Estrella

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そう真琴に説明してやっていると、砂酉のお言葉を遮るインターホンの軽快な呼び出しがかかった。


「あ、来たみたいだね。どうぞ～」


ピッと開錠のボタンを押しオートロックを解除すると祭月は黒田さんを招き入れる。

暫くして入ってきた黒田さんは長方形の大きなダンボールを豪快に、且つ軽々と肩に担いでいた。


あれってそう簡単に肩に担げなさそうなんだけど……黒田さんって…


「お待たせ致しました、漁(いさり)様」
「ん」


砂酉の頷きを確認すると、リビングのラグの上でせっせと何かを組み立て始める黒田さん。

あっという間に完成したそれは、暖かみのある木目調のローテーブルだった。


「では、私はこれで」


ぺこりと皆に一礼し、去っていく前に黒田さんは真琴に軽く挨拶をしていた。

例によって怪しさMAXの黒田さんの格好に最初はそれなりに驚いているようだったが、直ぐに人懐っこい笑顔を浮かべて「おれ真琴！宜しく～」とぶんぶんと握手を交わしていた。


それから「だから黒子さんか～」と納得していた。