眼中になかった同期とセフレになってみたら沼すぎて、初恋。

ぴょす

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ずっとこのままでいられたら

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眠る前、もう十分だと思っていたのに、司はまた俺を求めてきた。いつも以上に強引で、息が続かないほどに深く、何度も。

終わったあとも腕を緩めず、俺を腕枕に閉じ込める。心臓の鼓動が速すぎて、身体の奥までまだ熱が残っていた。

そんな中、司が俺を抱きしめながら呟いた。

「いい加減さ、付き合ってよ」

一瞬、頭が真っ白になった。けれど、視線を上げた俺の目に映ったのは、冗談でも軽口でもない司の真剣な顔。

「……付き合う、って……」

かろうじてそう返した俺に、司は少し視線を逸らして、気まずそうに笑った。

「……いや、俺、変なタイミングで言ったな」

額に手を当てて、短く息を吐く。

「ごめん……こんな状況で言うことじゃないよな」

その弱さに、逆に胸が締めつけられる。だけど今の俺は、

「……少し、考えたい」

そう言うしかなかった。
けれど司は、俺を抱く腕を強くして言葉を被せる。

「考える時間なんて、もう十分あっただろ」

「……だから、それは、」

「俺、ずっと言ってきたじゃん。態度でも、言葉でも。そりゃどんな関係でも良いとか……待てるとか……そう言ったのは俺だけど、そんなの一緒にいたいための強がりだって分かるだろ……」

「分かってるつもりだよ、そんな司に甘えてるのは俺だし、俺が悪いのも……分かってる……別に司のことが嫌いなわけじゃない。ただ……」

思わず反論しかけて、でも言葉が続かない。だって本当は、怖いだけだから。司は眉を寄せ、俺を見下ろす。

「ただ、何?……俺には、それが一番怖いよ。俺の努力でなんとかなる事なの?俺がなんとかすればいい事なの?」

俺は視線を逸らして呟いた。

「……男同士で、付き合うって……そういう、軽いことじゃない。司は……分かってない」

すると司は、ぐっと眉をひそめた。

「分かってるつもりはない。……でも、慎を欲しい気持ちはそれとは関係ないだろ。もう俺、待てないんだよ。慎が誰かに取られるの考えるだけで……気が狂いそうになる」

……ずるい。
そんな顔、そんな声、そんな言葉……ずるい。司の胸に顔を埋めたまま、俺は小さく息を吐いた。

「……答えは、まだ出せない。でも……司から離れるつもりは、ない……って言ったら怒る?」

声に出してしまった瞬間、胸の奥がじんと熱くなる。その言葉を聞いた司は、短く笑った。安堵の笑い。でも、すぐに低い声で囁く。

「……だったら、もう恋人同然だろ」

「え……?」

「慎が覚悟決めてくれるまで、待つだけだろ。俺の中で答えは出てるから。覚悟できたとき、もう一度ちゃんと告白する。信じてもらえる形で。」

司の声は真っ直ぐで、迷いがなかった。

「でも、そのときが来るまで……俺は今この瞬間から、お前を誰にも渡さないって決めた」

腕に力がこもる。まるで自分を閉じ込めるように、抱きしめられて。俺は抵抗もできずにキスを受けて、そのまま眠りに落ちてしまったのだった。


そうして迎えた朝は、いつもより甘い気がした。


窓のカーテンの隙間から差し込む日差しで、うっすらと目を覚ます。まだ身体は司の腕の中に収まっていた。

「……おはよ、慎」

耳元にかかる低い声。寝起きのはずなのに、まるで夜の続きみたいに熱を含んでいて、思わず頬が熱くなる。

「お、おはよう……」

気まずさを抱えたまま視線を逸らす俺の頬を、司は指先で撫でた。

「なに照れてんの。昨日あんなに甘えてたくせに」

「……っ、そーゆーの言うなよ」

布団を頭までかぶろうとしたのに、するりと腕を差し込まれて逃げ道を塞がれる。

「土日ずっと一緒なのめちゃくちゃ嬉しい……」

囁きながら首筋にキスが降ってくる。胸の奥では“こんな関係でいいのか”って不安がくすぶっているのに、その迷いを挟む隙さえ与えてくれない。

「ま、待って……」

と抗議の声を上げても、司は楽しそうに笑うだけ。

「待たない。ちゅーいっぱいしたい気分だから。」

その強引さに、どんどん理性が溶かされていく。腕の中に絡め取られ、背中を撫でられ、唇を奪われるたびに、もう恋人そのものみたいで。安心感と、くすぐったい幸福感が同時に押し寄せてくる。

朝の光がやわらかく差し込んで、ベッドの上にいる俺たちをまるごと照らしていて、少し恥ずかしい。腕枕のまま俺を抱き込んでいた司が、目を細めて覗き込む。

「なに、その顔。まだ眠い?」

「……ちょっとだけ」

「ふーん。俺はもう完全に起きちゃった。」

そう言いながら、頬に軽く唇を落とされる。
眠気も残ってるのに、胸の奥だけ妙に熱くなる。

「……司」

「ん?」

「……する?」

小さな声で口にすると、司は一瞬きょとんとして、それから口の端を上げた。

「へぇ。慎から誘ってくれるんだ?」

「だ、だっ……て、そういう感じだったろ……」

真っ赤になった俺に、司がさらに追い打ちをかける。

「じゃあ、したい?」

「……っ……」

「言わなくても顔に書いてあるけどな。……可愛い」

囁きながら額にキスを落とされる。明るい部屋の中で、夜みたいな影も隠し場所もなくて、ただ真っ直ぐに互いの表情が見える。その分だけ照れくささは増すけど、それ以上に胸が高鳴ってた。
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