チート魔王はつまらない。

碧月 晶

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17.続々と

頼みの綱だった探知スキルを失ってしまった。だが私達は進むしかなかった。

最後尾にいた魔法使いは何かに驚いたように突然走り出し、追い掛けたがその姿は廊下の曲がり角で忽然と消えてしまった。

続いて僧侶、騎士と、文字通り忽然と唐突に消えていった。

 
一体何が起こっているんだ。

 
とうとう私一人になってしまった。

しかし、ここまで来て引き返すという選択肢はない。

 
周囲を細心の注意を払いながら警戒して進んでいった。

 
「――ッ!」

 
後方から何かが飛んでくる気配に、素早くその何かを切り落とした。

直後、ビチャっという音が足元に転がる。

 
「…これは」

 
何だ?

 
四角い、しかし分厚いネズミ色のプルプルとしたゼリー…よりは弾力があるものを拾いあげる。

 
そのネズミ色の弾力がある物体には細い紐のようなものが括り付けられていて、天井からはそれがぶら下がっていたのであろう、これまた同じような紐が垂れさがっていた。

 
これは…一体何なのだろうか?

 
特に危険性があるようには見えないが、こんなものは初めて見る。

これもトラップ…なのだろうか?


















しかしそうだとすれば、これは一体何のトラップなのだろう。
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