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5[リア]
相続と古き慣習
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いよいよ婚約発表まで残り二週間を切った頃、騎士団長会議で出かけていたヴィルさんが飛ぶように帰ってきた。玄関で出迎えたわたしにいきなりキスをして、ぎゅうぎゅうと抱き締める(苦しい……)
「何か良いことでもありましたか?」
「ああ、聞いてくれ! ポルト・デリングが俺の領地になるぞ!」
「ええっ?」
「婚約と一緒に、舞踏会で発表されることになった!」
近くにいたアレンさんがヒュゥーと口笛を鳴らし「さすが。最初からいきなりデカいですねぇ」と言った。
ヴィルさんはアレンさんと固い握手を交わしている。
「まさかあんないい所をもらえるとは、俺も予想していなかった」
「先日の件が評価されたのでは?」
「市長が口添えをしてくれたらしい」
「これでやっと先輩の貧乏話を聞かされなくて済みますね」
「いいや、まだまだしばらくは世界一貧乏な王族だぞ」
「はははっ」
アレンさんは褒賞としてもらった領地を持っていたけれど、ヴィルさんはこれが初めてもらった領地だった。
領地を持っているか否かで、収入は雲泥の差だと聞く。二人はとてもうれしそうで、最高の笑顔がこぼれていた。
この国の領地は、東京の区よりも小さなものから、アメリカの州に匹敵しそうな大きなものまで、規模がまちまちだ。
すべての土地は王の持ち物で、いずれも「忠誠を誓った者への褒賞」という名目で貸し与え、管理を任せている土地だった。
領主は自治を行い、そこで得られた税収の中から王に貴族税を支払う。そして、残りは自分の懐に入れる。
上手くやれば大儲けができるけれど、広大な領地を一人で切り盛りするのは不可能だ。たいていは領内を市区町村のような小さな自治体に分割し、家族や部下などに管理を任せていることが多い。
ヴィルさんのお父様が持つ広大な領地のうち、デリング侯爵領と呼ばれている東側の湾岸エリアを、侯爵の爵位ごと継ぐことになったらしい。
彼にとっては大きな転機だ。今まで騎士団長からの参考情報として意見を述べるだけだった貴族会議で、彼は領主としても発言権を持つことになる。しかも、所有しているのが王都経済の屋台骨とも言われる領地であるため「経済に関する発言権はかなり強いものになる」と、アレンさんは分析している。
「お祝いをしなくてはですね」と言うと、ヴィルさんはにんまりと口角を上げた。
「実はもう予約をしてしまった」
「なにを?」
「レストランを。料理長に夕食は要らないと連絡済みだ。出かけよう」
「まあ、そうなのですね? では急いでお着替えを」
わたしが「一緒にやりたいことリスト」に入れていたヴィルさんお気に入りのレストランへ行き、ふたりでお祝いディナーをした。
そこは王宮料理人だったシェフが開いたお店で、大小の個室があり、貴族や富裕層の商人がよく利用する名店だそうだ。
ミシュランガイドならぬリアちゃんガイドでは、堂々の三ツ星である。美味しいやらうれしいやらおめでたいやら、わたしたちは幸せいっぱいだった。
帰りの馬車で、ほろ酔いのヴィルさんは色気の大洪水を起こしていた。
わたしの腰に手を回して引き寄せると、髪をなで、一束すくって口づけをした。
「いつもいい香りがする」と、彼は言った。
わたしは謎の神薙臭というのを無意識のうちに巻き散らしているらしい。彼いわく「花の香り」がするとのこと。
彼がわたしに巻きついてスンスンハァハァしていたのも、徹夜明けに寝室でプッツンとなったのも、その匂いのせいだと言う。
彼はわたしの髪を指で梳きながら「最初の夫に俺を選んでくれてありがとう」と言った。
わたしは生涯唯一の夫だと思っているし、わたしのほうこそ選んでくれたことに感謝している。
「うーん、しかしなあ……」彼が唸った。
「どうしました?」
「俺、結婚まで我慢できるだろうか。こうして二人きりで密室にいると、自信がなくなる」
彼がボソッとつぶやくように言ったせいで、思わず噴き出してしまった。
「今までの訓練で一番キツイ……」
「訓練ではないのですが」
「これ、ほどきたい。リボンというリボンをすべてほどきたい」
「おうちでなら構いませんよ?」
「いや、ダメだ!」
「ど、どっちなのですか……」
ヴィルさんは結婚するまで清い身でいることにこだわっており、信念と本能との板挟みで苦悩していた。諦めてはどうかと提案したけれど、彼は頑なだ。
「この国の古き慣習に従い、清い身で婚姻の日を迎える」と彼が言い出したのは、婚約が決まってすぐの頃だ。
「婚前交渉をした夫は、結婚式の日に色物の服を着ることになる」と彼は言う。
「王族が『色付きの婚姻』だなんて格好がつかない」のだと。
わたしにとって花嫁衣装といえば白が常識だが、この国の場合、純潔を守った者の特権になるようだ。彼の場合、白い礼装用の騎士服が着られなくなり、紺の礼服になるのだとか。
「どうしてそんな一目瞭然にする必要が?」と、わたしは尋ねた。
「そういう『しきたり』なんだ。しきたりというのは意味不明なものが多いよな。よく調べれば何らかの意味はあるのだろうが、振り回されるこちらは、たまったものではない」
「白の服を着て黙っていればわからないのでは?」
彼は大きなため息をつきながら首を横に振った。
「それができれば苦労しないさ。言っただろう? こそっとごまかすのは得意なんだ。でも、それが通用しないんだよ」
結婚式の朝、貴族は王宮へ行き『真実の宝珠』の前で宣誓をする。その宣誓文が厄介で「僕は妻に何もしていません」という内容らしい。まるで「すべてイイエで答えろ」と尋問を受けているのと同じだ。
「プライバシーの大侵害ですよ、それ……」
「色物を着ていれば大勢の前で『僕は忍耐力のない奴です』と宣言しているようなものだ。一般人ならファッションだとか言って言い逃れができるかもしれないが、王族がそれをやると格好悪いだろう?」
「わたしはてっきり花嫁の純潔にこだわる古い慣習なのかと」
彼は腕組みをして「ふむ」と言うと、少しの間考えていた。
「もしかしたら昔はそうだったのかもしれない。しかし、飢えた狼の前でウサギに自己防衛を求めるような話だよな?」
「女性ばかりに純潔を求められても困りますしねぇ……」
「だから男が恥をかくやり方に変えたのかもな。そうすれば、二人で一緒に男の自尊心と花嫁の純潔を守ることになるだろう?」と、彼は言った。
「俺の場合、相手が神薙だ。誰もが『色付きの婚姻』をする、と思うだろう」
一部の天人族は、いまだに神薙を不埒な生き物だと思っている。自分が白以外の服を着ていたら、それを認めたも同然になってしまう、と彼は考えているようだ。
「欲に目がくらんだ虫がリアに近づく隙を与えるわけにはいかない。俺はあの見合いの日のような思いは二度と御免だ」
「ヴィルさん……」
「王族のわりに凡人で申し訳ないとは思っているよ。しかし、俺なりに努力はしてきたという矜持がある。たかが服の色で丸ごと否定されたくない」
真剣なまなざしで彼は言った。
「俺は絶対に、白の礼装でリアの隣に立つと決めている」
わたしは感動していた。
こんなにきちんとした理由があるとは思っていなかったのだ。
——なのに、だ。
なんでこの人は、さっきからわたしのお胸を触っているのだろうか。
「ヴィルさん……」
「リアにも我慢を強いてつらい思いをさせている」
「わたしは我慢など強いられていません」
「節度を持っているので、そこは安心してほしい」
「いいえ。ここが図書室で、そこの扉の鍵が開いている時点で節度がありません。そもそも節度があるならお触りも我慢できるのです」
「これは調査だ。あくまでも研究活動だから……」
「意味がわかりませんっ」
わたしの感動を返して(涙)
彼はこめかみに血管を浮き上がらせ「リア、覚えていろよ」と恨みがましい目で言った。
「逆恨みです。わたしのせいみたいに言わないでください」
「ところで……例の赤たまねぎと作っているものは、順調か?」と彼が聞いてきた。
「ええ。たった今、男性用のも作ろうかと思いつきましたけれど」
「店を出すのか?」
「費用を回収したいので、出せたらいいなと思っています」
「結婚後に?」
「ヴィルさんが見た後に……ですかね」
「では、結婚後だな!」彼は自分に言い聞かせるように何度もうなずいている。
わたしは民の模範でいようとする彼の気持ちを尊重することに決めた。
慌ただしく時は過ぎ、ついに婚約発表の日がやってきた——
「何か良いことでもありましたか?」
「ああ、聞いてくれ! ポルト・デリングが俺の領地になるぞ!」
「ええっ?」
「婚約と一緒に、舞踏会で発表されることになった!」
近くにいたアレンさんがヒュゥーと口笛を鳴らし「さすが。最初からいきなりデカいですねぇ」と言った。
ヴィルさんはアレンさんと固い握手を交わしている。
「まさかあんないい所をもらえるとは、俺も予想していなかった」
「先日の件が評価されたのでは?」
「市長が口添えをしてくれたらしい」
「これでやっと先輩の貧乏話を聞かされなくて済みますね」
「いいや、まだまだしばらくは世界一貧乏な王族だぞ」
「はははっ」
アレンさんは褒賞としてもらった領地を持っていたけれど、ヴィルさんはこれが初めてもらった領地だった。
領地を持っているか否かで、収入は雲泥の差だと聞く。二人はとてもうれしそうで、最高の笑顔がこぼれていた。
この国の領地は、東京の区よりも小さなものから、アメリカの州に匹敵しそうな大きなものまで、規模がまちまちだ。
すべての土地は王の持ち物で、いずれも「忠誠を誓った者への褒賞」という名目で貸し与え、管理を任せている土地だった。
領主は自治を行い、そこで得られた税収の中から王に貴族税を支払う。そして、残りは自分の懐に入れる。
上手くやれば大儲けができるけれど、広大な領地を一人で切り盛りするのは不可能だ。たいていは領内を市区町村のような小さな自治体に分割し、家族や部下などに管理を任せていることが多い。
ヴィルさんのお父様が持つ広大な領地のうち、デリング侯爵領と呼ばれている東側の湾岸エリアを、侯爵の爵位ごと継ぐことになったらしい。
彼にとっては大きな転機だ。今まで騎士団長からの参考情報として意見を述べるだけだった貴族会議で、彼は領主としても発言権を持つことになる。しかも、所有しているのが王都経済の屋台骨とも言われる領地であるため「経済に関する発言権はかなり強いものになる」と、アレンさんは分析している。
「お祝いをしなくてはですね」と言うと、ヴィルさんはにんまりと口角を上げた。
「実はもう予約をしてしまった」
「なにを?」
「レストランを。料理長に夕食は要らないと連絡済みだ。出かけよう」
「まあ、そうなのですね? では急いでお着替えを」
わたしが「一緒にやりたいことリスト」に入れていたヴィルさんお気に入りのレストランへ行き、ふたりでお祝いディナーをした。
そこは王宮料理人だったシェフが開いたお店で、大小の個室があり、貴族や富裕層の商人がよく利用する名店だそうだ。
ミシュランガイドならぬリアちゃんガイドでは、堂々の三ツ星である。美味しいやらうれしいやらおめでたいやら、わたしたちは幸せいっぱいだった。
帰りの馬車で、ほろ酔いのヴィルさんは色気の大洪水を起こしていた。
わたしの腰に手を回して引き寄せると、髪をなで、一束すくって口づけをした。
「いつもいい香りがする」と、彼は言った。
わたしは謎の神薙臭というのを無意識のうちに巻き散らしているらしい。彼いわく「花の香り」がするとのこと。
彼がわたしに巻きついてスンスンハァハァしていたのも、徹夜明けに寝室でプッツンとなったのも、その匂いのせいだと言う。
彼はわたしの髪を指で梳きながら「最初の夫に俺を選んでくれてありがとう」と言った。
わたしは生涯唯一の夫だと思っているし、わたしのほうこそ選んでくれたことに感謝している。
「うーん、しかしなあ……」彼が唸った。
「どうしました?」
「俺、結婚まで我慢できるだろうか。こうして二人きりで密室にいると、自信がなくなる」
彼がボソッとつぶやくように言ったせいで、思わず噴き出してしまった。
「今までの訓練で一番キツイ……」
「訓練ではないのですが」
「これ、ほどきたい。リボンというリボンをすべてほどきたい」
「おうちでなら構いませんよ?」
「いや、ダメだ!」
「ど、どっちなのですか……」
ヴィルさんは結婚するまで清い身でいることにこだわっており、信念と本能との板挟みで苦悩していた。諦めてはどうかと提案したけれど、彼は頑なだ。
「この国の古き慣習に従い、清い身で婚姻の日を迎える」と彼が言い出したのは、婚約が決まってすぐの頃だ。
「婚前交渉をした夫は、結婚式の日に色物の服を着ることになる」と彼は言う。
「王族が『色付きの婚姻』だなんて格好がつかない」のだと。
わたしにとって花嫁衣装といえば白が常識だが、この国の場合、純潔を守った者の特権になるようだ。彼の場合、白い礼装用の騎士服が着られなくなり、紺の礼服になるのだとか。
「どうしてそんな一目瞭然にする必要が?」と、わたしは尋ねた。
「そういう『しきたり』なんだ。しきたりというのは意味不明なものが多いよな。よく調べれば何らかの意味はあるのだろうが、振り回されるこちらは、たまったものではない」
「白の服を着て黙っていればわからないのでは?」
彼は大きなため息をつきながら首を横に振った。
「それができれば苦労しないさ。言っただろう? こそっとごまかすのは得意なんだ。でも、それが通用しないんだよ」
結婚式の朝、貴族は王宮へ行き『真実の宝珠』の前で宣誓をする。その宣誓文が厄介で「僕は妻に何もしていません」という内容らしい。まるで「すべてイイエで答えろ」と尋問を受けているのと同じだ。
「プライバシーの大侵害ですよ、それ……」
「色物を着ていれば大勢の前で『僕は忍耐力のない奴です』と宣言しているようなものだ。一般人ならファッションだとか言って言い逃れができるかもしれないが、王族がそれをやると格好悪いだろう?」
「わたしはてっきり花嫁の純潔にこだわる古い慣習なのかと」
彼は腕組みをして「ふむ」と言うと、少しの間考えていた。
「もしかしたら昔はそうだったのかもしれない。しかし、飢えた狼の前でウサギに自己防衛を求めるような話だよな?」
「女性ばかりに純潔を求められても困りますしねぇ……」
「だから男が恥をかくやり方に変えたのかもな。そうすれば、二人で一緒に男の自尊心と花嫁の純潔を守ることになるだろう?」と、彼は言った。
「俺の場合、相手が神薙だ。誰もが『色付きの婚姻』をする、と思うだろう」
一部の天人族は、いまだに神薙を不埒な生き物だと思っている。自分が白以外の服を着ていたら、それを認めたも同然になってしまう、と彼は考えているようだ。
「欲に目がくらんだ虫がリアに近づく隙を与えるわけにはいかない。俺はあの見合いの日のような思いは二度と御免だ」
「ヴィルさん……」
「王族のわりに凡人で申し訳ないとは思っているよ。しかし、俺なりに努力はしてきたという矜持がある。たかが服の色で丸ごと否定されたくない」
真剣なまなざしで彼は言った。
「俺は絶対に、白の礼装でリアの隣に立つと決めている」
わたしは感動していた。
こんなにきちんとした理由があるとは思っていなかったのだ。
——なのに、だ。
なんでこの人は、さっきからわたしのお胸を触っているのだろうか。
「ヴィルさん……」
「リアにも我慢を強いてつらい思いをさせている」
「わたしは我慢など強いられていません」
「節度を持っているので、そこは安心してほしい」
「いいえ。ここが図書室で、そこの扉の鍵が開いている時点で節度がありません。そもそも節度があるならお触りも我慢できるのです」
「これは調査だ。あくまでも研究活動だから……」
「意味がわかりませんっ」
わたしの感動を返して(涙)
彼はこめかみに血管を浮き上がらせ「リア、覚えていろよ」と恨みがましい目で言った。
「逆恨みです。わたしのせいみたいに言わないでください」
「ところで……例の赤たまねぎと作っているものは、順調か?」と彼が聞いてきた。
「ええ。たった今、男性用のも作ろうかと思いつきましたけれど」
「店を出すのか?」
「費用を回収したいので、出せたらいいなと思っています」
「結婚後に?」
「ヴィルさんが見た後に……ですかね」
「では、結婚後だな!」彼は自分に言い聞かせるように何度もうなずいている。
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