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ひと悶着あったが、漸く就寝できたその晩。ふと目が覚めた。
特に何か物音があった訳でもないし、気配を感じた訳でもない。
ただ本当に偶々目が覚めた、というような感じだった。
窓の上の方に月が浮かんでいる。今日は一つのようだ。
そんな事を考えながら、何とはなしに隣りに視線を向けた。
「──…アメ?」
アメがいない。慌てて身体を起こし、アメが寝ていた場所を触る。
まだ温かい。ならば居なくなってからそれ程時間は経っていないはず。そういえばそんなに寝相が良い方ではないと言っていたが…まさか私の上を?
そんな馬鹿なと思いつつも部屋中を探し回る。だが、どこにもアメの姿はなかった。
まさか誰かに?いやそれなら私が気付かないはずがない。では一体アメはどこへ──
「…んがっ」
初めて会った時に聞いた、聞き覚えのあるそれは
頭上から聞こえてきた。
特に何か物音があった訳でもないし、気配を感じた訳でもない。
ただ本当に偶々目が覚めた、というような感じだった。
窓の上の方に月が浮かんでいる。今日は一つのようだ。
そんな事を考えながら、何とはなしに隣りに視線を向けた。
「──…アメ?」
アメがいない。慌てて身体を起こし、アメが寝ていた場所を触る。
まだ温かい。ならば居なくなってからそれ程時間は経っていないはず。そういえばそんなに寝相が良い方ではないと言っていたが…まさか私の上を?
そんな馬鹿なと思いつつも部屋中を探し回る。だが、どこにもアメの姿はなかった。
まさか誰かに?いやそれなら私が気付かないはずがない。では一体アメはどこへ──
「…んがっ」
初めて会った時に聞いた、聞き覚えのあるそれは
頭上から聞こえてきた。
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