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黎明編(~8歳)
雨の日
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今日は雨が降っている。
春と夏の間では、このアルバーン領には雨がよく降るのだとパトリシアは聞いた。
シトシト、シトシト……雨音は膜の向こうから聞こえてくるようで、閉じ込められている気分になるからパトリシアはあまり好きではない。
アルバーン公爵領バンフィールド家の総領姫たるパトリシア。城下町にぐるりと囲まれて小高い丘に建つ城の最上階、さらに一番栄える南門へ向かう景色が見渡せる部屋があてがわれている。
侍女が起こしに来る前に目覚めたパトリシアは、子供に不釣り合いなキングサイズの天蓋付きベッドからもそもそと這い出て、南門側の大きな窓に近寄る。
部屋の明かりは消えており、カーテンから漏れる外の明かりが頼り。だが、雨のためそれほど光量はない。
カーテンを横に流し、窓に張り付いた。
厚手のガラス窓は念入りに拭かれていて、手前の白いバルコニーはよく見えた。一方、遠景、街並みは完全に雨でけぶって見通せない。灰色の世界に、近くの水滴がキラキラする。
雨の日は水の精霊が活発なのだという。
バンフィールド家は氷属性の精霊に代々好かれる。水の精霊とも相性は悪くない。
だが、パトリシアには精霊とかいうものは感じられない。生まれつき魔力が無いせいだ。
「別に、いまさら……」
ふいっと窓から離れ、部屋の大きなドレッサーに腰を下ろして三面鏡を開く。
「……」
腰まである髪は一晩寝るとそれなりにボサボサになる。侍女サニーには「大きくなられて、あまり動かないで寝れるようになれば起きてもさらさらですよ」とにっこり微笑まれたことがある。
「寝相が悪いということよね……」
改めて認識しつつ、大きなブラシを取り出して一人で梳く。
便利に利用させてもらっている前世の記憶を覗き見れば、確かにどうやら、体が大きくなるに従い、寝床に収まって寝るらしいことがわかる。
──キングサイズなのに、寝相、直るのかしら……。
そんなことを考えているうちに寝室の扉の向こう、廊下と繋がる主室の方に人の気配が増えてきた。
侍女達が動き始めたのだ。
──今日も1日、無駄にしない。
三面鏡に映る己を見つめる。
幼いせいかクリーム色に近い糸のような金髪と、薄い青の瞳は氷を思わせる。
色白の肌、頬には血管がうっすらと透けて見えそうなほどだ。
前世でみた物語において、終焉間際の悪役令嬢パトリシアの美しさは突き抜けていた。代わりに愛嬌や可愛らしさはかなぐり捨てていたが。
いま、幼い7歳のパトリシアには妖艶とも言える美しさを裏に秘めつつ、小さな顔、ふっくりした桃色の頬や比率の大きな目はまさに正当王道の『可愛い』が詰め込まれている。一方でたまに見せる大人びた表情の儚さに、薄い瞳の色も相まってバンフィールド家の氷の妖精姫と、すでに呼ばれている。
貴族ともなるとほぼすべて、生まれつき魔力を持って生まれる。だが、パトリシアにはない。にもかかわらず、この二年後にはエドワード王子の婚約者に選ばれてしまう。エドワード王子の面食いさ故に……。
溜め息は飲むことにしている。
前世が読んだ物語の中に『溜め息は幸せを逃がす』と記されていた。まるごと信じるつもりはないが、溜め息は正した背筋を丸めるから、パトリシアは飲み込もうと決めたのだ。
魔力がないことはわかっている。
前世の物語の通りならば、世界でただ一人の闇属性の持ち主──闇の巫女として生まれ直すからだ。
魔術を使いたいのならば、パトリシアは一度死ななければならない。人間のままでは闇の巫女にはなれないから……誤って人間に生まれてしまっただけ──らしいから。
魔術を使えるようにするには、代償があまりに恐ろしい。
闇の巫女はその魔力で邪悪を召喚──最終的に魔王を封印から解き放ち、食われて魂ごと完全に取り込まれて消滅する。
そもそも、闇の巫女に生まれ直す過程で精神の半分を魔王に乗っ取られ、遠隔操作されるのだ。
もともとが悪役令嬢ということもあり、誰もパトリシアに同情しない。物語としては、ただ悪の度合いがグレードアップするだけなのだ。主人公が相対する光の巫女だから、彼女が一層輝くための障害として、また立ちはだかって討ち滅ぼされるための存在。
──ひどい……。
コトリとブラシをドレッサーに置いてパトリシアは歯を食いしばる。
前世の記憶とやらを、その物語を妄想と切り捨ててもいいはず。だが、出来ない。不安が、恐怖が大きすぎるから。
何かしていないと落ち着かない。
剣の練習は令嬢としての教育の後、午後2時頃から夕食ぎりぎりの7時前まで毎日繰り返している。
5時間の内訳は2時間は先生について習い、2時間は城内を走り回り、残りの一時間を従兄弟のクリフに打ち合ってもらっている。
──足りない……。
手の豆は酷くなる前に回復魔術で治癒されてしまうが、手の皮は随分固くなった。それでもパトリシアには足りない。
ただじっと三面鏡に映る正面の自分を見つめる。
──いつか、いつか笑ってこの運命を、悪役令嬢であることをまるごと受け入れられるようになるかしら……受け入れなきゃいけないのかしら……逃げちゃ、だめなの……?
能面を貼り付け、心で泣く日は終わるのだろうか──7歳に、前世の記憶は過酷であるばかり。
この頃のパトリシアはまだ、前世の記憶に振り回されている。
そのうち、胸を張って『私は悪役令嬢パトリシア。この運命を肯定する!』──そんな風に笑って言う令嬢に育つのだが、それはまだ、もう少し、先の話……。
主室側からノックされた後、静かにドアが開く。
「トリシアお嬢様、朝でございますよ」
お仕着せを着た侍女サニーがベッドに近寄る。
それを眺め、パトリシアはふっと微笑む。
──1日も無駄にしない。いま、私の時間が動いているのだから。
前世の物語の通りにはしない。サニーを巻き込みたくない、今はその気持ちを原動力に組み込んで前を向く。
「サニー! ここよ! パトリシアは起きているわよ」
一年パルクールで鍛えた脚力で、ぽんと飛び上がって椅子の上に立つ。
「パトリシアはここよ」
ニコッと強がって笑って見せたが、侍女サニーは振り向いて、眉をひそめた。
「お嬢様! いけません! 椅子の上に立つとは何事です!? ご令嬢にあるまじき振る舞いですよ!?」
今日のドレスを抱えたままのサニーが慌ててパトリシアに抱き付き、下へ下ろす。
「よろしいですか?! お嬢様! ご令嬢というものは──」
サニーのお小言を背中に、パトリシアはドレスを奪い取り、自分で着替える。
「だ! お嬢様、だめです! お着替えは侍女の仕事なんですよ!? 取らないでくださいませ!」
飛びついてくるサニーを避けながら着替えを済ませるパトリシア。
──サニーはわかりやすいし簡単に避けられるのに、クリフの動きは全然見えないのよねぇ…………。
サニーをかわしながら、パトリシアは昨日の醜態を思い出してしまう。
剣の修練に付き合ってもらっていたが、あまりに不出来な自分が情けなくてクリフにすがりついて泣いてしまった。しかも、パトリシアはあの後、そのままぐっすり寝落ち──。
気が付いた時にはこの寝室で、サニーに聞けばクリフが運んでくれたと言う。
いくらパトリシアの体重が軽いとはいえ、9歳のクリフには重かったはずだと思えば申し訳なさが止めどない。
ただでさえ、毎日拙いパトリシアの剣の相手に付き合ってもらっているというのに。
──謝るところじゃないわよね、きっと……お礼……お礼……9歳の男の子へのお礼って何がいいのかしら……??
そんなことを考えながら、主室に用意された朝食へと誘われるように駆けていく。
雨の日でも、これが最近のパトリシアのモーニングルーティーン。
まだまだ、悪役令嬢にも、令嬢にも、ほど遠い。
春と夏の間では、このアルバーン領には雨がよく降るのだとパトリシアは聞いた。
シトシト、シトシト……雨音は膜の向こうから聞こえてくるようで、閉じ込められている気分になるからパトリシアはあまり好きではない。
アルバーン公爵領バンフィールド家の総領姫たるパトリシア。城下町にぐるりと囲まれて小高い丘に建つ城の最上階、さらに一番栄える南門へ向かう景色が見渡せる部屋があてがわれている。
侍女が起こしに来る前に目覚めたパトリシアは、子供に不釣り合いなキングサイズの天蓋付きベッドからもそもそと這い出て、南門側の大きな窓に近寄る。
部屋の明かりは消えており、カーテンから漏れる外の明かりが頼り。だが、雨のためそれほど光量はない。
カーテンを横に流し、窓に張り付いた。
厚手のガラス窓は念入りに拭かれていて、手前の白いバルコニーはよく見えた。一方、遠景、街並みは完全に雨でけぶって見通せない。灰色の世界に、近くの水滴がキラキラする。
雨の日は水の精霊が活発なのだという。
バンフィールド家は氷属性の精霊に代々好かれる。水の精霊とも相性は悪くない。
だが、パトリシアには精霊とかいうものは感じられない。生まれつき魔力が無いせいだ。
「別に、いまさら……」
ふいっと窓から離れ、部屋の大きなドレッサーに腰を下ろして三面鏡を開く。
「……」
腰まである髪は一晩寝るとそれなりにボサボサになる。侍女サニーには「大きくなられて、あまり動かないで寝れるようになれば起きてもさらさらですよ」とにっこり微笑まれたことがある。
「寝相が悪いということよね……」
改めて認識しつつ、大きなブラシを取り出して一人で梳く。
便利に利用させてもらっている前世の記憶を覗き見れば、確かにどうやら、体が大きくなるに従い、寝床に収まって寝るらしいことがわかる。
──キングサイズなのに、寝相、直るのかしら……。
そんなことを考えているうちに寝室の扉の向こう、廊下と繋がる主室の方に人の気配が増えてきた。
侍女達が動き始めたのだ。
──今日も1日、無駄にしない。
三面鏡に映る己を見つめる。
幼いせいかクリーム色に近い糸のような金髪と、薄い青の瞳は氷を思わせる。
色白の肌、頬には血管がうっすらと透けて見えそうなほどだ。
前世でみた物語において、終焉間際の悪役令嬢パトリシアの美しさは突き抜けていた。代わりに愛嬌や可愛らしさはかなぐり捨てていたが。
いま、幼い7歳のパトリシアには妖艶とも言える美しさを裏に秘めつつ、小さな顔、ふっくりした桃色の頬や比率の大きな目はまさに正当王道の『可愛い』が詰め込まれている。一方でたまに見せる大人びた表情の儚さに、薄い瞳の色も相まってバンフィールド家の氷の妖精姫と、すでに呼ばれている。
貴族ともなるとほぼすべて、生まれつき魔力を持って生まれる。だが、パトリシアにはない。にもかかわらず、この二年後にはエドワード王子の婚約者に選ばれてしまう。エドワード王子の面食いさ故に……。
溜め息は飲むことにしている。
前世が読んだ物語の中に『溜め息は幸せを逃がす』と記されていた。まるごと信じるつもりはないが、溜め息は正した背筋を丸めるから、パトリシアは飲み込もうと決めたのだ。
魔力がないことはわかっている。
前世の物語の通りならば、世界でただ一人の闇属性の持ち主──闇の巫女として生まれ直すからだ。
魔術を使いたいのならば、パトリシアは一度死ななければならない。人間のままでは闇の巫女にはなれないから……誤って人間に生まれてしまっただけ──らしいから。
魔術を使えるようにするには、代償があまりに恐ろしい。
闇の巫女はその魔力で邪悪を召喚──最終的に魔王を封印から解き放ち、食われて魂ごと完全に取り込まれて消滅する。
そもそも、闇の巫女に生まれ直す過程で精神の半分を魔王に乗っ取られ、遠隔操作されるのだ。
もともとが悪役令嬢ということもあり、誰もパトリシアに同情しない。物語としては、ただ悪の度合いがグレードアップするだけなのだ。主人公が相対する光の巫女だから、彼女が一層輝くための障害として、また立ちはだかって討ち滅ぼされるための存在。
──ひどい……。
コトリとブラシをドレッサーに置いてパトリシアは歯を食いしばる。
前世の記憶とやらを、その物語を妄想と切り捨ててもいいはず。だが、出来ない。不安が、恐怖が大きすぎるから。
何かしていないと落ち着かない。
剣の練習は令嬢としての教育の後、午後2時頃から夕食ぎりぎりの7時前まで毎日繰り返している。
5時間の内訳は2時間は先生について習い、2時間は城内を走り回り、残りの一時間を従兄弟のクリフに打ち合ってもらっている。
──足りない……。
手の豆は酷くなる前に回復魔術で治癒されてしまうが、手の皮は随分固くなった。それでもパトリシアには足りない。
ただじっと三面鏡に映る正面の自分を見つめる。
──いつか、いつか笑ってこの運命を、悪役令嬢であることをまるごと受け入れられるようになるかしら……受け入れなきゃいけないのかしら……逃げちゃ、だめなの……?
能面を貼り付け、心で泣く日は終わるのだろうか──7歳に、前世の記憶は過酷であるばかり。
この頃のパトリシアはまだ、前世の記憶に振り回されている。
そのうち、胸を張って『私は悪役令嬢パトリシア。この運命を肯定する!』──そんな風に笑って言う令嬢に育つのだが、それはまだ、もう少し、先の話……。
主室側からノックされた後、静かにドアが開く。
「トリシアお嬢様、朝でございますよ」
お仕着せを着た侍女サニーがベッドに近寄る。
それを眺め、パトリシアはふっと微笑む。
──1日も無駄にしない。いま、私の時間が動いているのだから。
前世の物語の通りにはしない。サニーを巻き込みたくない、今はその気持ちを原動力に組み込んで前を向く。
「サニー! ここよ! パトリシアは起きているわよ」
一年パルクールで鍛えた脚力で、ぽんと飛び上がって椅子の上に立つ。
「パトリシアはここよ」
ニコッと強がって笑って見せたが、侍女サニーは振り向いて、眉をひそめた。
「お嬢様! いけません! 椅子の上に立つとは何事です!? ご令嬢にあるまじき振る舞いですよ!?」
今日のドレスを抱えたままのサニーが慌ててパトリシアに抱き付き、下へ下ろす。
「よろしいですか?! お嬢様! ご令嬢というものは──」
サニーのお小言を背中に、パトリシアはドレスを奪い取り、自分で着替える。
「だ! お嬢様、だめです! お着替えは侍女の仕事なんですよ!? 取らないでくださいませ!」
飛びついてくるサニーを避けながら着替えを済ませるパトリシア。
──サニーはわかりやすいし簡単に避けられるのに、クリフの動きは全然見えないのよねぇ…………。
サニーをかわしながら、パトリシアは昨日の醜態を思い出してしまう。
剣の修練に付き合ってもらっていたが、あまりに不出来な自分が情けなくてクリフにすがりついて泣いてしまった。しかも、パトリシアはあの後、そのままぐっすり寝落ち──。
気が付いた時にはこの寝室で、サニーに聞けばクリフが運んでくれたと言う。
いくらパトリシアの体重が軽いとはいえ、9歳のクリフには重かったはずだと思えば申し訳なさが止めどない。
ただでさえ、毎日拙いパトリシアの剣の相手に付き合ってもらっているというのに。
──謝るところじゃないわよね、きっと……お礼……お礼……9歳の男の子へのお礼って何がいいのかしら……??
そんなことを考えながら、主室に用意された朝食へと誘われるように駆けていく。
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