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[リア]
夜会の伝説 §1
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夜会の準備は意外にもバタついた。「変な男に気をつけろ」なんて言っていた夫が、実は出会い系の夜会は未経験だと判明したのだ。
「以前行ったヴァーゲンザイル侯のアレみたいなものだろう?」
「アホか。あれは息子の社交デビューだから全然違うぞ」とフィデルさん。
「こんな服では浮きますよ。もっと軽い格好にしないと」
アレンさんから注文間際の服にもダメ出しを食らっている。
「……軽い格好? 軽いって、どこをだ?」
「あっ、リア様のドレスも、これだと固すぎますよ」
「ええっ、マジか!?」
おしゃれ王のアレンさんから次々とダメ出しを食らっている。
結局、夫はわたしのドレスも含め準備を彼に一任した。
問答無用で自分の好きなものを頼んでしまう夫とは違い、アレンさんは一緒にお店へ行って要望を聞きながら注文してくれた。
そうして完成したおピンクのホワホワなドレスは、いつもより特別な感じがする。
質問に答えているだけで流行の最先端をいく素敵なスーツが完成し、夫も大喜びだ。
ドレスを贈った男性は、同じ色のアイテムを身に着けておそろいにしてもよい、という暗黙の了解がある。アレンさんは銀灰色のスーツに、ピンクのアスコットタイを選んだ。
――夜会当日、主役の令嬢三人は聖女宮に集結していた。
うちの侍女も参加するので、色とりどりのドレスでサロンは華やかだ。
そこへくまんつ様が入ってくると、三人は口をそろえたように「ええっ!」と言って飛び上がった。
「く、クランツ様……っ!? どうして?」
イレーネさんは薄い黄色の上品なドレスに身を包み、小刻みに震えていた。
「三人に最強の護衛を、とお願いしたら、第三騎士団の皆さんが立候補してくださいましたの」
「リア様、待ってください。第三騎士団は王都防衛の要……クランツ様は守護神なのですよ!? 話の規模がおかしくなっていますわ。王国最強じゃないですか! な、なんでこうなったの!?」
いつもと違って少しだけ金刺繍の入ったジャケットをまとい、なんとも言えぬ色気を醸し出しながら、くまんつ様はクスクス笑っていた。
「城になった気分で安心して過ごしてくれ」と、彼女をからかっている。
「今日だけはイレーネ嬢を『イレーネ城』と呼ぶそうです」
アレンさんがトドメのように冗談を言うと、サロンは破裂したかのような大爆笑になった。
「皆さま、本当にありがとうございます。心から感謝いたします」
彼女はふわりとひざを折って皆に頭を下げた。
「それでは出発いたしましょう~♪」
わたしたちは男女で別れて馬車に乗り込んだ。
☟
会場へと向かう道中、イレーネさんがふいに言った。
「ご存知かも知れませんけれど、念のためクランツ様にはお気をつけになってね?」と。
くまんつ様に気をつけろ? どういう意味だろう?
ほかの二人もうなずいている。
「気をつけるって……何に?」
「クランツ様が最強の護衛なことは間違いないですけれど、夜会では別の意味でも有名なのです」とイレーネさんは言う。
「別の意味って?」
「実は……」
――彼女の話は衝撃的だった。
「……!?」
「リア様? リア様! しっかりなさって!」
「はっっ!」
「大丈夫!? 今、気絶しかけていましたわっ!」
くまんつ様らしからぬ話を聞くのはこれが二度目だ。セシル様から「人質説」を聞いた時も驚いたけれど、今回はそれを上回るものだった。
「――彼が『伝説級の遊び人』って、いったいどういう……!?」
「すごいのですよ。もうブワーッと女性が周りを囲んで」
「あ、その光景なら、前に一度見たことがありますわ」
王宮大舞踏会で、ご令嬢に取り囲まれて困っている彼を助けたことがあった。
「クランツ家は貴族の頂点におられるお家ですし、もとは由緒ある王家ですわ。それに、ランドルフ様とも仲良しでいらっしゃるでしょう?」
「つまり、権力が目当てで近づく人が多い?」
勢いよく腕を組んだら、フンッと鼻息が漏れてしまった。
「近づいてくる女性を次から次へ、もてあそんで捨てていると聞きましたわ」とイレーネさんは言う。
しかし、どうも納得がいかず、わたしは首をひねった。
「くまんつ様が女性を邪険に扱う姿が、まったく想像つかないのだけど……」
わたしの意見に侍女の二人もうなずいている。
「……三人とも、さっき彼と話してみてどう思った?」と聞いてみた。
「色気がすごかったですわ」と、イレーネさんは言う。
「思った以上に気さくで」とキャスカさん。
「控えめで品のある素敵な紳士でしたわ」と、ジュリアさんにも好印象だ。
「彼がモテるのは理解できるの。でも、そんな『悪い男』のような感じではないでしょう?」
皆、一様にうなずいている。
髪に花を散りばめた侍女長フリガは、顎に手を当てて何か考え込んでいた。
「リア様、もし本当に肉食系紳士でしたら、グレコルから王都までの道中に何か起きていたのでは? ほら、宿が間違えて手配されていたという話がありましたわよね?」と彼女は言う。
「そうだわ! それがありました」
グレコルからの帰り道、わたしは行く先々で彼の婚約者と間違えられ、同室で部屋を取られていた。その気になれば、どうとでもできたはずなのに、彼はきちんと別室になるよう手を尽くしてくれたのだ。
イレーネさんたちはうわさとのギャップに驚いている。
「『不特定多数の女性と関係があった』という部分が、事実ではない可能性は?」と尋ねた。
しかし彼女たちは、目撃情報が多すぎると言う。否定できる余地があるとしたら「もてあそんで捨てた」という悪質さに関する部分だけのようだ。
「わ、わたくし……思いついてしまいました!」
ジュリアさんはカッと目を見開き、ドレスのスカートを握りしめた。
「例えば、ご令嬢たちが結婚を迫る目的で罠を仕掛けた。クランツ様はそれに嵌められてしまった……!」
推理小説が好きな彼女らしい「被害者こそが真犯人説」だ。皆も「あり得る」と思ったのか、ぐっと身を乗り出している。
ところが、ジュリアさんは少し考えてから首を横に振り、自らその案を否定した。
「――と思いましたが、やはり無理がありますわ。だって、クランツ様が同じ手に引っかかるとは思えませんもの」
確かに、くまんつ様が何度も落とし穴に落ちている様子は想像がつかない。
「『もてあそばれた』と言われている令嬢本人から話を聞いたことは?」と聞いてみた。
「いいえ。聞くのはうわさと目撃談ばかり」とイレーネさんは言う。
「その被害者たちって、自意識と自己評価が高めで、グイグイ攻めていくタイプのご令嬢が多いのでは?」と尋ねると、彼女たちは「なぜわかったの?」と驚いている。
「これはあくまでも推測ですけれど」と、わたしは人さし指を立てた。
「ジュリアさんの言うとおり、仕掛けたのは令嬢たちだった。でも、実はその作戦が失敗していたのではないかしら」
「失敗!? 成功したからうわさになっているのではなくて!?」と、イレーネさんはさらに身を乗り出す。
「女性から一夜限りのお付き合いを懇願され、彼はそれに応えただけなのでは? と思ったの」
この一言が原因で、馬車は大変な騒ぎになってしまった。
「こ、懇願! なんてことっ……!」
「いやーーっ!」「淑女がそんなことを!」
「でも、いかにも言いそうな令嬢ばかりですわよね!?」
「きゃああぁぁ!」「はしたないですわーっ!」
……淑女とは、自分から殿方をお誘いしない生き物のようだ。
「ま、まるでメロメロえっちな恋愛小説のようですわっ」と、イレーネさんは首まで真っ赤にして言った。
「ちょっと待って、そんな小説があるの? うちの図書室にはないけれど」
「今度お貸ししますわ」
「ありがとう。コッソリ読みますわ」
わたしは親指を立てると、話を続けた。
「わたしがそう思った根拠を、詳しく解説してもいい?」
刺激が強いといけないので念のため確認すると、彼女たちは真っ赤な顔でうなずいた。
「以前行ったヴァーゲンザイル侯のアレみたいなものだろう?」
「アホか。あれは息子の社交デビューだから全然違うぞ」とフィデルさん。
「こんな服では浮きますよ。もっと軽い格好にしないと」
アレンさんから注文間際の服にもダメ出しを食らっている。
「……軽い格好? 軽いって、どこをだ?」
「あっ、リア様のドレスも、これだと固すぎますよ」
「ええっ、マジか!?」
おしゃれ王のアレンさんから次々とダメ出しを食らっている。
結局、夫はわたしのドレスも含め準備を彼に一任した。
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そうして完成したおピンクのホワホワなドレスは、いつもより特別な感じがする。
質問に答えているだけで流行の最先端をいく素敵なスーツが完成し、夫も大喜びだ。
ドレスを贈った男性は、同じ色のアイテムを身に着けておそろいにしてもよい、という暗黙の了解がある。アレンさんは銀灰色のスーツに、ピンクのアスコットタイを選んだ。
――夜会当日、主役の令嬢三人は聖女宮に集結していた。
うちの侍女も参加するので、色とりどりのドレスでサロンは華やかだ。
そこへくまんつ様が入ってくると、三人は口をそろえたように「ええっ!」と言って飛び上がった。
「く、クランツ様……っ!? どうして?」
イレーネさんは薄い黄色の上品なドレスに身を包み、小刻みに震えていた。
「三人に最強の護衛を、とお願いしたら、第三騎士団の皆さんが立候補してくださいましたの」
「リア様、待ってください。第三騎士団は王都防衛の要……クランツ様は守護神なのですよ!? 話の規模がおかしくなっていますわ。王国最強じゃないですか! な、なんでこうなったの!?」
いつもと違って少しだけ金刺繍の入ったジャケットをまとい、なんとも言えぬ色気を醸し出しながら、くまんつ様はクスクス笑っていた。
「城になった気分で安心して過ごしてくれ」と、彼女をからかっている。
「今日だけはイレーネ嬢を『イレーネ城』と呼ぶそうです」
アレンさんがトドメのように冗談を言うと、サロンは破裂したかのような大爆笑になった。
「皆さま、本当にありがとうございます。心から感謝いたします」
彼女はふわりとひざを折って皆に頭を下げた。
「それでは出発いたしましょう~♪」
わたしたちは男女で別れて馬車に乗り込んだ。
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会場へと向かう道中、イレーネさんがふいに言った。
「ご存知かも知れませんけれど、念のためクランツ様にはお気をつけになってね?」と。
くまんつ様に気をつけろ? どういう意味だろう?
ほかの二人もうなずいている。
「気をつけるって……何に?」
「クランツ様が最強の護衛なことは間違いないですけれど、夜会では別の意味でも有名なのです」とイレーネさんは言う。
「別の意味って?」
「実は……」
――彼女の話は衝撃的だった。
「……!?」
「リア様? リア様! しっかりなさって!」
「はっっ!」
「大丈夫!? 今、気絶しかけていましたわっ!」
くまんつ様らしからぬ話を聞くのはこれが二度目だ。セシル様から「人質説」を聞いた時も驚いたけれど、今回はそれを上回るものだった。
「――彼が『伝説級の遊び人』って、いったいどういう……!?」
「すごいのですよ。もうブワーッと女性が周りを囲んで」
「あ、その光景なら、前に一度見たことがありますわ」
王宮大舞踏会で、ご令嬢に取り囲まれて困っている彼を助けたことがあった。
「クランツ家は貴族の頂点におられるお家ですし、もとは由緒ある王家ですわ。それに、ランドルフ様とも仲良しでいらっしゃるでしょう?」
「つまり、権力が目当てで近づく人が多い?」
勢いよく腕を組んだら、フンッと鼻息が漏れてしまった。
「近づいてくる女性を次から次へ、もてあそんで捨てていると聞きましたわ」とイレーネさんは言う。
しかし、どうも納得がいかず、わたしは首をひねった。
「くまんつ様が女性を邪険に扱う姿が、まったく想像つかないのだけど……」
わたしの意見に侍女の二人もうなずいている。
「……三人とも、さっき彼と話してみてどう思った?」と聞いてみた。
「色気がすごかったですわ」と、イレーネさんは言う。
「思った以上に気さくで」とキャスカさん。
「控えめで品のある素敵な紳士でしたわ」と、ジュリアさんにも好印象だ。
「彼がモテるのは理解できるの。でも、そんな『悪い男』のような感じではないでしょう?」
皆、一様にうなずいている。
髪に花を散りばめた侍女長フリガは、顎に手を当てて何か考え込んでいた。
「リア様、もし本当に肉食系紳士でしたら、グレコルから王都までの道中に何か起きていたのでは? ほら、宿が間違えて手配されていたという話がありましたわよね?」と彼女は言う。
「そうだわ! それがありました」
グレコルからの帰り道、わたしは行く先々で彼の婚約者と間違えられ、同室で部屋を取られていた。その気になれば、どうとでもできたはずなのに、彼はきちんと別室になるよう手を尽くしてくれたのだ。
イレーネさんたちはうわさとのギャップに驚いている。
「『不特定多数の女性と関係があった』という部分が、事実ではない可能性は?」と尋ねた。
しかし彼女たちは、目撃情報が多すぎると言う。否定できる余地があるとしたら「もてあそんで捨てた」という悪質さに関する部分だけのようだ。
「わ、わたくし……思いついてしまいました!」
ジュリアさんはカッと目を見開き、ドレスのスカートを握りしめた。
「例えば、ご令嬢たちが結婚を迫る目的で罠を仕掛けた。クランツ様はそれに嵌められてしまった……!」
推理小説が好きな彼女らしい「被害者こそが真犯人説」だ。皆も「あり得る」と思ったのか、ぐっと身を乗り出している。
ところが、ジュリアさんは少し考えてから首を横に振り、自らその案を否定した。
「――と思いましたが、やはり無理がありますわ。だって、クランツ様が同じ手に引っかかるとは思えませんもの」
確かに、くまんつ様が何度も落とし穴に落ちている様子は想像がつかない。
「『もてあそばれた』と言われている令嬢本人から話を聞いたことは?」と聞いてみた。
「いいえ。聞くのはうわさと目撃談ばかり」とイレーネさんは言う。
「その被害者たちって、自意識と自己評価が高めで、グイグイ攻めていくタイプのご令嬢が多いのでは?」と尋ねると、彼女たちは「なぜわかったの?」と驚いている。
「これはあくまでも推測ですけれど」と、わたしは人さし指を立てた。
「ジュリアさんの言うとおり、仕掛けたのは令嬢たちだった。でも、実はその作戦が失敗していたのではないかしら」
「失敗!? 成功したからうわさになっているのではなくて!?」と、イレーネさんはさらに身を乗り出す。
「女性から一夜限りのお付き合いを懇願され、彼はそれに応えただけなのでは? と思ったの」
この一言が原因で、馬車は大変な騒ぎになってしまった。
「こ、懇願! なんてことっ……!」
「いやーーっ!」「淑女がそんなことを!」
「でも、いかにも言いそうな令嬢ばかりですわよね!?」
「きゃああぁぁ!」「はしたないですわーっ!」
……淑女とは、自分から殿方をお誘いしない生き物のようだ。
「ま、まるでメロメロえっちな恋愛小説のようですわっ」と、イレーネさんは首まで真っ赤にして言った。
「ちょっと待って、そんな小説があるの? うちの図書室にはないけれど」
「今度お貸ししますわ」
「ありがとう。コッソリ読みますわ」
わたしは親指を立てると、話を続けた。
「わたしがそう思った根拠を、詳しく解説してもいい?」
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