【完結】婚約破棄と追放をセットでくらった件 〜神スキルで逆転人生〜

長船凪

文字の大きさ
12 / 125

12 さらに新たな患者

しおりを挟む
 今、とても騎士の鎧が欲しい!
 股間がテントはってもごまかせるやつ!
 つまり主に下半身の装備が必要!

 と、先程のトイレの中で切実に思った。
 何しろ女性の胸がただで揉めるのは素晴らしいが、俺のジュニアが反応してしまう!

 相手が苦しんでいたら、それどころではないのでなんとかなるが、問題は感じてるみたいな反応される時だ!

 などと考えつつ、ボード遊びに行こうとしていたら、新たな客人!
 もしかしなくても患者!
 どうしよう! 2回もトイレ行く不審者になるのはヤバイかも!

 やるのは治療なのになに◯起してんだ、不謹慎な破廉恥男! と、思われそう!

 などと心配していたら、茶髪の女性が担架で運ばれてきた!
 急患だコレ!



「ううっ! 苦しいっ!! ああっ!!」
「まあ! 既に発作が起きてるではないの!」


 コレにはニコレット様も驚くし俺も驚く。


「ひとまずそこのカウチに寝かせてください!」
 

 俺がそう指示すると、騎士らしき男が茶髪令嬢を担架からカウチに移動させた。


「男性は治療師以外は、外に出て!」

 ニコレット様が騎士に指示を出す。


「はっ、廊下に出ておりますので、うちのエマお嬢様をよろしくお願いいたします!」


 担架を担いでいた騎士達は急いでサロンから出た。

 目の前には痛みに苦しむ患者!
 歯を食いしばり、脂汗が額に滲む。


「いきます! 魔力吸引!!」


 俺はまるで呪文のように今から施術しますよというのが伝わるようにわざと言ってみた!

 俺の手のひらが白銀色に輝くき、魔力を胸越しに吸い出していく!

 初めはなだめるように左の乳房を撫でさする!
 それから、ゆっくりもみもみしてみた。
 マッサージのように。

「う……っ、く、ハァッ、あっ!」


 まだやや苦しいのか!?
 彼女から滝のような汗が額から流れてる。

 俺は右片手では相変わらず胸のマッサージしつつ、左手でポケットの中からハンカチを取り出し、そのまま彼女の額の汗をぬぐった。


「レディ大丈夫ですか? まだ苦しいですか?」
「ハァッ、ハァッ……い、痛みが……引いてきましたわ」

「それはよかった」

 俺はそう言いつつ、左手で乱れて顔にかかる髪を耳にかけてあげた。
 今回は発作中でとても苦しそうだったので、俺の股間のあれは落ち着いてる。


「はーーっ♡ はぁ~~っ♡」


 未だ荒い呼吸をしてるようだが、表情が色っぽくなってきた。
 なんか俺の下半身がヤバくなりそうだからこの辺でやめていいか?


「落ち着いてきたようですので、今回はこの辺で終わります」

 と言ってから、俺が最後にひと揉みしてみたら、

「あんっ!♡」

 と、確実に嬌声が! あっぶね!
 そして室内の冷えた視線がつき刺さり、無事にことなきをえた! 萎えぽよ~!

 ニコレット様やさっき施術を終えたばかりのレベッカ嬢も侍女サーラさんも、こちらを見てるのである!
 しかもガン見!


「ネオ様、こちらはエマニュエル・リ・ジェラルディーヌ、子爵家の令嬢です」

 ニコレット様が夏なのに冷気をまとって紹介してくれた。

「エマニュエル嬢、改めて挨拶を申し上げます。私の名はネオ。平民ゆえ姓はありません」

 俺は膝をついて挨拶した。

「あ、あまり平民には見えない物腰しですけど、ひとまずはありがとうございます。
ネオ様、あなたの治療のお陰で助かりましたわ、よければエマとお呼びください」


 エマ嬢は目をパチパチと瞬きを数度繰り返しつつも、とりあえずは俺の出自を今問い詰めてもなと、思いなおしたようだ。


「エマ嬢、大変でしたわね。よければうちの浴室を使ってくださいませ」
「ニコレット様、ありがとうございます。お言葉に甘えますわ」
「ところでエマ嬢、ドレスや部屋着の着替えはお持ちかしら? なければ私のを貸しますけれど」

「ニコレット嬢、大丈夫ですわ、そちらは馬車に積んで来てありますので!」
「ではすぐに脱衣所まで運ばせましょう」


 彼女は痛みで苦しみ、大変汗をかいていたのでお風呂へどうぞということらしい。
 後は着替えや入浴の手伝いはメイドがどうにかしてくれるだろう。

 そして俺がさっき使ったハンカチをポケットにしまおうとすると、


「ネオ様、お待ちを! 洗って返しますので!」


 と言って、エマ嬢が俺の手からハンカチを強引にひきとった。
 べ、別に令嬢の汗の染み込んだハンカチをクンカクンカとかしないからな!?
 と、焦ったけど、まあ、普通の反応だよな。

 彼女は恥じらってるだげだ、そうだ、そうに違いない!


 彼女はお風呂に行った。


「あの大騒ぎではボート遊びは明日にしたほうがよさそうですわね」

 ニコレット様はボード遊びを諦めたようだ。
 今日のところは、だが。

 だがその後、どこかに行っていたユージーンが合流し、


「旅の吟遊詩人が公園に来ていて歌っていたよ」

 と、言った。

「ああ、当家の別荘の敷地の一部は公園として一般人にも開放してますので、そういう輩もたまに来ますわ、人を集めて歌っていますの。せっかくなので歌でも聴きに行きましょうか?」
「いいですね」


 本来デートの予定だったのだ。
 ロマンチックな恋の詩でも聴きたいのかもしれないと、俺は了承した。

 しかしユージーンはさっき聴いてきたってことで留守番をするらしい。
 さては広い敷地内を歩き疲れたな。

 俺とニコレット様とオマケのサーラ様とレベッカ様はボード遊びの代わりに吟遊詩人の詩を聞こうって流れになって、その開放地区の公園へ馬車で向かうことになった。

 エマ嬢は発作を起こしたばかりだし、入浴中なので置いてきた、すまない。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位 転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

処理中です...