炎のように

碧月 晶

文字の大きさ
上 下
94 / 477

90.贈り物は…

しおりを挟む
 
「これは?」
「いいから。開けてみてくれ。」
「はい…」

疑問に思いながら、言われるままに開けてみる。
中に入っていたのは、上質の革紐に通された金具の先にエメラルドグリーンに輝く綺麗な宝石が付けられたペンダントだった。

「それは『ルーナルス・ブルー』という宝石だ」


ブルー?緑なのに?


「俺の『サンフレイム・ブルー』と対になっている」

ヴァンが自分のペンダントヘッドの宝石を見せてくれた。
ヴァンの物は彼の眼と同じくらい、紅い綺麗な色をしている。

 
…こっちも紅なのに?


「名前と色が一致していないような…」
「まあ、確かにこのままじゃ、な」


ヴァンが何か悪戯をしかける子供のような顔で笑った。

 
しおりを挟む
1 / 4

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

すべては花の積もる先

BL / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:130

落暉再燃 ~囚われの剣聖は美形若君にお仕えします~

BL / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:31

愛して、哀して、胎を満たして

BL / 連載中 24h.ポイント:49pt お気に入り:140

テューリンゲンの庭師

BL / 連載中 24h.ポイント:106pt お気に入り:32

クズどもの褥

BL / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:1

貧乏αと金持ちΩ

BL / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:25

処理中です...