざ笑うかのようにゴブリンロードが魔法詠唱する。
「くそっ!間に合わない!」
レオが急いで魔法を発動させようとした瞬間
「《ヘブンズデーレ》」
魔法石を粉々に砕き、セラフィーが両手をパンッ!と合わせ魔法詠唱すると、ゴブリンチャンピオンとゴブリンロードは一瞬にして光の壁に挟まれ、キラキラと輝く粉となって消滅してしまった。
その場にいた全員が呆気にとられるのをよそに、「ふぅ」と息を吐いたセラフィーは試験官に歩み寄ると
「試験とはいえ、さすがにゴブリンロードの召喚はやりすぎかと。魔法石を奪われたら厄介な事になりますよ」
と忠告し一礼すると、まだポカンとした試験官の横をスタスタと通り過ぎ、Cクラスの方へ戻っていったのであった。
◇◇◇
「フィー!ケガは!?大丈夫だったの!?」
セラフィーが後方にいたCクラスに戻ると、生徒達をかき分けデイジーがぎゅっと抱きつく。
「あぁ、問題ないよ」
なだめるように背中をさすると、我慢していたのか小さく肩を震わせ押し殺すようにデイジーは泣き出した。
「試験…上手くいったわ…。本当は今まで半分諦めていたの」
デイジーは顔を上げ、涙を溜めた瞳でセラフィーを見つめると
「あなたを信じて本当に良かったわ。ありがとう」
感謝の言葉を口にしたことで緊張の糸が切れたのか、ドバッと泣き出しセラフィーを慌てさせたのであった。
その後はトラブルも無く無事1回目の試験がすべて終了したが、なぜ試験中に中級魔獣、そして上級魔獣が召喚されたのか調査が続けられたが原因は分からず、真相は謎に包まれていった。
そして試験から2日後、朝から落ち着かない様子のデイジーに引っ張られるように高等科の掲示板を見に行くと、先日の試験結果が張り出され大勢の生徒達がざわめいていた。
「えっ…ちょっと!フィー!見て!」
高等科全体の上位20名のみが発表される結果を見て興奮したデイジーは、促すようにセラフィーを前へ押し出す。
「おお!デイジー凄いじゃないか!15位に入ってるぞ!」
「そうじゃなくて!」
突っ込みを入れられ、デイジーが指差す箇所を凝視してみると
「2位…フィー…?」
「そう!初めての試験で2位なんてあなた天才だわ!」
デイジーに肩をガクガクと揺らされたセラフィーは
『順位など気にしていなかったが…少し悔しい気持ちになるもんだな』
と自分でも想定していなかった心境の変化に呆れ笑いを浮かべるのであった。
その日の終業時、教卓に立ったジェシカはクラスの前で改めてセラフィーとデイジーの順位を発表すると
「という事で、寂しいけどフィーとデイジーは明日からSクラスに移動になりま~すっ」
と一人楽しそうにパチパチと拍手をした。
まさかの出来事にセラフィー以外のクラス全員が「ええっーー!?」と驚きの声を上げ、隣の席のデイジーは
「父さんと母さんに言わないと…」
と半ば放心状態で一人呟いている。
Cクラスから一気にSクラスへ駆け上がる事がどれほど凄い事なのか、まったく理解していなかったセラフィーは、話したこともないクラスメイト数人から「頑張ってね!」「凄いな!」と声をかけられ驚いたが、同時に胸が少し暖かくなるのを感じた。
◇◇◇
夕方、デイジーと別れたセラフィーは、いつも通り魔法研究棟の裏に植えられている小さな魔法樹の元に向かう。
『おかしい…。そろそろ上級魔法が使えるくらいの魔力量になっても良いはずだ』
デイジーの時のように自分自身の魔法回路を解析しようとするが、今の魔力量では大きすぎる自分の魔法回路を全て診る事はできない。
ギリっと唇を噛むセラフィーは人の気配を感じ、バッと後ろを振り返るとそこには腕を組みセラフィーを凝視するレオの姿があった。
「ここで何をしている」
レオの声は相変わらず低く冷たい。
「この木を見ていると落ち着くのです。すみません、勝手に入ってしまって…。失礼します」
研究棟の裏に勝手に入られた事で気分を悪くしているのだろうと考えたセラフィーは一礼し、その場を去ろうとした。
「待て!」
立ち去ろうとしたセラフィーの手をレオが咄嗟に掴む。
「どこかへ行けという意味じゃない…」
バツが悪そうに俯く愛弟子の姿に、セラフィーは少し驚いたが
「では、もう少しだけ」
と頬を緩めた。
レオとの時間が嬉しいと感じる反面、言いようもない緊張感がセラフィーを襲っていた。
最初はレオに全てを打ち明け、すぐに元の姿に戻るつもりだった。
しかし、レオナルドと名前を変え、ガンダスの養子になり王女との婚約を噂される今、その事を打ち明ければレオの足枷になるかもしれないと考えたセラフィーは結局何も打ち明けられずにいる。
『ジェシカはレオが<レオ>と呼ばれるのをとても嫌がったと言っていたな…』
もしかしたらレオはセラフィーとの過去と決別したいのかもしれない。
グルグルと考え込んでいると、セラフィーの横に並んだレオがボソッと口を開いた。
「お前は光魔法を使うんだな」
「あ、はい。そうですが…」
遠くを見つめていたセラフィーは視線をレオに戻すと、思い詰めたような表情でセラフィーを見つめるレオと目が合った。
『なぜそんな顔を…』
声をかけようとしたものの、すぐ視線を逸らされ再びレオは俯いてしまうが
「明日からSクラスだそうだな。Sクラスは実戦も多く、人間関係も少し複雑になる。…何かあれば相談するといい」
そう言い残してどこかへ行ってしまった。
『やはり根は優しいんだな』
ツンとした態度からは想像できないような気遣いにセラフィーはふっと笑うと、魔法樹に別れを告げ寮へと足を向ける。
夕食後、今日一日の出来事を思い返しながら湯で身体を洗い流したセラフィーは、ふと鏡に写った自分を凝視した。
『髪の色が…それと瞳も薄くなっている?』
目覚めたばかりの頃はこげ茶色だった髪と瞳が、色素が薄くなったかのように少し明るい色に変わっていた。
『もしかすると、魔力量と何か関係があるのか?』
新たな疑問に「うーん」と頭を悩ませたセラフィーは、湯上がりという事も忘れしばらくそのまま浴室に籠もっていた。
初めての試験が運悪くハイレベルになってしまい、気の毒に思った試験官の一人がセラフィーを元気づけてくれるものの
「あ、ありがとうございます…」
とセラフィーは思わず苦笑いになってしまった。
というのも魔法師でもベテランでなければ見つけるのが大変と言われている魔法石だが、セラフィーにとってみれば石っころの中から強い光を放つ宝石を見つけるようなものである。
『それにしても魔法石を使えるのはラッキーだった』
セラフィーは研究棟の裏に毎日通い、小さな魔法樹に分けてもらった魔力はやっと中級魔法を使えるくらいまでになっていた。
「ではまず、魔法石を探してもらいます。試験はじめ!」
レオや他の生徒達が見守る中、セラフィーの試験がスタートした。
『すぐ見つければ、それはそれで面倒な事になりそうだな』
そこら中で光り輝いている魔法石をあえて無視したセラフィーは、何とか頑張って魔法石を探しているフリを続け、頃合いを見て一番近くにあった魔法石を試験官に提出した。
「まぁ!合格です!」
試験官がルーペのような器具を覗きながら驚きの声を上げると、セラフィーを馬鹿にしていた生徒達がざわめきだす。
「では続いてこの魔法石の魔力を使って、今から現れる魔獣を排除してもらいます。私達が召喚した魔獣ですので、もし排除できなくても対処するので大丈夫ですよ」
試験官がセラフィーに魔法石を返すと、それを合図に離れた場所にいる別の試験官が下級魔獣、ゴブリンを召喚した。
「棄権する場合は即座に申し出てください。それでははじめ!」
セラフィーは両手で魔法石を握ると光の矢を作り出し、次々と召喚されるゴブリンを射抜き消滅させていく。
「見事な魔力操作だ」
教師達が関心の声を漏らす中、腕を組みじっと戦いを見ていたレオは、突然出現した強い魔力に気付いた。
その場にいる試験官や他の教師達もその魔力に気付いたその時、セラフィーの目の前に中級魔獣ゴブリンチャンピオン、そして上級魔獣であるゴブリンロードが召喚されたのであった。
一瞬の出来事に反応が遅れた教師達や、パニックになった生徒達をあざ笑うかのようにゴブリンロードが魔法詠唱する。
「くそっ!間に合わない!」
レオが急いで魔法を発動させようとした瞬間
「《ヘブンズデーレ》」
魔法石を粉々に砕き、セラフィーが両手をパンッ!と合わせ魔法詠唱すると、ゴブリンチャンピオンとゴブリンロードは一瞬にして光の壁に挟まれ、キラキラと輝く粉となって消滅してしまった。
その場にいた全員が呆気にとられるのをよそに、「ふぅ」と息を吐いたセラフィーは試験官に歩み寄ると
「試験とはいえ、さすがにゴブリンロードの召喚はやりすぎかと。魔法石を奪われたら厄介な事になりますよ」
と忠告し一礼すると、まだポカンとした試験官の横をスタスタと通り過ぎ、Cクラスの方へ戻っていったのであった。
◇◇◇
「フィー!ケガは!?大丈夫だったの!?」
セラフィーが後方にいたCクラスに戻ると、生徒達をかき分けデイジーがぎゅっと抱きつく。
「あぁ、問題ないよ」
なだめるように背中をさすると、我慢していたのか小さく肩を震わせ押し殺すようにデイジーは泣き出した。
「試験…上手くいったわ…。本当は今まで半分諦めていたの」
デイジーは顔を上げ、涙を溜めた瞳でセラフィーを見つめると
「あなたを信じて本当に良かったわ。ありがとう」
感謝の言葉を口にしたことで緊張の糸が切れたのか、ドバッと泣き出しセラフィーを慌てさせたのであった。
その後はトラブルも無く無事1回目の試験がすべて終了したが、なぜ試験中に中級魔獣、そして上級魔獣が召喚されたのか調査が続けられたが原因は分からず、真相は謎に包まれていった。
そして試験から2日後、朝から落ち着かない様子のデイジーに引っ張られるように高等科の掲示板を見に行くと、先日の試験結果が張り出され大勢の生徒達がざわめいていた。
「えっ…ちょっと!フィー!見て!」
高等科全体の上位20名のみが発表される結果を見て興奮したデイジーは、促すようにセラフィーを前へ押し出す。
「おお!デイジー凄いじゃないか!15位に入ってるぞ!」
「そうじゃなくて!」
突っ込みを入れられ、デイジーが指差す箇所を凝視してみると
「2位…フィー…?」
「そう!初めての試験で2位なんてあなた天才だわ!」
デイジーに肩をガクガクと揺らされたセラフィーは
『順位など気にしていなかったが…少し悔しい気持ちになるもんだな』
と自分でも想定していなかった心境の変化に呆れ笑いを浮かべるのであった。
その日の終業時、教卓に立ったジェシカはクラスの前で改めてセラフィーとデイジーの順位を発表すると
「という事で、寂しいけどフィーとデイジーは明日からSクラスに移動になりま~すっ」
と一人楽しそうにパチパチと拍手をした。
まさかの出来事にセラフィー以外のクラス全員が「ええっーー!?」と驚きの声を上げ、隣の席のデイジーは
「父さんと母さんに言わないと…」
と半ば放心状態で一人呟いている。
Cクラスから一気にSクラスへ駆け上がる事がどれほど凄い事なのか、まったく理解していなかったセラフィーは、話したこともないクラスメイト数人から「頑張ってね!」「凄いな!」と声をかけられ驚いたが、同時に胸が少し暖かくなるのを感じた。
◇◇◇
夕方、デイジーと別れたセラフィーは、いつも通り魔法研究棟の裏に植えられている小さな魔法樹の元に向かう。
『おかしい…。そろそろ上級魔法が使えるくらいの魔力量になっても良いはずだ』
デイジーの時のように自分自身の魔法回路を解析しようとするが、今の魔力量では大きすぎる自分の魔法回路を全て診る事はできない。
ギリっと唇を噛むセラフィーは人の気配を感じ、バッと後ろを振り返るとそこには腕を組みセラフィーを凝視するレオの姿があった。
「ここで何をしている」
レオの声は相変わらず低く冷たい。
「この木を見ていると落ち着くのです。すみません、勝手に入ってしまって…。失礼します」
研究棟の裏に勝手に入られた事で気分を悪くしているのだろうと考えたセラフィーは一礼し、その場を去ろうとした。
「待て!」
立ち去ろうとしたセラフィーの手をレオが咄嗟に掴む。
「どこかへ行けという意味じゃない…」
バツが悪そうに俯く愛弟子の姿に、セラフィーは少し驚いたが
「では、もう少しだけ」
と頬を緩めた。
レオとの時間が嬉しいと感じる反面、言いようもない緊張感がセラフィーを襲っていた。
最初はレオに全てを打ち明け、すぐに元の姿に戻るつもりだった。
しかし、レオナルドと名前を変え、ガンダスの養子になり王女との婚約を噂される今、その事を打ち明ければレオの足枷になるかもしれないと考えたセラフィーは結局何も打ち明けられずにいる。
『ジェシカはレオが<レオ>と呼ばれるのをとても嫌がったと言っていたな…』
もしかしたらレオはセラフィーとの過去と決別したいのかもしれない。
グルグルと考え込んでいると、セラフィーの横に並んだレオがボソッと口を開いた。
「お前は光魔法を使うんだな」
「あ、はい。そうですが…」
遠くを見つめていたセラフィーは視線をレオに戻すと、思い詰めたような表情でセラフィーを見つめるレオと目が合った。
『なぜそんな顔を…』
声をかけようとしたものの、すぐ視線を逸らされ再びレオは俯いてしまうが
「明日からSクラスだそうだな。Sクラスは実戦も多く、人間関係も少し複雑になる。…何かあれば相談するといい」
そう言い残してどこかへ行ってしまった。
『やはり根は優しいんだな』
ツンとした態度からは想像できないような気遣いにセラフィーはふっと笑うと、魔法樹に別れを告げ寮へと足を向ける。
夕食後、今日一日の出来事を思い返しながら湯で身体を洗い流したセラフィーは、ふと鏡に写った自分を凝視した。
『髪の色が…それと瞳も薄くなっている?』
目覚めたばかりの頃はこげ茶色だった髪と瞳が、色素が薄くなったかのように少し明るい色に変わっていた。
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