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39 獣人の村
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猫耳と尻尾のついてる愛らしい幼女のラーレアルテちゃんのあだ名はアルテらしいから、アルテちゃんと呼ばせて貰うことにした。
アルテちゃんについて森を歩いて行くと、霧に包まれたゾーンに来た。
濃霧の中を進むと、
「止まれ!!」
と、鋭い静止の声が聞こえた。
村の門番だ。
狼か犬みたいな耳と尻尾の獣人の男性が二人立っていて、剣呑な雰囲気だ。
「アルテ! なんで人族を連れて来た!?」
いかん! 俺のせいでかわいいアルテちゃんが責められている!
「お待ちください! 私が交易をしたいと持ちかけ案内を頼みました! それと病人の治療を!」
「交易と治療!?」
「ゴ、ゴブリンになぐられてあたまいたかったけど……この人たちが、たすけてくれたの」
アルテちゃんは門番の恫喝に怯えてしょんぼりしつつも俺達のことを心象がよくなるように伝えてくれた。
そういや一部の悪い人間が獣人を捕らえて奴隷にするとかいう話を聞いたことがあるから、警戒はされて当然だな。
「……」
門番の一人がアルテちゃんの後頭部を確認した。
「髪の毛に血の跡があるけど、傷は塞がっている……」
「交易の件はソイソースとミィソと、もしあれば穀物の米を買わせていただきたいだけなんです!」
「実際治療はできるか分からないのですが、とりあえず私の手に追える病か診察をさせていただけたらと」
レリアさんが前に出て説得に加わってくれた。
「そちらの女性は本物の巫女のようだ……」
レリアさんは衣装が分かりやすく巫女風なのである。
「仕方ないな、アルテはエイダの為にまた痛みを和らげる薬草を探しに行っていたんだろうし」
アルテちゃんの瞳は涙でうるうるしている。
「人族の……変な真似をしたら命はないぞ」
門番は俺達に睨みを効かせつつ、そう警告してきて、
「はい! 悪さは絶対にしません!」
結局アルテちゃんの泣き落としが効いたのか、門番はしぶしぶ村に俺達を入れてくれた。
あの濃い霧は村を隠す結界だろうと、マーヤさんが教えてくれた。
そして獣人の村に入るなり霧が晴れ、見つけたものがある。
ところどころ高低差がある土地なんだが、
「棚田があるじゃん! あれが米!」
棚田を指を差して思わず叫んだ俺に周囲がびっくりした。
「え? お探しの米ですか?」
マーヤさんが俺に声をかけて来た。
「そうです! あの水田で作っている作物!」
「あれは豚とか家畜の飼料だぞ」
村の兵士みたいな槍を持つ獣人がそう答えた。
「飼料!? あれは美味しいはずだよ!?」
「そうか?」
「ミィソはあれや豆から作ってるわけじゃないのですか?」
「ミィソは豆から作られる」
「ではソイソースは?」
「同じ豆だ」
「とにかく後で見せていただけますか?
買わせてください! でもその前に病人のエイダさんとか言う方の元へ!」
「やれやれ、忙しい男だ、エイダの元へ案内するからついて来るがいい」
「すみません! ありがとうございます!」
どうしても米と醤油と味噌が欲しいので、ここはそのうち子爵になるとはいえ、威厳など投げ捨てて低姿勢でいく。
土壁のシンプルな作りの家がそこかしこにあり、エイダさんのいる家もそのような土壁の家だった。
「エイダ! ただいま!」
ベッドサイドに駆け寄るアルテちゃん。
ベッドの上ではうさ耳の美人が胸のあたりを押さえて苦しんでいた。
レリアさんがすぐに駆け寄り、診察を始めた。
「ううっ、苦しい……っ!」
エイダさんはとても辛そうだ!
「これは……普通の病ではありませんから、私ではお役に立てそうにありません」
「レリアさん、と言うと?」
俺は続きをと、うながした。
「魔力が過多で、乱れています」
「え?」
「つまり、マギアストームですわ」
えっ!?
「俺の出番だ!?」
「そうなんだ、ネオ! 自分で力になれるね!」
ユージーンが俺の肩に手を置いてそう言った。
「ああ! では男性の皆様はお外に出ていただけますか!?」
俺が男性陣に向かってそう言うとこちらの護衛の騎士やユージーンは素直に出ていくが、
「エイダに何をする気だ?」
槍を持つ兵士はギロリと俺を睨む。
「あくまで治療ですよ!」
「ううっ!!」
「エイダおねーちゃんがくるしそうだからはやくして!」
アルテちゃんが涙目で兵士を家から押し出そうとする。
「わ、分かった、分かったから、アルテ!」
兵士は諦めて家の外に出た。
お姉ちゃんとはいえ、猫とうさぎだから血縁というより年上の女性としてお姉ちゃんと呼んでるのかな?
ま、今はそれはいいか、とにかく治療だ!
俺は早速腕まくりをして、水桶で手を洗わせてもらい、彼女に向き直った。
アルテちゃんについて森を歩いて行くと、霧に包まれたゾーンに来た。
濃霧の中を進むと、
「止まれ!!」
と、鋭い静止の声が聞こえた。
村の門番だ。
狼か犬みたいな耳と尻尾の獣人の男性が二人立っていて、剣呑な雰囲気だ。
「アルテ! なんで人族を連れて来た!?」
いかん! 俺のせいでかわいいアルテちゃんが責められている!
「お待ちください! 私が交易をしたいと持ちかけ案内を頼みました! それと病人の治療を!」
「交易と治療!?」
「ゴ、ゴブリンになぐられてあたまいたかったけど……この人たちが、たすけてくれたの」
アルテちゃんは門番の恫喝に怯えてしょんぼりしつつも俺達のことを心象がよくなるように伝えてくれた。
そういや一部の悪い人間が獣人を捕らえて奴隷にするとかいう話を聞いたことがあるから、警戒はされて当然だな。
「……」
門番の一人がアルテちゃんの後頭部を確認した。
「髪の毛に血の跡があるけど、傷は塞がっている……」
「交易の件はソイソースとミィソと、もしあれば穀物の米を買わせていただきたいだけなんです!」
「実際治療はできるか分からないのですが、とりあえず私の手に追える病か診察をさせていただけたらと」
レリアさんが前に出て説得に加わってくれた。
「そちらの女性は本物の巫女のようだ……」
レリアさんは衣装が分かりやすく巫女風なのである。
「仕方ないな、アルテはエイダの為にまた痛みを和らげる薬草を探しに行っていたんだろうし」
アルテちゃんの瞳は涙でうるうるしている。
「人族の……変な真似をしたら命はないぞ」
門番は俺達に睨みを効かせつつ、そう警告してきて、
「はい! 悪さは絶対にしません!」
結局アルテちゃんの泣き落としが効いたのか、門番はしぶしぶ村に俺達を入れてくれた。
あの濃い霧は村を隠す結界だろうと、マーヤさんが教えてくれた。
そして獣人の村に入るなり霧が晴れ、見つけたものがある。
ところどころ高低差がある土地なんだが、
「棚田があるじゃん! あれが米!」
棚田を指を差して思わず叫んだ俺に周囲がびっくりした。
「え? お探しの米ですか?」
マーヤさんが俺に声をかけて来た。
「そうです! あの水田で作っている作物!」
「あれは豚とか家畜の飼料だぞ」
村の兵士みたいな槍を持つ獣人がそう答えた。
「飼料!? あれは美味しいはずだよ!?」
「そうか?」
「ミィソはあれや豆から作ってるわけじゃないのですか?」
「ミィソは豆から作られる」
「ではソイソースは?」
「同じ豆だ」
「とにかく後で見せていただけますか?
買わせてください! でもその前に病人のエイダさんとか言う方の元へ!」
「やれやれ、忙しい男だ、エイダの元へ案内するからついて来るがいい」
「すみません! ありがとうございます!」
どうしても米と醤油と味噌が欲しいので、ここはそのうち子爵になるとはいえ、威厳など投げ捨てて低姿勢でいく。
土壁のシンプルな作りの家がそこかしこにあり、エイダさんのいる家もそのような土壁の家だった。
「エイダ! ただいま!」
ベッドサイドに駆け寄るアルテちゃん。
ベッドの上ではうさ耳の美人が胸のあたりを押さえて苦しんでいた。
レリアさんがすぐに駆け寄り、診察を始めた。
「ううっ、苦しい……っ!」
エイダさんはとても辛そうだ!
「これは……普通の病ではありませんから、私ではお役に立てそうにありません」
「レリアさん、と言うと?」
俺は続きをと、うながした。
「魔力が過多で、乱れています」
「え?」
「つまり、マギアストームですわ」
えっ!?
「俺の出番だ!?」
「そうなんだ、ネオ! 自分で力になれるね!」
ユージーンが俺の肩に手を置いてそう言った。
「ああ! では男性の皆様はお外に出ていただけますか!?」
俺が男性陣に向かってそう言うとこちらの護衛の騎士やユージーンは素直に出ていくが、
「エイダに何をする気だ?」
槍を持つ兵士はギロリと俺を睨む。
「あくまで治療ですよ!」
「ううっ!!」
「エイダおねーちゃんがくるしそうだからはやくして!」
アルテちゃんが涙目で兵士を家から押し出そうとする。
「わ、分かった、分かったから、アルテ!」
兵士は諦めて家の外に出た。
お姉ちゃんとはいえ、猫とうさぎだから血縁というより年上の女性としてお姉ちゃんと呼んでるのかな?
ま、今はそれはいいか、とにかく治療だ!
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