17 / 211
第一章 開かれる女の子への道(葵編)
【第15話】 風呂場
しおりを挟む
「葵ちゃん、疲れているんだから遠慮せず入って」
アリスに促されてお風呂に入る。
これだけの豪邸だが、お風呂場は一つしかないようだ。
体と髪を洗しっかりと洗う。胸は大きくなっていないと葵は一安心する。
だが実は、体の柔らかさは昨日よりも増していた。
そしてなぜか、以前よりも丁寧に体を洗いたいという強い気持ちが、葵の中で芽生えていた。
しっかりと体をシャワーで流した後、ゆったり湯船につかって、体の芯から温まる。
大きく息を吐くと緊張が解けて、リラックスした気分になる。
「しかし、とんでもない一日だったな」
あらためて、今日起こったことを振り返る。
BS学園に向かう時のワクワクした気持ち、ビーチを見た時の感動、地下の実験室でベッドに束縛されていた時の動揺、はっきりは覚えていないものの、仮想現実で強引に見せられた幼少時代の記憶、男物の服が破棄されていたショック、絶望していた時にアリスに助けてもらったことへの感謝、そして異常なほど豪華な屋敷にいるという現実感のなさ。
今日一日で起こったことはあまりにも多すぎる。
葵は頭の整理が追い付かず、どう考えていいのかよく分からなかった。
それでも、暖かいお風呂のお湯が皮膚を通して伝わってくる。
ジャグジー風呂が体の疲れを癒してくれる。
この感覚こそが現実なのだと、葵は思った。
まるで旅館のように広い風呂だ。サウナから水風呂まで用意されている。
「特にこのお風呂は気持ちいいな」
そう言いながら、ピンクのお湯をすくい上げる。
その成分は、新陳代謝を活発にするのはもちろん、じわじわと肌から染み込んで、女性ホルモンを活性化する効果がある。
何も知らない葵は、ついニ十分も三十分も長風呂してしまう。
それが葵の肌をよりきめ細やかにし、女性化を一層促進させていた。
乳腺が活性化して、乳首、そして胸の感度が上がり始めていた。
風呂から上がると、新しいショーツと薄い黄色のネグリジェが用意されていた。
「こんなもの着られない」
普通であればそう抗議するのだが、恩人が用意してくれた服だけにぞんざいには扱えない。
さらに服の上に添えられていた、アリスのメッセージを読むと、抵抗感がさらに和らいだ。
「葵ちゃん、今うちには女の子の服しかないの。本当にごめんなさい。そのうち男物の服もきっと用意するから」
元々かくまってもらっている身だ。わがままは言えない。
それに、先ほど不本意ながら女装した状態で外を歩いた影響もあり、女物を着ることへの抵抗感も幾分和らいでいたこともあった。
それは、早紀やアリスの思うつぼなのだが、お人よしの葵は気付いていない。
おぼつかない手つきで、ショーツとネグリジェに手足を通す葵。
幸いそこまでいやらしいデザインではなかったので、葵は安心した。
湯気が上がる脱衣所で、ネグリジェを着た葵の姿は、女としての艶めかしさを増していた。
可憐なお人形さんと言っても過言ではなかった。
女物の寝具を着てみて、葵はその柔らかさと肌触りに驚く。
男もと違って、ゴワゴワ感がない。まるで肌をいたわるような、柔らかいものに包まれる感覚にうっとりしてしまう。
その日はふかふかのベッドで横になった。
お風呂の有効成分が効いてきたのだろうか。体全体が心地よい暖かさに包まれる。
その気持ちよさに身を任せて、うとうとしている葵の体は、女性ホルモンによって本格的に大人の女性に生まれ変わるべく始動している。
その恐ろしい事実を、葵はまだ知らない。
アリスに促されてお風呂に入る。
これだけの豪邸だが、お風呂場は一つしかないようだ。
体と髪を洗しっかりと洗う。胸は大きくなっていないと葵は一安心する。
だが実は、体の柔らかさは昨日よりも増していた。
そしてなぜか、以前よりも丁寧に体を洗いたいという強い気持ちが、葵の中で芽生えていた。
しっかりと体をシャワーで流した後、ゆったり湯船につかって、体の芯から温まる。
大きく息を吐くと緊張が解けて、リラックスした気分になる。
「しかし、とんでもない一日だったな」
あらためて、今日起こったことを振り返る。
BS学園に向かう時のワクワクした気持ち、ビーチを見た時の感動、地下の実験室でベッドに束縛されていた時の動揺、はっきりは覚えていないものの、仮想現実で強引に見せられた幼少時代の記憶、男物の服が破棄されていたショック、絶望していた時にアリスに助けてもらったことへの感謝、そして異常なほど豪華な屋敷にいるという現実感のなさ。
今日一日で起こったことはあまりにも多すぎる。
葵は頭の整理が追い付かず、どう考えていいのかよく分からなかった。
それでも、暖かいお風呂のお湯が皮膚を通して伝わってくる。
ジャグジー風呂が体の疲れを癒してくれる。
この感覚こそが現実なのだと、葵は思った。
まるで旅館のように広い風呂だ。サウナから水風呂まで用意されている。
「特にこのお風呂は気持ちいいな」
そう言いながら、ピンクのお湯をすくい上げる。
その成分は、新陳代謝を活発にするのはもちろん、じわじわと肌から染み込んで、女性ホルモンを活性化する効果がある。
何も知らない葵は、ついニ十分も三十分も長風呂してしまう。
それが葵の肌をよりきめ細やかにし、女性化を一層促進させていた。
乳腺が活性化して、乳首、そして胸の感度が上がり始めていた。
風呂から上がると、新しいショーツと薄い黄色のネグリジェが用意されていた。
「こんなもの着られない」
普通であればそう抗議するのだが、恩人が用意してくれた服だけにぞんざいには扱えない。
さらに服の上に添えられていた、アリスのメッセージを読むと、抵抗感がさらに和らいだ。
「葵ちゃん、今うちには女の子の服しかないの。本当にごめんなさい。そのうち男物の服もきっと用意するから」
元々かくまってもらっている身だ。わがままは言えない。
それに、先ほど不本意ながら女装した状態で外を歩いた影響もあり、女物を着ることへの抵抗感も幾分和らいでいたこともあった。
それは、早紀やアリスの思うつぼなのだが、お人よしの葵は気付いていない。
おぼつかない手つきで、ショーツとネグリジェに手足を通す葵。
幸いそこまでいやらしいデザインではなかったので、葵は安心した。
湯気が上がる脱衣所で、ネグリジェを着た葵の姿は、女としての艶めかしさを増していた。
可憐なお人形さんと言っても過言ではなかった。
女物の寝具を着てみて、葵はその柔らかさと肌触りに驚く。
男もと違って、ゴワゴワ感がない。まるで肌をいたわるような、柔らかいものに包まれる感覚にうっとりしてしまう。
その日はふかふかのベッドで横になった。
お風呂の有効成分が効いてきたのだろうか。体全体が心地よい暖かさに包まれる。
その気持ちよさに身を任せて、うとうとしている葵の体は、女性ホルモンによって本格的に大人の女性に生まれ変わるべく始動している。
その恐ろしい事実を、葵はまだ知らない。
20
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる