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[リア]
そんな彼に騙されて
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この国でも異世界へ転移・転生する物語は大流行している。
転生したら動物だった・魔物だった・魔王になった……そんな小説が書店にぎっしりと並んでいるのだ。
ただ、わたしの目の前に広がっているこの現実に勝る物語なんて、そうそうないだろう。
いざ実際に異世界へ来てしまうと、ここからさらに別の世界へ行きたいとは思わない。むしろ、もうお腹いっぱいだ。だからその手の本を読むのは、どうにも気が進まなかった。
「書店で『大人気』と書いてあったので、参考までに手に取ってみたのですが、これがなかなか馬鹿馬鹿しくてツッコミどころ満載です。リア様もきっと楽しめると思いますよ。若干、作者の意図とは違う楽しみ方をしている気もしますが、そのあたりは読者の自由ですからね?」
アレンさんは異世界を旅する小説を読んでは、その世界観や設定にツッコミを入れまくって楽しんでいるらしい。
「大抵は最初に変な形の神が現れて『異世界に来ないか』と誘われます。そして、英雄や聖女になって世界を救うわけです」
「あーそれは分かるような気がします」
わたしが日本で読んだ作品も、異世界で魔物退治をする話だった。
「で、俺は思うのですが……」
「ハイ」
彼が仕事中に「俺」と言うのは珍しい。
「なぜ、小説の中の聖女は変なクッキーとか、つまらないバターケーキを焼くのだろうか、と」
互いに顔を見合わせてブフッと噴き出した。
わたしとアレンさんは、こういうところが少し似ていると思う(笑)
「原始的な菓子だと思いませんか? そこら辺の広場でいくらでも売っている。おそらく大昔からありますし、子どもでも作れるでしょう?」
「んー、簡単と言えば簡単ですね」
オルランディアのクッキー市場は日本のそれとは比べ物にならないほど大きい。
広場の露店で売られている手作りのクッキーから、工場で大量生産されている不動の人気商品「ネコさんクッキー」まで、老いも若きもお茶菓子としてクッキーを食べる。
「本の中の異世界というやつは、ネコさんクッキーがない原始時代なのですよ」
わたしは彼の口から「ネコさん」という言葉が出るたびに面白くて笑ってしまう。彼はネコさんクッキーのファンなのだ。
「そんなショボい異世界へ行くのは、この国で死ぬほど働かされていた主人公です。過労で死にかけています。出来合いのものを買って食べる生活をしているから、ショボいクッキーぐらいしか作れない」
わたしも日本で読んだその手の小説に対しては言いたいことが色々とあるタイプなので、彼の言わんとしていることの分かりみが深すぎて、おかしくてたまらない。
「普通に考えて、事務仕事しか知らない人間が世界を救えるわけがないでしょう?」
「騎士様ゆえの視点ですねぇ」
「しかし、なにぶん周りが非力な阿呆だらけなので、男性主人公は救世主になれるわけです」
「ふっ……」
「かたや女性主人公は聖女になりますが、地味でドレスを着たがらず、飾りも着けたがらず、恋愛経験がゼロで異性に耐性がない。破滅的に奥手なのですが、なぜか男性に人気があります。俺は金をもらってもそんな女性は嫌ですが、本の中の騎士はヘンなクッキーを焼く聖女に夢中です」
今日のボヤキは一段とすごい。普段からお茶を飲みながら何かボヤいていることがあるけれども、今日はいつも以上に毒気の強いアレン節だ。
わたしがショゲていたので元気づけようとしてくれているのかも知れない。
「聖女は薬草から変な薬を作るのもお決まりです」
「変なクスリ??」
「そう。変な色の魔力入りの治癒薬を、薬草から作るのです。これは魔法学的にも薬学的にもおかしい。本来ならば、シンドリのクソマズイ草汁に魔力を入れようが入れまいが、所詮クソマズイ草汁のままで、味も効果も変わりません」
「おいしくしてほしいです……」
「魔法薬というのは魔法のみで精製する薬なので、薬草から魔法薬は作れません。そのあたりはヒト族が書いた小説なので、ある程度は仕方ないと思うのですがね」
「ほむほむ……」
彼はお茶を一口飲むと「俺が書くとしたら、魔法薬は投げて使う、みたいな設定にするかも知れませんね」と言った。
「瓶が割れるほど思い切り投げてぶつければ、効果テキメンという設定に」
「むしろトドメを刺してしまうのでは?」
「リア様、あなたは優しすぎます。中身は治癒魔法なのですよ? ケガごと治るから大丈夫です。思い切り投げる、バリーン! 血だらけ。しかし、しゅぴーん! 全回復です」
「しゅぴーん!」のせいでお腹を抱えて笑ってしまった。
ハテ、わたし達はさっきまで何の話をしていたのでしたっけ?
なんだか壮大に脱線している気が……。
「誓いの魔法というものは、そういう馬鹿げた物語の中で頻繁に使われているものなのですよ」
アレンさんは笑いながら言うと、シナモンクッキーをつまんだ。
そうだ。誓いの魔法の話だった。
「それってどういう意味ですか?」と聞くと、彼はニヤリと口角を上げた。
「つまり……」
「つまり?」
「私が先程使った魔法は『ニセモノ』だったということですね」
「はあッ!?」
な、なんっ、なん……なんですって~ッ?!
「実在する魔法ではありますが、未成年者に使うことは法で禁じられています」
「え……でも、さっき使っていたのでは?」
「誓いの魔法というのは、そもそも触媒がたくさん必要で、それを入手するための手続きも面倒で、そうそう簡単には使えないのです。そのうえ破られると自分まで痛い。現代人は誰も使わないですよ。誰しも大変なのと痛いのは嫌いですからね」
「そ、そんな……じゃあ、さっきのは?」
彼はクスクスと笑いながら「ただの浄化魔法ですよ」と言った。
や、やられたぁぁーー!
アレンさんに騙されたぁぁ(泣)
「リア様が反対して私と言い合ったことで、より信憑性が高まりました。宰相もノッておられましたねー。あの真面目な顔で『彼はもう男です』とか『始めたまえ』なんて言われたときは、さすがに笑いそうになって危なかったですよ」
うはあぁぁあ、宰相さまもグルかぁぁー!
「ひ、ひどいですわっ。すっごく心配したのに」
「テオが騎士科の授業で誓いの魔法について習う頃には、もう人前で喋って良いことと悪いことの分別がつく年頃になっています」
「悔しいぃ……」
彼は笑いながら「リア様も共犯ですからね?」とウィンクをした。
う、うわぁぁぁんっ……!
☟
帰宅後、テオは皆に騎士科を受けたいと宣言した。
ヴィルさんは学校から教科書を取り寄せ、五歳から十歳くらいまでの間に学校で習うことを皆で教えると言った。
テオのモチベーションは高く、アレンさんの「ただの浄化魔法」は大変なプラシーボ効果を発揮している。
わたしも観念した。
もう腹をくくってテオを応援するしかない。
アレンさんのおかげで、胸のモヤモヤは晴れつつあった。
代わりに騙されてヘンな秘密を握らされたけれども、周りの話を聞くと「天人族の子育てあるある」らしいので、気にしないことにした。
息子を口の固い人間にしようと、天人族の親御さんは色々工夫をしているようだ。
第一騎士団の中には「父の正体はカメである」という根も葉もない嘘を「親子の秘密」だと言われて何年も信じて守っていた経験のある団員がいた。
「本物の秘密なだけテオは幸せだ」と、皆は口を揃えて言っている。
アレンさんは「気分転換にどうぞ」と言って、本を貸してくれた。
わたしは今、異世界で変なクッキーを作る聖女の小説を、寝る前にニヨニヨしながら読んでいる。
──────────────
※メンバーサイトに幕間エピソードがあります。
『ティアラ』
リアと王兄カールのちょっとした会話劇です。
https://note.com/mutsukihamu
転生したら動物だった・魔物だった・魔王になった……そんな小説が書店にぎっしりと並んでいるのだ。
ただ、わたしの目の前に広がっているこの現実に勝る物語なんて、そうそうないだろう。
いざ実際に異世界へ来てしまうと、ここからさらに別の世界へ行きたいとは思わない。むしろ、もうお腹いっぱいだ。だからその手の本を読むのは、どうにも気が進まなかった。
「書店で『大人気』と書いてあったので、参考までに手に取ってみたのですが、これがなかなか馬鹿馬鹿しくてツッコミどころ満載です。リア様もきっと楽しめると思いますよ。若干、作者の意図とは違う楽しみ方をしている気もしますが、そのあたりは読者の自由ですからね?」
アレンさんは異世界を旅する小説を読んでは、その世界観や設定にツッコミを入れまくって楽しんでいるらしい。
「大抵は最初に変な形の神が現れて『異世界に来ないか』と誘われます。そして、英雄や聖女になって世界を救うわけです」
「あーそれは分かるような気がします」
わたしが日本で読んだ作品も、異世界で魔物退治をする話だった。
「で、俺は思うのですが……」
「ハイ」
彼が仕事中に「俺」と言うのは珍しい。
「なぜ、小説の中の聖女は変なクッキーとか、つまらないバターケーキを焼くのだろうか、と」
互いに顔を見合わせてブフッと噴き出した。
わたしとアレンさんは、こういうところが少し似ていると思う(笑)
「原始的な菓子だと思いませんか? そこら辺の広場でいくらでも売っている。おそらく大昔からありますし、子どもでも作れるでしょう?」
「んー、簡単と言えば簡単ですね」
オルランディアのクッキー市場は日本のそれとは比べ物にならないほど大きい。
広場の露店で売られている手作りのクッキーから、工場で大量生産されている不動の人気商品「ネコさんクッキー」まで、老いも若きもお茶菓子としてクッキーを食べる。
「本の中の異世界というやつは、ネコさんクッキーがない原始時代なのですよ」
わたしは彼の口から「ネコさん」という言葉が出るたびに面白くて笑ってしまう。彼はネコさんクッキーのファンなのだ。
「そんなショボい異世界へ行くのは、この国で死ぬほど働かされていた主人公です。過労で死にかけています。出来合いのものを買って食べる生活をしているから、ショボいクッキーぐらいしか作れない」
わたしも日本で読んだその手の小説に対しては言いたいことが色々とあるタイプなので、彼の言わんとしていることの分かりみが深すぎて、おかしくてたまらない。
「普通に考えて、事務仕事しか知らない人間が世界を救えるわけがないでしょう?」
「騎士様ゆえの視点ですねぇ」
「しかし、なにぶん周りが非力な阿呆だらけなので、男性主人公は救世主になれるわけです」
「ふっ……」
「かたや女性主人公は聖女になりますが、地味でドレスを着たがらず、飾りも着けたがらず、恋愛経験がゼロで異性に耐性がない。破滅的に奥手なのですが、なぜか男性に人気があります。俺は金をもらってもそんな女性は嫌ですが、本の中の騎士はヘンなクッキーを焼く聖女に夢中です」
今日のボヤキは一段とすごい。普段からお茶を飲みながら何かボヤいていることがあるけれども、今日はいつも以上に毒気の強いアレン節だ。
わたしがショゲていたので元気づけようとしてくれているのかも知れない。
「聖女は薬草から変な薬を作るのもお決まりです」
「変なクスリ??」
「そう。変な色の魔力入りの治癒薬を、薬草から作るのです。これは魔法学的にも薬学的にもおかしい。本来ならば、シンドリのクソマズイ草汁に魔力を入れようが入れまいが、所詮クソマズイ草汁のままで、味も効果も変わりません」
「おいしくしてほしいです……」
「魔法薬というのは魔法のみで精製する薬なので、薬草から魔法薬は作れません。そのあたりはヒト族が書いた小説なので、ある程度は仕方ないと思うのですがね」
「ほむほむ……」
彼はお茶を一口飲むと「俺が書くとしたら、魔法薬は投げて使う、みたいな設定にするかも知れませんね」と言った。
「瓶が割れるほど思い切り投げてぶつければ、効果テキメンという設定に」
「むしろトドメを刺してしまうのでは?」
「リア様、あなたは優しすぎます。中身は治癒魔法なのですよ? ケガごと治るから大丈夫です。思い切り投げる、バリーン! 血だらけ。しかし、しゅぴーん! 全回復です」
「しゅぴーん!」のせいでお腹を抱えて笑ってしまった。
ハテ、わたし達はさっきまで何の話をしていたのでしたっけ?
なんだか壮大に脱線している気が……。
「誓いの魔法というものは、そういう馬鹿げた物語の中で頻繁に使われているものなのですよ」
アレンさんは笑いながら言うと、シナモンクッキーをつまんだ。
そうだ。誓いの魔法の話だった。
「それってどういう意味ですか?」と聞くと、彼はニヤリと口角を上げた。
「つまり……」
「つまり?」
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「はあッ!?」
な、なんっ、なん……なんですって~ッ?!
「実在する魔法ではありますが、未成年者に使うことは法で禁じられています」
「え……でも、さっき使っていたのでは?」
「誓いの魔法というのは、そもそも触媒がたくさん必要で、それを入手するための手続きも面倒で、そうそう簡単には使えないのです。そのうえ破られると自分まで痛い。現代人は誰も使わないですよ。誰しも大変なのと痛いのは嫌いですからね」
「そ、そんな……じゃあ、さっきのは?」
彼はクスクスと笑いながら「ただの浄化魔法ですよ」と言った。
や、やられたぁぁーー!
アレンさんに騙されたぁぁ(泣)
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「ひ、ひどいですわっ。すっごく心配したのに」
「テオが騎士科の授業で誓いの魔法について習う頃には、もう人前で喋って良いことと悪いことの分別がつく年頃になっています」
「悔しいぃ……」
彼は笑いながら「リア様も共犯ですからね?」とウィンクをした。
う、うわぁぁぁんっ……!
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帰宅後、テオは皆に騎士科を受けたいと宣言した。
ヴィルさんは学校から教科書を取り寄せ、五歳から十歳くらいまでの間に学校で習うことを皆で教えると言った。
テオのモチベーションは高く、アレンさんの「ただの浄化魔法」は大変なプラシーボ効果を発揮している。
わたしも観念した。
もう腹をくくってテオを応援するしかない。
アレンさんのおかげで、胸のモヤモヤは晴れつつあった。
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息子を口の固い人間にしようと、天人族の親御さんは色々工夫をしているようだ。
第一騎士団の中には「父の正体はカメである」という根も葉もない嘘を「親子の秘密」だと言われて何年も信じて守っていた経験のある団員がいた。
「本物の秘密なだけテオは幸せだ」と、皆は口を揃えて言っている。
アレンさんは「気分転換にどうぞ」と言って、本を貸してくれた。
わたしは今、異世界で変なクッキーを作る聖女の小説を、寝る前にニヨニヨしながら読んでいる。
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※メンバーサイトに幕間エピソードがあります。
『ティアラ』
リアと王兄カールのちょっとした会話劇です。
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