チート魔王はつまらない。

碧月 晶

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4.転機

しーんと静まり返……ってる訳じゃないけど、それなりに静かな校内。


下の学年はいるけどね。でも授業中だし、自分の学年は自由登校だから。

 
「………暇」

 
後もう少しで卒業を迎えるこの時期。

同級生の大半は受験勉強で必死こいてる真っ最中。

どこをどう苦労してるのか分からないけど、それだけ必死になれるって事は何かなりたい将来の夢とか、そういうのがあるんだろう。きっと。

 
「いいなぁ…」

 
この感情は知ってる。羨望ってやつ。

 
けど、俺がそういう事を言ったら嫌味とか言われるだろうから言った事はないけれど。

隣の芝生は青く見えるってね。

 

 
毎日毎日が暇すぎてこうして学校にやってきたけど、特に何か目的があって来た訳じゃないからやっぱり暇で。

何でもいいから何か起きないかなぁって、俺が興味を持てるような何かが。

 

────そう、思った時だった。

 






『お戻りください』

 








そんな声が聞こえたのは。

 
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