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第二章 開かれる女の子への道(クリスティーナ編)
【第27話】 クリスティーナお嬢様の入学準備(8/15)
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二人はそのまま浴室に移動する。
湯気が立ち昇る大きな浴室で、少女たちの声が響く。
「女の子はね、体を清潔にしておくことが何より大切なの。特に大事なあそこはね」
クリスティーナのすべすべの柔肌は、ジェニーの手で丁寧に何度も優しく洗われる。
暖かいシャワーで髪にシャンプーをなじませて、丁寧に泡立てていく。
「お姉ちゃんは、やっぱりセミロングが一番似合うね」
肩まで伸びる髪は、お湯に濡れるとさらに重く感じる。
白い泡が髪の先端を伝って、ゆっくりと流れていく。
胸のゆるやかな膨らみを避けながら、お湯は蛇行して下りていく。
シャンプーを流しきった後、トリートメントを施していく。
両手でゆっくりなじませるように、クリスティーナの髪に有効成分を染み込ませていく。
「女は髪が命なんだよ」
自分は女ではない。
そう言い張る気力は、クリスティーナから失われている。
正直、今更否定する根拠も乏しいと感じる。
鏡に映る自分の姿に、男っぽさは微塵もないのだから。
まだ膣がないクリスティーナは、女として完成されていないかもしれない。
だが、それは男である証明にもならない。
体から漂うフェロモンは、むしろ彼女が女であることを強く主張していた。
湯船に少女二人が一緒に浸かる。ヒノキでできた、新鮮な森の匂いがする和風のお風呂だ。
体を芯から温めるピンクの温泉の感触は、性的快感とは別の心地よさだ。
じわじわと広がる暖かさに、思わず表情を緩めたくなる。
だが、クリスティーナは無表情のままだ。
彼女は考え事をしていた。
そもそもどうして、ジェニーは誘拐されたのか。
アレックスと早紀とかいう女医との関係は?
ジェニーが男になるってどういうこと?
湯船で頭が醒めてくるというのも、変な話かもしれないが、冷静に考えれば考えるほど疑問がわいてくる。
エッチをしているときは、頭が回らなかったが、分からないことが山ほどある。
クリスティーナが「うーん」と唸っていると、ジェニーが心配そうに顔を覗き込んできた。
「お姉ちゃん、難しい顔をしてる。やっぱり、あたしのこと怒ってる?」
クリスティーナは何と答えていいか分からない。聞きたいことが多すぎるのだ。
「怒ってるって……。うーん、ジェニーが無事でよかったと思っているよ」
クリスティーナの言葉は、相変わらず慈しみに満ちている。メス化調教で粗暴さが削がれたせいか、優しさがストレートに伝わってくるのだ。
ジェニーはバツが悪そうに下を向く。
「やっぱりお姉ちゃんは、優しいな。こんなことになっちゃたのは、あたしのせいなのに」
クリスティーナの怒りの対象はアレックスであって、決してジェニーではない。
確かに女として犯されてしまったことは、混乱している。
こんなに恥ずかしい姿を見られてしまったことは、今でも現実感がない。
だが、いずれにせよ、アレックスに犯されるはずだったところを、ジェニーが代わりになってくれたのであれば、その気持ちまで否定するつもりはなかった。
「ジェニーは悪くないよ。アレックスにひどいことをされたんだろ? あいつは絶対に許さない!」
クリスティーナは男だった時のように吠える。だが、声のトーンはどうしても女性的になってしまい、粗暴さは仮初に感じられるものだった。
「ありがとう、お姉ちゃん。でも分かったの。アレックスは単なるやつらの手先ってことが。鉄砲玉みたいなものよ。本当に悪いのは、考えなしにあいつを付けて行ったあたしなの」
湯気が立ち昇る大きな浴室で、少女たちの声が響く。
「女の子はね、体を清潔にしておくことが何より大切なの。特に大事なあそこはね」
クリスティーナのすべすべの柔肌は、ジェニーの手で丁寧に何度も優しく洗われる。
暖かいシャワーで髪にシャンプーをなじませて、丁寧に泡立てていく。
「お姉ちゃんは、やっぱりセミロングが一番似合うね」
肩まで伸びる髪は、お湯に濡れるとさらに重く感じる。
白い泡が髪の先端を伝って、ゆっくりと流れていく。
胸のゆるやかな膨らみを避けながら、お湯は蛇行して下りていく。
シャンプーを流しきった後、トリートメントを施していく。
両手でゆっくりなじませるように、クリスティーナの髪に有効成分を染み込ませていく。
「女は髪が命なんだよ」
自分は女ではない。
そう言い張る気力は、クリスティーナから失われている。
正直、今更否定する根拠も乏しいと感じる。
鏡に映る自分の姿に、男っぽさは微塵もないのだから。
まだ膣がないクリスティーナは、女として完成されていないかもしれない。
だが、それは男である証明にもならない。
体から漂うフェロモンは、むしろ彼女が女であることを強く主張していた。
湯船に少女二人が一緒に浸かる。ヒノキでできた、新鮮な森の匂いがする和風のお風呂だ。
体を芯から温めるピンクの温泉の感触は、性的快感とは別の心地よさだ。
じわじわと広がる暖かさに、思わず表情を緩めたくなる。
だが、クリスティーナは無表情のままだ。
彼女は考え事をしていた。
そもそもどうして、ジェニーは誘拐されたのか。
アレックスと早紀とかいう女医との関係は?
ジェニーが男になるってどういうこと?
湯船で頭が醒めてくるというのも、変な話かもしれないが、冷静に考えれば考えるほど疑問がわいてくる。
エッチをしているときは、頭が回らなかったが、分からないことが山ほどある。
クリスティーナが「うーん」と唸っていると、ジェニーが心配そうに顔を覗き込んできた。
「お姉ちゃん、難しい顔をしてる。やっぱり、あたしのこと怒ってる?」
クリスティーナは何と答えていいか分からない。聞きたいことが多すぎるのだ。
「怒ってるって……。うーん、ジェニーが無事でよかったと思っているよ」
クリスティーナの言葉は、相変わらず慈しみに満ちている。メス化調教で粗暴さが削がれたせいか、優しさがストレートに伝わってくるのだ。
ジェニーはバツが悪そうに下を向く。
「やっぱりお姉ちゃんは、優しいな。こんなことになっちゃたのは、あたしのせいなのに」
クリスティーナの怒りの対象はアレックスであって、決してジェニーではない。
確かに女として犯されてしまったことは、混乱している。
こんなに恥ずかしい姿を見られてしまったことは、今でも現実感がない。
だが、いずれにせよ、アレックスに犯されるはずだったところを、ジェニーが代わりになってくれたのであれば、その気持ちまで否定するつもりはなかった。
「ジェニーは悪くないよ。アレックスにひどいことをされたんだろ? あいつは絶対に許さない!」
クリスティーナは男だった時のように吠える。だが、声のトーンはどうしても女性的になってしまい、粗暴さは仮初に感じられるものだった。
「ありがとう、お姉ちゃん。でも分かったの。アレックスは単なるやつらの手先ってことが。鉄砲玉みたいなものよ。本当に悪いのは、考えなしにあいつを付けて行ったあたしなの」
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