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[リア]
どちら様でしたかしら??
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「……以前のお名前は、イレーネ・エルデン伯令嬢、で、ございますね」
執事長が言いづらそうに名前を絞り出した。
「ええと、それは」と言いながら、わたしは周りをぐるりと見回した。
皆が揃いも揃って眉間に皺を寄せている。わたしも真似してムムッとやってみた。
雰囲気だけでも合わせましょう。集団生活は協調性が大事ですものね。
むむぅ。むむん。むむん、むん。
そろそろ良いかしら……
「で、どちら様でしたかしら??」
ガタタタッと皆がずっこけた。
「嘘だろう?」と、ヴィルさんが呆れながら体勢を立て直している。
どうしましょう。
わたし、やっぱりアタマがヤバいのかしら。まさかまさか、すごく大切な方のお名前を忘れているとか?
でも、家に遊びに来てくださるようなご令嬢の知り合いはいないのですよ? 女友達がいないのですっ。皆さんが女性のお友達を作るのは無理だって言うから、ずっとずっとお友達のいない生活なのですよ?
あ、わかった!
もしかして、マリンではないかしら?
侍女を辞めた後の彼女は、わたしの唯一のお友達だわ。彼女の家名は確か……ソレントだわ。全然違うじゃない(泣)
ああぁ、皆の冷ややかな目が怖い。でも、分かっているでしょう? そんなに怖い顔をしても無理なのよ? だって、忘れちゃっているのだもの。
「ご、ごめんなさい。わたし、どうもお名前だけだと。ちょっとさっきまでマカロンで頭がいっぱいでしたし……」
アレンさんに助けを求めるべく視線を向けると、ずり落ちたメガネを直しているところだった。彼の様子から察するに、やはり知っている人で間違いない。
そう言えば、エルデン伯って、どこかで聞いたことがあるかも知れない。
エルデン、エルデン……ああー、何でしたっけ。焦れば焦るほど出てこないわ。
お願い、アレンさん。こっそり教えてください!
優しい彼はこそっと耳打ちしてくれた。
「婚約発表の日にあなたに不敬を働いて、さらには先日、ハデに婚約破棄された令嬢です」
あ、あーーっ!!
はいはいはい! 赤いドレスのご令嬢ですね? もちろん存じ上げております。心配していたのですよ?
もー、ヴィルさんたら、それならそうと早く言ってくださればいいのに。
「そう言えば養女になられたと陛下が。それがアラアララ?」
「アラニス伯家です」
「そうだったのですねぇ~」
彼は「今そんなにノホホンと彼女のことを話せるのはリア様ぐらいですよ?」と渋ぅーい顔をして言った。
しくしく……そんなに呆れなくてもいいのに。いつもみたいに優しくしてください。
「どうやってここが分かったのでしょうねぇ?」
わたしの住まいは非公開なので、急に会いに行こうと思っても簡単に辿り着けるものではないと思うのだけれども。
「国有の宮殿を片っ端から探せば見つからないことはないな」と、ヴィルさんは言った。
「それは大変なお手数をかけて遊びに来てくださったのですねぇ」
この一言もまずかったらしく、周りが「はあ?」と変な顔をした。
どうして皆さん怒ってらっしゃるの?? もしかして、わたし、空気が読めていない?
どうしましょう。なんだか喋るのが怖くなってきちゃったのだけれども。でも、何か言わないと。屋敷の主人として、この険悪な空気をどうにかしなくては……。
「そ、それで、えーと、ご用件は何でしょうね?」
「検問所で止めている状態だ。まだ用件は聞いていない」
ヴィルさんがプリッとむくれて言った。
最近、忙しかったせいか、彼は少し怒りっぽい。
用件も聞かずに「追い返せ」なんてひどい話だと思うのだけれども、それを言うとまたケンカになりそうだ。
何か別の言い方にしましょう。もう少しポジティブな感じで、雰囲気が良くなるように。
えーと……えーと……
「あ、ちょうど三時のお茶の時間ですし、入って頂くということでいかがでしょう?」
わたしがそう言うと、皆が一斉に口を開いた。
「ええっ!?」「何を言っている!」
「本気ですのっ?」「嘘ですわよね?」
「それはお考え直しを!」
「なりません、リア様っ!」
「それはちょっと待ちましょう」
「どうしてそうなるのですか……」
は、はわーっ。だ、だ、だ、大失敗してしまいました(泣)
めめめめちゃくちゃ睨まれているわ。何がいけないの? だって来客だし、お三時なのにっ。
「でも……ちょうどマカロンが爆誕したばっかりですから、お披露目を……」
「正気か、リア! あの馬鹿女と茶を飲む気か!」
きゃーっ!(汗)
めっちゃ叱られていますわ……。
「そ、そうは言いますけれど、来客にはお茶か珈琲を出すものでしょう? 用件を聞く前に追い返すほうが、ちょっと非常識な気がするのですけれども……」
「考え直しませんか」と、引きつるアレンさん。
「よしましょう?」と、フィデルさん。
たまたま打ち合わせで来ていたマークさんは、無言で首を横に振った。
侍女二人も不安そうにフルフルと首を振った。
全員が『用件は何だか知らねえが追い返す派』である。
大丈夫か、この宮殿。どうしてこんな武闘派ばかり集まっているの?
「で、でもヴィルさん? あの方、先日はぜんぜん普通でしたでしょう? マトモなことを仰っていましたよ?」
「その前に起きた事件を忘れてはいけない」
「そうは仰いますけれど、せっかく来てくださっているのに……」
「また何を言われるか分かったものではない!」
「でもぉ『淫乱』よりすごい言葉なんてありますぅ?」
「そういう問題ではなぁーいッッッ!!」
きゃーーっ(泣)
ヴィルさんはなかなか了承してくれず「婚約破棄は気の毒だったが、リアと会うのは別の話だ」とプンスカしている。
「わたし、思うのですけれども、やっぱり言いたいことは一通り聞いてあげたほうがよろしいのでは? と」
「またそうやって人の良いことを……!」
「後の憂いを払拭することが大事ですよ? ブスとか死ねとか何でも言ったら良いのですよ。大丈夫ですわ。わたしもガツンと言い返しますから。ね?」
彼はひとつ吐息をつくと「せめて事前に目的を確認させてもらいたい」と言った。
「それは、第一騎士団の職務として?」
「そうだ。武器の所持なども確認させてもらう」
「まさか体を触ったりドレスをめくったりしないですよね? 同意なきスケベは人権侵害ですからね?」
「ああ……いや……うーん、そ、そうだな」
「どうしても必要なら、女性に作業を頼んで、男性は全員部屋から退出してくださいね?」
「分かった。では、ミストに頼むことにしようか」
「あ、それから……」
「まだ何かあるのか?」
「『真実の宝珠』も使います?」
「当然だろう!」
「もー、ぷりぷりぷりぷり、すーぐ怒るんだからぁ、ヴィルさんは! 良くないですよぉ?」
「す、すまない。怒っているわけではない。俺は心配をしているのだ!」
「真実の宝珠の使用は、事前に本人に了承を取ってからにしてくださいね」
「むむ……分かった」
「あと、来訪目的以外の質問はしないこと」
「ぐ……う、い、いいだろう。それも分かった」
「約束ですよぅ?」
「分かった。約束する」
ふぅ……。
ではでは、愛しのマカロンさんでお茶に致しましょうっ。るんるーん♪
執事長が言いづらそうに名前を絞り出した。
「ええと、それは」と言いながら、わたしは周りをぐるりと見回した。
皆が揃いも揃って眉間に皺を寄せている。わたしも真似してムムッとやってみた。
雰囲気だけでも合わせましょう。集団生活は協調性が大事ですものね。
むむぅ。むむん。むむん、むん。
そろそろ良いかしら……
「で、どちら様でしたかしら??」
ガタタタッと皆がずっこけた。
「嘘だろう?」と、ヴィルさんが呆れながら体勢を立て直している。
どうしましょう。
わたし、やっぱりアタマがヤバいのかしら。まさかまさか、すごく大切な方のお名前を忘れているとか?
でも、家に遊びに来てくださるようなご令嬢の知り合いはいないのですよ? 女友達がいないのですっ。皆さんが女性のお友達を作るのは無理だって言うから、ずっとずっとお友達のいない生活なのですよ?
あ、わかった!
もしかして、マリンではないかしら?
侍女を辞めた後の彼女は、わたしの唯一のお友達だわ。彼女の家名は確か……ソレントだわ。全然違うじゃない(泣)
ああぁ、皆の冷ややかな目が怖い。でも、分かっているでしょう? そんなに怖い顔をしても無理なのよ? だって、忘れちゃっているのだもの。
「ご、ごめんなさい。わたし、どうもお名前だけだと。ちょっとさっきまでマカロンで頭がいっぱいでしたし……」
アレンさんに助けを求めるべく視線を向けると、ずり落ちたメガネを直しているところだった。彼の様子から察するに、やはり知っている人で間違いない。
そう言えば、エルデン伯って、どこかで聞いたことがあるかも知れない。
エルデン、エルデン……ああー、何でしたっけ。焦れば焦るほど出てこないわ。
お願い、アレンさん。こっそり教えてください!
優しい彼はこそっと耳打ちしてくれた。
「婚約発表の日にあなたに不敬を働いて、さらには先日、ハデに婚約破棄された令嬢です」
あ、あーーっ!!
はいはいはい! 赤いドレスのご令嬢ですね? もちろん存じ上げております。心配していたのですよ?
もー、ヴィルさんたら、それならそうと早く言ってくださればいいのに。
「そう言えば養女になられたと陛下が。それがアラアララ?」
「アラニス伯家です」
「そうだったのですねぇ~」
彼は「今そんなにノホホンと彼女のことを話せるのはリア様ぐらいですよ?」と渋ぅーい顔をして言った。
しくしく……そんなに呆れなくてもいいのに。いつもみたいに優しくしてください。
「どうやってここが分かったのでしょうねぇ?」
わたしの住まいは非公開なので、急に会いに行こうと思っても簡単に辿り着けるものではないと思うのだけれども。
「国有の宮殿を片っ端から探せば見つからないことはないな」と、ヴィルさんは言った。
「それは大変なお手数をかけて遊びに来てくださったのですねぇ」
この一言もまずかったらしく、周りが「はあ?」と変な顔をした。
どうして皆さん怒ってらっしゃるの?? もしかして、わたし、空気が読めていない?
どうしましょう。なんだか喋るのが怖くなってきちゃったのだけれども。でも、何か言わないと。屋敷の主人として、この険悪な空気をどうにかしなくては……。
「そ、それで、えーと、ご用件は何でしょうね?」
「検問所で止めている状態だ。まだ用件は聞いていない」
ヴィルさんがプリッとむくれて言った。
最近、忙しかったせいか、彼は少し怒りっぽい。
用件も聞かずに「追い返せ」なんてひどい話だと思うのだけれども、それを言うとまたケンカになりそうだ。
何か別の言い方にしましょう。もう少しポジティブな感じで、雰囲気が良くなるように。
えーと……えーと……
「あ、ちょうど三時のお茶の時間ですし、入って頂くということでいかがでしょう?」
わたしがそう言うと、皆が一斉に口を開いた。
「ええっ!?」「何を言っている!」
「本気ですのっ?」「嘘ですわよね?」
「それはお考え直しを!」
「なりません、リア様っ!」
「それはちょっと待ちましょう」
「どうしてそうなるのですか……」
は、はわーっ。だ、だ、だ、大失敗してしまいました(泣)
めめめめちゃくちゃ睨まれているわ。何がいけないの? だって来客だし、お三時なのにっ。
「でも……ちょうどマカロンが爆誕したばっかりですから、お披露目を……」
「正気か、リア! あの馬鹿女と茶を飲む気か!」
きゃーっ!(汗)
めっちゃ叱られていますわ……。
「そ、そうは言いますけれど、来客にはお茶か珈琲を出すものでしょう? 用件を聞く前に追い返すほうが、ちょっと非常識な気がするのですけれども……」
「考え直しませんか」と、引きつるアレンさん。
「よしましょう?」と、フィデルさん。
たまたま打ち合わせで来ていたマークさんは、無言で首を横に振った。
侍女二人も不安そうにフルフルと首を振った。
全員が『用件は何だか知らねえが追い返す派』である。
大丈夫か、この宮殿。どうしてこんな武闘派ばかり集まっているの?
「で、でもヴィルさん? あの方、先日はぜんぜん普通でしたでしょう? マトモなことを仰っていましたよ?」
「その前に起きた事件を忘れてはいけない」
「そうは仰いますけれど、せっかく来てくださっているのに……」
「また何を言われるか分かったものではない!」
「でもぉ『淫乱』よりすごい言葉なんてありますぅ?」
「そういう問題ではなぁーいッッッ!!」
きゃーーっ(泣)
ヴィルさんはなかなか了承してくれず「婚約破棄は気の毒だったが、リアと会うのは別の話だ」とプンスカしている。
「わたし、思うのですけれども、やっぱり言いたいことは一通り聞いてあげたほうがよろしいのでは? と」
「またそうやって人の良いことを……!」
「後の憂いを払拭することが大事ですよ? ブスとか死ねとか何でも言ったら良いのですよ。大丈夫ですわ。わたしもガツンと言い返しますから。ね?」
彼はひとつ吐息をつくと「せめて事前に目的を確認させてもらいたい」と言った。
「それは、第一騎士団の職務として?」
「そうだ。武器の所持なども確認させてもらう」
「まさか体を触ったりドレスをめくったりしないですよね? 同意なきスケベは人権侵害ですからね?」
「ああ……いや……うーん、そ、そうだな」
「どうしても必要なら、女性に作業を頼んで、男性は全員部屋から退出してくださいね?」
「分かった。では、ミストに頼むことにしようか」
「あ、それから……」
「まだ何かあるのか?」
「『真実の宝珠』も使います?」
「当然だろう!」
「もー、ぷりぷりぷりぷり、すーぐ怒るんだからぁ、ヴィルさんは! 良くないですよぉ?」
「す、すまない。怒っているわけではない。俺は心配をしているのだ!」
「真実の宝珠の使用は、事前に本人に了承を取ってからにしてくださいね」
「むむ……分かった」
「あと、来訪目的以外の質問はしないこと」
「ぐ……う、い、いいだろう。それも分かった」
「約束ですよぅ?」
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ふぅ……。
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