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1[リア]
大荒れ §2
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大急ぎで小離宮に戻ると、皆が入口の前で不安そうな表情を浮かべて待っていた。
口々に「大丈夫でしたか」「何かありましたか」と心配してくれる。
「う、うわぁぁんっ。皆さん、ごめんなさい~」
「大丈夫ですわ。リア様、落ち着いて。皆様も、落ち着きなさいませ。こういう時に焦ったり、浮き足立つのは逆効果ですわ」
さすが本日の少尉である。凛として皆を励ます侍女長の背中から、ユラユラと立ち昇る青白い炎が見える。
「着実に、やるべきことを、最速で。それだけに集中しましょう。遅れを取り戻しますわよ!」
ゴオッと闘気を放ち、侍女長はスーパーオルランディア人に変身して戦闘態勢に入った。
オーディンス副団長が朝一で全員を集め、わざわざ彼らしくない冗談を言って侍女長に注目を集めたのは、この状況を見越しての作戦だったに違いない。
「今日は彼女の言うことが絶対だ」と言っておいてくれたおかげで、侍女長を中心に、身内の連携は何もかもスムーズに進んでいた。
エムブラ宮殿の情熱の結晶とも言えるドレスに袖を通すと、マダム赤たまねぎ事件が懐かしく感じられた。
わたしたちが選んだのは新進気鋭の女性デザイナーだ。三十代半ばで、経験や挑戦する意欲など、あらゆることが「ちょうどいい人」だった。
彼女はこちらの要望どおり、裾に向けてたっぷりドレープを利かせた上品なドレスをデザインしてくれた。陛下が惜しみなく手配してくれた最高級のシルクと相まって、猫も杓子もと流行しているドレスとは一線を画す威厳と上品さをまとっている。当初想定を遥かに上回る素晴らしいドレスだ。
壁に掛かっている振り子時計を見た。
夕食を削っても、もともと食事時間として確保していたのはわずか二十分。さらに十分、ペースアップして巻き返さなくてはならない。間に合うかどうかは挑戦だ。
料理人たちが気を利かせて一口サイズのサンドウィッチを作ってくれた。
「今日は人の優しさが心にしみますね……。これなら作業をしながらでも、一瞬の隙さえあれば食べられます。皆で頂きましょう」
支度をしながらの食事だったけれど「これが終わったら、身内だけで楽しい打ち上げをしよう」と励まし合い、士気を保った。
メイクが始まった頃、エムブラ宮殿から『オルランディアの涙』を運んできた騎士の一隊が到着。ネックレスが目の前に現れたとたん、ヴィルさんの瞳を思い出して心臓がドキドキし始めた。
思わず目を閉じ「浮かれるな」と自分を戒める。これから全部バレて地獄を見るのだ。ネックレスも即日お返しすることになりかねない。
「予定時刻に間に合いそうですわ!」
侍女長から前向きな言葉が出て、全体に明るい雰囲気が漂い始めると、支度部屋のドアをノックする人がいた。
対応してくれたマリンが「ええっ!」と声を上げ、口元を押さえている。
「どうしたの?」鏡越しに声をかけると、彼女は慌てて駆け寄ってきた。
「だ、団長様が、今、宝物庫を出発した、と連絡が……」
お茶会用ドレスを片付けていたメイドたちがざわついている。
王宮の宝物庫に入っている本日のマストアイテム『神薙のティアラ』と『神薙の杖』の運搬が、予定より三十分も早まってしまったのだ。
ティアラと杖はどちらも国宝。警備の最高責任者である第一騎士団長が自ら宝物庫へ出向き、厳重警備で運んで来る。
第一騎士団はほかの騎士団と違って組織が大きいため、団長はかなり偉いオジサンのはずだ。しかも、普段は多忙で現場には来ない。そんな方が自ら宝物庫へ取りに行ってくださっている。
初対面だし、きちんとお迎えをして、日頃のお礼も言わなくては、と思っていた。
しかし、すでにお茶会の三十分を挽回するために手一杯。このうえ、さらに三十分も予定を巻かれてしまうと、さすがにお出迎えは不可能だ。
「よ、予定より早くないですか? 何か問題でもあったのでしょうか」
思わず顔も引きつる。これほどまでに厳格な時間管理が求められている日に、最高責任者自らが大幅なフライングをやらかすとは想定外だ。
「大丈夫ですわ。急ぎます!」と、イルサがメイクの手を速める。
多少予定より早く終わったとしても、団長の到着に間に合うかと言えば無理だろう。なにしろ今日は会場が広いのでメイクも念入り。描くところはきちんと描いておかないと、後ろのほうにいる人たちから「あの『へのへのもへじ』はなんだろう?」と思われてしまう。
「フリガ、念のため確認ですが、オルランディアの常識だと、どちらが優先になりますか? 今後もほとんど会わないであろう団長様と、これから旦那様になるかもしれない来賓……」
遠回しに「オジサンをシカトしてもいい?」と聞いてしまっているけれど、悪気はない。単に、どちらか一方しか選べない状況なだけだ。
「お客様と開会時間の厳守を優先する旨、オーディンス様にお伝えしましょう」と、侍女長は複雑な表情で答えた。
しばらくして「団長到着」の声がかかったものの、予想どおり誰一人出られる状態ではなく「お茶でも出してあげてください」と雑な扱いも致し方なし。あとで謝ることにして割り切った。
宝物庫から来た団長は、国宝とともに応接室へ通される。窓がないため、国宝の一時保管場所には最適な部屋だ。
リッチな調度品に囲まれ、お茶を楽しんでくれるだろう。料理人が作った美味しいお菓子もあるから、きっと居心地は良いはずだ。
無事に支度が済み、時間を確認すると、皆の努力の甲斐あって、予定よりも早く終わっていた。
いよいよ六百三十八名の天人族が待つお披露目会。
ヴィルさんのことを考えると胸がツキツキ痛むけれど、逃げ出すわけにはいかない。
「リア様、こちらへお願いします」と、オーディンス副団長が言った。
「ん……?」
わたしが要領を得ない顔をしていたせいか、彼の動きが一瞬止まり、こちらを振り返った。なぜか彼の口元がほころんでいる。
「さては、忘れていますね?」
「えっ、なんでしたっけ?」
わたしが何か大事なことを忘れているらしい。なんだろう?
「……応接室へ、行きましょうね?」と、彼は小声で言った。
「はあッ、しまった! そうでした。わたし、団長様をほったらかしに!」
なんて薄情な神薙だろう。ほんの五分ほど前まで「待たせて申し訳ない」と思っていたのに、支度が終わった瞬間、すっぽりと頭から抜けている。冷や汗を飛ばしていると、彼はクスクスと笑った。
「団長からご挨拶をしますので、リア様はそれを受けてください。ご自分から先に挨拶をしないこと。それから、頭も下げないでくださいね」
「でも、えらい方なのでしょう? 陛下とはご親戚だと聞きましたし」
「えらいはえらいですが、あなたのほうが位は高いのですよ?」
「はぅ……そうか、神薙だから……う、うーん」
相変わらず「神薙様」に不慣れなわたしである。つい普通に挨拶してペコペコしてしまうのは、長年の習慣というより、むしろ日本人の悲しい性のような気がする。
「少しずつ慣れていきましょう。もし可能でしたら、家名を覚えてあげてください」と、彼は言った。
「ど、努力します……」
「無理はしなくていいですからね」
わたしが人の名前を記憶するのが苦手なことに、彼は気づいているようだった。最近では、覚えなくても良い名前は最初から言わないという粋な気遣いすら感じる。
でも、安心していただきたい。団長さんの名前なら、彼が降格させられそうになった時に一度、書面で見たことがあるのだ。確か「ラ行」だった。
なんだったかな……ら、れ、り、ろ……らる、られ、りん、りろ、ろん……
――ダメだ……最初の文字すら出てこないじゃないの。
思い起こせば、あの時は「なんじゃい、降格ってー!」と頭に血が上り、王宮に突撃してしまったから、書面もよく見ていなかった。
彼は応接室をノックしてドアを開けると、わたしを中に入れた。
国賓を泊める想定で作られているだけあって、いかにも王宮らしい豪華な家具と調度品。壁に掛けられた大きな絵は、外国の画家が描いた有名な作品だという。
しかし、部屋に入ってから、わたしの視線は一点にくぎ付けになっていた。
「どうして……?」
――そこに、ヴィルさんがいた。
口々に「大丈夫でしたか」「何かありましたか」と心配してくれる。
「う、うわぁぁんっ。皆さん、ごめんなさい~」
「大丈夫ですわ。リア様、落ち着いて。皆様も、落ち着きなさいませ。こういう時に焦ったり、浮き足立つのは逆効果ですわ」
さすが本日の少尉である。凛として皆を励ます侍女長の背中から、ユラユラと立ち昇る青白い炎が見える。
「着実に、やるべきことを、最速で。それだけに集中しましょう。遅れを取り戻しますわよ!」
ゴオッと闘気を放ち、侍女長はスーパーオルランディア人に変身して戦闘態勢に入った。
オーディンス副団長が朝一で全員を集め、わざわざ彼らしくない冗談を言って侍女長に注目を集めたのは、この状況を見越しての作戦だったに違いない。
「今日は彼女の言うことが絶対だ」と言っておいてくれたおかげで、侍女長を中心に、身内の連携は何もかもスムーズに進んでいた。
エムブラ宮殿の情熱の結晶とも言えるドレスに袖を通すと、マダム赤たまねぎ事件が懐かしく感じられた。
わたしたちが選んだのは新進気鋭の女性デザイナーだ。三十代半ばで、経験や挑戦する意欲など、あらゆることが「ちょうどいい人」だった。
彼女はこちらの要望どおり、裾に向けてたっぷりドレープを利かせた上品なドレスをデザインしてくれた。陛下が惜しみなく手配してくれた最高級のシルクと相まって、猫も杓子もと流行しているドレスとは一線を画す威厳と上品さをまとっている。当初想定を遥かに上回る素晴らしいドレスだ。
壁に掛かっている振り子時計を見た。
夕食を削っても、もともと食事時間として確保していたのはわずか二十分。さらに十分、ペースアップして巻き返さなくてはならない。間に合うかどうかは挑戦だ。
料理人たちが気を利かせて一口サイズのサンドウィッチを作ってくれた。
「今日は人の優しさが心にしみますね……。これなら作業をしながらでも、一瞬の隙さえあれば食べられます。皆で頂きましょう」
支度をしながらの食事だったけれど「これが終わったら、身内だけで楽しい打ち上げをしよう」と励まし合い、士気を保った。
メイクが始まった頃、エムブラ宮殿から『オルランディアの涙』を運んできた騎士の一隊が到着。ネックレスが目の前に現れたとたん、ヴィルさんの瞳を思い出して心臓がドキドキし始めた。
思わず目を閉じ「浮かれるな」と自分を戒める。これから全部バレて地獄を見るのだ。ネックレスも即日お返しすることになりかねない。
「予定時刻に間に合いそうですわ!」
侍女長から前向きな言葉が出て、全体に明るい雰囲気が漂い始めると、支度部屋のドアをノックする人がいた。
対応してくれたマリンが「ええっ!」と声を上げ、口元を押さえている。
「どうしたの?」鏡越しに声をかけると、彼女は慌てて駆け寄ってきた。
「だ、団長様が、今、宝物庫を出発した、と連絡が……」
お茶会用ドレスを片付けていたメイドたちがざわついている。
王宮の宝物庫に入っている本日のマストアイテム『神薙のティアラ』と『神薙の杖』の運搬が、予定より三十分も早まってしまったのだ。
ティアラと杖はどちらも国宝。警備の最高責任者である第一騎士団長が自ら宝物庫へ出向き、厳重警備で運んで来る。
第一騎士団はほかの騎士団と違って組織が大きいため、団長はかなり偉いオジサンのはずだ。しかも、普段は多忙で現場には来ない。そんな方が自ら宝物庫へ取りに行ってくださっている。
初対面だし、きちんとお迎えをして、日頃のお礼も言わなくては、と思っていた。
しかし、すでにお茶会の三十分を挽回するために手一杯。このうえ、さらに三十分も予定を巻かれてしまうと、さすがにお出迎えは不可能だ。
「よ、予定より早くないですか? 何か問題でもあったのでしょうか」
思わず顔も引きつる。これほどまでに厳格な時間管理が求められている日に、最高責任者自らが大幅なフライングをやらかすとは想定外だ。
「大丈夫ですわ。急ぎます!」と、イルサがメイクの手を速める。
多少予定より早く終わったとしても、団長の到着に間に合うかと言えば無理だろう。なにしろ今日は会場が広いのでメイクも念入り。描くところはきちんと描いておかないと、後ろのほうにいる人たちから「あの『へのへのもへじ』はなんだろう?」と思われてしまう。
「フリガ、念のため確認ですが、オルランディアの常識だと、どちらが優先になりますか? 今後もほとんど会わないであろう団長様と、これから旦那様になるかもしれない来賓……」
遠回しに「オジサンをシカトしてもいい?」と聞いてしまっているけれど、悪気はない。単に、どちらか一方しか選べない状況なだけだ。
「お客様と開会時間の厳守を優先する旨、オーディンス様にお伝えしましょう」と、侍女長は複雑な表情で答えた。
しばらくして「団長到着」の声がかかったものの、予想どおり誰一人出られる状態ではなく「お茶でも出してあげてください」と雑な扱いも致し方なし。あとで謝ることにして割り切った。
宝物庫から来た団長は、国宝とともに応接室へ通される。窓がないため、国宝の一時保管場所には最適な部屋だ。
リッチな調度品に囲まれ、お茶を楽しんでくれるだろう。料理人が作った美味しいお菓子もあるから、きっと居心地は良いはずだ。
無事に支度が済み、時間を確認すると、皆の努力の甲斐あって、予定よりも早く終わっていた。
いよいよ六百三十八名の天人族が待つお披露目会。
ヴィルさんのことを考えると胸がツキツキ痛むけれど、逃げ出すわけにはいかない。
「リア様、こちらへお願いします」と、オーディンス副団長が言った。
「ん……?」
わたしが要領を得ない顔をしていたせいか、彼の動きが一瞬止まり、こちらを振り返った。なぜか彼の口元がほころんでいる。
「さては、忘れていますね?」
「えっ、なんでしたっけ?」
わたしが何か大事なことを忘れているらしい。なんだろう?
「……応接室へ、行きましょうね?」と、彼は小声で言った。
「はあッ、しまった! そうでした。わたし、団長様をほったらかしに!」
なんて薄情な神薙だろう。ほんの五分ほど前まで「待たせて申し訳ない」と思っていたのに、支度が終わった瞬間、すっぽりと頭から抜けている。冷や汗を飛ばしていると、彼はクスクスと笑った。
「団長からご挨拶をしますので、リア様はそれを受けてください。ご自分から先に挨拶をしないこと。それから、頭も下げないでくださいね」
「でも、えらい方なのでしょう? 陛下とはご親戚だと聞きましたし」
「えらいはえらいですが、あなたのほうが位は高いのですよ?」
「はぅ……そうか、神薙だから……う、うーん」
相変わらず「神薙様」に不慣れなわたしである。つい普通に挨拶してペコペコしてしまうのは、長年の習慣というより、むしろ日本人の悲しい性のような気がする。
「少しずつ慣れていきましょう。もし可能でしたら、家名を覚えてあげてください」と、彼は言った。
「ど、努力します……」
「無理はしなくていいですからね」
わたしが人の名前を記憶するのが苦手なことに、彼は気づいているようだった。最近では、覚えなくても良い名前は最初から言わないという粋な気遣いすら感じる。
でも、安心していただきたい。団長さんの名前なら、彼が降格させられそうになった時に一度、書面で見たことがあるのだ。確か「ラ行」だった。
なんだったかな……ら、れ、り、ろ……らる、られ、りん、りろ、ろん……
――ダメだ……最初の文字すら出てこないじゃないの。
思い起こせば、あの時は「なんじゃい、降格ってー!」と頭に血が上り、王宮に突撃してしまったから、書面もよく見ていなかった。
彼は応接室をノックしてドアを開けると、わたしを中に入れた。
国賓を泊める想定で作られているだけあって、いかにも王宮らしい豪華な家具と調度品。壁に掛けられた大きな絵は、外国の画家が描いた有名な作品だという。
しかし、部屋に入ってから、わたしの視線は一点にくぎ付けになっていた。
「どうして……?」
――そこに、ヴィルさんがいた。
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