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【第十話】霊子の過去・さようなら霊子
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文化祭が無事に終わり、クラスの皆は達成感に満ち溢れていた。
そして霊子も教室に帰ってきて、また奇妙な学校生活に戻り、数日が経ったある日・・・
林先生と隼人が教室に入ってきた。
林先生
「えー、隼人君の怪我が良くなったので、今日からまた学校に戻れるようになったから、皆宜しくな」
隼人
「・・・宜しく」
隼人は言葉少なめに喋った。
後で先生に聞くと、隼人は交通事故に合う前、交通ルールを無視し、赤信号で横断歩道を渡ったため、事故にあったらしい。明らかな自分の不注意で起きた事故だったのだ。
隼人の事故は霊子の仕業じゃないかと言っている人もいたけど、私はやっぱり霊子じゃなかったと分かり、ホッとした。
久し振りにクラス全員が揃い、林先生もクラスの皆も嬉しそうだ。
これからまた奇妙で楽しい学校生活が送れると思っていた・・・
林先生
「えー、そして・・・今日で霊子さんとお別れになります」
生徒達
「えー?」「どうして?」「嫌だ」「悲しい」
霊子がチョークを手に取り、黒板に文字を書き始めた。
(皆、いままでありがとう。私は中学2年生の時に事故に遭い、楽しみにしていた学校生活を満足に送る事が出来ず、死んでしまったの。でも幽霊になってもその思いが消えずにいた頃、唯一私の姿が見えていた校長先生が、私の気持ちを分かってくれて、2年生のこの教室にいて良いよと言って、私の居場所を作ってくれたの。毎年この教室で新しい生徒達と出会い、学校生活を共にし、そして今年はこのクラスで皆と出会った。
今まで色々楽しい事も辛い事もあったけど、文化祭での皆の息の合ったダンスを見て感動したし、私の事をずっと信じてくれていたミイコと一平もありがとう。皆のお陰で楽しい学校生活を送りたいという思いがやっと叶ったよ。だから私は満足して成仏できるよ。皆、ありがとう。そしてさようなら)
そう言って霊子は消えていった。
女子生徒達がすすり泣きをしている。
エリカや一平も声を出して泣いている。
私は今までの霊子との思い出が蘇ってきて悲しくて淋しくて涙が溢れてきた。
(霊子、ありがとう。そしてさようなら)
後日、校長先生の話では、霊子は中学2年生の時に、文化祭の最中、天井から落下した照明が霊子に直撃し、その事が原因で亡くなってしまったという。
(霊子は私達が文化祭のダンスの練習をしている間、ずっと浮かない表情をしていたのは、文化祭の日に何か良くない事が起こるんじゃないかと考えていたからなのかなと私は思った。)
放課後、皆が帰った後も私と一平は霊子の席を眺めていた。
そして一平が紙を取り出し、机の上に置いた。
一平
「はぁー、霊子の絵を描いたのに見せられなかった。」
そこには一平が想像した霊子の姿が描かれていた。
黒髪でショートヘアーの女の子が微笑んでいる。
私は驚いた。一平は霊子の姿が見えないはずなのに、何処となく霊子の特徴を捉えている。
一平
「残念だな」
ミイコ
「うん」
そして私と一平が帰ろうとすると、
一平が描いた絵がゆらゆらと動きだした。
ミイコ
「霊子」
一平
「ミイコ、霊子いるの?」
ミイコ
「うん」
霊子
「二人にはちゃんとさようならをしたかったの。一平、私の絵を描いてくれてありがとう」
ミイコ
「一平、霊子が絵を描いてくれてありがとうって」
一平
「うん」
霊子
「ミイコ、ずっと仲良くしてくれてありがとう」
ミイコ
「うん」
私達3人は、今までの思い出を振り返りながら、楽しい時間を過ごした。
そしてあっという間にお別れの時がきた。
最後に、霊子が一平の描いた自分の絵を持ち、霊子を挟むように私と一平も並び三人で写真を撮った。
三人の思い出を忘れないように。
霊子
「これで本当のお別れ。ミイコ、一平さようなら」
ミイコ・一平
「さようなら霊子」
こうして私達クラスの皆と、幽霊の霊子の奇妙な学校生活は終わった。
そして霊子も教室に帰ってきて、また奇妙な学校生活に戻り、数日が経ったある日・・・
林先生と隼人が教室に入ってきた。
林先生
「えー、隼人君の怪我が良くなったので、今日からまた学校に戻れるようになったから、皆宜しくな」
隼人
「・・・宜しく」
隼人は言葉少なめに喋った。
後で先生に聞くと、隼人は交通事故に合う前、交通ルールを無視し、赤信号で横断歩道を渡ったため、事故にあったらしい。明らかな自分の不注意で起きた事故だったのだ。
隼人の事故は霊子の仕業じゃないかと言っている人もいたけど、私はやっぱり霊子じゃなかったと分かり、ホッとした。
久し振りにクラス全員が揃い、林先生もクラスの皆も嬉しそうだ。
これからまた奇妙で楽しい学校生活が送れると思っていた・・・
林先生
「えー、そして・・・今日で霊子さんとお別れになります」
生徒達
「えー?」「どうして?」「嫌だ」「悲しい」
霊子がチョークを手に取り、黒板に文字を書き始めた。
(皆、いままでありがとう。私は中学2年生の時に事故に遭い、楽しみにしていた学校生活を満足に送る事が出来ず、死んでしまったの。でも幽霊になってもその思いが消えずにいた頃、唯一私の姿が見えていた校長先生が、私の気持ちを分かってくれて、2年生のこの教室にいて良いよと言って、私の居場所を作ってくれたの。毎年この教室で新しい生徒達と出会い、学校生活を共にし、そして今年はこのクラスで皆と出会った。
今まで色々楽しい事も辛い事もあったけど、文化祭での皆の息の合ったダンスを見て感動したし、私の事をずっと信じてくれていたミイコと一平もありがとう。皆のお陰で楽しい学校生活を送りたいという思いがやっと叶ったよ。だから私は満足して成仏できるよ。皆、ありがとう。そしてさようなら)
そう言って霊子は消えていった。
女子生徒達がすすり泣きをしている。
エリカや一平も声を出して泣いている。
私は今までの霊子との思い出が蘇ってきて悲しくて淋しくて涙が溢れてきた。
(霊子、ありがとう。そしてさようなら)
後日、校長先生の話では、霊子は中学2年生の時に、文化祭の最中、天井から落下した照明が霊子に直撃し、その事が原因で亡くなってしまったという。
(霊子は私達が文化祭のダンスの練習をしている間、ずっと浮かない表情をしていたのは、文化祭の日に何か良くない事が起こるんじゃないかと考えていたからなのかなと私は思った。)
放課後、皆が帰った後も私と一平は霊子の席を眺めていた。
そして一平が紙を取り出し、机の上に置いた。
一平
「はぁー、霊子の絵を描いたのに見せられなかった。」
そこには一平が想像した霊子の姿が描かれていた。
黒髪でショートヘアーの女の子が微笑んでいる。
私は驚いた。一平は霊子の姿が見えないはずなのに、何処となく霊子の特徴を捉えている。
一平
「残念だな」
ミイコ
「うん」
そして私と一平が帰ろうとすると、
一平が描いた絵がゆらゆらと動きだした。
ミイコ
「霊子」
一平
「ミイコ、霊子いるの?」
ミイコ
「うん」
霊子
「二人にはちゃんとさようならをしたかったの。一平、私の絵を描いてくれてありがとう」
ミイコ
「一平、霊子が絵を描いてくれてありがとうって」
一平
「うん」
霊子
「ミイコ、ずっと仲良くしてくれてありがとう」
ミイコ
「うん」
私達3人は、今までの思い出を振り返りながら、楽しい時間を過ごした。
そしてあっという間にお別れの時がきた。
最後に、霊子が一平の描いた自分の絵を持ち、霊子を挟むように私と一平も並び三人で写真を撮った。
三人の思い出を忘れないように。
霊子
「これで本当のお別れ。ミイコ、一平さようなら」
ミイコ・一平
「さようなら霊子」
こうして私達クラスの皆と、幽霊の霊子の奇妙な学校生活は終わった。
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