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84 七回の鐘
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今日の夕食は白身魚の甘酢あんかけと、白米、そしてデザートのプリン。
食事の場所は違うが、おかずは各家庭にも分けるよう多めに作ってるから、子供達も食べてくれてるといいな。
「さて、今日は鐘が7回だ!」
と一言呟いて、俺はメイドに伝令を出した。
ごはんやおやつが配れる時は朝、昼、夕の何時もの時間を知らせるもの3回に追加で多めに鐘を鳴らすことにしてる。
7回鳴らすと騎士、兵士達以外の家族にも何かあるから食堂来いってこと。
そしてプリンは子供だけのスペシャルサービス品となっている。
大人はおかずだけですまない。
更に白米はまだ量の問題で上の者しか食べられない。
なので各家庭では主菜はパンでも食べるだろう。
──ややして、鐘が7回鳴った。
「おかぁさん! 鐘が7回だよ! 今日はなんかあるんだって!」
「厨房のメイドさんから噂で聞いてたわ、お父さんかお友達と貰ってらっしゃい! お行儀よくするのよ!」
「分かったーっ!!」
そんな声が聞こえた。
大工や下働きの者なども砦には存在するから、そのあたりの母子の声かもしれない。
「おかずとプリンもらったー!」
「やさいたべた、ごほーびのプリン!」
「おやつ!」
意気揚々と駆け出そうとする子供達。
「走るなよ! 食べ物持ったままこけたら終わりだぞ!」
「はぁい!」
配膳係の料理人が慌てて注意する。
さて、いざ自分も白身魚の甘酢あんかけを口にする時。
「やはり、安定の美味さ……」
俺は甘酢あんの料理が大好きだ。
白米も美味っ!
「これおいちい」
アルテちゃんのこのいつものセリフ、安定のかわいさ。野菜も食べてえらいぞ!
「揚げた魚がサクッとしていて、甘酸っぱいとろとろしたソースを野菜と共に……なんとも味わい深い。これとても美味しいですね、魚嫌いな子も食べられそうです」
今夜は俺は文官達とアルテちゃんとエイダ達と夕食を食べている。
「なんとか子供に野菜を少しでも食べさせようとして作ったけど、確かに魚嫌いもフライなら食べそうだな」
そしてアルテちゃんが待ちわびていたデザートが運ばれてきた。
「どうぞ、今夜のデザートのプリンでございます」
メイドがそれぞれに配膳をししてくれた。
「プリン! おいちい!」
「よかったわね、アルテ」
相変わらずアルテちゃんとエイダは姉妹のように仲良しだ。
俺はほのぼのとした雰囲気で夕食を終え、それから寝る前には拡張した宿舎用に書類を書き、色々と準備を進めた。
◆ ◆ ◆
翌朝早朝の洗濯場でそのへんの主婦にリサーチしたところ、子供もちゃんと甘酢あんは食べられたそうだ。
もちろん子供達にはプリンの方が人気だったようだが。
それは当然のことだな。
そして軽くベーコンエッグなどで朝食を済ませてから俺は応接室に向かった。
朝の10時頃には、呼んでいた宝石店の者が来てくれるから、エマの指輪のデザインをしたり、茶を飲みつつ待った。
そして時間に間に合うように宝石店の者が現れた。
各家族から妻になる彼女達の指輪のサイズは既に聞き出してるので対応サイズのものを持って来て貰ってる。
あ、エマのとこだけはサファイア鉱床など出てきたため、ジェラルディーヌ家の方で細工師を探すと言うので指輪デザインだけ描き、そして指輪の代わりにペンダントを渡すことにした。
ニコレットにはダイヤのリング、レベッカにはルビーのリング、エマにはアクアマリンのペンダントを選んだ。
指輪を渡す順序が逆だが、逆プロポーズを受けてしまったので仕方ない。
それから執務室で仕事をこなし、ランチに軽くサンドイッチを食べ、昼の3時過ぎにはノックの音が響いた。
「子爵様、宿舎用に注文されていたものが届きました」
メイドだった。
「お、早かったな、すぐさま運び入れるように手配してくれ」
「かしこまりました」
◆◆◆ 宿舎に引越しする騎士と兵士達 ◆◆◆
砦内の夕刻。
騎士と兵士の宿舎へ家具が運び込まれた後に、上の命令で一部の騎士と兵士は魔法で拡張された宿舎に引越しをした。
「内側に入ると急に広いの不思議だな」
「こんなの大賢者しか出来なくないか?」
「どうも池に現れた空飛ぶクラゲが聖獣なんじゃないかって噂だ」
「おお……すごいな」
「あのクラゲが!?」
「世界には不思議が満ちているな」
「なんにせよ、うちの子爵様はどえらい人だったんだな」
「奥方も三人だしな」
「おーい、お前ら見たか!? 共同浴室も広くなってていいぞ!」
「へえ!? どれどれ」
一般兵士の浴室は共同風呂であり、一方で騎士の宿舎の方には小さめではあるが、個室に風呂もついている。
トイレは清掃の都合上、共同である。
「なんにせよ、広く使えるのは助かる」
「ところで遊戯室ってのが急にできててテーブルやソファー以外にダーツとチェスがあった」
「ほー、そこで酒は飲めるのか?」
「それは訊いてみないと分からんが、あの棚は酒を置けるスペースではないか?」
「お茶では?」
「両方置けるだろ! 置くと俺は信じてるぞ!」
「ハハハッ」
騎士や兵士達は広くなった部屋や浴室、新たに増えた遊戯室などでおおいに喜んでいた。
食事の場所は違うが、おかずは各家庭にも分けるよう多めに作ってるから、子供達も食べてくれてるといいな。
「さて、今日は鐘が7回だ!」
と一言呟いて、俺はメイドに伝令を出した。
ごはんやおやつが配れる時は朝、昼、夕の何時もの時間を知らせるもの3回に追加で多めに鐘を鳴らすことにしてる。
7回鳴らすと騎士、兵士達以外の家族にも何かあるから食堂来いってこと。
そしてプリンは子供だけのスペシャルサービス品となっている。
大人はおかずだけですまない。
更に白米はまだ量の問題で上の者しか食べられない。
なので各家庭では主菜はパンでも食べるだろう。
──ややして、鐘が7回鳴った。
「おかぁさん! 鐘が7回だよ! 今日はなんかあるんだって!」
「厨房のメイドさんから噂で聞いてたわ、お父さんかお友達と貰ってらっしゃい! お行儀よくするのよ!」
「分かったーっ!!」
そんな声が聞こえた。
大工や下働きの者なども砦には存在するから、そのあたりの母子の声かもしれない。
「おかずとプリンもらったー!」
「やさいたべた、ごほーびのプリン!」
「おやつ!」
意気揚々と駆け出そうとする子供達。
「走るなよ! 食べ物持ったままこけたら終わりだぞ!」
「はぁい!」
配膳係の料理人が慌てて注意する。
さて、いざ自分も白身魚の甘酢あんかけを口にする時。
「やはり、安定の美味さ……」
俺は甘酢あんの料理が大好きだ。
白米も美味っ!
「これおいちい」
アルテちゃんのこのいつものセリフ、安定のかわいさ。野菜も食べてえらいぞ!
「揚げた魚がサクッとしていて、甘酸っぱいとろとろしたソースを野菜と共に……なんとも味わい深い。これとても美味しいですね、魚嫌いな子も食べられそうです」
今夜は俺は文官達とアルテちゃんとエイダ達と夕食を食べている。
「なんとか子供に野菜を少しでも食べさせようとして作ったけど、確かに魚嫌いもフライなら食べそうだな」
そしてアルテちゃんが待ちわびていたデザートが運ばれてきた。
「どうぞ、今夜のデザートのプリンでございます」
メイドがそれぞれに配膳をししてくれた。
「プリン! おいちい!」
「よかったわね、アルテ」
相変わらずアルテちゃんとエイダは姉妹のように仲良しだ。
俺はほのぼのとした雰囲気で夕食を終え、それから寝る前には拡張した宿舎用に書類を書き、色々と準備を進めた。
◆ ◆ ◆
翌朝早朝の洗濯場でそのへんの主婦にリサーチしたところ、子供もちゃんと甘酢あんは食べられたそうだ。
もちろん子供達にはプリンの方が人気だったようだが。
それは当然のことだな。
そして軽くベーコンエッグなどで朝食を済ませてから俺は応接室に向かった。
朝の10時頃には、呼んでいた宝石店の者が来てくれるから、エマの指輪のデザインをしたり、茶を飲みつつ待った。
そして時間に間に合うように宝石店の者が現れた。
各家族から妻になる彼女達の指輪のサイズは既に聞き出してるので対応サイズのものを持って来て貰ってる。
あ、エマのとこだけはサファイア鉱床など出てきたため、ジェラルディーヌ家の方で細工師を探すと言うので指輪デザインだけ描き、そして指輪の代わりにペンダントを渡すことにした。
ニコレットにはダイヤのリング、レベッカにはルビーのリング、エマにはアクアマリンのペンダントを選んだ。
指輪を渡す順序が逆だが、逆プロポーズを受けてしまったので仕方ない。
それから執務室で仕事をこなし、ランチに軽くサンドイッチを食べ、昼の3時過ぎにはノックの音が響いた。
「子爵様、宿舎用に注文されていたものが届きました」
メイドだった。
「お、早かったな、すぐさま運び入れるように手配してくれ」
「かしこまりました」
◆◆◆ 宿舎に引越しする騎士と兵士達 ◆◆◆
砦内の夕刻。
騎士と兵士の宿舎へ家具が運び込まれた後に、上の命令で一部の騎士と兵士は魔法で拡張された宿舎に引越しをした。
「内側に入ると急に広いの不思議だな」
「こんなの大賢者しか出来なくないか?」
「どうも池に現れた空飛ぶクラゲが聖獣なんじゃないかって噂だ」
「おお……すごいな」
「あのクラゲが!?」
「世界には不思議が満ちているな」
「なんにせよ、うちの子爵様はどえらい人だったんだな」
「奥方も三人だしな」
「おーい、お前ら見たか!? 共同浴室も広くなってていいぞ!」
「へえ!? どれどれ」
一般兵士の浴室は共同風呂であり、一方で騎士の宿舎の方には小さめではあるが、個室に風呂もついている。
トイレは清掃の都合上、共同である。
「なんにせよ、広く使えるのは助かる」
「ところで遊戯室ってのが急にできててテーブルやソファー以外にダーツとチェスがあった」
「ほー、そこで酒は飲めるのか?」
「それは訊いてみないと分からんが、あの棚は酒を置けるスペースではないか?」
「お茶では?」
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