Together with you

あいな

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~二人の想い~

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とうとう土曜日がやって来た。
今日は、なみちゃんにオシャレを教わったし、
大丈夫だと思う!約束の時間は10時で今は
9時半。そろそろ家を出る時間だ。
「行ってきまーす!」
ラウンドワンは家から近いので10分くらいで着いてしまった。早く着きすぎちゃった....
直人くんいるかな?辺りを見渡すと、直人くんの姿を見つけた。
「あ!向日葵ちゃん!」
私の姿に気づいた直人くんが手を振ってきた。
私も手を振り返した。
「直人くん着くの早いね。」
「あー、えーと、実は....」
直人くんが頬を赤く染めながら
「楽しみすぎて早く着いちゃったんだよね」
と恥ずかしそうに言った。
直人くんも私と同じ事を思ってたんだと感じて
嬉しく思った。
「じゃあ、行こっか。」
まだ少し頬が赤いが、笑顔で直人くんがそう言った。
「うん!」
二人でラウンドワンの中に入った。
「まず、テニスでもしよっか?」
「うん!でも私、テニスしたことない....」
「大丈夫!俺が教えるよ!」
「ありがとう...!」
まずはラケットの握り方から教えてもらった。
「まずこうやって握って...」
直人くんとの距離が近くてドキドキする...
こんなにドキドキしてたら、直人くんにまで
伝わっちゃうよ...私が顔を伏せていると、
直人くんとの心臓の音が聞こえた。
とても早くてドキドキしてる...私と同じ。
後ろを振り向くと直人くんの頬が真っ赤に
染まっている。直人くんもドキドキしてるんだな...そう思うと尚更、ドキドキしてきた。
「えと、もう大丈夫かな?俺の心臓が持たない...」
直人くんが照れながらそう言った。
「あ、うん...もう大丈夫...」
二人でテニスを1時間くらいやった。
「次どこ行く?」
「プリクラ撮りたい!」
「え?俺、男子だよ!それはちょっと...」
直人くんが少し嫌そうな顔をしていたけど、
「しょうがないなぁ...皆には秘密だよ」
「ありがとう!」
私は満面の笑みでそう言った。
プリクラ機の中に入り、二人でプリクラを撮った。
「あははっ!」
「なに笑ってるんだよ!」
「だって、直人くんが超可愛く写ってるんだもん!」
恥ずかしそうに怒る直人くんを見て私は更に
笑った。どんどん顔が赤く染まる直人くんが
面白かった。
そのあと、沢山遊びまくり終わりの時間が
近づいてきた。
「そろそろ外出よっか?」
「うん。」
もう別れる時間か。寂しいな。
「向日葵ちゃん」
「ん?何?」
真剣そうに直人くんが見つめてきた。
「俺、向日葵ちゃんのことが好きだ。」
私の顔が一瞬で熱くなるのが分かった。
「私も直人くんのこと好き。」
「え?本当?」
「うん。私と付き合ってください。」
「もちろん!」
直人くんが頬を赤く染めながら笑顔で
そう言った。
「次、いつ会える?」
「また来週の土曜日かな?」
「了解!楽しみにしてる。また月曜日!」
「うん!バイバイ👋」
やっと想いが通じた。嬉しくて仕方なかった。
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